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7章 迷宮
#44 永遠の殺し合い
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「……サングスターって……」
アルルが尋ねようとしている様子をリアは一度手で制止して、レポートを先ずは読むようにと言った。
"前者の血を継ぐ者は皆、サングスターという名字を持つようになりました。そして、サングスターの血を継ぐ者は、その天使の血を継ぐ者を守っていくと決めたのです。なぜなら、後者の悪魔に天使を奪われたくないと考えるようになったからです。
しかし後者は奪うどころか、サングスターの悪魔と自分達のことを差別した天使を恨んでいました。その天使の一族は、後にフェアリーという名字を名乗るようになりました。
後者の悪魔達の中で中心的な存在の女悪魔は、ある魔術士と出会い、そして恋に落ちました。その魔術士の名前はグレイ、後に悪魔達はグレイという名字を名乗るようになりました。
サングスターの子ども達や悪魔は、
グレイよりも自分達の方が権力があると考えていました。
だから、次々にグレイの名字を持つ者を捕まえては殺していったのです。
愛するフェアリーの一族を守るために。
サングスターが最強の一族であることを示すために。
それに伴い、グレイの一族もサングスターの名字を持つ者を捕まえては殺していったのです。
かつて侮辱された家族のために。
グレイが最強の一族であることを示すために。
殺し合いは、永遠に終わらないでしょう。
どちらかの一族が、1人残らず、
完全に命を絶たれるまで。"
アルルは手が震え始めた。ただの昔話だと、おとぎ話だと思えば良い。そう、これはただの昔話なんだ。しかし残念なことにこれはおとぎ話ではなかった。
「私達フェアリーの一族はね、今までずっと将来が決まっていたの。私達のことは常にサングスターの人達が守ってくれた。必ずサングスターの人達と結ばれた。そう、必ずね。私達と言っても、もう私の次代の人間は、アルルとリッチェルしか居なくなってしまったけれど。何かが引き寄せるかのように私達の一族とサングスターの一族は出会って恋に落ちて、フェアリーは続いてきた。リッチェルには、ルークという恋人がいるわね?」
「ええ」
「彼はサングスターの名字を持っているわ。仕組まれているのでも何でもないの。ルークは貴方のことが好きよ、これは確か。……アルル、貴方はね、ツバサと結ばれるはずだった。ツバサとアスカがここへ来て、2人がサングスターだと知った時、私はとても嬉しかったの。それにツバサは高校に入学する前、私にアルルのことが好きだと伝えてくれた」
「そんな!!そんなこと、私は知らなかったし、あんまりじゃない!……ねぇ、どうなるの?私が、いけないの?ツバサは殺されるの?しかも……お母さん、レンは……レンの……名字は」
「グレイ、なんでしょう?」
アルルはうなずくしかなかった。そして自分の無知を恨んだ。自分は取り返しのつかないことをしてしまったんだ。そう自分のことを意味もなく責めた。レンのことを好きになったのは紛れもない自分の素直な気持ちだった。それはレンだって同じだとアルルは信じたかった。
「もしも、このことを皆が知ったら……どうなるの?レンは私のことを殺しに来るの?そんなの嫌よ……せっかくできたチームなのに。ベティもきっと悲しむ!全部……全部……私のせいで」
「……もしかしたら、ツバサは知っているのかもしれないわ。一族のことを。彼はレンを殺すのは自分だと言ったんでしょう?」
嘘に決まってるだろ。確かあの時ツバサはそう言っていた。なぜなら、そんなことをしたらアルルが悲しむから。
「言っていたけれど、嘘だって言ってたわ」
「……カーティスはこのたくさんの一族の"ズレ"を受け、それからレン・グレイがあなたのチームにいるということを知ってね、私達がグレイに寝返ったと勘違いをしたみたいなの。そして、カーティスは私達のことはもう守らないと言った」
「それって……フェアリーの一族にはもう味方が居ないってことですよね?実際にグレイと手を組んだ訳でもないし……狙われる一方ってことですか、私達が」
リッチェルは落ち着いた口調で尋ねた。そしてアルルの背中を優しくさすった。その様子を見て、リアは息をついてからゆっくりと話した。
「少なくともレン・グレイは、グレイではあるけれど、貴方の味方だわ。だから、レンに全てを話して、グレイが力になってくれるか頼んでみましょう」
「……そんなの無駄よ。さっき読んだレポートにあった、大昔の天使と悪魔の話からして、グレイの人達が私達を許してくれるはずがない。それに、私はレンのことが好きだから、自分達の為に利用なんかしたくない。レンにもしそんなことを頼ませたりしたら、きっとレンが殺されて無かったことにされるだけよ。そうなったら本当に味方は居なくなって、フェアリー家は私で終わる」
アルルは一人にさせて欲しいと言って、応接室を出た。用意された部屋に入り、ひたすら一人で考えた。この話を皆にするべきなのか?実は皆もう知っているのか?
