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二年目 二〇五八年
73:第七三回 七月二七日 多人数、少人数
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こんばんは、レスコス・テラーサです。
先週の寒波は土曜の夜中には去って、今週は夏らしいカラッとした陽気になりました。
現在の外の気温は二二℃、夏らしい過ごしやすい夜です。そこは日本とは違うようですね。
今回のコラムは二六日の全競技終了後に執筆しております。
公開許可をもらって今日の仕事はおしまい、という状況です。
では、二選手の今週の結果です。
オルト・ノイテス選手 (〇五二-一一)
七月二三日 (火)第八競技 (Dランク競技・ストレート) 七位/一〇名 〇ポイント
七月二五日 (木)第四競技 (Eランク競技・クロス) 二位/ 六名 六ポイント
七月二六日現在ランキングポイント 九一 一二一位/六〇四名
ナルティス・ライズ選手 (〇四九-〇三)
七月二四日 (水)第四競技 (Eランク競技・ストレート) 二位/ 八名 六ポイント
七月二六日 (金)第八競技 (Cランク競技・スピード) 六位/一〇名 〇ポイント
七月二六日現在ランキングポイント 一〇六 四二位/六〇四名
ノイテス、ライズ両選手とも二位を一回ずつ獲得し、順位を上げました!
相変わらず一〇〇位前後が大混戦の状況ですので、少しでもポイントを獲得して順位を上げておきたいところ。
ライズ選手がスピード競技でポイントを獲得できていないのが気がかりですが、何とか踏ん張って大目標のスピードスターズ出場権を獲得したいところです。
さて、今週は「多人数、少人数って何?」ということについてお話ししたいと思います。
私も何気なしに使っているのですが、競技に出場する人数が何人だったら多くて、何人だったら少ないのか? 実は明確な定義はありません。
人数が少ない競技に出場した方がポイントを獲得できる可能性が高いので、そういう競技を狙って出場登録するのは作戦としてアリとはされているのですが……
という訳で調べてみました。
まず過去三年間の年間競技数とのべ出場人数です。
二〇五五年 年間競技数二、七八〇 のべ出場人数三六、九一二 一競技当たりの出場人数一三.二八名
二〇五六年 年間競技数二、九五〇 のべ出場人数三七、五八五 一競技当たりの出場人数一二.七四名
二〇五七年 年間競技数三、一〇〇 のべ出場人数四〇、一七九 一競技当たりの出場人数一二.九六名
この四年間で年間の競技数が大幅に増えたり、年間の出場可能回数が増やされたりしているので、一競技当たりの出場人数が乱高下しています。
それでも一競技当たり平均一二、三名の出場ということが解ると思います。
感覚的に一二名以下だと少ない、一三名以上だと多いとしていましたが、それほど外れていなかったのではないでしょうか?
ただ、競技への出場者の多い少ないも時代によって違っていました。
ベテランの社員の人に協力してもらいながら調べたのですが、昔は競技数に対する選手数が少なかったので、多くの競技が一〇名から一一名で行われていたそうです。時代でいうと、一九九〇年代後半から二〇一〇年くらいの間です。
その後リーラスの人気が上がっていくに連れて徐々に選手数と競技数を増やしていきました。
選手数が現在の六〇〇人体制になったのは二〇三〇年、今から約三〇年前のことです。
この頃の年間の競技数は二〇〇〇ちょっとでした。
当時、選手の年間出場数は四五から六〇くらいでした。
このため、一競技当たりの出場者数が一五以上になり、ほとんどの競技がフルブース、すなわち一六名出場している状況だったそうです。
当時の出場登録は激戦で、二次登録可能な競技は全くといっていいほどなかったとか。
あっても、上のランクのAランク戦やBランク戦で、クラスが下の方の選手がほとんど出場できないということが多くありました。
現在は廃止されましたが、当時はフルブースを超えた登録者数があった競技について、当年の出場回数が少ない順に優先的に出場できるというしくみもありました。そうでもしないと年間の最低出場競技数を確保できそうもない選手が続出したためです。
さすがにこれでは出場するのも大変という声が選手からあがりました。
一方で、ファンの方からも「もう少し賭けられる機会を増やしてほしい」「一日の競技数を増やしてほしい」という要望が寄せられ、徐々に競技数を増やしていくことになりました。
その結果、現在では「平日に八~九競技」「土日や祝日に一一~一二競技」という形式になっています。
二〇〇〇年代前半は競技に必要な選手数 (六名以上)が集まらない競技があり、競技不成立が出ていた時代からすると今はものすごくハッピーだというベテランの社員もいます。
今後の選手数や競技数に関しては八月頭に計画が発表されると思いますので、そこでお話しできればと思います。
では最後に来週の二選手の出場予定です。
ノイテス選手ですが、来週は一回です。
七月三一日 (水)第四競技 (Eランク競技・カット)
一方、ライズ選手の来週の出場予定も一回です。
七月三〇日 (火)第七競技 (Cランク競技・バーサス)
いよいよ明日 (このコラムを読んでいる人には今日?)新人競技選抜競技が行われます。
私も運営に駆り出されているので、今日は早めに休みたいと思います。それでは!
