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第1章 プロローグ + ルフェンベルク編
第25話 お見送り!
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【先が見えないぃーー時だってあるけれどー!君となら何かできる気がしているからぁー!手を取って さあ!!】
静かな病室には似合わない音楽が流れている。だが不思議と不快感はない。
それはきっと、このライブ映像を見ている人の笑顔がこの世界で一番美しいモノだったからだと思う。
「小野さん、本当にありがとうございます。娘の元気な姿が、やりたい事をやっている姿が見れて、ワタシは世界で一番幸せな親ですね」
「じゃあこれから、もっと幸せになれますよ。彼女はこれからもっと素晴らしいアイドルになりますから」
「アイ……ドル?それはきっと、沢山の人の心を潤す、素晴らしい職業なのでしょうね」
「ええ、おっしゃる通りです。それでは僕はこの辺で失礼します。また会いましょう、マルちゃんファンの方」
そして俺はビデオカメラを病室に残し、次の目標へと再び歩き出した。
————————
「私、小野さんのこと少し嫌いになりましたっ!ふんっ!!ちょっと話しかけないでください!」
夢川が怒っている。割とこれはガチっぽい感じだ。
「ごめんって夢川、でもライブ楽しかっただろ?もうマルちゃんのプロデューサーじゃなくなったんだし、許してくれよ~」
「マルちゃんは私の親友ですけど、アイドルとしてはライバルです!なのに私を捨ててマルちゃんの指導してたなんて、やっぱり……許せなーーい!!」
「これは参ったな……」
こうなるとしばらく夢川はいう事を聞いてくれない。
もちろん時間が解決してくれるのは分かっているのだが、なにせ今はその”時間”が惜しいのだ。
「とにかく夢川、しばらくこのルフェンベルクから離れるのは変わらないからな?ちゃんとした作曲家を探しにいくため、引きずってでも連れていくから!?」
「マルちゃんの新曲でも作ってもらえればいいんじゃないですか~?」
「…………耳がカリカリに焼けた食パン、この世界の甘ーいジャム付き」
「(ピクッ)」
わずかに反応したのを、俺は見逃さなかったぞ夢川。
「ウルブの丸焼き、ピリ辛バーベキューソース付き」
「う……うぅ……」
「ルフェンベルクでしか取れないフルーツをミックスした超濃厚ジュース、ポ○キーみたいなお菓子が5本刺さったヤツ」
「さぁ小野さん!早く作曲家の人を探しに行きましょう!その前にまずカリカリの食パンでいいですよ!!!」
育ち盛りの小娘め、単純な提案に引っかかりおって。
……あれ、ちょっと待て、やばいな。
言ってて俺もメッチャ腹減ってしまったやん。
よし、こうなったら作曲家を探しに行こう、食パン食べてからね!
————————
「本当に行くんだね?気をつけるんだよ椎菜?」
俺たちの見送りに来たヒューメルは、そっと夢川を抱きしめて囁いた。
”ヒューメルの”大きな胸が邪魔をして抱きしめにくそうだが、愛情はシッカリと伝わってはいそうだ。
そしてもちろんマルちゃんも見送りには来てくれていた。
少し恥ずかしそうだが、それも変わらず彼女らしい。
「アンタが帰ってくる頃には、ワタシがこの街で一番のアイドルになってるから!そしたらアンタはアイドル辞めて、酒場で頑張って働いてなさい!!」
「ふーん、アイドルのこと馬鹿にしてたマルちゃんが、街で一番のアイドル目指すなんて……マルちゃんツンデレ可愛いねぇええ!!」
「ちょ、ちょっと!?急に抱きつかないで夢川ぁ!暑苦しいわよっ!!」
そう言っているマルちゃんだけど、尻尾を千切れるほどブンブンと振っている。
まったく、獣族は感情が分かりやすくて助かるな。てか可愛いなオイ。
【じゃあな椎菜ちゃーん!悪い奴にはついていっちゃダメだぞーー!!】
【椎菜ちゃーーん!私達のこと、忘れないでねーー!?】
【うわぁぁ!椎菜ちゃんのいない世界なんて、この世界に生きる価値なんてあるのかぁ!?】
酒場の常連や、先日のライブで夢川のファンになったオタク達も、大きく手を振りながら馬車に乗る夢川を見送り始めた。
うん、みんな夢川を見送っている……。夢川だけを見送っている……。
「いや1人ぐらい俺の旅立ちも惜しんでくれないかね!?!?」
ダメだ、我慢できず言ってしもた!
だって誰も俺の名前一回も口にすらしないんだもん!?おかしくない?
いや、仕方ないのか?仕方ないのかルフェンベルク!?
【誰だあれ?知ってるか?】
【さぁ?いっつも椎菜ちゃんの隣にいる、邪魔者だよな】
【どうする?椎菜ちゃんのために、捕まえておくか?】
【それいいね!椎菜ちゃんに手を出されたらエラいこっちゃだ、捕まえて処刑しよう!!】
「うん、もう出発してください御者さん。なぜか僕捕まりそうなんで、馬を爆走させちゃってください」
クソ!嫌いだ!こんな街、早く出ていってやるわよ!
アンタ達のことなんて、大嫌いなんだからね!!
みんなドラゴンにでも食われて……ん?
【フリフリ…………】
誰かが、俺を見て恥ずかしそうに手を振っている。
周りには見つからないように、顔を赤くしながら手を振っている。
「いってらっしゃい…小野……」
そう動いた口を俺は見逃さない、見逃さなかったぞ!
