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第七章
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賢吾は竜次に顔を向け、
「竜次も洋食は得意だけど、何か違うな」
と言うと、
「ああ、これもうプロだわ」
竜次は小さく頷き素直に褒め称えていた。
「あざまーす! 十八番は生地から手作りのマルゲリータです。片倉さんに言っておいてください!」
「言っとく言っとく。可愛いわね」
渡辺は座ったまま深く頭を下げ、玲子はその頭を撫でていた。
「あの、すみません。私のハンバーグと竜田揚げはあんまり期待しないでください。瑠衣さんと比べられると……」
渡辺の出来が凄まじいため、楓は身体を縮めていた。
渡辺は楓の竜田揚げを一口食べると、
「んん! 美味しいじゃん! 私、意外と肉料理にはうるさいけど全く問題なし! これにはハイボールね」
と言ってハイボールの缶を開けてあおった。
「プロの味から家庭の味になって和むわね」
「美味しいよ」
玲子と竜次も楓の料理を食べ、同様の感想を述べた。
「良かったぁ」
そう、楓は胸を撫で下ろしていた。
賢吾も楓が作ったハンバーグを口へと運ぶ。肉汁とデミグラスソースの旨味が口の中に広がった。
「うん美味い。でも……食ったことがあるような気がする」
美味いのは間違いないが、なぜか賢吾は懐かしさを感じた。何でだろうと賢吾は熟考していたが、渡辺の笑い声でかき消された。
「社長ぉ。私に相手にされないからって楓ちゃんですか? そういえばここ何ヶ月か、二人でよくミーティングルームにいますよね。見境ないなぁ」
「瑠衣さんそれは……」
楓は喋り掛けたが、瞬時に賢吾が手で遮り、
「君、ちょっと黙ろうか」
渡辺には目と言葉で制した。
が、
「いや、まだ六杯目です。よゆーっす!」
渡辺は完全に酔っぱらっていた。
文句を言おうと思ったが、渡辺の姿に賢吾は力が抜けてしまう。そしてその瞬間、井端の言葉を思い出した。
「そういや、井端さんが君達二人を褒めていたぞ。良かったな」
「マジかい? あの人が褒めたの輝成しか知らんぞ」
竜次は口をあんぐりとさせていた。
「いやぁ、二人共頑張ったもん。そりゃ井端さんも褒めるよ」
玲子はよしよしと二人の頭を撫でにいった。
二人共破顔しており、
「威圧感が凄い方でしたね」
「わかるぅ。自然と背筋伸びちゃったもん」
楓、渡辺の順で井端の感想を述べた。
「コウが唯一尊敬していた人だもんな、そりゃそうなるか」
「波多野さんも怖い感じだったんですかぁ?」
渡辺に聞かれた賢吾は首を振る。
「いや、タイプが違う。井端さんは圧倒的な雰囲気を出すけど、コウの場合は支配するような雰囲気だったな。でも不快さはなくて、それが心地いいんだ」
賢吾の比喩に、渡辺はニヤニヤとしていた。
「やっぱり波多野さんって楓ちゃんと似てるぅ」
「それやめてくださいよぉ」
楓は渡辺に泣きそうな顔を向けていた。
「そうだ、賢ちゃん。移転前にここでやった飲み会、撮っていたよね?」
「あー、あったな。ちょっと待ってて」
玲子の提案に、賢吾はすぐさま立ち上がった。
「会社を上大岡からみなとみらいに移転する時、ここで飲み会をやったんだ。コウが映ってるから見せてあげるよ。ちなみに、デカもいるぞ」
「うおおおおおおっしゃい!」
渡辺は上体を反らして喜びの声を上げた。
「どんな叫び方だよ」
と竜次が笑う声を背に、賢吾は動画を保存していたタブレットPCを取りに向かった。自室にあったタブレットPCを手に取り、賢吾はリビングへと戻る。その際、渡辺から大袈裟な拍手で迎えられた。
賢吾は皆が見える位置にタブレットPCを置き、動画ファイルを再生させた。
『えー、飲み会から三時間が経ちました。こらぁ、お前ら飲みすぎだぞー。じゃあ、一人ずつ決意表明といこうかね、まずは昴広』
