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第一章
20:危機一髪
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「何とか無事だったね」
「ああ、これじゃメシを食いに戻ることもできないな。しゃーない、とりあえず駅に行くぞ」
作業服姿の男達から解放されて少し経ってから、セスとロビーはお互いに怪我がないことを確認した。
訳も分からずにトラブルに巻き込まれた上に、その相手が勝手に立ち去ったので、しばらく呆然とするしかできなかった。
「あ、モリタは?」
セスが行方のわからないもう一人の存在を思い出した。
「駅に着いてからだ。ここにいたらまた別の厄介ごとに巻き込まれないとは限らないからな、おらよっ!」
そう言ってロビーはセスをおぶったまま、駅へと全速力で走った。
数分後、駅に到着する。
「ふう、さすがに息が上がるな」
ロビーは口ではそう言っていたものの、大して疲れてもいない様子だ。
「あ、列車は止まっているみたいだ」
セスが電光掲示板を見ながら言った。
その直後、セスの携帯端末が鳴る。
「モリタからだ……
あ、もしもし、
……今、ポータルの中央駅にいるよ。列車は止まってる。
……そう、ロビーにも話をしてみるよ」
セスが視線を携帯端末の画面からロビーの方へと移動させた。
「どうした?」
「モリタだけど、今、家にいるって。誰もいないから家に来ないか、って言われてるんだけど……」
「……あの野郎、いつの間に。まあいい、列車も動く見込みがないし、モリタの家なら、ここから歩いても大した距離じゃないしな」
ロビーが決断したので、セスはじゃあ、と言ってモリタに彼の家へ向かうことを伝えた。
(あ、車椅子どうしようか……?)
セスはレストランに置いてきた車椅子が気になったが、ロビーがいる手前、それを口に出すことははばかられた。
(でも、歩いていくにはちょっと遠いよね……)
セスは普段車椅子を使っているが、足が不自由、というわけではなかった。
先天的な循環器系の異常のため、長時間歩きつづけることができないだけなのだ。
事実、一五歳になるまでは、車椅子を使うことなく常に自分の足で歩いていた。
一五歳になり、体格が増し、長時間の歩行に支障が出始めたため、車椅子を使うようになったのだ。
結局、セスはロビーについて歩くことにした。歩くことに支障はなくても、歩き続けることはセスにとってはかなりの苦痛である。
結局二人は途中でマーケットに立ち寄って買い物をした後、同じ建物にあった貸自転車屋で自転車を借りた。
二人乗りしてモリタの家へとたどり着いた。エクザロームでは自転車は高価なので、大きめの都市には貸自転車屋が存在する。
「遅いよ。何やってたんだ?」
二人が到着するや否や、モリタが半分非難するような口調で言った。
「……お前なぁ、こっちは訳のわかんねえ連中と乱闘になって大変だったんだぞ!」
「ごめん、あの後事件に巻き込まれちゃってさ、車椅子がダメになっちゃったんだよね。モリタは何でもなかったの?」
「当然だよ。あれだけ異常があって危なくない、って感じる方がどうかしているんじゃないかな。ロビーが超楽天主義なのは昔からだけど」
同行者に何も告げないというのはどうかと思うが、モリタの逃げ足が速いのは確かだ。
「結果オーライだから問題ないじゃないか」
ロビーは何が問題かと訝しげな顔をした。
「たまには、それに巻き込まれる身にもなってくれって」
「ふざけるな、無断で勝手に帰る奴がいるか?」
「食事代を払わなかったのは認めるよ。払うから金額を計算してよ」
「金はどうでもいい!
無断で勝手に逃げたんだぞ、お前は!
セスをおいて勝手に逃げ帰った奴が何をいう?」
ロビーとモリタが言い争っているが、お互いの価値観が違いすぎるので話がかみ合っていない。
「ロビーの超楽天主義が僕やセスを危険に巻き込んでいるって、気づいてる?」
ロビーとモリタの間に険悪な空気が流れ始める。セスが慌てて口を挟んだ。
「ま、ま。二人とも落ち着いてよ。さっきマーケットで、面白いもの買ってきたんだ。最近、テレビで話題になっている『美人マーケターが選んだブレンド』ってやつ。ワインもあったけど、コーヒーなら僕やモリタも飲めるからね」
最初にモリタが反応する。
「え? あの? セスってそういうの趣味だっけ?」
「興味はあるよ。あのレイカ・メルツって人がどんなもの選ぶかは知りたかったしね」
レイカ・メルツはとある食品商社に勤務する女性マーケターであった。
長身と美貌で知られているが、他人が目をつけない品物を掘り起こす手腕には定評がある。
所属企業は大きい会社ではないが、彼女の存在のおかげで有名企業となった。
「セスはああいうツンツンしたのが趣味なわけ? 僕は苦手だけどな、ああいうの」
「ああいう人が案外地味な生活してたりするかもよ。実はコーヒーより日本茶と煎餅派だったりとか。とにかく、あれだけ名前が出ているんだから、どういうものなのかは試してみたい、ってところだね」
セスはこういった流行りものはとりあえずチェックしておく性質である。
モリタもぶつぶつ言いながらも興味はありそうで、「とりあえず試してみるよ」などと言っている。
「あ、それから……ロビー、さっきは言い過ぎたよ。ごめん。あと食事代は精算しておいて」
モリタがロビーの方を向いてすまなそうに謝った。
「いちいち気にするな、っての。で、コーヒーだな。俺が準備してやるよ」
ロビーが立ち上がってコーヒーを煎れる準備を始めた。
セスがテレビのスイッチを入れた。
「ああ、これじゃメシを食いに戻ることもできないな。しゃーない、とりあえず駅に行くぞ」
作業服姿の男達から解放されて少し経ってから、セスとロビーはお互いに怪我がないことを確認した。
訳も分からずにトラブルに巻き込まれた上に、その相手が勝手に立ち去ったので、しばらく呆然とするしかできなかった。
「あ、モリタは?」
セスが行方のわからないもう一人の存在を思い出した。
「駅に着いてからだ。ここにいたらまた別の厄介ごとに巻き込まれないとは限らないからな、おらよっ!」
そう言ってロビーはセスをおぶったまま、駅へと全速力で走った。
数分後、駅に到着する。
「ふう、さすがに息が上がるな」
ロビーは口ではそう言っていたものの、大して疲れてもいない様子だ。
「あ、列車は止まっているみたいだ」
セスが電光掲示板を見ながら言った。
その直後、セスの携帯端末が鳴る。
「モリタからだ……
あ、もしもし、
……今、ポータルの中央駅にいるよ。列車は止まってる。
……そう、ロビーにも話をしてみるよ」
セスが視線を携帯端末の画面からロビーの方へと移動させた。
「どうした?」
「モリタだけど、今、家にいるって。誰もいないから家に来ないか、って言われてるんだけど……」
「……あの野郎、いつの間に。まあいい、列車も動く見込みがないし、モリタの家なら、ここから歩いても大した距離じゃないしな」
ロビーが決断したので、セスはじゃあ、と言ってモリタに彼の家へ向かうことを伝えた。
(あ、車椅子どうしようか……?)
