45 / 70
第七章
7-4
しおりを挟む
そして、ブリッツにメディタルが常駐してから約一月が経過した。
ようやくサーバーチームも見通しが立ち、プロジェクトチームやCSも週に一度は全休が取れるようになった。まだ各所忙しないが、ブリッツへの実装直後に比べたら大分落ち着いた。
賢吾は竜次と片倉に慰労会をやりたいと提案したが、まだそんなことをやれる状態ではないと却下された。とはいえ、各チームも個別で慰労会をやっているし、全社員を入れてはできないが、チーム別でやればいいのではという話にまとまった。
じゃあまずは、立役者の渡辺と楓を入れたプロジェクトチームを労おうということに決まった。
その日付が今日、九月二十七日、土曜日である。
メンバーは、子供の誕生日で事前に不参加と言った橘を除く、賢吾、片倉、竜次、玲子、渡辺、楓、そして片倉が呼びたいと入れた石橋の計七人だった。
しかし、突如その計画が頓挫した。
早朝にブリッツ側で障害が発生したとのことで、片倉と石橋はブリッツとの調整作業のため、出社することになった。
賢吾が様子を見に会社へ行くと、それほど重大な問題ではないが、念のために片倉と石橋は会社に残ると言った。
「僕らのことは気にせず、渡辺さんと守屋さんを労ってあげてください。また今度、皆で改めてやりましょう」
「そうそう。社長がいてもお弁当の買い出しくらいしかやることないし、邪魔邪魔」
石橋は若干辛辣であったが、二人からそう言われ賢吾は頷いた。何かあったら連絡してくれと言い、午後一時過ぎに会社を出た。
慰労会は賢吾の家でやることに決まっており、料理などは合鍵を持っている竜次にお願いしていた。
開始時刻は正午なので、もうとっくに始まっている。
今回の催しは、賢吾がしっかり労ってあげたいという純粋な思いからであり、喜んで賢吾自身も参加したい。だが、どうせ片倉が来なくて渡辺が拗ねるんだろうな。と賢吾は少し気落ちしていた。
浮かない表情のまま賢吾は玄関のドアを開けると、ほぼ同時に渡辺が素早い動きで玄関までやってきた。
「お帰りなさーい。って社長だけですかぁ? 片倉さんと石橋さんは?」
「やっぱり緊急用として残るって」
「えー。そんなぁ」
渡辺はガックリとうなだれた。
ほら、やっぱりね。と心の中で呟く賢吾。
「お疲れ、賢吾。やっぱりデカと石橋さんは無理だったか。まぁ、正式な慰労会は橘さんも含めてまたやろう」
竜次が応援にきてくれそう言ったが、
「そうなんですけど、片倉さんのために頑張って作ったのにぃ」
と、渡辺は四つん這いのまま悔しそうに床を叩いていた。
「あれ? 料理したのは竜次じゃないの?」
お願いしたのは竜次なのだが、と思い賢吾は確認した。
「作ろうと思ったんだが、渡辺さんがやるっていうからほとんどやってもらった。あとは守屋さんも作ってくれて、俺はデザートしか作ってない」
「へぇー。渡辺さん、料理できたんだね」
竜次に説明され、賢吾は驚いた。
賢吾の勝手な先入観で失礼な話だが、ゆるふわ系な渡辺が料理をするタイプだとは、全く想像できなかったのである。
賢吾の態度に勘付いたのか、渡辺は起き上がって腕を組むとニヤッと笑った。
「できないと思っていましたね? そう思わせておいて、実はササっと料理をこなしちゃうギャップですよ。好きな人を落とす時の必勝テクなんです。おっと、社長は……」
「はいはい! 惚れないから」
やらせるかい。と賢吾はすぐさま遮った。
「賢吾から聞いていたけど、渡辺さんってデカにそっくりだな」
「うふふ」
「な? 言った通りだろ? デカに似てると言われて喜ぶ奴がまともなわけない」
喜ぶ渡辺の姿を見て、賢吾は鼻を鳴らした。
「賢ちゃんお帰り」
「お疲れ様です」
玲子と楓も続いてやってきて、賢吾はようやく靴を脱いだ。
楓はいつも会社ではスーツだったが、今日はえんじ色のニットに紺色のロングスカートを着ており、賢吾は初めて楓の私服を見た。