撮影して声を出しているのは賢吾だった。
「これ六年前か? 懐かしいなぁ」
「皆若いね」
竜次と玲子が笑い合っている中、渡辺と楓は食い入るように動画を見ていた。
動画の中では栗山や平田、竜次や玲子、松井が映り終え、片倉の出番となった。
『石橋さんが邪魔です。輝成さんにまとわりつかないで欲しい』
「くはぁ……片倉さん……今も昔もイケメンすぎる。社長、これ後で送ってください!」
渡辺はKOされたかのように倒れ込み、最後に賢吾へ懇願した。賢吾はわかったわかったと、半笑いで頷いた。
『片倉君がうざい、てか目障り。輝成さんのバックアップは私だけで充分です』
「噂には聞いていましたけど、片倉さんと石橋さんって本当に仲が悪かったんですね」
「ね。てか、むくれてる石橋さん、今と全然変わらない。小動物みたいで可愛い」
石橋の映像を見た楓と渡辺が感想を言い合った。一応石橋は先輩なのだが、渡辺は完全に上から目線であった。
『じゃあ、最後にコウ。つうかデカと石橋さん……コウの両腕から離れろ』
『まだまだ始まったばかりですけど、皆のお陰で先へ進む光が見えてきました。真利亜さんのためにも会社をでっかくしましょう! ね、賢さん!』
「波多野さん、優しそうな方ですねぇ。……あれ? 真利亜さんって、波多野さんと一緒に交通事故で亡くなったんじゃないんですか?」
渡辺は輝成の感想を言った後、賢吾へ確認してきた。
真利亜が10.5で死んだとは、社内で公にはしていない。
賢吾は言おうかどうか迷ったが、この子達ならいいかと意を決する。
「いや、違う。真利亜が死んだのは10.5なんだ。それで、恋人である真利亜のためにコウが会社を立ち上げた。表立って言うことじゃないし、皆には気を使ってもらいたくないからあえて教えていない。このことは、一部の社員しか知らないから内密にね」
賢吾の言葉に、渡辺は動きを止め絶句。楓は尋常じゃないくらい目を大きく開き、完全に青ざめていた。
「竜次も洋食は得意だけど、何か違うな」
と言うと、
「ああ、これもうプロだわ」
竜次は小さく頷き素直に褒め称えていた。
「あざまーす! 十八番は生地から手作りのマルゲリータです。片倉さんに言っておいてください!」
「言っとく言っとく。可愛いわね」
渡辺は座ったまま深く頭を下げ、玲子はその頭を撫でていた。
「あの、すみません。私のハンバーグと竜田揚げはあんまり期待しないでください。瑠衣さんと比べられると……」
渡辺の出来が凄まじいため、楓は身体を縮めていた。
渡辺は楓の竜田揚げを一口食べると、
「んん! 美味しいじゃん! 私、意外と肉料理にはうるさいけど全く問題なし! これにはハイボールね」
と言ってハイボールの缶を開けてあおった。
「プロの味から家庭の味になって和むわね」
「美味しいよ」
玲子と竜次も楓の料理を食べ、同様の感想を述べた。
「良かったぁ」
そう、楓は胸を撫で下ろしていた。
賢吾も楓が作ったハンバーグを口へと運ぶ。肉汁とデミグラスソースの旨味が口の中に広がった。
「うん美味い。でも……食ったことがあるような気がする」
美味いのは間違いないが、なぜか賢吾は懐かしさを感じた。何でだろうと賢吾は熟考していたが、渡辺の笑い声でかき消された。
「社長ぉ。私に相手にされないからって楓ちゃんですか? そういえばここ何ヶ月か、二人でよくミーティングルームにいますよね。見境ないなぁ」
「瑠衣さんそれは……」
楓は喋り掛けたが、瞬時に賢吾が手で遮り、
「君、ちょっと黙ろうか」
渡辺には目と言葉で制した。
が、
「いや、まだ六杯目です。よゆーっす!」
渡辺は完全に酔っぱらっていた。
文句を言おうと思ったが、渡辺の姿に賢吾は力が抜けてしまう。そしてその瞬間、井端の言葉を思い出した。
「そういや、井端さんが君達二人を褒めていたぞ。良かったな」
「マジかい? あの人が褒めたの輝成しか知らんぞ」
竜次は口をあんぐりとさせていた。
「いやぁ、二人共頑張ったもん。そりゃ井端さんも褒めるよ」
玲子はよしよしと二人の頭を撫でにいった。
二人共破顔しており、
「威圧感が凄い方でしたね」
「わかるぅ。自然と背筋伸びちゃったもん」
楓、渡辺の順で井端の感想を述べた。
「コウが唯一尊敬していた人だもんな、そりゃそうなるか」
「波多野さんも怖い感じだったんですかぁ?」
渡辺に聞かれた賢吾は首を振る。
「いや、タイプが違う。井端さんは圧倒的な雰囲気を出すけど、コウの場合は支配するような雰囲気だったな。でも不快さはなくて、それが心地いいんだ」
賢吾の比喩に、渡辺はニヤニヤとしていた。
「やっぱり波多野さんって楓ちゃんと似てるぅ」
「それやめてくださいよぉ」
楓は渡辺に泣きそうな顔を向けていた。
「そうだ、賢ちゃん。移転前にここでやった飲み会、撮っていたよね?」
「あー、あったな。ちょっと待ってて」
玲子の提案に、賢吾はすぐさま立ち上がった。
「会社を上大岡からみなとみらいに移転する時、ここで飲み会をやったんだ。コウが映ってるから見せてあげるよ。ちなみに、デカもいるぞ」
「うおおおおおおっしゃい!」
渡辺は上体を反らして喜びの声を上げた。
「どんな叫び方だよ」
と竜次が笑う声を背に、賢吾は動画を保存していたタブレットPCを取りに向かった。自室にあったタブレットPCを手に取り、賢吾はリビングへと戻る。その際、渡辺から大袈裟な拍手で迎えられた。
賢吾は皆が見える位置にタブレットPCを置き、動画ファイルを再生させた。
『えー、飲み会から三時間が経ちました。こらぁ、お前ら飲みすぎだぞー。じゃあ、一人ずつ決意表明といこうかね、まずは昴広』
撮影して声を出しているのは賢吾だった。
「これ六年前か? 懐かしいなぁ」
「皆若いね」
竜次と玲子が笑い合っている中、渡辺と楓は食い入るように動画を見ていた。
動画の中では栗山や平田、竜次や玲子、松井が映り終え、片倉の出番となった。
『石橋さんが邪魔です。輝成さんにまとわりつかないで欲しい』
「くはぁ……片倉さん……今も昔もイケメンすぎる。社長、これ後で送ってください!」
渡辺はKOされたかのように倒れ込み、最後に賢吾へ懇願した。賢吾はわかったわかったと、半笑いで頷いた。
『片倉君がうざい、てか目障り。輝成さんのバックアップは私だけで充分です』
「噂には聞いていましたけど、片倉さんと石橋さんって本当に仲が悪かったんですね」
「ね。てか、むくれてる石橋さん、今と全然変わらない。小動物みたいで可愛い」
石橋の映像を見た楓と渡辺が感想を言い合った。一応石橋は先輩なのだが、渡辺は完全に上から目線であった。
『じゃあ、最後にコウ。つうかデカと石橋さん……コウの両腕から離れろ』
『まだまだ始まったばかりですけど、皆のお陰で先へ進む光が見えてきました。真利亜さんのためにも会社をでっかくしましょう! ね、賢さん!』
「波多野さん、優しそうな方ですねぇ。……あれ? 真利亜さんって、波多野さんと一緒に交通事故で亡くなったんじゃないんですか?」
渡辺は輝成の感想を言った後、賢吾へ確認してきた。
真利亜が10.5で死んだとは、社内で公にはしていない。
賢吾は言おうかどうか迷ったが、この子達ならいいかと意を決する。
「いや、違う。真利亜が死んだのは10.5なんだ。それで、恋人である真利亜のためにコウが会社を立ち上げた。表立って言うことじゃないし、皆には気を使ってもらいたくないからあえて教えていない。このことは、一部の社員しか知らないから内密にね」
賢吾の言葉に、渡辺は動きを止め絶句。楓は尋常じゃないくらい目を大きく開き、完全に青ざめていた。
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