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三月二一日(金)
保有者になれなかった人、ならなかった人
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「なあ、これ最初にいいカードが入ることが条件になるが、序盤は下に降りるより敵を潰した方が有利じゃないか?」
四回目のテストプレイを始める前に東神さんが皆に向けて言った。
穏円さんは何も答えなかったので自分が代わりに答える。
「そうですね。攻撃系の強いカードが入ることが条件だと思いますけど、敵を残しておくと後の妨害がキツくなりそうですね」
「よし、それで行こう!」
こうして四回目のテストプレイが開始された。
全員で序盤は敵を潰すことに専念する。
「いや~、こういう敵を潰すのは燃えるっすね。絵がないのに相手の顔が浮かんでくるっす」
サワジュンさんがご機嫌だ。
彼は敵を攻撃するとき非常にいい表情をする。
「サワジュンのところは今メンバーに恵まれていないのか? まあ、あまりいい話は聞かんが」
東神さんがサワジュンさんの言葉を聞き逃さずツッコんだ。
「前より悪くなっているっす。来月新しいリーダーが来るので、それでどうなるか、ってところっすね。転職も考えているっすが……」
サワジュンさんは前に保護対象になることを目指していたことがあると聞いている。
穏円さんや東神さんが保護対象になった初回ではなく、第二回の募集のときに真剣に応募を考えていたそうだ。
自分も気質保護員の試験を受けた後、保護対象になろうか迷った時期もあった。
サワジュンさんが応募しようと思ったのもそれとほぼ同じ時期だ。
サワジュンさんは保有者かどうかを判定する検査を受けた結果、保有者と認められなかった。
そこでサワジュンさんは保護対象への応募を諦め、今の仕事を続けている。
仕事そのものは嫌いではなく、一緒に仕事をするメンバーや相手先が嫌いなだけなので、仕事が続けられているそうだ。
「トージ先輩や穏円先輩のところに行けば楽しく遊べますからね、こうやってストレス解消っす。で、次は穏円先輩の番っすよ」
サワジュンさんが穏円さんを促した。
ゲームの方は押せ押せで敵を潰しまくっている。
そろそろ行動に必要なカードが厳しくなるので、余力がなくなる前に移動に転じた方が良いかもしれない。
「そろそろ隙を見て塔の下に向かった方が良さそうだ。下の階で手こずったらターン数が足りなくなるよ」
「そうだな。そろそろ切り替えて下に向かうか」
東神さんは穏円さんの忠告に素直に従った。
「そうっすね。俺も攻撃系のカードがもうないっす。次からは移動っすね」
サワジュンさんもそれまでイケイケだったのが、少し落ち着きを取り戻した。
研修などでもよく聞く話だが、サワジュンさんのように保護対象になることを望んでなれなかった人は、保護対象の保有者との付き合いを辞めるケースが少なくないそうだ。
しかし、サワジュンさんは検査で保有者でないと判明してからも、それまでと変わらず東神さんや穏円さんとの付き合いを続けている。
四回目がプレーヤー側の成功、五回目がプレーヤー側の失敗に終わったところで今日のテストプレイは終了。
出てきた意見を参考に穏円さんが微調整して、仲間に正式発表することになるらしい。
五回目のテストプレイが終わったのが二一時過ぎ、これからは意見の確認という名のティータイムだ。
開始一〇分ほどで意見が出尽くした。
穏円さんが要点を整理しながらメモを取っていく。
「そういえば、有触さんって今の会社に転職するときどんな活動をしてたんすか?」
不意にサワジュンさんが自分に質問してきた。
「……自分は大学の先輩とか知り合いのツテを頼っていましたけど。紹介会社にも何社か連絡とったのだけど梨のつぶてだったですね」
一年半ほど前のことを思い出しながら答えた。
知り合いに紹介会社を使ってみるのもアリと言われて何社か連絡を取ったのだけど、職務経歴書を受け取った後で連絡を寄越してきた会社はなかった。