先週の寒波は土曜の夜中には去って、今週は夏らしいカラッとした陽気になりました。
現在の外の気温は二二℃、夏らしい過ごしやすい夜です。そこは日本とは違うようですね。
今回のコラムは二六日の全競技終了後に執筆しております。
公開許可をもらって今日の仕事はおしまい、という状況です。
では、二選手の今週の結果です。
オルト・ノイテス選手 (〇五二-一一)
七月二三日 (火)第八競技 (Dランク競技・ストレート) 七位/一〇名 〇ポイント
七月二五日 (木)第四競技 (Eランク競技・クロス) 二位/ 六名 六ポイント
七月二六日現在ランキングポイント 九一 一二一位/六〇四名
ナルティス・ライズ選手 (〇四九-〇三)
七月二四日 (水)第四競技 (Eランク競技・ストレート) 二位/ 八名 六ポイント
七月二六日 (金)第八競技 (Cランク競技・スピード) 六位/一〇名 〇ポイント
七月二六日現在ランキングポイント 一〇六 四二位/六〇四名
ノイテス、ライズ両選手とも二位を一回ずつ獲得し、順位を上げました!
相変わらず一〇〇位前後が大混戦の状況ですので、少しでもポイントを獲得して順位を上げておきたいところ。
ライズ選手がスピード競技でポイントを獲得できていないのが気がかりですが、何とか踏ん張って大目標のスピードスターズ出場権を獲得したいところです。
さて、今週は「多人数、少人数って何?」ということについてお話ししたいと思います。
私も何気なしに使っているのですが、競技に出場する人数が何人だったら多くて、何人だったら少ないのか? 実は明確な定義はありません。
人数が少ない競技に出場した方がポイントを獲得できる可能性が高いので、そういう競技を狙って出場登録するのは作戦としてアリとはされているのですが……
という訳で調べてみました。
まず過去三年間の年間競技数とのべ出場人数です。
二〇五五年 年間競技数二、七八〇 のべ出場人数三六、九一二 一競技当たりの出場人数一三.二八名
二〇五六年 年間競技数二、九五〇 のべ出場人数三七、五八五 一競技当たりの出場人数一二.七四名
二〇五七年 年間競技数三、一〇〇 のべ出場人数四〇、一七九 一競技当たりの出場人数一二.九六名
この四年間で年間の競技数が大幅に増えたり、年間の出場可能回数が増やされたりしているので、一競技当たりの出場人数が乱高下しています。
それでも一競技当たり平均一二、三名の出場ということが解ると思います。
感覚的に一二名以下だと少ない、一三名以上だと多いとしていましたが、それほど外れていなかったのではないでしょうか?
ただ、競技への出場者の多い少ないも時代によって違っていました。
ベテランの社員の人に協力してもらいながら調べたのですが、昔は競技数に対する選手数が少なかったので、多くの競技が一〇名から一一名で行われていたそうです。時代でいうと、一九九〇年代後半から二〇一〇年くらいの間です。
その後リーラスの人気が上がっていくに連れて徐々に選手数と競技数を増やしていきました。
選手数が現在の六〇〇人体制になったのは二〇三〇年、今から約三〇年前のことです。
この頃の年間の競技数は二〇〇〇ちょっとでした。
当時、選手の年間出場数は四五から六〇くらいでした。
このため、一競技当たりの出場者数が一五以上になり、ほとんどの競技がフルブース、すなわち一六名出場している状況だったそうです。
当時の出場登録は激戦で、二次登録可能な競技は全くといっていいほどなかったとか。
あっても、上のランクのAランク戦やBランク戦で、クラスが下の方の選手がほとんど出場できないということが多くありました。
現在は廃止されましたが、当時はフルブースを超えた登録者数があった競技について、当年の出場回数が少ない順に優先的に出場できるというしくみもありました。そうでもしないと年間の最低出場競技数を確保できそうもない選手が続出したためです。
さすがにこれでは出場するのも大変という声が選手からあがりました。
一方で、ファンの方からも「もう少し賭けられる機会を増やしてほしい」「一日の競技数を増やしてほしい」という要望が寄せられ、徐々に競技数を増やしていくことになりました。
その結果、現在では「平日に八~九競技」「土日や祝日に一一~一二競技」という形式になっています。
二〇〇〇年代前半は競技に必要な選手数 (六名以上)が集まらない競技があり、競技不成立が出ていた時代からすると今はものすごくハッピーだというベテランの社員もいます。
今後の選手数や競技数に関しては八月頭に計画が発表されると思いますので、そこでお話しできればと思います。
では最後に来週の二選手の出場予定です。
ノイテス選手ですが、来週は一回です。
七月三一日 (水)第四競技 (Eランク競技・カット)
一方、ライズ選手の来週の出場予定も一回です。
七月三〇日 (火)第七競技 (Cランク競技・バーサス)
いよいよ明日 (このコラムを読んでいる人には今日?)新人競技選抜競技が行われます。
私も運営に駆り出されているので、今日は早めに休みたいと思います。それでは!
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