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時を超えて
リフレイン侯爵家の屋敷を出て新しい屋敷に来て
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リフレイン侯爵家の屋敷を飛び出して新しい屋敷へとやってきた。
来た当初は屋敷中埃だらけだったため一人で掃除するのが大変だった。
一週間ぐらいかけて屋敷全体を掃除しきった。
掃除を終えた後は空き部屋に工房を設置する。
前の屋敷ではあいつらに見つかったら何されるかわからなかったため、自分の部屋で細々とやっていた。
だから設備は全くといって整っていない。そのせいで銃一丁作るのに時間がかかった。
銃の品質や能力は『インフィニティ・ワールド』で作った奴と比べると段違いに低い。
威力は強力だが、有効射程が全くっていいほど低い。できたのは80mが限界の物だった。
これなら弓を使ったほうだいい。
しかし、俺はこの銃を使っている。
この銃のいいところは今の自分でも扱えるほど反動がないことだ。
ぶっちゃけ前世でも『インフィニティ・ワールド』でも弓は使ったことなかったから感覚が良くわかないという理由もある。
無事、空き部屋を工房にすることができた。
今できることは材料を取ってきて工房で物を作ることしかできない。
工房の道具も最低限しかないので作れるものが限られる。
時間をかければ色んなものを作ることはできる。しかし、現状を考えるとそれは得策ではない。
母さんの資産、すべて受け継いだとはいえ、収入がない。
一応、作ったものを売ることができるが、貴族の子供では低い値段で買いたたかれるのが関の山だ。
現在、家を出るといっても世間では家出扱いだから、下手するとあいつらに俺の情報がいくかもしれない。それは避けないといけないため普通の商会だと製作物を売ることは不可能。
となると今度は冒険者になることだが、年齢的に冒険者として登録することができない。
冒険者登録は最低でも10才なければなれない。現在7才、あとひと月で8才になる。再来年にならなければ登録できない。
一応、例外はあると聞いたことがある。
『クリエイターズ』という店の副主任に認められると紹介状を書いてもらえて、それを見せれば年齢関係ないく冒険者になれるという噂がある。
その噂が本当かどうかわからない。
さらに、俺は『クリエイターズ』がある場所を知らない。それに噂に域を出ないで本当かどうかわかならない。
そうなると母さんが残した財産を切り崩しなら生きていくしかない。
この話を聞いて早まったという人もいるかもしれない。だが、浮気をする奴は俺は断じて許さない。
浮気をするぐらいなら最初から浮気相手を選べばいい。
複数の女を侍らせることは男の甲斐性というが、それは侍らせている女性全員を満足させることができる奴だけだ。
できないならやるな。
本当にどうしようか。
整理すると一人で住むのは大きすぎる屋敷、子供である以上収入がない。この国には前世であった宝くじはない。
前世ではどうかしてたな。
宝くじ10枚買うとそのうちの1枚が必ず1等~3等あるというとんでもないリアルマネーラックがあった。
ただし、10以上買うと当たらなくなる。という変わった運の持ち主だった。
この国に宝くじがないため意味がないけど。
収入のことを考えると頭が痛いが、冒険者になるための約2年間で母さんの財産をすべてなくなるかと思うと無くならない。
案外、考えだけ無駄かも。
そう思ったら収入のことで悩んでいたのがばからしくなった。
次のことを考えよう。
収入のことを考える必要がないなら今度は工房を良くしよう。
今の工房はちょっとした細工道具、錬金術を使うための錬金窯(どれも捨ててあったものを直したもの)ぐらいしかできない。
その状態で銃を作ることができる。だが、時間はかかる。銃もただ作れるだけで威力しか取り柄がない。
これよりいいものを作れために工房を良くしていこう。
工房を良くしていくためには道具を良くしていくことが必要。
そう思ったら吉日、俺は近くの村に鍛冶屋か金物屋、錬金関係の店へ行くためと屋敷を出るのだった。
来た当初は屋敷中埃だらけだったため一人で掃除するのが大変だった。
一週間ぐらいかけて屋敷全体を掃除しきった。
掃除を終えた後は空き部屋に工房を設置する。
前の屋敷ではあいつらに見つかったら何されるかわからなかったため、自分の部屋で細々とやっていた。
だから設備は全くといって整っていない。そのせいで銃一丁作るのに時間がかかった。
銃の品質や能力は『インフィニティ・ワールド』で作った奴と比べると段違いに低い。
威力は強力だが、有効射程が全くっていいほど低い。できたのは80mが限界の物だった。
これなら弓を使ったほうだいい。
しかし、俺はこの銃を使っている。
この銃のいいところは今の自分でも扱えるほど反動がないことだ。
ぶっちゃけ前世でも『インフィニティ・ワールド』でも弓は使ったことなかったから感覚が良くわかないという理由もある。
無事、空き部屋を工房にすることができた。
今できることは材料を取ってきて工房で物を作ることしかできない。
工房の道具も最低限しかないので作れるものが限られる。
時間をかければ色んなものを作ることはできる。しかし、現状を考えるとそれは得策ではない。
母さんの資産、すべて受け継いだとはいえ、収入がない。
一応、作ったものを売ることができるが、貴族の子供では低い値段で買いたたかれるのが関の山だ。
現在、家を出るといっても世間では家出扱いだから、下手するとあいつらに俺の情報がいくかもしれない。それは避けないといけないため普通の商会だと製作物を売ることは不可能。
となると今度は冒険者になることだが、年齢的に冒険者として登録することができない。
冒険者登録は最低でも10才なければなれない。現在7才、あとひと月で8才になる。再来年にならなければ登録できない。
一応、例外はあると聞いたことがある。
『クリエイターズ』という店の副主任に認められると紹介状を書いてもらえて、それを見せれば年齢関係ないく冒険者になれるという噂がある。
その噂が本当かどうかわからない。
さらに、俺は『クリエイターズ』がある場所を知らない。それに噂に域を出ないで本当かどうかわかならない。
そうなると母さんが残した財産を切り崩しなら生きていくしかない。
この話を聞いて早まったという人もいるかもしれない。だが、浮気をする奴は俺は断じて許さない。
浮気をするぐらいなら最初から浮気相手を選べばいい。
複数の女を侍らせることは男の甲斐性というが、それは侍らせている女性全員を満足させることができる奴だけだ。
できないならやるな。
本当にどうしようか。
整理すると一人で住むのは大きすぎる屋敷、子供である以上収入がない。この国には前世であった宝くじはない。
前世ではどうかしてたな。
宝くじ10枚買うとそのうちの1枚が必ず1等~3等あるというとんでもないリアルマネーラックがあった。
ただし、10以上買うと当たらなくなる。という変わった運の持ち主だった。
この国に宝くじがないため意味がないけど。
収入のことを考えると頭が痛いが、冒険者になるための約2年間で母さんの財産をすべてなくなるかと思うと無くならない。
案外、考えだけ無駄かも。
そう思ったら収入のことで悩んでいたのがばからしくなった。
次のことを考えよう。
収入のことを考える必要がないなら今度は工房を良くしよう。
今の工房はちょっとした細工道具、錬金術を使うための錬金窯(どれも捨ててあったものを直したもの)ぐらいしかできない。
その状態で銃を作ることができる。だが、時間はかかる。銃もただ作れるだけで威力しか取り柄がない。
これよりいいものを作れために工房を良くしていこう。
工房を良くしていくためには道具を良くしていくことが必要。
そう思ったら吉日、俺は近くの村に鍛冶屋か金物屋、錬金関係の店へ行くためと屋敷を出るのだった。
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