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東のダンジョン
ダンジョンの森
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東のダンジョンはダンジョンの中にフィールド型ダンジョンがあるというダンジョンだ。
そう聞いてはいたけど、入り口からまっすぐ下に降りて行って中が見えたと思ったら広大な森が広がっていた。
「こりゃすごいもんじゃのう」
「ダンジョンとは摩訶不思議ね」
「広いなぁ。ここから増殖の魔法陣を探し出すのかぁ。ものすごく苦労しそうだな」
目下に広がる森、そこから増殖の魔法陣を探し出し破壊しなければならない。
これまでの経験上、毒草畑の近くに増殖の魔法陣が隠されていることが多い。
まずは毒草畑を探す必要がある。
すでに中に入っている冒険者に会えれば情報交換できるかもしれない。
朝早く出たのにすでにここにいた冒険者たちはすでに中に入っていた。
入る前に会えて中の様子を聞きたかったのだが、それができない以上、慎重にいくしかない。
「さて、ここのどこに増殖の魔法陣があるんだ?」
広大な森のどこかに増殖の魔法陣がある。
今回は目印となるようなものはない。
これまでも目印になるようなものがあったかといわれると毒草畑が目印になる。
「これまでのことを考えると増殖の魔法陣の近くには毒草畑がある。毒草畑を目印にして探しましょう」
自然とそう考えるよな。
「僕たちがいるのは地図を見てダンジョンから最も西にいます」
エリンは地図を広げ現在位置を教えてくれた。
「なら、まずはセーフティゾーンを目指すか。その近くにあるかもしれない」
セーフティゾーンに毒草畑が作られているとは考えられる。下手に畑を作ってもここの虫系モンスターたちに食われる可能性を考えるとセーフティゾーンに作られているかもしれないとのは考えられる。
セーフティゾーンがある場所を地図上で教えてもらう。
セーフティゾーンがあるのはダンジョン中央、中央から真西に行ったところ、中央から南南東に行ったところにある。南東のセーフティゾーンがある場所の近くにここの地下へ降りるところがある。
地下に降りるとありの巣のような迷路になっており、そこにこのダンジョンのBOSSがいる。
ここにいる全員がすぐ近くのセーフティゾーンに毒草畑と増殖の魔法陣があるとは思えなかった。
すでにここにいる冒険者たちが見つけて何かしら対処している。それなのにまだ何もされていないことを考えるとここではない可能性が高い。
ではどこか?
中央か南南東のセーフティゾーンのどちらかか。
なおどちらも人が集まる頻度は高い。
中央は西と南南東の間にあるためよくそこで休憩する人たちがいる。
南南東のセーフティゾーンの近くには美味しい果物がたくさんみのる木や良質なはちみつを落としてくれるモンスター、ビーハニーがいるためよく人がいる。
この情報はエリン達が教えてくれた。
さすがは先輩冒険者だ。そうなってくるとセーフティゾーンがないといわれている北東部か地下のどちらかになる。
「ダンジョンの北東部か、ダンジョンの地下のどちらかになると思うんだが」
「隠れてやるとしたらそこでやるしかないのう」
「地上と地下でモンスターの違いとかあるの?」
エリン達の話ではあるとのことで地下は蟻の系モンスターしかいない。
地上の方は南東の方は蜂系のモンスター、北部には西全体はキラーマンティスやキャタピラー系のモンスター、北東はカブトやクワガタ系のモンスターが出現する。
西全体にキラーマンティスが出現するということはダンジョン西側のどこかに横穴があると考えていいかもしれない。
「横穴はダンジョンの西側と見ていいかのう」
「そうですね。キラーマンティスが出るのはダンジョン西側のみ。そう考えるとここにいた冒険者の方たちが見つけていますね」
「なら俺たちは元々の目的に集中しよう」
「まずはダンジョン中央のセーフティゾーンに行こう。そこからなら地下に行くか北東に行くか考えようか」
俺たちはダンジョン中央を目指し移動を開始する。
移動中にキャタピラーの大群に出会い交戦した。
ここでライラがプロミネンスを撃とうとしたのでエリン、ベカズ、冥土が慌ててやめさせた。
「馬鹿、やめろ!?」
「なんで止めるの!?プロミネンスならこんな大群一気に殲滅できるでしょ」
「やめてください。森が燃えてしまいます」
「何!?ここダンジョンなのに森が燃えるのか!?」
「そうなんだ。だからここで火属性のスキルや魔法の使用やめた方がいい」
ここの森、燃えるのか。そうなると俺が全力を出すと吹き飛ぶ可能性があるな。全力を出すのはやめておくか。
「森が燃えると森が火の海になるやめてください」
「わかった。やめておくわ。ならこれでどう。テンペスター」
ライラは風属性魔法を使いキャタピラーの大群を吹き飛ばす。
爆風が吹き荒れる。敵味方の識別ができるのか俺たちは風の影響を受けない。しかし、周りの木々の葉が吹き飛ばされて剥げていく。
風が収まったときには木々の葉がすべてなくなっていた。
「なあ、テレサさん」
「なんだ。ベカズさん」
「詠唱破棄のスキル使った場合の威力減少ってMAXでどれくらいだった」
「初期Lvが90%で最大Lvで50%OFFだったはずだ」
「間違っていなかったけど、この威力は・・・」
「さすがは神といったところですか」
でも大群を倒すだけとはいえあれだけの威力の魔法はいるのか?
いらなかったと思う。
このまま中央のセーフティゾーンに向かおう。
そう聞いてはいたけど、入り口からまっすぐ下に降りて行って中が見えたと思ったら広大な森が広がっていた。
「こりゃすごいもんじゃのう」
「ダンジョンとは摩訶不思議ね」
「広いなぁ。ここから増殖の魔法陣を探し出すのかぁ。ものすごく苦労しそうだな」
目下に広がる森、そこから増殖の魔法陣を探し出し破壊しなければならない。
これまでの経験上、毒草畑の近くに増殖の魔法陣が隠されていることが多い。
まずは毒草畑を探す必要がある。
すでに中に入っている冒険者に会えれば情報交換できるかもしれない。
朝早く出たのにすでにここにいた冒険者たちはすでに中に入っていた。
入る前に会えて中の様子を聞きたかったのだが、それができない以上、慎重にいくしかない。
「さて、ここのどこに増殖の魔法陣があるんだ?」
広大な森のどこかに増殖の魔法陣がある。
今回は目印となるようなものはない。
これまでも目印になるようなものがあったかといわれると毒草畑が目印になる。
「これまでのことを考えると増殖の魔法陣の近くには毒草畑がある。毒草畑を目印にして探しましょう」
自然とそう考えるよな。
「僕たちがいるのは地図を見てダンジョンから最も西にいます」
エリンは地図を広げ現在位置を教えてくれた。
「なら、まずはセーフティゾーンを目指すか。その近くにあるかもしれない」
セーフティゾーンに毒草畑が作られているとは考えられる。下手に畑を作ってもここの虫系モンスターたちに食われる可能性を考えるとセーフティゾーンに作られているかもしれないとのは考えられる。
セーフティゾーンがある場所を地図上で教えてもらう。
セーフティゾーンがあるのはダンジョン中央、中央から真西に行ったところ、中央から南南東に行ったところにある。南東のセーフティゾーンがある場所の近くにここの地下へ降りるところがある。
地下に降りるとありの巣のような迷路になっており、そこにこのダンジョンのBOSSがいる。
ここにいる全員がすぐ近くのセーフティゾーンに毒草畑と増殖の魔法陣があるとは思えなかった。
すでにここにいる冒険者たちが見つけて何かしら対処している。それなのにまだ何もされていないことを考えるとここではない可能性が高い。
ではどこか?
中央か南南東のセーフティゾーンのどちらかか。
なおどちらも人が集まる頻度は高い。
中央は西と南南東の間にあるためよくそこで休憩する人たちがいる。
南南東のセーフティゾーンの近くには美味しい果物がたくさんみのる木や良質なはちみつを落としてくれるモンスター、ビーハニーがいるためよく人がいる。
この情報はエリン達が教えてくれた。
さすがは先輩冒険者だ。そうなってくるとセーフティゾーンがないといわれている北東部か地下のどちらかになる。
「ダンジョンの北東部か、ダンジョンの地下のどちらかになると思うんだが」
「隠れてやるとしたらそこでやるしかないのう」
「地上と地下でモンスターの違いとかあるの?」
エリン達の話ではあるとのことで地下は蟻の系モンスターしかいない。
地上の方は南東の方は蜂系のモンスター、北部には西全体はキラーマンティスやキャタピラー系のモンスター、北東はカブトやクワガタ系のモンスターが出現する。
西全体にキラーマンティスが出現するということはダンジョン西側のどこかに横穴があると考えていいかもしれない。
「横穴はダンジョンの西側と見ていいかのう」
「そうですね。キラーマンティスが出るのはダンジョン西側のみ。そう考えるとここにいた冒険者の方たちが見つけていますね」
「なら俺たちは元々の目的に集中しよう」
「まずはダンジョン中央のセーフティゾーンに行こう。そこからなら地下に行くか北東に行くか考えようか」
俺たちはダンジョン中央を目指し移動を開始する。
移動中にキャタピラーの大群に出会い交戦した。
ここでライラがプロミネンスを撃とうとしたのでエリン、ベカズ、冥土が慌ててやめさせた。
「馬鹿、やめろ!?」
「なんで止めるの!?プロミネンスならこんな大群一気に殲滅できるでしょ」
「やめてください。森が燃えてしまいます」
「何!?ここダンジョンなのに森が燃えるのか!?」
「そうなんだ。だからここで火属性のスキルや魔法の使用やめた方がいい」
ここの森、燃えるのか。そうなると俺が全力を出すと吹き飛ぶ可能性があるな。全力を出すのはやめておくか。
「森が燃えると森が火の海になるやめてください」
「わかった。やめておくわ。ならこれでどう。テンペスター」
ライラは風属性魔法を使いキャタピラーの大群を吹き飛ばす。
爆風が吹き荒れる。敵味方の識別ができるのか俺たちは風の影響を受けない。しかし、周りの木々の葉が吹き飛ばされて剥げていく。
風が収まったときには木々の葉がすべてなくなっていた。
「なあ、テレサさん」
「なんだ。ベカズさん」
「詠唱破棄のスキル使った場合の威力減少ってMAXでどれくらいだった」
「初期Lvが90%で最大Lvで50%OFFだったはずだ」
「間違っていなかったけど、この威力は・・・」
「さすがは神といったところですか」
でも大群を倒すだけとはいえあれだけの威力の魔法はいるのか?
いらなかったと思う。
このまま中央のセーフティゾーンに向かおう。
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