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第二部 異世界での訓練
227. 異世界1587日目 鍛冶屋で特訓
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鍛冶屋で働くことになったのでまずは宿を確保しなければならない。遅くなりそうな日もありそうなので近い方がいいなあと思っていたら鍛冶屋の2軒隣が宿屋だったのでここに行ってみる。
値段を聞くと、一泊食事なしで1200ドールとちょっと高いが、利便性を考えてここに泊まることにした。10日単位での宿泊だと10%割引してくれるようなのでお願いする。ここだったらほんとにすぐに戻れるからね。規制のある時間以外はかなりうるさいみたいだけど、こっちも鍛冶屋で仕事するから関係ない。
翌日から早速鍛冶屋で働くことにしたが、いくら前にやっていたとはいえ、最初の1時間くらいは新人の二人と一緒に雑用をこなし、そのあとから鍛冶作業に取りかかった。新人の二人はほんとにやり始めたばかりでまだ鉄を使っての練習中みたい。
自分たちは鉄製品まで一応売り物になるものは作れるので実際に店に出す商品を作ったり、途中までの鍛錬をやって引き継ぐというような仕事をする。
鉄製品だと高レベルのものが安定して作れるようになっていたんだが、時間をかけると、時々良レベルのものもできるようになってきた。これが安定してできるようになればいいんだが、まだ魔力の込め方が安定していないのだろう。打ち込むタイミングと魔力の強さ、魔力を入れるタイミングが少しでもずれるとうまく鍛えられない。
鋼鉄についても一応扱えるようになっていたが、最初のうちは商品になるものはできなくて何度も打ち直すことになった。鋼鉄の装備だと最低限高レベルにならないと売り物にならないからね。素材のレベルが上がるにつれて込める魔力が大きくなるので調整が難しくなってしまう。
こればかりは実践あるのみで、頭だけでは感覚をつかむことができない。また素材の状態によっても若干異なってくるのでそれを調整するのは感覚でしかない。たたく強さや込める魔力などを微妙に変えながら最高のバランスを調整していくしかない。
装備の調整の時は魔力を練り込む必要はないが、調整の時も使うことができるのであればそれに越したことはない。ただ変な魔力を込めると余計に悪くなってしまうので、素人が下手なことをすべきではないと言われている。
鍛冶以外にも付与魔法のレベルが上がったこともあり、鉄の装備への付与魔法も付けることができるようになった。付与魔法の方は評価も高くて、いくつかは良レベルの装備に付与させてもらうことができた。まあ全部はできないのであくまで手伝いレベルだけどね。もちろん鋼鉄以上になるとまだ無理だった。
ちなみに装備に付ける付与魔法の文字は日本語だと余計複雑になってしまうのでうまくいかなかった。今のところこっちで普通に使われている付与魔法を刻印しているだけだ。どこかで時間を作って付与魔法でどこまで効果が変わるかを試してみないといけないな。
しばらく働いていると、最初に注文を受けた騎士が来たと言うので覗いてみる。
「なあ、あれって結婚式の時にラクマニアさんの護衛できていた人じゃないか?」
「ええ、間違いないと思うわ。たしかもともと兵士だったけど、ラクマニアさんに請われて護衛になったと言っていたわよね。」
間違いなさそうだったので一応挨拶することにした。
「お久しぶりです。えっと、マイルスさんでよろしかったですかね?」
マイルスさんはこちらを見て驚いていた。
「おおっ、ジュンイチさんとジェニファーさんじゃないですか!?そうです、マイルスです。結婚式の時はお世話になりました。もらったお酒はおいしくいただかせてもらいましたよ。」
「それは良かったです。あのときはあまりゆっくりできなかったと思いますので、気になっていたんですよ。」
「あのとき見せてもらった装備が気になったので、こっちに来たときに寄らせてもらったんですよ。それで注文してみたらかなりいいものができあがってきたので同僚や知り合いに薦めたんです。」
「そうだったんですね。」
テーブルに移動してから結婚式の後のことなどいろいろと話をする。今回は他に同僚と思われる二人が同行していた。マイルスさんは今回も装備関係の更新のためにこっちにやって来たらしい。しばらく話をして後で、ラクマニアさんの話になった。
「ハクセンに来たと言うことは王都のラクマニア様のところにも顔を出すと伝えておいてもよろしいのですか?」
「ええ、今自分たちの装備を作ってもらっているのでそのあとで王都に行くつもりです。さすがにラクマニア様のところに顔を出さないで通り過ぎたらあとで何を言われるか分かりませんよ。」
「はは、確かに。それでは戻ったときに近いうちに来るということだけ伝えておきますよ。」
「ありがとうございます。またそのときはよろしくお願いします。」
マイルスさんと話をしていると、一緒に来ていた人はかなり驚いた顔をしていた。そしてカルラさん達がマイルスさんと商談を終えた後、カルラさんとムニワさんの二人に呼び出された。
「あの騎士はルイドルフ爵のところの人で間違いないのか?」
「ええ、前にヤーマンで会ったときにラクマニア様の護衛でいたので間違いないです。そのときに自分たちの装備を見せることがあって気になっていたようですよ。」
「いや、それはありがたいことなんだが・・・。そういえば前にルイドルフ爵家に伝があるとか言っていたな。今ではこの国のトップと言われている上位爵の貴族だぞ。」
「まあ、いろいろと縁があって、ラクマニア様と知り合うことができたので・・・。」
「商談の時に少し聞いたんだが、結婚式の時って言うのはどういう意味なんだ?まさかおまえ達の結婚式って事じゃないよな?」
「えっと・・・実は自分たちの結婚式に参列してもらったんですよ。家族で参加していただいたんですが、さすがに自分たちが準備した護衛だけというわけにもいかなかったので、マイルスさんたちにも参加していただいたんです。」
「「なに~~~!!」」
「お、お、お前、それがどういうことかわかってるのか?結婚式にって・・・。ルイドルフ爵が参列するってよほどの高位貴族や王族のレベルだぞ!」
「普通はお目にかかるだけでも大変な人物なんだぞ!」
二人からいろいろと言われてしまう。
「そんなこといわれても・・・。ちょうどヤーマンの建国祭に家族で来られていて、せっかくだから参加すると言われたんですよ。ランドルフ様もすごくご機嫌だったし、披露宴では隠し芸までしてくれたんですよ。って、あ、これは内緒でお願いします。」
「そうそう、一緒に参加したお孫さんの二人はとてもかわいかったわよね。」
「そうだったよねえ。・・・って、あれ?どうしたんですか?」
なんか二人が口を開けたまま固まっている。
「そんなに衝撃だったのかな?」
「まあ、この国では雲の上の存在みたいだからそうなのかもしれないわね。アルモニアでのジョニーファン様のようなものかもしれないわ。」
「おい、まさかジョニーファン様も参加されたとか言わないよな?」
「えっ?じ、実は、参加してもらえました・・・。」
動き出したと思ったらまた固まってる・・・。
「すまんな。あまりの衝撃に思考が止まってしまった。そんな立場の人間なのに、俺たちのようなこんな扱いでいいのか?」
横でムニワさんもうなずいている。
「全然かまわないです。たしかに知り合いの人達はすごい人達も多いですが、自分たちはあくまで平民なので今まで通りでかまいません。前にも言ったように爵位相当であって貴族ではありませんので。」
「どのくらいすごいことなのかわかっているのか?まったく。」
そんなこと言われてもなあ・・・。そもそも貴族と言われてもどのくらいすごいことなのかがよく分からないからね。
~マイルスの後輩Side~
ここ最近、マイルス様の紹介で新しい鍛冶屋に装備を注文している。たしかに見栄えで言えば今まで使っていたところより劣るので式典などには向かないが、実用性という点で見ると間違いなく上だと言うことが分かる。
注文は直接見た人間にしか作らないというこだわりがあるようで、使う人間が直接行かなければならないのだが、それだけの価値は十分にあるというのが同僚達の言葉だ。良レベルのものだが、優レベルくらいのできという話だ。今回やっと私の装備を注文する順番がやって来たので喜んで同行させていただいた。
お店に入り、話をしていると店の奥から出てきた二人がマイルス様に声をかけてきた。ただの鍛冶屋の下っ端と思われる二人のあまりのなれなれしさにちょっと不快感を感じたのだが、マイルス様は特に気にした風もなく談笑し始めた。
話しているのは前に行ったヤーマンの建国祭の時の話のようだ。そのときに結婚式に参加されたことは聞いていたんだが、まさかこの二人の結婚式に参加されたのか?しかも家族全員で参加したと言っていたはずだ。
前にハクセンで褒章をもらった人物とは聞いていたが、まさかこんなに若い人たちだとは思わなかった。あのときに二人の話は聞いていたが、人物像はほとんど聞かされていなかったからな。
このあと王都に来たら顔を出すと言っているが、そんなに気軽な関係なのだろうか?正直どういうことなのか分からない・・・。
打ち合わせの後、マイルス様から、「あの二人はラクマニア様のお客様であると言うことを念頭に置いて対応するように。平民だと言って軽く扱うことは厳禁だぞ。」と釘を刺された。マイルス様の態度を見ていたらそれは真実だと言うことが分かる。
値段を聞くと、一泊食事なしで1200ドールとちょっと高いが、利便性を考えてここに泊まることにした。10日単位での宿泊だと10%割引してくれるようなのでお願いする。ここだったらほんとにすぐに戻れるからね。規制のある時間以外はかなりうるさいみたいだけど、こっちも鍛冶屋で仕事するから関係ない。
翌日から早速鍛冶屋で働くことにしたが、いくら前にやっていたとはいえ、最初の1時間くらいは新人の二人と一緒に雑用をこなし、そのあとから鍛冶作業に取りかかった。新人の二人はほんとにやり始めたばかりでまだ鉄を使っての練習中みたい。
自分たちは鉄製品まで一応売り物になるものは作れるので実際に店に出す商品を作ったり、途中までの鍛錬をやって引き継ぐというような仕事をする。
鉄製品だと高レベルのものが安定して作れるようになっていたんだが、時間をかけると、時々良レベルのものもできるようになってきた。これが安定してできるようになればいいんだが、まだ魔力の込め方が安定していないのだろう。打ち込むタイミングと魔力の強さ、魔力を入れるタイミングが少しでもずれるとうまく鍛えられない。
鋼鉄についても一応扱えるようになっていたが、最初のうちは商品になるものはできなくて何度も打ち直すことになった。鋼鉄の装備だと最低限高レベルにならないと売り物にならないからね。素材のレベルが上がるにつれて込める魔力が大きくなるので調整が難しくなってしまう。
こればかりは実践あるのみで、頭だけでは感覚をつかむことができない。また素材の状態によっても若干異なってくるのでそれを調整するのは感覚でしかない。たたく強さや込める魔力などを微妙に変えながら最高のバランスを調整していくしかない。
装備の調整の時は魔力を練り込む必要はないが、調整の時も使うことができるのであればそれに越したことはない。ただ変な魔力を込めると余計に悪くなってしまうので、素人が下手なことをすべきではないと言われている。
鍛冶以外にも付与魔法のレベルが上がったこともあり、鉄の装備への付与魔法も付けることができるようになった。付与魔法の方は評価も高くて、いくつかは良レベルの装備に付与させてもらうことができた。まあ全部はできないのであくまで手伝いレベルだけどね。もちろん鋼鉄以上になるとまだ無理だった。
ちなみに装備に付ける付与魔法の文字は日本語だと余計複雑になってしまうのでうまくいかなかった。今のところこっちで普通に使われている付与魔法を刻印しているだけだ。どこかで時間を作って付与魔法でどこまで効果が変わるかを試してみないといけないな。
しばらく働いていると、最初に注文を受けた騎士が来たと言うので覗いてみる。
「なあ、あれって結婚式の時にラクマニアさんの護衛できていた人じゃないか?」
「ええ、間違いないと思うわ。たしかもともと兵士だったけど、ラクマニアさんに請われて護衛になったと言っていたわよね。」
間違いなさそうだったので一応挨拶することにした。
「お久しぶりです。えっと、マイルスさんでよろしかったですかね?」
マイルスさんはこちらを見て驚いていた。
「おおっ、ジュンイチさんとジェニファーさんじゃないですか!?そうです、マイルスです。結婚式の時はお世話になりました。もらったお酒はおいしくいただかせてもらいましたよ。」
「それは良かったです。あのときはあまりゆっくりできなかったと思いますので、気になっていたんですよ。」
「あのとき見せてもらった装備が気になったので、こっちに来たときに寄らせてもらったんですよ。それで注文してみたらかなりいいものができあがってきたので同僚や知り合いに薦めたんです。」
「そうだったんですね。」
テーブルに移動してから結婚式の後のことなどいろいろと話をする。今回は他に同僚と思われる二人が同行していた。マイルスさんは今回も装備関係の更新のためにこっちにやって来たらしい。しばらく話をして後で、ラクマニアさんの話になった。
「ハクセンに来たと言うことは王都のラクマニア様のところにも顔を出すと伝えておいてもよろしいのですか?」
「ええ、今自分たちの装備を作ってもらっているのでそのあとで王都に行くつもりです。さすがにラクマニア様のところに顔を出さないで通り過ぎたらあとで何を言われるか分かりませんよ。」
「はは、確かに。それでは戻ったときに近いうちに来るということだけ伝えておきますよ。」
「ありがとうございます。またそのときはよろしくお願いします。」
マイルスさんと話をしていると、一緒に来ていた人はかなり驚いた顔をしていた。そしてカルラさん達がマイルスさんと商談を終えた後、カルラさんとムニワさんの二人に呼び出された。
「あの騎士はルイドルフ爵のところの人で間違いないのか?」
「ええ、前にヤーマンで会ったときにラクマニア様の護衛でいたので間違いないです。そのときに自分たちの装備を見せることがあって気になっていたようですよ。」
「いや、それはありがたいことなんだが・・・。そういえば前にルイドルフ爵家に伝があるとか言っていたな。今ではこの国のトップと言われている上位爵の貴族だぞ。」
「まあ、いろいろと縁があって、ラクマニア様と知り合うことができたので・・・。」
「商談の時に少し聞いたんだが、結婚式の時って言うのはどういう意味なんだ?まさかおまえ達の結婚式って事じゃないよな?」
「えっと・・・実は自分たちの結婚式に参列してもらったんですよ。家族で参加していただいたんですが、さすがに自分たちが準備した護衛だけというわけにもいかなかったので、マイルスさんたちにも参加していただいたんです。」
「「なに~~~!!」」
「お、お、お前、それがどういうことかわかってるのか?結婚式にって・・・。ルイドルフ爵が参列するってよほどの高位貴族や王族のレベルだぞ!」
「普通はお目にかかるだけでも大変な人物なんだぞ!」
二人からいろいろと言われてしまう。
「そんなこといわれても・・・。ちょうどヤーマンの建国祭に家族で来られていて、せっかくだから参加すると言われたんですよ。ランドルフ様もすごくご機嫌だったし、披露宴では隠し芸までしてくれたんですよ。って、あ、これは内緒でお願いします。」
「そうそう、一緒に参加したお孫さんの二人はとてもかわいかったわよね。」
「そうだったよねえ。・・・って、あれ?どうしたんですか?」
なんか二人が口を開けたまま固まっている。
「そんなに衝撃だったのかな?」
「まあ、この国では雲の上の存在みたいだからそうなのかもしれないわね。アルモニアでのジョニーファン様のようなものかもしれないわ。」
「おい、まさかジョニーファン様も参加されたとか言わないよな?」
「えっ?じ、実は、参加してもらえました・・・。」
動き出したと思ったらまた固まってる・・・。
「すまんな。あまりの衝撃に思考が止まってしまった。そんな立場の人間なのに、俺たちのようなこんな扱いでいいのか?」
横でムニワさんもうなずいている。
「全然かまわないです。たしかに知り合いの人達はすごい人達も多いですが、自分たちはあくまで平民なので今まで通りでかまいません。前にも言ったように爵位相当であって貴族ではありませんので。」
「どのくらいすごいことなのかわかっているのか?まったく。」
そんなこと言われてもなあ・・・。そもそも貴族と言われてもどのくらいすごいことなのかがよく分からないからね。
~マイルスの後輩Side~
ここ最近、マイルス様の紹介で新しい鍛冶屋に装備を注文している。たしかに見栄えで言えば今まで使っていたところより劣るので式典などには向かないが、実用性という点で見ると間違いなく上だと言うことが分かる。
注文は直接見た人間にしか作らないというこだわりがあるようで、使う人間が直接行かなければならないのだが、それだけの価値は十分にあるというのが同僚達の言葉だ。良レベルのものだが、優レベルくらいのできという話だ。今回やっと私の装備を注文する順番がやって来たので喜んで同行させていただいた。
お店に入り、話をしていると店の奥から出てきた二人がマイルス様に声をかけてきた。ただの鍛冶屋の下っ端と思われる二人のあまりのなれなれしさにちょっと不快感を感じたのだが、マイルス様は特に気にした風もなく談笑し始めた。
話しているのは前に行ったヤーマンの建国祭の時の話のようだ。そのときに結婚式に参加されたことは聞いていたんだが、まさかこの二人の結婚式に参加されたのか?しかも家族全員で参加したと言っていたはずだ。
前にハクセンで褒章をもらった人物とは聞いていたが、まさかこんなに若い人たちだとは思わなかった。あのときに二人の話は聞いていたが、人物像はほとんど聞かされていなかったからな。
このあと王都に来たら顔を出すと言っているが、そんなに気軽な関係なのだろうか?正直どういうことなのか分からない・・・。
打ち合わせの後、マイルス様から、「あの二人はラクマニア様のお客様であると言うことを念頭に置いて対応するように。平民だと言って軽く扱うことは厳禁だぞ。」と釘を刺された。マイルス様の態度を見ていたらそれは真実だと言うことが分かる。
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