今考えてみればあまり需要がある職務経験ではなかったし、第二新卒にしては少し年が行き過ぎていたのではないかと思う。
そもそも自分が行くような会社ならわざわざ高い金を払って紹介会社に依頼する余裕もない可能性が高い。
「うーん、紹介会社から案件の紹介は来るんですが、微妙にピントがずれていたりしてなかなかハマってくれないんすよね……」
サワジュンさんがもどかしそうに頭を掻いた。
彼は検査機器メーカーの生産技術職だと聞いている。
工学系の大学院卒だし、話し方はともかく能力も高いようだ。
引く手あまたの人材だと思うのだが、それでもなかなかうまくいかないらしい。
「……参考までに聞いておきたいんすが、希少気質保護管理員ってどうやってなるのか教えてくれないっすか?」
サワジュンさんが気質保護員に興味を持っているとは思わなかったが、いい機会だ。
話しておくのも悪くないだろう。
「……うちの会社も募集しているから、サワジュンさんが希望するならどういうことをすればいいか多少は説明できると思うけど……」
「有触さんの会社なら従業員にも気を遣ってくれそうだからいいですね。今の仕事が嫌になったらやってみたいとも思うのですけど……」
サワジュンさんの話を聞いて、何となく想像がついてきた。
彼は今の生産技術の仕事を続けたまま気質保護員になることを考えたのだろう。
しかし、これは制度上問題がある。
保護対象の保有者は別の仕事に就きながらでもできるのだが、気質保護員の副業には制限がある。
気質保護員は主たる職業にしなければならないため、副業は一日四時間未満、かつ週ニ〇時間未満という制限がある。
また、一部の職種には就けない。
サワジュンさんの場合は現在の職種に問題ないが、時間の制限には引っかかりそうだ。
そのことを伝えると、
「そうっすね。俺の仕事だと短時間勤務はあまり聞かないのですよね……」
とトーンダウンしてしまった。
もともと、気質保護員をメインに考えていないと思うのでダメージは小さいだろうけど。
「そういえば穏円先輩って何で保護対象になろうって考えたんすか?」
いきなりサワジュンさんが話題を転じてきた。
東神さんに尋ねなかったのは、東神さんは保護対象になった理由をオープンにしているからだ。
実は自分も穏円さんが保護対象になろうとした理由について、詳しいことは聞いていない。
「あぁ、話したことはなかったか。大した理由じゃないよ。学生時代の知り合いに向いているんじゃないか? と言われただけだからね」
穏円さんの答えに自分とサワジュンさんは顔を見合わせてしまった。
実は他人から勧められて保有者かどうかの検査を受けたり、保護対象の保有者になる人はかなり少ない。
少なくとも自分の周りでは聞いたことがない。
うちの会社で保護している保有者の人にも、そんな人はいなかったはずだ。
「まあ、スマはそういうところ素直だからな」
「というか当時の仕事に未練がなかったからね。こちらから辞めない限り一生続けられる、というのも大きかったかな」
東神さんと穏円さんのやり取りを見て、サワジュンさんが東神さんに視線を向けた。
「……あ?! 俺じゃないぞ。スマにそう言ったのはハッシーだからな?」
東神さんのいう「ハッシー」とは、ゲーム仲間の四都嘴さんという人だ。
穏円さんが以前勤めていた会社の社員だけど、夜勤中心の仕事をしているので、あまり集まりには顔を出せていない。
一応面識はあるが、ここ半年ほど仕事が忙しいのか顔を見ていない。
「調べてみたら自分に合いそうだし、検査だけでも受けてみようと思って受けたら……現在に至る、というところだね」
この言葉が穏円さんの穏円さんたる所以なのだろう。
自分にはちょっと真似できない。だから自分は気質保護員なのだろう。
「……なるほど。俺にはトージ先輩、穏円先輩のどっちの真似もできそうもないっす。俺が気質保護員を目指すときは有触さん、よろしくお願いするっす」
「了解。いつでも気軽に声をかけてきて構わないから」
サワジュンさんの中で何か吹っ切れたようだ。
彼は晴れやかな表情を浮かべていた。
何かあれば自分のところに連絡してくるだろう。
多分、今のところその可能性は低そうだけど。
四回目のテストプレイを始める前に東神さんが皆に向けて言った。
穏円さんは何も答えなかったので自分が代わりに答える。
「そうですね。攻撃系の強いカードが入ることが条件だと思いますけど、敵を残しておくと後の妨害がキツくなりそうですね」
「よし、それで行こう!」
こうして四回目のテストプレイが開始された。
全員で序盤は敵を潰すことに専念する。
「いや~、こういう敵を潰すのは燃えるっすね。絵がないのに相手の顔が浮かんでくるっす」
サワジュンさんがご機嫌だ。
彼は敵を攻撃するとき非常にいい表情をする。
「サワジュンのところは今メンバーに恵まれていないのか? まあ、あまりいい話は聞かんが」
東神さんがサワジュンさんの言葉を聞き逃さずツッコんだ。
「前より悪くなっているっす。来月新しいリーダーが来るので、それでどうなるか、ってところっすね。転職も考えているっすが……」
サワジュンさんは前に保護対象になることを目指していたことがあると聞いている。
穏円さんや東神さんが保護対象になった初回ではなく、第二回の募集のときに真剣に応募を考えていたそうだ。
自分も気質保護員の試験を受けた後、保護対象になろうか迷った時期もあった。
サワジュンさんが応募しようと思ったのもそれとほぼ同じ時期だ。
サワジュンさんは保有者かどうかを判定する検査を受けた結果、保有者と認められなかった。
そこでサワジュンさんは保護対象への応募を諦め、今の仕事を続けている。
仕事そのものは嫌いではなく、一緒に仕事をするメンバーや相手先が嫌いなだけなので、仕事が続けられているそうだ。
「トージ先輩や穏円先輩のところに行けば楽しく遊べますからね、こうやってストレス解消っす。で、次は穏円先輩の番っすよ」
サワジュンさんが穏円さんを促した。
ゲームの方は押せ押せで敵を潰しまくっている。
そろそろ行動に必要なカードが厳しくなるので、余力がなくなる前に移動に転じた方が良いかもしれない。
「そろそろ隙を見て塔の下に向かった方が良さそうだ。下の階で手こずったらターン数が足りなくなるよ」
「そうだな。そろそろ切り替えて下に向かうか」
東神さんは穏円さんの忠告に素直に従った。
「そうっすね。俺も攻撃系のカードがもうないっす。次からは移動っすね」
サワジュンさんもそれまでイケイケだったのが、少し落ち着きを取り戻した。
研修などでもよく聞く話だが、サワジュンさんのように保護対象になることを望んでなれなかった人は、保護対象の保有者との付き合いを辞めるケースが少なくないそうだ。
しかし、サワジュンさんは検査で保有者でないと判明してからも、それまでと変わらず東神さんや穏円さんとの付き合いを続けている。
四回目がプレーヤー側の成功、五回目がプレーヤー側の失敗に終わったところで今日のテストプレイは終了。
出てきた意見を参考に穏円さんが微調整して、仲間に正式発表することになるらしい。
五回目のテストプレイが終わったのが二一時過ぎ、これからは意見の確認という名のティータイムだ。
開始一〇分ほどで意見が出尽くした。
穏円さんが要点を整理しながらメモを取っていく。
「そういえば、有触さんって今の会社に転職するときどんな活動をしてたんすか?」
不意にサワジュンさんが自分に質問してきた。
「……自分は大学の先輩とか知り合いのツテを頼っていましたけど。紹介会社にも何社か連絡とったのだけど梨のつぶてだったですね」
一年半ほど前のことを思い出しながら答えた。
知り合いに紹介会社を使ってみるのもアリと言われて何社か連絡を取ったのだけど、職務経歴書を受け取った後で連絡を寄越してきた会社はなかった。
今考えてみればあまり需要がある職務経験ではなかったし、第二新卒にしては少し年が行き過ぎていたのではないかと思う。
そもそも自分が行くような会社ならわざわざ高い金を払って紹介会社に依頼する余裕もない可能性が高い。