「社長ぉ。波多野さんにお線香あげたいんですけど、いいですか?」
「あの、私も」
恐らく賢吾が来てからとでも竜次に言われていたのであろう。賢吾が家の中に入ると、渡辺と楓はそう言った。
「おう、いいよ。こっちな」
と言い、賢吾は一階の和室へと二人を案内した。
中は八畳ほどの広さで、仏壇が二つ置いてあるのみであった。元は両親と真利亜を合わせて一つの仏壇だったが、両親の分で一つ、真利亜と輝成の分で一つの計二つとなっている。
渡辺と楓は両方の仏壇に線香をあげ手を合わせ、真利亜と輝成の仏壇の方は念入りに時間を掛けていた。
「波多野さんにお線香をあげることができて光栄です。ありがとうございました」
スッと立ち上がった楓は賢吾にお辞儀をした。一方、渡辺はまじまじと真利亜の遺影を見ていた。
「真利亜さん可愛いですね。めちゃくちゃモテたんじゃないですか?」
「まぁな。でも本人はコウにベタ惚れだったよ」
「片倉さんが憧れていたっていうから、もうちょっと派手な人かと思いましたけど、波多野さん案外地味ですね」
輝成の遺影に目を向け渡辺はそう評したが、楓は真剣な顔つきで口を開く。
「ですが、ソリッドを立ち上げたのはこの人なんだなっていうのがわかりました。上手く説明できませんが、遺影から覇気みたいなものを感じます」
「あ、何かちょっとわかるかも。オーラ出てるもん」
楓の言葉にちゃっかり乗っかる渡辺であった。
遺影からオーラって……完全に人外扱いじゃねぇか。と賢吾は苦笑した。
その後、賢吾達三人は和室から出てリビングへと向かった。
リビングの広さは二十畳で、テレビや木製の大きなローテーブル、白色の四人掛けL字ソファと、灰色の三人掛けカウチソファを備えていた。
ようやくサーバーチームも見通しが立ち、プロジェクトチームやCSも週に一度は全休が取れるようになった。まだ各所忙しないが、ブリッツへの実装直後に比べたら大分落ち着いた。
賢吾は竜次と片倉に慰労会をやりたいと提案したが、まだそんなことをやれる状態ではないと却下された。とはいえ、各チームも個別で慰労会をやっているし、全社員を入れてはできないが、チーム別でやればいいのではという話にまとまった。
じゃあまずは、立役者の渡辺と楓を入れたプロジェクトチームを労おうということに決まった。
その日付が今日、九月二十七日、土曜日である。
メンバーは、子供の誕生日で事前に不参加と言った橘を除く、賢吾、片倉、竜次、玲子、渡辺、楓、そして片倉が呼びたいと入れた石橋の計七人だった。
しかし、突如その計画が頓挫した。
早朝にブリッツ側で障害が発生したとのことで、片倉と石橋はブリッツとの調整作業のため、出社することになった。
賢吾が様子を見に会社へ行くと、それほど重大な問題ではないが、念のために片倉と石橋は会社に残ると言った。
「僕らのことは気にせず、渡辺さんと守屋さんを労ってあげてください。また今度、皆で改めてやりましょう」
「そうそう。社長がいてもお弁当の買い出しくらいしかやることないし、邪魔邪魔」
石橋は若干辛辣であったが、二人からそう言われ賢吾は頷いた。何かあったら連絡してくれと言い、午後一時過ぎに会社を出た。
慰労会は賢吾の家でやることに決まっており、料理などは合鍵を持っている竜次にお願いしていた。
開始時刻は正午なので、もうとっくに始まっている。
今回の催しは、賢吾がしっかり労ってあげたいという純粋な思いからであり、喜んで賢吾自身も参加したい。だが、どうせ片倉が来なくて渡辺が拗ねるんだろうな。と賢吾は少し気落ちしていた。
浮かない表情のまま賢吾は玄関のドアを開けると、ほぼ同時に渡辺が素早い動きで玄関までやってきた。
「お帰りなさーい。って社長だけですかぁ? 片倉さんと石橋さんは?」
「やっぱり緊急用として残るって」
「えー。そんなぁ」
渡辺はガックリとうなだれた。
ほら、やっぱりね。と心の中で呟く賢吾。
「お疲れ、賢吾。やっぱりデカと石橋さんは無理だったか。まぁ、正式な慰労会は橘さんも含めてまたやろう」
竜次が応援にきてくれそう言ったが、
「そうなんですけど、片倉さんのために頑張って作ったのにぃ」
と、渡辺は四つん這いのまま悔しそうに床を叩いていた。
「あれ? 料理したのは竜次じゃないの?」
お願いしたのは竜次なのだが、と思い賢吾は確認した。
「作ろうと思ったんだが、渡辺さんがやるっていうからほとんどやってもらった。あとは守屋さんも作ってくれて、俺はデザートしか作ってない」
「へぇー。渡辺さん、料理できたんだね」
竜次に説明され、賢吾は驚いた。
賢吾の勝手な先入観で失礼な話だが、ゆるふわ系な渡辺が料理をするタイプだとは、全く想像できなかったのである。
賢吾の態度に勘付いたのか、渡辺は起き上がって腕を組むとニヤッと笑った。
「できないと思っていましたね? そう思わせておいて、実はササっと料理をこなしちゃうギャップですよ。好きな人を落とす時の必勝テクなんです。おっと、社長は……」
「はいはい! 惚れないから」
やらせるかい。と賢吾はすぐさま遮った。
「賢吾から聞いていたけど、渡辺さんってデカにそっくりだな」
「うふふ」
「な? 言った通りだろ? デカに似てると言われて喜ぶ奴がまともなわけない」
喜ぶ渡辺の姿を見て、賢吾は鼻を鳴らした。
「賢ちゃんお帰り」
「お疲れ様です」
玲子と楓も続いてやってきて、賢吾はようやく靴を脱いだ。
楓はいつも会社ではスーツだったが、今日はえんじ色のニットに紺色のロングスカートを着ており、賢吾は初めて楓の私服を見た。
「社長ぉ。波多野さんにお線香あげたいんですけど、いいですか?」
「あの、私も」
恐らく賢吾が来てからとでも竜次に言われていたのであろう。賢吾が家の中に入ると、渡辺と楓はそう言った。
「おう、いいよ。こっちな」
と言い、賢吾は一階の和室へと二人を案内した。
中は八畳ほどの広さで、仏壇が二つ置いてあるのみであった。元は両親と真利亜を合わせて一つの仏壇だったが、両親の分で一つ、真利亜と輝成の分で一つの計二つとなっている。
渡辺と楓は両方の仏壇に線香をあげ手を合わせ、真利亜と輝成の仏壇の方は念入りに時間を掛けていた。
「波多野さんにお線香をあげることができて光栄です。ありがとうございました」
スッと立ち上がった楓は賢吾にお辞儀をした。一方、渡辺はまじまじと真利亜の遺影を見ていた。
「真利亜さん可愛いですね。めちゃくちゃモテたんじゃないですか?」
「まぁな。でも本人はコウにベタ惚れだったよ」
「片倉さんが憧れていたっていうから、もうちょっと派手な人かと思いましたけど、波多野さん案外地味ですね」
輝成の遺影に目を向け渡辺はそう評したが、楓は真剣な顔つきで口を開く。
「ですが、ソリッドを立ち上げたのはこの人なんだなっていうのがわかりました。上手く説明できませんが、遺影から覇気みたいなものを感じます」
「あ、何かちょっとわかるかも。オーラ出てるもん」
楓の言葉にちゃっかり乗っかる渡辺であった。
遺影からオーラって……完全に人外扱いじゃねぇか。と賢吾は苦笑した。
その後、賢吾達三人は和室から出てリビングへと向かった。
リビングの広さは二十畳で、テレビや木製の大きなローテーブル、白色の四人掛けL字ソファと、灰色の三人掛けカウチソファを備えていた。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
【取り下げ予定】愛されない妃ですので。
ごろごろみかん。
恋愛
王妃になんて、望んでなったわけではない。
国王夫妻のリュシアンとミレーゼの関係は冷えきっていた。
「僕はきみを愛していない」
はっきりそう告げた彼は、ミレーゼ以外の女性を抱き、愛を囁いた。
『お飾り王妃』の名を戴くミレーゼだが、ある日彼女は側妃たちの諍いに巻き込まれ、命を落としてしまう。
(ああ、私の人生ってなんだったんだろう──?)