セスはレストランに置いてきた車椅子が気になったが、ロビーがいる手前、それを口に出すことははばかられた。
(でも、歩いていくにはちょっと遠いよね……)
セスは普段車椅子を使っているが、足が不自由、というわけではなかった。
先天的な循環器系の異常のため、長時間歩きつづけることができないだけなのだ。
事実、一五歳になるまでは、車椅子を使うことなく常に自分の足で歩いていた。
一五歳になり、体格が増し、長時間の歩行に支障が出始めたため、車椅子を使うようになったのだ。
結局、セスはロビーについて歩くことにした。歩くことに支障はなくても、歩き続けることはセスにとってはかなりの苦痛である。
結局二人は途中でマーケットに立ち寄って買い物をした後、同じ建物にあった貸自転車屋で自転車を借りた。
二人乗りしてモリタの家へとたどり着いた。エクザロームでは自転車は高価なので、大きめの都市には貸自転車屋が存在する。
「遅いよ。何やってたんだ?」
二人が到着するや否や、モリタが半分非難するような口調で言った。
「……お前なぁ、こっちは訳のわかんねえ連中と乱闘になって大変だったんだぞ!」
「ごめん、あの後事件に巻き込まれちゃってさ、車椅子がダメになっちゃったんだよね。モリタは何でもなかったの?」
「当然だよ。あれだけ異常があって危なくない、って感じる方がどうかしているんじゃないかな。ロビーが超楽天主義なのは昔からだけど」
同行者に何も告げないというのはどうかと思うが、モリタの逃げ足が速いのは確かだ。
「結果オーライだから問題ないじゃないか」
ロビーは何が問題かと訝しげな顔をした。
「たまには、それに巻き込まれる身にもなってくれって」
「ふざけるな、無断で勝手に帰る奴がいるか?」
「食事代を払わなかったのは認めるよ。払うから金額を計算してよ」
「金はどうでもいい!
無断で勝手に逃げたんだぞ、お前は!
セスをおいて勝手に逃げ帰った奴が何をいう?」
ロビーとモリタが言い争っているが、お互いの価値観が違いすぎるので話がかみ合っていない。
「ロビーの超楽天主義が僕やセスを危険に巻き込んでいるって、気づいてる?」
ロビーとモリタの間に険悪な空気が流れ始める。セスが慌てて口を挟んだ。
「ま、ま。二人とも落ち着いてよ。さっきマーケットで、面白いもの買ってきたんだ。最近、テレビで話題になっている『美人マーケターが選んだブレンド』ってやつ。ワインもあったけど、コーヒーなら僕やモリタも飲めるからね」
最初にモリタが反応する。
「え? あの? セスってそういうの趣味だっけ?」
「興味はあるよ。あのレイカ・メルツって人がどんなもの選ぶかは知りたかったしね」
レイカ・メルツはとある食品商社に勤務する女性マーケターであった。
長身と美貌で知られているが、他人が目をつけない品物を掘り起こす手腕には定評がある。
所属企業は大きい会社ではないが、彼女の存在のおかげで有名企業となった。
「セスはああいうツンツンしたのが趣味なわけ? 僕は苦手だけどな、ああいうの」
「ああいう人が案外地味な生活してたりするかもよ。実はコーヒーより日本茶と煎餅派だったりとか。とにかく、あれだけ名前が出ているんだから、どういうものなのかは試してみたい、ってところだね」
セスはこういった流行りものはとりあえずチェックしておく性質である。
モリタもぶつぶつ言いながらも興味はありそうで、「とりあえず試してみるよ」などと言っている。
「あ、それから……ロビー、さっきは言い過ぎたよ。ごめん。あと食事代は精算しておいて」
モリタがロビーの方を向いてすまなそうに謝った。
「いちいち気にするな、っての。で、コーヒーだな。俺が準備してやるよ」
ロビーが立ち上がってコーヒーを煎れる準備を始めた。
セスがテレビのスイッチを入れた。
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