知っていたとしたら、どうして平気な顔で一緒に居られるんだろう。いつ命を奪われるのか分からないのに。カーティスがレンのことを知っているということは、既にサングスターの一族にも、グレイであるレンがツバサと同じチームであるということは伝わっているはずだ。そんなことを知って、サングスターが黙っているはずがない。レンはずっと追われていた。それこそまさにサングスターの"殺し屋グループ"だったんだ。
必ずやってくる。サングスターがレンを狙って、グレイがツバサを狙って。その両者が自分のことを狙って。戦わなければならない日がやってくる。そして、戦いには勝ち負けがある。サングスターかグレイか、どちらかが負ける。その時、レンかツバサのどちらかが命を落とすことになる。
「そんなの酷いよ……嫌だよ……」
アルルは連絡をかけようと思った。急に仲間の顔が見たくなった。朝方、連絡しても出なかったレンに向けて、チリフを遣わせた。
お願い、繋がって。そう信じながらアルルは返答を待った。するとメモが現れ、開かれた。そこにレンの顔が映る。
「アルル!!」
途端にレンの両隣にぎゅうぎゅう詰めになるようにツバサとベティが映りこんだ。ああ、皆一緒に居るんだ。3人は同じ黄色のTシャツを着て、笛を首から下げていた。
星の砂浜の海上遊園地。そこの監視員の依頼を受けているのか。
「アルル、何か顔色が悪いけど大丈夫?」
心配そうなベティの声に胸が苦しくなる。ツバサとレンもうなずきながら、少し不安な顔になった。そんな顔をしないで。私はそういうことを言ってほしいんじゃない。そうやって心配されたら、今にも泣いてしまいそうだから。
「うん、最近寝不足で、だからかな」
「そんなキツイのか、仕事……」
「俺がリアおばさんに言ってやろうか!」
明るくツバサが言う言葉にまた何か苦しくなる。アルルはうつむいて、涙がこぼれるのを我慢した。
「仕事嫌になったら休憩の振りしてこっちに来ても良いんだよ」
そんな優しそうな声にアルルは乗りそうになった。とても嫌な"仕事"なんだ。今すぐにでも皆と働きたい、話したい、ずっと一緒に居たい。
アルルは震えるような声で断り、メモを閉じた。そのたった数十分後だった。部屋に置いてあったアース製の小さなテレビで速報のニュースが流れた。
「星の砂浜で行われていた魔法海上遊園地のイベントで巨大渦潮が発生しました……客は全員避難が済みましたが、監察員として依頼を受けていた3人の若い男女の魔術士が渦潮に巻き込まれ、現在行方不明となっています……」
時間が止まった気がした。繰り返される速報ニュースのアナウンス。アルルは本能のままに部屋を飛び出し、階段をかけ降りた。
「アルル!どこへ行くの!!」
城の扉を乱暴に開け、すぐ近くに止めてあるハネハネに乗りエンジンを全開にした。そして真っ直ぐ星の砂浜へと向かって飛んでいった。
ハネハネから降りて砂浜を走ろうとすると危うく転びそうになった。黄色のTシャツを着ている監視員達はまだ、渦潮を巻いている海の様子を観察していた。遊具で怪我をした人が手当されているなどと、砂浜は大混雑だった。