「うーん、紹介会社から案件の紹介は来るんですが、微妙にピントがずれていたりしてなかなかハマってくれないんすよね……」
サワジュンさんがもどかしそうに頭を掻いた。
彼は検査機器メーカーの生産技術職だと聞いている。
工学系の大学院卒だし、話し方はともかく能力も高いようだ。
引く手あまたの人材だと思うのだが、それでもなかなかうまくいかないらしい。
「……参考までに聞いておきたいんすが、希少気質保護管理員ってどうやってなるのか教えてくれないっすか?」
サワジュンさんが気質保護員に興味を持っているとは思わなかったが、いい機会だ。
話しておくのも悪くないだろう。
「……うちの会社も募集しているから、サワジュンさんが希望するならどういうことをすればいいか多少は説明できると思うけど……」
「有触さんの会社なら従業員にも気を遣ってくれそうだからいいですね。今の仕事が嫌になったらやってみたいとも思うのですけど……」
サワジュンさんの話を聞いて、何となく想像がついてきた。
彼は今の生産技術の仕事を続けたまま気質保護員になることを考えたのだろう。
しかし、これは制度上問題がある。
保護対象の保有者は別の仕事に就きながらでもできるのだが、気質保護員の副業には制限がある。
気質保護員は主たる職業にしなければならないため、副業は一日四時間未満、かつ週ニ〇時間未満という制限がある。
また、一部の職種には就けない。
サワジュンさんの場合は現在の職種に問題ないが、時間の制限には引っかかりそうだ。
そのことを伝えると、
「そうっすね。俺の仕事だと短時間勤務はあまり聞かないのですよね……」
とトーンダウンしてしまった。
もともと、気質保護員をメインに考えていないと思うのでダメージは小さいだろうけど。
「そういえば穏円先輩って何で保護対象になろうって考えたんすか?」
いきなりサワジュンさんが話題を転じてきた。
東神さんに尋ねなかったのは、東神さんは保護対象になった理由をオープンにしているからだ。
実は自分も穏円さんが保護対象になろうとした理由について、詳しいことは聞いていない。
「あぁ、話したことはなかったか。大した理由じゃないよ。学生時代の知り合いに向いているんじゃないか? と言われただけだからね」
穏円さんの答えに自分とサワジュンさんは顔を見合わせてしまった。
実は他人から勧められて保有者かどうかの検査を受けたり、保護対象の保有者になる人はかなり少ない。
少なくとも自分の周りでは聞いたことがない。
うちの会社で保護している保有者の人にも、そんな人はいなかったはずだ。
「まあ、スマはそういうところ素直だからな」
「というか当時の仕事に未練がなかったからね。こちらから辞めない限り一生続けられる、というのも大きかったかな」
東神さんと穏円さんのやり取りを見て、サワジュンさんが東神さんに視線を向けた。
「……あ?! 俺じゃないぞ。スマにそう言ったのはハッシーだからな?」
東神さんのいう「ハッシー」とは、ゲーム仲間の四都嘴さんという人だ。
穏円さんが以前勤めていた会社の社員だけど、夜勤中心の仕事をしているので、あまり集まりには顔を出せていない。
一応面識はあるが、ここ半年ほど仕事が忙しいのか顔を見ていない。
「調べてみたら自分に合いそうだし、検査だけでも受けてみようと思って受けたら……現在に至る、というところだね」
この言葉が穏円さんの穏円さんたる所以なのだろう。
自分にはちょっと真似できない。だから自分は気質保護員なのだろう。
「……なるほど。俺にはトージ先輩、穏円先輩のどっちの真似もできそうもないっす。俺が気質保護員を目指すときは有触さん、よろしくお願いするっす」
「了解。いつでも気軽に声をかけてきて構わないから」
サワジュンさんの中で何か吹っ切れたようだ。
彼は晴れやかな表情を浮かべていた。
何かあれば自分のところに連絡してくるだろう。
多分、今のところその可能性は低そうだけど。
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