「あぁ、行ってくるよマルちゃん!お母様によろしくな!!」
ルフェンベルク、やっぱそんなに嫌いじゃないかもしれない。
————————
静かな病室には似合わない音楽が流れている。だが不思議と不快感はない。
それはきっと、このライブ映像を見ている人の笑顔がこの世界で一番美しいモノだったからだと思う。
「小野さん、本当にありがとうございます。娘の元気な姿が、やりたい事をやっている姿が見れて、ワタシは世界で一番幸せな親ですね」
「じゃあこれから、もっと幸せになれますよ。彼女はこれからもっと素晴らしいアイドルになりますから」
「アイ……ドル?それはきっと、沢山の人の心を潤す、素晴らしい職業なのでしょうね」
「ええ、おっしゃる通りです。それでは僕はこの辺で失礼します。また会いましょう、マルちゃんファンの方」
そして俺はビデオカメラを病室に残し、次の目標へと再び歩き出した。
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「私、小野さんのこと少し嫌いになりましたっ!ふんっ!!ちょっと話しかけないでください!」
夢川が怒っている。割とこれはガチっぽい感じだ。
「ごめんって夢川、でもライブ楽しかっただろ?もうマルちゃんのプロデューサーじゃなくなったんだし、許してくれよ~」
「マルちゃんは私の親友ですけど、アイドルとしてはライバルです!なのに私を捨ててマルちゃんの指導してたなんて、やっぱり……許せなーーい!!」
「これは参ったな……」
こうなるとしばらく夢川はいう事を聞いてくれない。
もちろん時間が解決してくれるのは分かっているのだが、なにせ今はその”時間”が惜しいのだ。
「とにかく夢川、しばらくこのルフェンベルクから離れるのは変わらないからな?ちゃんとした作曲家を探しにいくため、引きずってでも連れていくから!?」
「マルちゃんの新曲でも作ってもらえればいいんじゃないですか~?」
「…………耳がカリカリに焼けた食パン、この世界の甘ーいジャム付き」
「(ピクッ)」
わずかに反応したのを、俺は見逃さなかったぞ夢川。
「ウルブの丸焼き、ピリ辛バーベキューソース付き」
「う……うぅ……」
「ルフェンベルクでしか取れないフルーツをミックスした超濃厚ジュース、ポ○キーみたいなお菓子が5本刺さったヤツ」
「さぁ小野さん!早く作曲家の人を探しに行きましょう!その前にまずカリカリの食パンでいいですよ!!!」
育ち盛りの小娘め、単純な提案に引っかかりおって。
……あれ、ちょっと待て、やばいな。
言ってて俺もメッチャ腹減ってしまったやん。
よし、こうなったら作曲家を探しに行こう、食パン食べてからね!
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「本当に行くんだね?気をつけるんだよ椎菜?」
俺たちの見送りに来たヒューメルは、そっと夢川を抱きしめて囁いた。
”ヒューメルの”大きな胸が邪魔をして抱きしめにくそうだが、愛情はシッカリと伝わってはいそうだ。
そしてもちろんマルちゃんも見送りには来てくれていた。
少し恥ずかしそうだが、それも変わらず彼女らしい。
「アンタが帰ってくる頃には、ワタシがこの街で一番のアイドルになってるから!そしたらアンタはアイドル辞めて、酒場で頑張って働いてなさい!!」
「ふーん、アイドルのこと馬鹿にしてたマルちゃんが、街で一番のアイドル目指すなんて……マルちゃんツンデレ可愛いねぇええ!!」
「ちょ、ちょっと!?急に抱きつかないで夢川ぁ!暑苦しいわよっ!!」
そう言っているマルちゃんだけど、尻尾を千切れるほどブンブンと振っている。
まったく、獣族は感情が分かりやすくて助かるな。てか可愛いなオイ。
【じゃあな椎菜ちゃーん!悪い奴にはついていっちゃダメだぞーー!!】
【椎菜ちゃーーん!私達のこと、忘れないでねーー!?】
【うわぁぁ!椎菜ちゃんのいない世界なんて、この世界に生きる価値なんてあるのかぁ!?】
酒場の常連や、先日のライブで夢川のファンになったオタク達も、大きく手を振りながら馬車に乗る夢川を見送り始めた。
うん、みんな夢川を見送っている……。夢川だけを見送っている……。
「いや1人ぐらい俺の旅立ちも惜しんでくれないかね!?!?」
ダメだ、我慢できず言ってしもた!
だって誰も俺の名前一回も口にすらしないんだもん!?おかしくない?
いや、仕方ないのか?仕方ないのかルフェンベルク!?
【誰だあれ?知ってるか?】
【さぁ?いっつも椎菜ちゃんの隣にいる、邪魔者だよな】
【どうする?椎菜ちゃんのために、捕まえておくか?】
【それいいね!椎菜ちゃんに手を出されたらエラいこっちゃだ、捕まえて処刑しよう!!】
「うん、もう出発してください御者さん。なぜか僕捕まりそうなんで、馬を爆走させちゃってください」
クソ!嫌いだ!こんな街、早く出ていってやるわよ!
アンタ達のことなんて、大嫌いなんだからね!!
みんなドラゴンにでも食われて……ん?
【フリフリ…………】
誰かが、俺を見て恥ずかしそうに手を振っている。
周りには見つからないように、顔を赤くしながら手を振っている。
「いってらっしゃい…小野……」
そう動いた口を俺は見逃さない、見逃さなかったぞ!
「あぁ、行ってくるよマルちゃん!お母様によろしくな!!」
ルフェンベルク、やっぱそんなに嫌いじゃないかもしれない。
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