そう思って人生に終止符を打ったミレーゼだったが、気がつくと結婚前に戻っていた。
しかも、別の人間になっている?
なぜか見知らぬ伯爵令嬢になってしまったミレーゼだが、彼女は決意する。新たな人生、今度はリュシアンに関わることなく、平凡で優しい幸せを掴もう、と。
*年齢制限を18→15に変更しました。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
王妃そっちのけの王様は二人目の側室を娶る
家紋武範
恋愛
王妃は自分の人生を憂いていた。国王が王子の時代、彼が六歳、自分は五歳で婚約したものの、顔合わせする度に喧嘩。
しかし王妃はひそかに彼を愛していたのだ。
仲が最悪のまま二人は結婚し、結婚生活が始まるが当然国王は王妃の部屋に来ることはない。
そればかりか国王は側室を持ち、さらに二人目の側室を王宮に迎え入れたのだった。
借りてきたカレ
しじましろ
恋愛
都合の良い存在であるはずのレンタル彼氏に振り回されて……
あらすじ
システムエンジニアの萩野みさをは、仕事中毒でゾンビのような見た目になるほど働いている。
人の良さにつけ込まれ、面倒な仕事を押しつけられたり、必要のない物を買わされたり、損ばかりしているが、本人は好きでやっていることとあまり気にしていない。
人並みに結婚願望はあるものの、三十歳過ぎても男性経験はゼロ。
しかし、レンタル彼氏・キキとの出会いが、そんな色の無いみさをの日常を大きく変えていく。
基本的にはカラッと明るいラブコメですが、生き馬の目を抜くIT企業のお仕事ものでもあるので、癖のあるサブキャラや意外な展開もお楽しみください!
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
セレナの居場所 ~下賜された側妃~
緑谷めい
恋愛
後宮が廃され、国王エドガルドの側妃だったセレナは、ルーベン・アルファーロ侯爵に下賜された。自らの新たな居場所を作ろうと努力するセレナだったが、夫ルーベンの幼馴染だという伯爵家令嬢クラーラが頻繁に屋敷を訪れることに違和感を覚える。
【完結】愛も信頼も壊れて消えた
miniko
恋愛
「悪女だって噂はどうやら本当だったようね」
王女殿下は私の婚約者の腕にベッタリと絡み付き、嘲笑を浮かべながら私を貶めた。
無表情で吊り目がちな私は、子供の頃から他人に誤解される事が多かった。
だからと言って、悪女呼ばわりされる筋合いなどないのだが・・・。
婚約者は私を庇う事も、王女殿下を振り払うこともせず、困った様な顔をしている。
私は彼の事が好きだった。
優しい人だと思っていた。
だけど───。
彼の態度を見ている内に、私の心の奥で何か大切な物が音を立てて壊れた気がした。
※感想欄はネタバレ配慮しておりません。ご注意下さい。
アルバートの屈辱
プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。
『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる