236 / 430
第二部 異世界の争い
216. 異世界1432日目 古代の連絡通路
しおりを挟む
遺跡があると書かれていたが、詳細な地図があったわけではない。しかし見つかった地図に「とい・めい・うら」の数値が書かれたいたので助かった。道しるべの玉で位置を確認することでまっすぐに遺跡の場所にやってくることができたからね。これが無くて地図だけだと簡単に見つけるのは無理だっただろう。
場所を確認すると、予想通り入口は土砂で埋もれていた。まあ山の斜面に造られているようだったので崩れ落ちているのは想定内だ。それにそのままだったらすでに見つかっていたと思うからね。
調査の途中で襲われてもいやなので、まずは付近の魔獣を倒しておく。いるのは上階位くらいまでなのでやはりこの付近は魔素が薄いのかもしれない。おかげで倒すのが楽でよかった。
崩れ落ちている土砂を除いていくと、土砂の中に壁らしきものが見えてきた。これかな?さらに掘り進むと空洞が見えてきたので中を索敵するが、魔獣の気配はなさそうだ。まあもしこの中で魔獣が発生したとしても何もなければすぐに死んでしまうだろう。
体が入るくらいのスペースを開けて中に入るとわずかに風の流れを感じるのでおそらく空気孔か何かがあるのだろう。とりあえず安全君が必要かな?あたりを確認すると同じように地下に下りる通路があったのでこちらも連絡通路の下の空洞に下りるところだと思われる。
中に入って確認すると今回通ってきた連絡通路と同じような感じだった。広さは片側2車線くらいの大きさで車は余裕で通れそうだ。照明はやはり劣化しているせいか使うことはできない。やっぱりケーブルがやられているのだろう。ただ壁はしっかりしているのでいきなり壊れると言うことはなさそうである。
すでに昼を過ぎていたので拠点を出してからここでいったん泊まっていくことにした。おそらく反対側まで結構な時間がかかると思うんだけど、中で泊まるのはできれば避けたいからね。このあたりには上階位までの魔獣しかいないようなので今回は通常の拠点を出して休むことにした。
掘った土などは収納魔法で遠くに移動させ、掘った穴もわかりにくいようにしたのでもしここに誰かやってきてもよほど探す目的がなければ見つかることもないだろう。
翌日は朝早めに起きてから移動を開始する。確認が取れないと車の移動はさすがに危ないのでここからは走って行くしかないだろう。入口は少しの空気穴だけ開けて塞いでおく。魔獣に入られてもいやだからね。
中では光魔法であたりを照らして進んでいく。入口付近に小さな魔獣石が落ちているのでやはり内部でも魔獣が湧くこともあったんだろうね。全部足しても数千ドールなので年数を考えるとかなり湧く頻度は少なかったと思われる。
途中で何カ所か壁の一部が崩れているところがあったが、通路が崩壊して埋まっているというところはなかった。このくらいだったらまだ容易に修復できるだろう。
さすがに車ではないのでペースは遅いが、6時間ほどかかって反対側付近までやってきた。距離がわからないが、南の連絡通路よりは長いような気もする。
このあたりにも魔獣石が同じくらい落ちていたので魔獣も出口近くまでやってきて死んでいったんだろう。土砂を取り除いていくが、思ったよりも埋まっていたみたいで時間がかかってしまった。外に出ると外はすでに暗くなっていたので探索はできそうにない。周辺を索敵するがやはり上階位の魔獣しか見当たらなかったので拠点を出して休むことにした。
ガイド本の地図を確認してみると、前に行ったタラトクの町の先にあった遺跡付近につながっているようだ。少し先が湖になっているところだろう。
翌朝早く近くを散策すると、予想通り湖があったので間違いはなさそうだった。それから通路に戻り、来た道を引き返す。壁などを確認しながら行ったので時間がかかってしまったがしょうが無い。タイカン国に戻ったときにはすでに夜中になっていた。とりあえず車で走っても大丈夫そうな感じだったのでよかった。
拠点で休みを取ってから翌朝早くから移動を開始する。睡眠はあまりとれなかったが、急いで戻ってから宿で休んだ方がいいだろうと強行軍でムニアの町を目指す。魔獣がほとんどいないことと、途中の道を通りやすくしていたこともあり、行きよりも1日早く3日でムニアの町に戻って来ることができた。さすがに疲れていたのでこの日は宿に入ってから速攻で眠りについた。
翌日はかなり遅めに起きたので大分すっきりとすることができた。ロンさんに連絡を取り、遺跡を発見したことを伝える。遺跡の確認をしてもらわないといけないので、明日の朝一で出発することにして、この日はゆっくりと過ごすことにした。
翌日の朝に町の入口でロンさんと合流して出発する。二人だけだと走った方がいいんだが、ロンさんもいるので行けるところまでは車で移動することにした。ある程度走ったところで車を降りて走って移動をすることになるが、ロンさんのペースがどのくらいかわからないので徐々にペースを上げるしかないだろう。
「ペースを少しずつ上げていきますので、無理と思ったところで早めに言ってください。無理をすると結局遅くなりますので。」
「わかった。こう見えても移動速度には自信があるから大丈夫だと思うよ。」
そう言っていたので徐々に移動速度を上げていくが、いつもの7割くらいの速度で声がかかった。
「すまない。これ以上はちょっと厳しい。」
やっぱり全力で走ると無理か・・・。しょうが無いので5~6割くらいの速度で走って行くことにした。移動時間は倍くらいはかかるかなあ?まあその辺はしょうが無いだろう。
途中で拠点で泊まることになるが、ロンさんにはゆっくり休んでもらい、自分たちは交代で見張りをすることにする。もちろん泊まるのは小さな拠点の方だ。
「正直いって驚きです。自分もそれなりに自信があったのですが、さすがについて行けませんでした。」
ロンさんは申し訳なさそうに言ってきたが、まあしょうがないだろうな。体重をかなり軽くして移動している自分たちと比べたらこれでも十分に付いてきている方だと思う。重量軽減魔法は正直反則だよな。
「気にしないでください。走る速度と持久力にはかなり自信があるので・・・。自分たちが交代で見張りをしますので早めに休みを取ってください。」
翌日から7日かけて連絡通路の入り口に到着する。さすがに優階位の魔獣が出るエリアになると移動ペースも落とさないといけなかったのはしょうがない。先に倒していたこともあり、新たに発見した優階位の魔獣は一匹だけだったのでまだよかったよ。
ロンさんには待機してもらい、前と同じように魔道具を使って退治したんだが、さすがに優階位の魔獣を倒したことには驚いていた。まあ戦闘方法は見せていないので特殊な倒し方をしているのはわからなかったと思うけどね。
遺跡に到着してからここでいったん休憩を取り、連絡通路は車で移動することにした。一応トンネル内を確認していることと、移動時間を考えると車の方が安全という判断からだ。
反対側に抜けてから地図をベースに大体の位置を説明する。
「方向や位置関係からここがモクニク国のこの位置になると思われます。証明はできませんが、あの湖は以前きたところなので間違いは無いと思います。」
しばらくあたりの様子をうかがっていたロンさんが答えてきた。
「大丈夫です。時間や太陽の位置、山の位置などから考えてもモクニク国であるのは間違いなさそうです。詳細な場所は私もわかりかねますが、ジュンイチさんの言われている場所で間違いないと思いますよ。
よかった。これで交渉もうまくいくでしょう。ありがとうございます。」
引き返すには時間も厳しいため、今回もここで泊まっていくことになった。この日はロンさんといろいろと話をした。連絡通路が見つかってほっとしたのか、ハクさんや革命軍のことも少し話をしてくれた。
ただ連絡通路のことについて本当に教えてもらって良かったのかと改めて聞いてきた。おそらくこの連絡通路と先に見つかった通路のことを考えるとこの大陸の流通の大きな革命が起こるだろう。その経済価値は計り知れないものになりそうだ。
