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第1章 プロローグ + ルフェンベルク編
第10話 ライブ・ハウス!
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一体どうなってる!?
俺は間違いなく酒場に戻ってきたはずだよな?
なのに、俺の目の前に広がっているのは間違いなく”地下アイドルのライブ会場”そのものなんだが!?
【しーいなっ!オイ!しーいーなっ!オイ!超絶カワイイ~椎菜ぁ!!】
この地面が揺れるような低い声のコール、まさに前世で何度も見てきた地下の光景じゃないか!
そしてその中心でアカペラで歌って踊っているのは、紛れもない夢川椎菜なのだ!!
「あ、小野じゃないか!もう図書館での勉強は終わったのかい!?」
「ん?ヒューメルさん?ちょっとオタク達の声が大きすぎて、なんて言ってるか聞こえないです!!」
どうやら俺の入店に気づいたヒューメルが、カウンターから話しかけてきた。
だがオタク達のコールと夢川の歌声で、ヒューメルの声がほとんど聞こえない!
それぐらい酒場の一体感は強くなっていたのだ!!
いや待て……だから何でこんな事になってる!?
とりあえずヒューメルに話を聞くしかない……。
「ちょっとヒューメルさん!これはどういう事ですか?一体何が起こってるんだ……」
「どういう事って、これがライブでしょ?」
「ライブでしょ?じゃないでしょ!?!?一体いつからここは酒場じゃなくライブハウスになったんで……」
【【おーれーの、椎菜ぁぁああーー!!】】
あぁうるせえよ酒場の男ども!
まだ俺が話している途中でしょうがっ!!
「小野、ここはちゃんと酒場だよ!ただ椎菜が”どうしても歌ってみたい”って言うから、仕方なくこの時間だけ歌わせてあげてるんだよ。
そしたらどうだい?普通に営業してる時よりも客の入りが良くなっちゃってね!?まぁ店に悪影響はないし、好きに歌って踊らせる事にしたんだよ!!」
「マジかよ……俺のいない間にそんな事になってたなん……」
【【タイガー!!ファイヤー!!サイバー!!・・・】】
いや待て……コイツらMIXまで覚えてんのかい!?
マジで前世のオタク達と何も変わらねぇじゃねえか!!
ダメだ、一旦落ち着け……。
冷静に客層を見ると、前世ではオタクとは言いがたい屈強な戦士や女騎士、あとは獣族の姿も見える。
どうやら種族・性別わず夢川に夢中になってくれてようだ!
「小野、もしかして椎菜に歌わせるのはマズかったか?ダメならやめさせるけど」
「……いや、ヒューメルさん。このままで大丈夫です。むしろ良かったのかもしれません」
そうだ、俺がこの世界に転生した目的は”夢川がトップアイドルになる価値を証明する為”なのだ。
俺は性格上、まずは”異世界での生活を安定させる事”が最優先になっていた。
けど確かに信頼できる酒場でパフォーマンスさせてもらえるのは、お金ももらえて一石二鳥だよ!!そうだよ、なんで気づかなかったんだ俺!