アルルは何度も人とぶつかった。ようやく海が見える所まで来て、進もうとすると監視員に肩を掴まれた。
「駄目だ、まだ渦潮がおさまっていないんだ。危険過ぎる」
「……監視員は皆ここに集まっているの?!黄色いシャツの人がそう?!」
「あ、ああ、そうだよ」
「私の……私のチームメンバーが、あの渦潮に巻き込まれたかもしれないの!どんな監察員が巻き込まれたの?!ねえ、どうにかしてよ!」
こんなことを監察員に言ったところで何も変わらない。そんなことはアルルだって分かっていた。その近くで子どもが泣いているのにアルルは気づいた。
「お姉さん、ごめんね……僕のせいなんだ、僕のことを助けたから」
「……どんな人だったか、覚えている?」
アルルがおそるおそる尋ねると、子どもはうなずいて答えた。
「青い髪のお兄さんが僕を助けてくれた。でもその後すぐに、その人が僕みたいに渦にハマっちゃって、他にいた2人の人が一生懸命助けようとしてた。だけど、そのまま皆、居なくなっちゃった」
「青い髪のお兄……ツバサ……」
アルルは膝からがっくりとくずおれた。そして両手を顔で覆って泣いた。その場でまともに声も上げられずに泣いていたのはアルルのみだった。
「お願いします……誰か……助けてあげて……お願い……生きてて……」
その数分後、海は残酷なほど静かになり、穏やかに波が砂浜に打ち寄せた。つい数分前まで、渦潮があったことなんて無かったかのように。
アルルが尋ねようとしている様子をリアは一度手で制止して、レポートを先ずは読むようにと言った。
"前者の血を継ぐ者は皆、サングスターという名字を持つようになりました。そして、サングスターの血を継ぐ者は、その天使の血を継ぐ者を守っていくと決めたのです。なぜなら、後者の悪魔に天使を奪われたくないと考えるようになったからです。
しかし後者は奪うどころか、サングスターの悪魔と自分達のことを差別した天使を恨んでいました。その天使の一族は、後にフェアリーという名字を名乗るようになりました。
後者の悪魔達の中で中心的な存在の女悪魔は、ある魔術士と出会い、そして恋に落ちました。その魔術士の名前はグレイ、後に悪魔達はグレイという名字を名乗るようになりました。
サングスターの子ども達や悪魔は、
グレイよりも自分達の方が権力があると考えていました。
だから、次々にグレイの名字を持つ者を捕まえては殺していったのです。
愛するフェアリーの一族を守るために。
サングスターが最強の一族であることを示すために。
それに伴い、グレイの一族もサングスターの名字を持つ者を捕まえては殺していったのです。
かつて侮辱された家族のために。
グレイが最強の一族であることを示すために。
殺し合いは、永遠に終わらないでしょう。
どちらかの一族が、1人残らず、
完全に命を絶たれるまで。"
アルルは手が震え始めた。ただの昔話だと、おとぎ話だと思えば良い。そう、これはただの昔話なんだ。しかし残念なことにこれはおとぎ話ではなかった。
「私達フェアリーの一族はね、今までずっと将来が決まっていたの。私達のことは常にサングスターの人達が守ってくれた。必ずサングスターの人達と結ばれた。そう、必ずね。私達と言っても、もう私の次代の人間は、アルルとリッチェルしか居なくなってしまったけれど。何かが引き寄せるかのように私達の一族とサングスターの一族は出会って恋に落ちて、フェアリーは続いてきた。リッチェルには、ルークという恋人がいるわね?」
「ええ」
「彼はサングスターの名字を持っているわ。仕組まれているのでも何でもないの。ルークは貴方のことが好きよ、これは確か。……アルル、貴方はね、ツバサと結ばれるはずだった。ツバサとアスカがここへ来て、2人がサングスターだと知った時、私はとても嬉しかったの。それにツバサは高校に入学する前、私にアルルのことが好きだと伝えてくれた」
「そんな!!そんなこと、私は知らなかったし、あんまりじゃない!……ねぇ、どうなるの?私が、いけないの?ツバサは殺されるの?しかも……お母さん、レンは……レンの……名字は」
「グレイ、なんでしょう?」
アルルはうなずくしかなかった。そして自分の無知を恨んだ。自分は取り返しのつかないことをしてしまったんだ。そう自分のことを意味もなく責めた。レンのことを好きになったのは紛れもない自分の素直な気持ちだった。それはレンだって同じだとアルルは信じたかった。
「もしも、このことを皆が知ったら……どうなるの?レンは私のことを殺しに来るの?そんなの嫌よ……せっかくできたチームなのに。ベティもきっと悲しむ!全部……全部……私のせいで」
「……もしかしたら、ツバサは知っているのかもしれないわ。一族のことを。彼はレンを殺すのは自分だと言ったんでしょう?」
嘘に決まってるだろ。確かあの時ツバサはそう言っていた。なぜなら、そんなことをしたらアルルが悲しむから。
「言っていたけれど、嘘だって言ってたわ」
「……カーティスはこのたくさんの一族の"ズレ"を受け、それからレン・グレイがあなたのチームにいるということを知ってね、私達がグレイに寝返ったと勘違いをしたみたいなの。そして、カーティスは私達のことはもう守らないと言った」
「それって……フェアリーの一族にはもう味方が居ないってことですよね?実際にグレイと手を組んだ訳でもないし……狙われる一方ってことですか、私達が」
リッチェルは落ち着いた口調で尋ねた。そしてアルルの背中を優しくさすった。その様子を見て、リアは息をついてからゆっくりと話した。
「少なくともレン・グレイは、グレイではあるけれど、貴方の味方だわ。だから、レンに全てを話して、グレイが力になってくれるか頼んでみましょう」
「……そんなの無駄よ。さっき読んだレポートにあった、大昔の天使と悪魔の話からして、グレイの人達が私達を許してくれるはずがない。それに、私はレンのことが好きだから、自分達の為に利用なんかしたくない。レンにもしそんなことを頼ませたりしたら、きっとレンが殺されて無かったことにされるだけよ。そうなったら本当に味方は居なくなって、フェアリー家は私で終わる」
アルルは一人にさせて欲しいと言って、応接室を出た。用意された部屋に入り、ひたすら一人で考えた。この話を皆にするべきなのか?実は皆もう知っているのか?
知っていたとしたら、どうして平気な顔で一緒に居られるんだろう。いつ命を奪われるのか分からないのに。カーティスがレンのことを知っているということは、既にサングスターの一族にも、グレイであるレンがツバサと同じチームであるということは伝わっているはずだ。そんなことを知って、サングスターが黙っているはずがない。レンはずっと追われていた。それこそまさにサングスターの"殺し屋グループ"だったんだ。
必ずやってくる。サングスターがレンを狙って、グレイがツバサを狙って。その両者が自分のことを狙って。戦わなければならない日がやってくる。そして、戦いには勝ち負けがある。サングスターかグレイか、どちらかが負ける。その時、レンかツバサのどちらかが命を落とすことになる。
「そんなの酷いよ……嫌だよ……」
アルルは連絡をかけようと思った。急に仲間の顔が見たくなった。朝方、連絡しても出なかったレンに向けて、チリフを遣わせた。
お願い、繋がって。そう信じながらアルルは返答を待った。するとメモが現れ、開かれた。そこにレンの顔が映る。
「アルル!!」
途端にレンの両隣にぎゅうぎゅう詰めになるようにツバサとベティが映りこんだ。ああ、皆一緒に居るんだ。3人は同じ黄色のTシャツを着て、笛を首から下げていた。
星の砂浜の海上遊園地。そこの監視員の依頼を受けているのか。
「アルル、何か顔色が悪いけど大丈夫?」
心配そうなベティの声に胸が苦しくなる。ツバサとレンもうなずきながら、少し不安な顔になった。そんな顔をしないで。私はそういうことを言ってほしいんじゃない。そうやって心配されたら、今にも泣いてしまいそうだから。
「うん、最近寝不足で、だからかな」
「そんなキツイのか、仕事……」
「俺がリアおばさんに言ってやろうか!」
明るくツバサが言う言葉にまた何か苦しくなる。アルルはうつむいて、涙がこぼれるのを我慢した。
「仕事嫌になったら休憩の振りしてこっちに来ても良いんだよ」
そんな優しそうな声にアルルは乗りそうになった。とても嫌な"仕事"なんだ。今すぐにでも皆と働きたい、話したい、ずっと一緒に居たい。
アルルは震えるような声で断り、メモを閉じた。そのたった数十分後だった。部屋に置いてあったアース製の小さなテレビで速報のニュースが流れた。
「星の砂浜で行われていた魔法海上遊園地のイベントで巨大渦潮が発生しました……客は全員避難が済みましたが、監察員として依頼を受けていた3人の若い男女の魔術士が渦潮に巻き込まれ、現在行方不明となっています……」
時間が止まった気がした。繰り返される速報ニュースのアナウンス。アルルは本能のままに部屋を飛び出し、階段をかけ降りた。
「アルル!どこへ行くの!!」
城の扉を乱暴に開け、すぐ近くに止めてあるハネハネに乗りエンジンを全開にした。そして真っ直ぐ星の砂浜へと向かって飛んでいった。
ハネハネから降りて砂浜を走ろうとすると危うく転びそうになった。黄色のTシャツを着ている監視員達はまだ、渦潮を巻いている海の様子を観察していた。遊具で怪我をした人が手当されているなどと、砂浜は大混雑だった。
アルルは何度も人とぶつかった。ようやく海が見える所まで来て、進もうとすると監視員に肩を掴まれた。
「駄目だ、まだ渦潮がおさまっていないんだ。危険過ぎる」
「……監視員は皆ここに集まっているの?!黄色いシャツの人がそう?!」
「あ、ああ、そうだよ」
「私の……私のチームメンバーが、あの渦潮に巻き込まれたかもしれないの!どんな監察員が巻き込まれたの?!ねえ、どうにかしてよ!」
こんなことを監察員に言ったところで何も変わらない。そんなことはアルルだって分かっていた。その近くで子どもが泣いているのにアルルは気づいた。
「お姉さん、ごめんね……僕のせいなんだ、僕のことを助けたから」
「……どんな人だったか、覚えている?」
アルルがおそるおそる尋ねると、子どもはうなずいて答えた。
「青い髪のお兄さんが僕を助けてくれた。でもその後すぐに、その人が僕みたいに渦にハマっちゃって、他にいた2人の人が一生懸命助けようとしてた。だけど、そのまま皆、居なくなっちゃった」
「青い髪のお兄……ツバサ……」
アルルは膝からがっくりとくずおれた。そして両手を顔で覆って泣いた。その場でまともに声も上げられずに泣いていたのはアルルのみだった。
「お願いします……誰か……助けてあげて……お願い……生きてて……」
その数分後、海は残酷なほど静かになり、穏やかに波が砂浜に打ち寄せた。つい数分前まで、渦潮があったことなんて無かったかのように。
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