今回の連絡通路が与える影響について少し話をすると「そこまで理解していたのですか・・・。」とちょっと驚いていたようだ。この世界での輸送手段のベースが陸送のみと言うことを考えると価値は半端ないよね。
「そこまでの価値があるとわかっていながら、対価として求めるものがタイカン国への入国許可証のみで良かったのですか?」
「えぇ、今のところ生活にすごく困っているというわけでもありませんし、対価を考えても特に欲しいものがあるわけでもありませんよ。もちろんもっとお金があればもっと贅沢ができるとは思いますが、いまでも十分な感じですからね。」
まあそれにそこまでお金があったとしても元の世界に戻ると考えると必要がないものだからなあ。
「それにしてもあまりにも・・・。」
「あと、できればこの革命がこの一回でうまくいってほしいと思っているんです。革命は起こすよりその後のことが大変だと思います。ロンさん達には失礼な言い方ですが、革命がうまくいったとしてもそのあとの政権が破綻して再び革命が起きたり、起きなくても前よりもひどい状態になったと言うことは過去の歴史においても多くの実例があります。
そして新しい国を造る際には経済は重要なこととなります。おそらく今回の革命の援助の対価の支払いはかなりの負担になると思いますが、この連絡通路はその負担をかなり軽減できるものだと思っています。ここからはあなたたちの力が問われることだと思います。」
「そうね。おそらくすでに色々検討されているとは思いますし、今の詳細な数値はわかりませんが、従来の交易ルートと、あなた方が見つけたルート、そして今回のこのルートを考えると、流通量が単純に3倍というわけではないでしょう。今のルートの輸送時間を考えると・・・」
少しでも助言になればと思い、具体的な数値を上げながら今回のルートにおける経済性の説明をしていく。ロンさんは自分たちの話に聞き入っていた。
「まあ、あくまで一般的な内容から推測した数値ですので、どこまで正しいかわかりませんが、今後の参考にしていただけたらと思います。一応簡単に紙にも書いておきましたので渡しておきますね。」
「あ、ありがとうございます。大変参考になりました。」
翌朝早めに出発してからタイカン国側に戻り、そこから走ってムニアの町に戻る。町に着くとロンさんはすぐに連絡を取ってから町を出て行った。やはり詳細については直接話さないとまずいのだろう。
今回の依頼は遺跡の調査依頼と言うことで正式に冒険者の依頼ということにしてくれていた。報奨金は申し訳程度だったんだけど、確認してみると、少し上乗せしてくれていたようだ。ありがたいものだ。
ちなみにもう一つの連絡通路のことも話をしておいたが、こっちは魔獣のレベルが高いので調査はできなかったと言うことでおおよその場所だけは伝えておいた。そこまで必要は無いとは思うが、いずれ調査してもらってもいいのかもしれないね。地図だけで見つけられるかはわからないけどね。
場所を確認すると、予想通り入口は土砂で埋もれていた。まあ山の斜面に造られているようだったので崩れ落ちているのは想定内だ。それにそのままだったらすでに見つかっていたと思うからね。
調査の途中で襲われてもいやなので、まずは付近の魔獣を倒しておく。いるのは上階位くらいまでなのでやはりこの付近は魔素が薄いのかもしれない。おかげで倒すのが楽でよかった。
崩れ落ちている土砂を除いていくと、土砂の中に壁らしきものが見えてきた。これかな?さらに掘り進むと空洞が見えてきたので中を索敵するが、魔獣の気配はなさそうだ。まあもしこの中で魔獣が発生したとしても何もなければすぐに死んでしまうだろう。
体が入るくらいのスペースを開けて中に入るとわずかに風の流れを感じるのでおそらく空気孔か何かがあるのだろう。とりあえず安全君が必要かな?あたりを確認すると同じように地下に下りる通路があったのでこちらも連絡通路の下の空洞に下りるところだと思われる。
