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第十章
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賢吾は一旦自宅に戻り、自室に入ると着替えを始めた。
スウェットを脱ぎ、黒の靴下を履き、白地のワイシャツに深緑色のネクタイ。とここまで着て、賢吾はクローゼットを開けた。
中はスーツだらけだったが、一着だけクリーニングに出してから一切着用していない、ビニールに覆われている紺色のスーツがあった。
輝成が亡くなった日に着ていたスーツだった。
もう二度と着ない、着ることはないが自戒として置いていた物。
けれども、賢吾は迷わずそのスーツを手に取り着用した。
今日は、これを着なきゃいけない気がした。全ての感情において、決着をつけなければならない日だと賢吾は思ったのである。
賢吾は支度を済ますとリビングへ行き、猫の面と楓の資料を持って家を出た。
車に乗り、助手席には楓の資料を入れた鞄と猫の面を置く。賢吾はエンジンをかけるとアクセルを踏み、ハンドルを回した。
程なくして、賢吾の車は東名高速道路に入った。
賢吾は前だけを見て運転をする。
音楽も流さない無音の車内、同じ景色が続く高速道路。
賢吾は極限に集中していた。だから、俗に言うトランス状態だったのかもしれない。賢吾自身にもわからなかったが、それは急に起こった。
助手席に猫の面を被った輝成の幻影が現れ、その幻影は猫の面を外す。
賢吾は流し目で確認をすると、口元を緩めた。
「やってくれたな」
賢吾はそう切り出し、輝成の幻影との会話が始まった。
――いい置き土産でしょう?
「そうだな……フッ……最高だよ」
――本当は、自分がやりきれば良かったんですけどね。
「良くやった方だろ。直ぐに殺すのかと思ってたわ」
――殺せませんよ。
「何で?」
――だって、楓は死んでいるも同然でしたよ。
「……そうだな」
――人間として最低だったと思いますが、楓が惨い仕打ちを受けている姿を見て、始めは爽快だったんです。
「いや、わかるよ」
――でも、だんだんこれはおかしいだろう? ……って。明らかに、異常な光景でしたからね。
「俺も経緯は見させてもらったよ」
――楓を虐げている人達は、10.5の被害者でもなければ関係者でもない。赤の他人です。にも関わらず、彼らは楓を悪の権化と決めつけ、憂さ晴らしの玩具にしていました。
「人間は残酷だからな」
――そうなんです。俺はそれを身をもってわかっていたはずなのに、真利亜さんを殺した鉄の娘ということで見えなくなっていた。
「それが普通じゃないのか?」
――そうかもしれません。ですが、そうなったら負けだと思いました。
「……負け?」
――そうです。俺はいつも苦難に対して感情を制御し、自分を律してきました。けれども、仇の娘に対してはそれができなかった。
「だから負けだと?」
――真利亜さんや賢さんが好きになってくれた俺は、いつも当たり前のようにそれができていたんです。だけど……できなかった。好きな二人を裏切ってしまう、二人に申し訳ないという気持ちになったんです。
「昔から言っていたが、お前はどれだけ自分に厳しいんだよ。別にいいだろう? 好きだった真利亜が殺され、自分も苦しめられたんだ。ざまあみろって言えばいい」
――冗談でも言えませんよ。
「お前は被害者だ。言う権利はある」
――楓も被害者ですよ?
「……それは……生まれたことを呪うんだな」
――賢さん。思ってもないことを言わないでください。
「いや、思ってるよ」
――いいえ……そんなはずはない。楓は毎日ボロ雑巾のように帰宅し、祖母には心配をかけさせまいと気丈に振る舞っていました。あの姿を見て……賢さんがそんなことを言うはずがない。
「俺の気持ちを勝手に決めるなよ」
――もし言うとしたら、それは鉄と同じくサイコパスです。賢さんは人間でしょう?
「その人間が、苛烈に虐げていたことも事実だろ?」
――そうですよ。でも、それを助けるのも同じ人間なんです。
「だからって……何でお前なんだよ? お前じゃなくてもいいだろ? 良心が痛むなら、金だけ渡せば良かったはずだ。ガッツリ面倒を見やがって、お前は頭イカレてんのか? 苦しむ道ばっかり選びやがってよ」
――前にも言いましたが、鉄の全てを理解しない限り、俺は前には進めませんでした。だから、俺がやらなくてはならなかったんです。それに、彼女はもう充分すぎるほど理不尽な罰を受け続けていました。
「理解に苦しむわ」
――嘘が下手ですね。賢さんはわかっているでしょう?
「何がだよ」
――楓が……幸せにならなくちゃいけないことを。
「……」
――ね?
「ね? じゃねぇよ。だったら、お前が最後までやりきれよ」
――だから自分でやりきれば良かったと、最初に謝ったじゃないですか。そんなことはわかっていましたよ。でも、俺が楽しむのはおかしいでしょう? それに、真利亜さんを殺した鉄の娘だと思うと、心のどこかで憎しみが滲んでしまう。
「だからって俺に無茶振りかい」
――そうです。賢さんは俺みたいに繊細じゃないでしょう?
「……言ってくれる。守屋さんには繊細と言われたんだけどな」
――フフッ。楓もお世辞が上手くなりましたね。
「やっぱりかよ」
――でも、楓がそこまで心の内を明かした。いや、それだけじゃない。楓は、賢さんじゃないとダメなんですよ。
「何で俺なんだよ?」
――楓を幸せにするには、10.5の被害者や関係者じゃないと無理なんです。楓の業を全てを受け入れ、包み込んであげられるような存在じゃないと。
「俺は菩薩じゃないんだが?」
――確かに菩薩とは程遠いですね。ですが、賢さんしかいないんです。それと、他にも理由があります。
「何?」
――玲子さんに言われていたでしょう? それが答えです。
「答えになっていない」
――いや、賢さんはわかっていますよ。だからこうやって楓を迎えに行っている。
「ハンバーグを食いに行くだけだよ」
――ですから、嘘が下手糞なんですよ。
「……はぁ」
――楓は幸せにならなくてはならないんです。賢さん、楓を……どうかよろしくお願いします。
「任せろ」
賢吾が言い切ると、輝成の幻影は優しく笑みを浮かべ消えていった。
そして、賢吾の迷いも完全に消えた。
穿つのみである。
スウェットを脱ぎ、黒の靴下を履き、白地のワイシャツに深緑色のネクタイ。とここまで着て、賢吾はクローゼットを開けた。
中はスーツだらけだったが、一着だけクリーニングに出してから一切着用していない、ビニールに覆われている紺色のスーツがあった。
輝成が亡くなった日に着ていたスーツだった。
もう二度と着ない、着ることはないが自戒として置いていた物。
けれども、賢吾は迷わずそのスーツを手に取り着用した。
今日は、これを着なきゃいけない気がした。全ての感情において、決着をつけなければならない日だと賢吾は思ったのである。
賢吾は支度を済ますとリビングへ行き、猫の面と楓の資料を持って家を出た。
車に乗り、助手席には楓の資料を入れた鞄と猫の面を置く。賢吾はエンジンをかけるとアクセルを踏み、ハンドルを回した。
程なくして、賢吾の車は東名高速道路に入った。
賢吾は前だけを見て運転をする。
音楽も流さない無音の車内、同じ景色が続く高速道路。
賢吾は極限に集中していた。だから、俗に言うトランス状態だったのかもしれない。賢吾自身にもわからなかったが、それは急に起こった。
助手席に猫の面を被った輝成の幻影が現れ、その幻影は猫の面を外す。
賢吾は流し目で確認をすると、口元を緩めた。
「やってくれたな」
賢吾はそう切り出し、輝成の幻影との会話が始まった。
――いい置き土産でしょう?
「そうだな……フッ……最高だよ」
――本当は、自分がやりきれば良かったんですけどね。
「良くやった方だろ。直ぐに殺すのかと思ってたわ」
――殺せませんよ。
「何で?」
――だって、楓は死んでいるも同然でしたよ。
「……そうだな」
――人間として最低だったと思いますが、楓が惨い仕打ちを受けている姿を見て、始めは爽快だったんです。
「いや、わかるよ」
――でも、だんだんこれはおかしいだろう? ……って。明らかに、異常な光景でしたからね。
「俺も経緯は見させてもらったよ」
――楓を虐げている人達は、10.5の被害者でもなければ関係者でもない。赤の他人です。にも関わらず、彼らは楓を悪の権化と決めつけ、憂さ晴らしの玩具にしていました。
「人間は残酷だからな」
――そうなんです。俺はそれを身をもってわかっていたはずなのに、真利亜さんを殺した鉄の娘ということで見えなくなっていた。
「それが普通じゃないのか?」
――そうかもしれません。ですが、そうなったら負けだと思いました。
「……負け?」
――そうです。俺はいつも苦難に対して感情を制御し、自分を律してきました。けれども、仇の娘に対してはそれができなかった。
「だから負けだと?」
――真利亜さんや賢さんが好きになってくれた俺は、いつも当たり前のようにそれができていたんです。だけど……できなかった。好きな二人を裏切ってしまう、二人に申し訳ないという気持ちになったんです。
「昔から言っていたが、お前はどれだけ自分に厳しいんだよ。別にいいだろう? 好きだった真利亜が殺され、自分も苦しめられたんだ。ざまあみろって言えばいい」
――冗談でも言えませんよ。
「お前は被害者だ。言う権利はある」
――楓も被害者ですよ?
「……それは……生まれたことを呪うんだな」
――賢さん。思ってもないことを言わないでください。
「いや、思ってるよ」
――いいえ……そんなはずはない。楓は毎日ボロ雑巾のように帰宅し、祖母には心配をかけさせまいと気丈に振る舞っていました。あの姿を見て……賢さんがそんなことを言うはずがない。
「俺の気持ちを勝手に決めるなよ」
――もし言うとしたら、それは鉄と同じくサイコパスです。賢さんは人間でしょう?
「その人間が、苛烈に虐げていたことも事実だろ?」
――そうですよ。でも、それを助けるのも同じ人間なんです。
「だからって……何でお前なんだよ? お前じゃなくてもいいだろ? 良心が痛むなら、金だけ渡せば良かったはずだ。ガッツリ面倒を見やがって、お前は頭イカレてんのか? 苦しむ道ばっかり選びやがってよ」
――前にも言いましたが、鉄の全てを理解しない限り、俺は前には進めませんでした。だから、俺がやらなくてはならなかったんです。それに、彼女はもう充分すぎるほど理不尽な罰を受け続けていました。
「理解に苦しむわ」
――嘘が下手ですね。賢さんはわかっているでしょう?
「何がだよ」
――楓が……幸せにならなくちゃいけないことを。
「……」
――ね?
「ね? じゃねぇよ。だったら、お前が最後までやりきれよ」
――だから自分でやりきれば良かったと、最初に謝ったじゃないですか。そんなことはわかっていましたよ。でも、俺が楽しむのはおかしいでしょう? それに、真利亜さんを殺した鉄の娘だと思うと、心のどこかで憎しみが滲んでしまう。
「だからって俺に無茶振りかい」
――そうです。賢さんは俺みたいに繊細じゃないでしょう?
「……言ってくれる。守屋さんには繊細と言われたんだけどな」
――フフッ。楓もお世辞が上手くなりましたね。
「やっぱりかよ」
――でも、楓がそこまで心の内を明かした。いや、それだけじゃない。楓は、賢さんじゃないとダメなんですよ。
「何で俺なんだよ?」
――楓を幸せにするには、10.5の被害者や関係者じゃないと無理なんです。楓の業を全てを受け入れ、包み込んであげられるような存在じゃないと。
「俺は菩薩じゃないんだが?」
――確かに菩薩とは程遠いですね。ですが、賢さんしかいないんです。それと、他にも理由があります。
「何?」
――玲子さんに言われていたでしょう? それが答えです。
「答えになっていない」
――いや、賢さんはわかっていますよ。だからこうやって楓を迎えに行っている。
「ハンバーグを食いに行くだけだよ」
――ですから、嘘が下手糞なんですよ。
「……はぁ」
――楓は幸せにならなくてはならないんです。賢さん、楓を……どうかよろしくお願いします。
「任せろ」
賢吾が言い切ると、輝成の幻影は優しく笑みを浮かべ消えていった。
そして、賢吾の迷いも完全に消えた。
穿つのみである。
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