「そうだな……ヒューメルさん!また”取引”って、してもらえますか?」
「んん?あぁ、どんな取引だい?」
「夢川を、しばらくこの酒場でパフォーマンスさせて欲しいんです。正直今日ここに来るまでは、俺は夢川が稼いだお金を元にアイドル活動を再開しようと思ってました」
「あいどる活動?って何だ?」
そう言ってヒューメルは不思議そうな顔を浮かべる。
「そっか、この世界にはアイドルなんて職業ないですもんね。いわば”歌手”と”踊り子”を足したような職業のことです。だけど普通の歌手や踊り子とは違い、観客を笑顔にして楽しませる事を最優先に考えているのが特徴ですかね。もちろん目的に個人差はありますけど」
「なるほどな……!確かに椎菜はそのイメージにピッタリだ!自分だけが楽しむことより、ウチの客を喜ばせるために自分が楽しんでいる、そんな気がするよ」
するとヒューメルの顔は、みるみる内にパァっと明るくなった。
「えぇ、そうなんです。だけどこの光景を見て”順序を変える”事にしました」
「順序?」
「はい!夢川には、まずこの酒場で経験を積ませたいと思います!例え環境が整っていなくても、人前でパフォーマンスする事から離れないで欲しいんです」
「なるほど、そういう事かい。確かにアタシもこの数日間の椎菜を見てて、彼女は”人前に立つべき存在”なんだって分からせられたよ。見なよあの笑顔、アタシには一生出せない笑顔だね!アッハッハッハ!!」
そう言いながらヒューメルが指差した先には、屈強な男達に”笑顔”という爆弾を投下し続ける夢川の姿があった。
おそらくあの至近距離だ、致命傷は間違いないだろう……。
「それで小野、これは取引なんだろ?夢川を預かってあげるんだから、こっちから何か要求していいんだよね?」
「ん?ヒューメルさん、勘違いしてませんか?」
「勘違いだと?何の話だ?」
なるほど、どうやら取引の内容が伝わっていない様だな。
「僕は夢川を”貸してあげる側”であって、ヒューメルさんは”借りる側”なんですよ。つまり要求するのはこちら側ですよ!」
「はぁ!?アンタッてやつは……。いや、でも冷静に考えたらそうなっちまうか……。分かったよ、とりあえず言うだけ言ってみな。条件を飲むかは内容次第だよ」
「もちろんです、それが仕事なんで!」
そして俺はヒューメルに取引内容を伝え始めた。
「実は夢川の為にも曲を作ろうと思っています。実際この酒場でのライブは、なんの音楽もかかっていませんよね?」
「あぁ、確かにそうだな。ウチにはピアノこそ置いてはいるが、ほとんど置き物みたいなもんだしな」
「それはアイドルにとっては致命的なんですよ!なので図書館で調べた”音楽の街”にいって、夢川の活動の基盤となる音楽環境を整えたいんですよね」
「ほぉ……つまり?」
そして俺は、提案の核心をヒューメルにぶつける。
「要はその街までの移動を手配してもらいたいんです!なにせ僕らはこの街の事も、交通手段のことも詳しくないので」
「なんだ、そんな簡単なことでいいのかよ!任せな、知り合いの辺境伯に頼めば数日以内に馬車でも用意してくれるだろうよ!!」
「やった、取引成立ですね!!」
よしよしよし!これは夢川のアイドル活動における大きな進展になったぞ!?
転移転生センターの奴らにスグにでも夢川を認めさせてやる……!!
待ってろよ俺の愛しの前世!!
————————
俺は間違いなく酒場に戻ってきたはずだよな?
なのに、俺の目の前に広がっているのは間違いなく”地下アイドルのライブ会場”そのものなんだが!?
【しーいなっ!オイ!しーいーなっ!オイ!超絶カワイイ~椎菜ぁ!!】
この地面が揺れるような低い声のコール、まさに前世で何度も見てきた地下の光景じゃないか!
そしてその中心でアカペラで歌って踊っているのは、紛れもない夢川椎菜なのだ!!
「あ、小野じゃないか!もう図書館での勉強は終わったのかい!?」
「ん?ヒューメルさん?ちょっとオタク達の声が大きすぎて、なんて言ってるか聞こえないです!!」
どうやら俺の入店に気づいたヒューメルが、カウンターから話しかけてきた。
だがオタク達のコールと夢川の歌声で、ヒューメルの声がほとんど聞こえない!
それぐらい酒場の一体感は強くなっていたのだ!!
いや待て……だから何でこんな事になってる!?
とりあえずヒューメルに話を聞くしかない……。
「ちょっとヒューメルさん!これはどういう事ですか?一体何が起こってるんだ……」
「どういう事って、これがライブでしょ?」
「ライブでしょ?じゃないでしょ!?!?一体いつからここは酒場じゃなくライブハウスになったんで……」
【【おーれーの、椎菜ぁぁああーー!!】】
あぁうるせえよ酒場の男ども!
まだ俺が話している途中でしょうがっ!!
「小野、ここはちゃんと酒場だよ!ただ椎菜が”どうしても歌ってみたい”って言うから、仕方なくこの時間だけ歌わせてあげてるんだよ。
そしたらどうだい?普通に営業してる時よりも客の入りが良くなっちゃってね!?まぁ店に悪影響はないし、好きに歌って踊らせる事にしたんだよ!!」
「マジかよ……俺のいない間にそんな事になってたなん……」
【【タイガー!!ファイヤー!!サイバー!!・・・】】
いや待て……コイツらMIXまで覚えてんのかい!?
マジで前世のオタク達と何も変わらねぇじゃねえか!!