中に入って確認すると今回通ってきた連絡通路と同じような感じだった。広さは片側2車線くらいの大きさで車は余裕で通れそうだ。照明はやはり劣化しているせいか使うことはできない。やっぱりケーブルがやられているのだろう。ただ壁はしっかりしているのでいきなり壊れると言うことはなさそうである。
すでに昼を過ぎていたので拠点を出してからここでいったん泊まっていくことにした。おそらく反対側まで結構な時間がかかると思うんだけど、中で泊まるのはできれば避けたいからね。このあたりには上階位までの魔獣しかいないようなので今回は通常の拠点を出して休むことにした。
掘った土などは収納魔法で遠くに移動させ、掘った穴もわかりにくいようにしたのでもしここに誰かやってきてもよほど探す目的がなければ見つかることもないだろう。
翌日は朝早めに起きてから移動を開始する。確認が取れないと車の移動はさすがに危ないのでここからは走って行くしかないだろう。入口は少しの空気穴だけ開けて塞いでおく。魔獣に入られてもいやだからね。
中では光魔法であたりを照らして進んでいく。入口付近に小さな魔獣石が落ちているのでやはり内部でも魔獣が湧くこともあったんだろうね。全部足しても数千ドールなので年数を考えるとかなり湧く頻度は少なかったと思われる。
途中で何カ所か壁の一部が崩れているところがあったが、通路が崩壊して埋まっているというところはなかった。このくらいだったらまだ容易に修復できるだろう。
さすがに車ではないのでペースは遅いが、6時間ほどかかって反対側付近までやってきた。距離がわからないが、南の連絡通路よりは長いような気もする。
このあたりにも魔獣石が同じくらい落ちていたので魔獣も出口近くまでやってきて死んでいったんだろう。土砂を取り除いていくが、思ったよりも埋まっていたみたいで時間がかかってしまった。外に出ると外はすでに暗くなっていたので探索はできそうにない。周辺を索敵するがやはり上階位の魔獣しか見当たらなかったので拠点を出して休むことにした。
ガイド本の地図を確認してみると、前に行ったタラトクの町の先にあった遺跡付近につながっているようだ。少し先が湖になっているところだろう。
翌朝早く近くを散策すると、予想通り湖があったので間違いはなさそうだった。それから通路に戻り、来た道を引き返す。壁などを確認しながら行ったので時間がかかってしまったがしょうが無い。タイカン国に戻ったときにはすでに夜中になっていた。とりあえず車で走っても大丈夫そうな感じだったのでよかった。
拠点で休みを取ってから翌朝早くから移動を開始する。睡眠はあまりとれなかったが、急いで戻ってから宿で休んだ方がいいだろうと強行軍でムニアの町を目指す。魔獣がほとんどいないことと、途中の道を通りやすくしていたこともあり、行きよりも1日早く3日でムニアの町に戻って来ることができた。さすがに疲れていたのでこの日は宿に入ってから速攻で眠りについた。
翌日はかなり遅めに起きたので大分すっきりとすることができた。ロンさんに連絡を取り、遺跡を発見したことを伝える。遺跡の確認をしてもらわないといけないので、明日の朝一で出発することにして、この日はゆっくりと過ごすことにした。
翌日の朝に町の入口でロンさんと合流して出発する。二人だけだと走った方がいいんだが、ロンさんもいるので行けるところまでは車で移動することにした。ある程度走ったところで車を降りて走って移動をすることになるが、ロンさんのペースがどのくらいかわからないので徐々にペースを上げるしかないだろう。
「ペースを少しずつ上げていきますので、無理と思ったところで早めに言ってください。無理をすると結局遅くなりますので。」
「わかった。こう見えても移動速度には自信があるから大丈夫だと思うよ。」
そう言っていたので徐々に移動速度を上げていくが、いつもの7割くらいの速度で声がかかった。
「すまない。これ以上はちょっと厳しい。」
やっぱり全力で走ると無理か・・・。しょうが無いので5~6割くらいの速度で走って行くことにした。移動時間は倍くらいはかかるかなあ?まあその辺はしょうが無いだろう。
途中で拠点で泊まることになるが、ロンさんにはゆっくり休んでもらい、自分たちは交代で見張りをすることにする。もちろん泊まるのは小さな拠点の方だ。
「正直いって驚きです。自分もそれなりに自信があったのですが、さすがについて行けませんでした。」
ロンさんは申し訳なさそうに言ってきたが、まあしょうがないだろうな。体重をかなり軽くして移動している自分たちと比べたらこれでも十分に付いてきている方だと思う。重量軽減魔法は正直反則だよな。
「気にしないでください。走る速度と持久力にはかなり自信があるので・・・。自分たちが交代で見張りをしますので早めに休みを取ってください。」
翌日から7日かけて連絡通路の入り口に到着する。さすがに優階位の魔獣が出るエリアになると移動ペースも落とさないといけなかったのはしょうがない。先に倒していたこともあり、新たに発見した優階位の魔獣は一匹だけだったのでまだよかったよ。
ロンさんには待機してもらい、前と同じように魔道具を使って退治したんだが、さすがに優階位の魔獣を倒したことには驚いていた。まあ戦闘方法は見せていないので特殊な倒し方をしているのはわからなかったと思うけどね。
遺跡に到着してからここでいったん休憩を取り、連絡通路は車で移動することにした。一応トンネル内を確認していることと、移動時間を考えると車の方が安全という判断からだ。
反対側に抜けてから地図をベースに大体の位置を説明する。
「方向や位置関係からここがモクニク国のこの位置になると思われます。証明はできませんが、あの湖は以前きたところなので間違いは無いと思います。」
しばらくあたりの様子をうかがっていたロンさんが答えてきた。
「大丈夫です。時間や太陽の位置、山の位置などから考えてもモクニク国であるのは間違いなさそうです。詳細な場所は私もわかりかねますが、ジュンイチさんの言われている場所で間違いないと思いますよ。
よかった。これで交渉もうまくいくでしょう。ありがとうございます。」
引き返すには時間も厳しいため、今回もここで泊まっていくことになった。この日はロンさんといろいろと話をした。連絡通路が見つかってほっとしたのか、ハクさんや革命軍のことも少し話をしてくれた。
ただ連絡通路のことについて本当に教えてもらって良かったのかと改めて聞いてきた。おそらくこの連絡通路と先に見つかった通路のことを考えるとこの大陸の流通の大きな革命が起こるだろう。その経済価値は計り知れないものになりそうだ。
今回の連絡通路が与える影響について少し話をすると「そこまで理解していたのですか・・・。」とちょっと驚いていたようだ。この世界での輸送手段のベースが陸送のみと言うことを考えると価値は半端ないよね。
「そこまでの価値があるとわかっていながら、対価として求めるものがタイカン国への入国許可証のみで良かったのですか?」
「えぇ、今のところ生活にすごく困っているというわけでもありませんし、対価を考えても特に欲しいものがあるわけでもありませんよ。もちろんもっとお金があればもっと贅沢ができるとは思いますが、いまでも十分な感じですからね。」
まあそれにそこまでお金があったとしても元の世界に戻ると考えると必要がないものだからなあ。
「それにしてもあまりにも・・・。」
「あと、できればこの革命がこの一回でうまくいってほしいと思っているんです。革命は起こすよりその後のことが大変だと思います。ロンさん達には失礼な言い方ですが、革命がうまくいったとしてもそのあとの政権が破綻して再び革命が起きたり、起きなくても前よりもひどい状態になったと言うことは過去の歴史においても多くの実例があります。
そして新しい国を造る際には経済は重要なこととなります。おそらく今回の革命の援助の対価の支払いはかなりの負担になると思いますが、この連絡通路はその負担をかなり軽減できるものだと思っています。ここからはあなたたちの力が問われることだと思います。」
「そうね。おそらくすでに色々検討されているとは思いますし、今の詳細な数値はわかりませんが、従来の交易ルートと、あなた方が見つけたルート、そして今回のこのルートを考えると、流通量が単純に3倍というわけではないでしょう。今のルートの輸送時間を考えると・・・」
少しでも助言になればと思い、具体的な数値を上げながら今回のルートにおける経済性の説明をしていく。ロンさんは自分たちの話に聞き入っていた。
「まあ、あくまで一般的な内容から推測した数値ですので、どこまで正しいかわかりませんが、今後の参考にしていただけたらと思います。一応簡単に紙にも書いておきましたので渡しておきますね。」
「あ、ありがとうございます。大変参考になりました。」
翌朝早めに出発してからタイカン国側に戻り、そこから走ってムニアの町に戻る。町に着くとロンさんはすぐに連絡を取ってから町を出て行った。やはり詳細については直接話さないとまずいのだろう。
今回の依頼は遺跡の調査依頼と言うことで正式に冒険者の依頼ということにしてくれていた。報奨金は申し訳程度だったんだけど、確認してみると、少し上乗せしてくれていたようだ。ありがたいものだ。
ちなみにもう一つの連絡通路のことも話をしておいたが、こっちは魔獣のレベルが高いので調査はできなかったと言うことでおおよその場所だけは伝えておいた。そこまで必要は無いとは思うが、いずれ調査してもらってもいいのかもしれないね。地図だけで見つけられるかはわからないけどね。
13
あなたにおすすめの小説
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
【完結】異世界に召喚されたので、好き勝手に無双しようと思います。〜人や精霊を救う?いいえ、ついでに女神様も助けちゃおうと思います!〜
月城 蓮桜音
ファンタジー
仕事に日々全力を注ぎ、モフモフのぬいぐるみ達に癒されつつ、趣味の読書を生き甲斐にしていたハードワーカーの神木莉央は、過労死寸前に女神に頼まれて異世界へ。魔法のある世界に召喚された莉央は、魔力量の少なさから無能扱いされるが、持ち前のマイペースさと素直さで、王子と王子の幼馴染達に愛され無双して行く物語です。
※この作品は、カクヨムでも掲載しています。
俺得リターン!異世界から地球に戻っても魔法使えるし?アイテムボックスあるし?地球が大変な事になっても俺得なんですが!
くまの香
ファンタジー
鹿野香(かのかおる)男49歳未婚の派遣が、ある日突然仕事中に異世界へ飛ばされた。(←前作)
異世界でようやく平和な日常を掴んだが、今度は地球へ戻る事に。隕石落下で大混乱中の地球でも相変わらず呑気に頑張るおじさんの日常。「大丈夫、俺、ラッキーだから」
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
【☆完結☆】転生箱庭師は引き籠り人生を送りたい
寿明結未(ことぶき・あゆみ)
ファンタジー
昔やっていたゲームに、大型アップデートで追加されたソレは、小さな箱庭の様だった。
ビーチがあって、畑があって、釣り堀があって、伐採も出来れば採掘も出来る。
ビーチには人が軽く住めるくらいの広さがあって、畑は枯れず、釣りも伐採も発掘もレベルが上がれば上がる程、レアリティの高いものが取れる仕組みだった。
時折、海から流れつくアイテムは、ハズレだったり当たりだったり、クジを引いてる気分で楽しかった。
だから――。
「リディア・マルシャン様のスキルは――箱庭師です」
異世界転生したわたくし、リディアは――そんな箱庭を目指しますわ!
============
小説家になろうにも上げています。
一気に更新させて頂きました。
中国でコピーされていたので自衛です。
「天安門事件」
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる