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北東のダンジョン

ダンジョン内の戦い 第1階層

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 俺はライラたちを置き去りにして一人ダンジョンに突撃した。
入ってすぐにデミウルフ3匹を見つけた。あっちも俺に気づいてとびかかってきたが、こちらにつく前に銃2丁で撃ち抜いた。

シンデレラグレイを装備すると普段は銃1丁のところが銃2丁になる。
普段は右のベルトに銃のホルスターを装備して左のベルトにハイレーザーソードを装備している。
シンデレラグレイでは腰のベルトがスカートアーマーに変わって、両腰に銃を装備できるようになり、盾の後ろにハイレーザーソードを2本ずつ装備している。

デミウルフを倒してさらに進む。少しも進んでいない状態でまたデミウルフが現れた。それだけじゃなくさらに奥からデミウルフが何匹も迫ってくる。片方の銃をスキル《拡散》を使い銃弾をショットガンのような拡散弾に変える。もう片方はエネルギーをチャージしてチャージショットを撃てる状態にする。
銃を連射して次々と出てくるデミウルフを一掃する。
その間にライラたちが追い付いてきた。

「食らいなさい。太陽の輝き、プロミネンス!」

なぜか俺ごと巻き込んで魔法が撃たれる。
すぐに左腕のビームシールドを展開して防御する。あぶねえ。
俺はプロミネンスを耐えた。後ろにいるはずのデミウルフたちは跡形もなく消し去られている。
ライラに文句を言おうとしたら、ライラは怒っていた。

「あら、倒せていないようね。プロミネンスでは倒せないなら今度はアペンディクスドライブAを撃たなければならないかしら」

やめてください。死んでしまいます。
なんて思っている場合じゃない。とっとと逃げろ!!!

「あっ!逃げた」
「出らえ、出らえ」
「わしらしかおらんよ」

逃げた俺を追いかけるようにライラたちは追いかける。
俺は逃げる。ライラは追う。そんな中でもモンスターは出てくる。その度に倒しながら進む。

「テレサのほうはモンスターが出てきて足止めになっていそうなのに、どんどんと引き離されていくわ」
「どんだけ早いんですか」
「待って、くれるか、のう。おぬしたち、早、すぎじゃ、わい」
「ライラ殿、ヒルロップ殿が遅れ始めています」
「さすがに全力のテレサを追うのは無理ね。テレサを追うのをやめて自分たちのペースで行こう」

後ろを向くとどうやら捲いたようだ。
・・・、捲いちゃダメじゃん。あいつらはただ追いかけて来ただけなんだから。
いや、だからと言ってアペンディクスドライブAはやめてほしいです。死んでしまいます。

 アペンディクスドライブAはジャストガード可、ガード不可の魔法だから俺でもダメージ受ける。
それにしてもよくプロミネンスを受けてよく無事だったな俺。あれも思い出せばプロミネンスはガード不可の魔法ではなくガード貫通魔法だ。ガードしてもダメージを30%しか削れない。70%ほどダメージを受けてしまう。
Lvが高かったおかげで助かった。熱線魔法の中で最強クラス。プロミネンスより上の熱線魔法はチャージ可能でチャージ100%で撃つとダメージが10倍になるという特性がある。チャージされていなくてよかった。
なお、チャージ100%で撃たなければダメージ10倍効果はない。途中でチャージが中途半端だからと言って、それに伴うダメージ倍化とかはない。
熱線魔法の威力がアペンディクスが1とすると、メガサンビームが10、プロミネンスが250、アペンディクスドライブAは1000ととんでもなくなる。
ライラが使うフルチャージアペンディクスドライブAだと俺でも蒸発するかも。
アペンディクスドライブAを使うとき必ず振り付けしないといけないから相手が撃とうしたとき、大体ばれて阻止される。その分威力はゲーム中一番の威力を誇るんだけどね。トリシューラはプロミネンスより威力が劣り防御貫通ではなく防御可。その代わり状態異常《フリーズ》にできるんだけど。

グルルルル。

ふう、どうもゆっくりできそうにできないな。
さっきからデミウルフばっかりだったけど、今度はデミグリズリーか。どんどん倒して毛皮などゲットだぜ。
デミグリズリーを倒しながら進むと今度はウルフとグリズリーの群れと遭遇、これを一蹴、さらに奥に行くと大きな扉が見えた。
その扉には見覚えがあった。

「なぜ、あのダンジョンの扉がここにあるんだ?」

テレサの言うあのダンジョンとは自分が死ぬ前に攻略したダンジョンのことである。

「この扉がここにあるということは、この先に何かあるのか?」

俺は扉を開けて中を覗いてみる。
扉の先はホール状になっており、すぐそばに階段があり壁に沿って降りる形になっている。
階段を下りた先にはモンスターがいた。中にいたモンスターは、グリズリーとモンスターグリズリー先生がいた。なお、モンスターグリズリー先生の名はモンスター~先生までがモンスター名である。グリズリー系BOSSモンスターである。
変わった?ゲーム時代はBOSS部屋みたいのはなかった。
ダンジョンの中にモンスターとともにいるって感じだったが、このダンジョンだとダンジョン道中とBOSS部屋と別れているのかもしれない。

「滅茶苦茶、数が多いな、氾濫しそうって言っていたからここに来るまでも多かったけどここも多い。ん?げっ!?」

観察していたら視界の隅に何かしら見えたそれはグリズリーたちが壁に爪を食い込ませて上ってきた。
このグリズリーたちはこれから上に行ってそのまま外に出る気か。そんなことはさせない。
俺はグリズリーたちにのたまり場にダイブして下に降りた。

「エントリィィィィィ!!!」

ダイブする際に爆弾を投げて銃を連射して場所を確保する。
ライラだけじゃなくて俺も使えるんだよ。アペンディクスドライブ系。ここで使うのはドライブC。

「ここにいる者たちよ。しかと見よ。これが凰牙の真に無慈悲な太陽の輝きアペンディクスドライブC」

ライダー変身ポーズを力強くやった後、体全体でXを表現した。3秒間無防備状態を作って、右で拳を作り、瓦を砕くように振り下ろす。
拳を振り下ろし後、上から大量の閃光が雨のように降り注いだ。
閃光一発一発がプロミネンス並みの威力があり、地面に当たると大爆発が起きる。
グリズリーたちはなすすべなく光や爆発に飲まれていく。
そこら中、グリズリーたちの絶叫だらけだった。
次々と光は降り注ぎグリズリーたちを倒していく。
光がもう降らなくなった時、立っていたのはテレサだけだった。
地面そこら中にグリズリーたちのドロップアイテムだらけでそれら拾い集めた。
ドロップアイテムを拾っている最中にライラたちが追い付いてきた。
ここであったことを聞かれ素直に答えた。
3人は驚いた。ヒルロップとエリンはここに大量のグリズリーたちがいたこととそいつら上ろうとしていたことだろう。ライラはアペンディクスドライブ系を俺が使えたことだろうか。
これからまたパーティとして一緒に行動することにした。久々に全力で暴れたからすっきりした。
俺たちはさらに下層へと行く。
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