ダメだ、一旦落ち着け……。
冷静に客層を見ると、前世ではオタクとは言いがたい屈強な戦士や女騎士、あとは獣族の姿も見える。
どうやら種族・性別わず夢川に夢中になってくれてようだ!
「小野、もしかして椎菜に歌わせるのはマズかったか?ダメならやめさせるけど」
「……いや、ヒューメルさん。このままで大丈夫です。むしろ良かったのかもしれません」
そうだ、俺がこの世界に転生した目的は”夢川がトップアイドルになる価値を証明する為”なのだ。
俺は性格上、まずは”異世界での生活を安定させる事”が最優先になっていた。
けど確かに信頼できる酒場でパフォーマンスさせてもらえるのは、お金ももらえて一石二鳥だよ!!そうだよ、なんで気づかなかったんだ俺!
「そうだな……ヒューメルさん!また”取引”って、してもらえますか?」
「んん?あぁ、どんな取引だい?」
「夢川を、しばらくこの酒場でパフォーマンスさせて欲しいんです。正直今日ここに来るまでは、俺は夢川が稼いだお金を元にアイドル活動を再開しようと思ってました」
「あいどる活動?って何だ?」
そう言ってヒューメルは不思議そうな顔を浮かべる。
「そっか、この世界にはアイドルなんて職業ないですもんね。いわば”歌手”と”踊り子”を足したような職業のことです。だけど普通の歌手や踊り子とは違い、観客を笑顔にして楽しませる事を最優先に考えているのが特徴ですかね。もちろん目的に個人差はありますけど」
「なるほどな……!確かに椎菜はそのイメージにピッタリだ!自分だけが楽しむことより、ウチの客を喜ばせるために自分が楽しんでいる、そんな気がするよ」
するとヒューメルの顔は、みるみる内にパァっと明るくなった。
「えぇ、そうなんです。だけどこの光景を見て”順序を変える”事にしました」
「順序?」
「はい!夢川には、まずこの酒場で経験を積ませたいと思います!例え環境が整っていなくても、人前でパフォーマンスする事から離れないで欲しいんです」
「なるほど、そういう事かい。確かにアタシもこの数日間の椎菜を見てて、彼女は”人前に立つべき存在”なんだって分からせられたよ。見なよあの笑顔、アタシには一生出せない笑顔だね!アッハッハッハ!!」
そう言いながらヒューメルが指差した先には、屈強な男達に”笑顔”という爆弾を投下し続ける夢川の姿があった。
おそらくあの至近距離だ、致命傷は間違いないだろう……。
「それで小野、これは取引なんだろ?夢川を預かってあげるんだから、こっちから何か要求していいんだよね?」
「ん?ヒューメルさん、勘違いしてませんか?」
「勘違いだと?何の話だ?」
なるほど、どうやら取引の内容が伝わっていない様だな。
「僕は夢川を”貸してあげる側”であって、ヒューメルさんは”借りる側”なんですよ。つまり要求するのはこちら側ですよ!」
「はぁ!?アンタッてやつは……。いや、でも冷静に考えたらそうなっちまうか……。分かったよ、とりあえず言うだけ言ってみな。条件を飲むかは内容次第だよ」
「もちろんです、それが仕事なんで!」
そして俺はヒューメルに取引内容を伝え始めた。
「実は夢川の為にも曲を作ろうと思っています。実際この酒場でのライブは、なんの音楽もかかっていませんよね?」
「あぁ、確かにそうだな。ウチにはピアノこそ置いてはいるが、ほとんど置き物みたいなもんだしな」
「それはアイドルにとっては致命的なんですよ!なので図書館で調べた”音楽の街”にいって、夢川の活動の基盤となる音楽環境を整えたいんですよね」
「ほぉ……つまり?」
そして俺は、提案の核心をヒューメルにぶつける。
「要はその街までの移動を手配してもらいたいんです!なにせ僕らはこの街の事も、交通手段のことも詳しくないので」
「なんだ、そんな簡単なことでいいのかよ!任せな、知り合いの辺境伯に頼めば数日以内に馬車でも用意してくれるだろうよ!!」
「やった、取引成立ですね!!」
よしよしよし!これは夢川のアイドル活動における大きな進展になったぞ!?
転移転生センターの奴らにスグにでも夢川を認めさせてやる……!!
待ってろよ俺の愛しの前世!!
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そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
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