最凶レディース総長、最弱いじめられっ子令嬢に転生~アンタの無念はアタシが晴らす!~

――一九XX年、K県。
夜叉姫 VS 暗黒女帝の抗争の幕が切って落とされた。
乱戦の中、夜叉姫の初代総長姫乃樹アリスは、仲間を庇って敵の攻撃を受け倒れてしまう。

夢の中、アリスは、無念の中死んだ儚げな少女と出会い、彼女の無念を晴らすことを約束する。

 次にアリスが目覚めたのは粗末なベッドの中だった。アリスは、夢の中で出会った少女<貴族の令嬢アリス>に転生していた。

<アリス>は、屋敷では継母とその連れ子たちにいじめられ、奴隷同然の扱いを受けていた。そして、屋敷の外でもその弱気な性格故、他の令嬢たちの格好のいじめの的とされていたのだ。そんな日々に希望を見出せなくなった<アリス>は自ら死ぬことを選んだのだった――。

 アリスは、夢で約束した通り、<アリス>の無念を晴らそうと、持ち前の度胸と根性、そして転生して身についた能力なのか、転生先の世界の住人が非力すぎるのか不明だが、人並外れた腕力で<アリス>を自殺に追い込んだ連中に一泡吹かせようと奮闘する。

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