上 下
49 / 71
廃村の亡霊編

どこに入ってんだよ……?

しおりを挟む
「……なんと言いますか、波乱万丈って、こういうことを言うんですかねぇ……」

 港町――『テトゥス』。

 製塩や海産物の流通を主な産業、収入源としている町である。
 貿易においての中継地点ともなっており、宿や酒場も充実している。
 崖に沿って段々に建ち並ぶ建物達は幻想的で、観光地としても人気があるそうだ。
 治安もそこそこいいらしい。

 天馬達を乗せた船は、夕日が水平線に沈む前に港へと到着。町に駐屯している兵士に、盗賊達を引き渡すとマルコは言っていた。引き渡しまで、盗賊達はしばらく船に隔離し続けるそうである。

 その話を聞いたのち、天馬は皆に別れの挨拶を済ませた。

 名残惜しそうにしてくれたマルコやキアラとの別れは少し寂しくもあったが、彼らが住む町の名前も聞いておいたので、もしかしたらまた会えるかもしれない。

 去り際の挨拶も、「さよなら」ではなく、「またお会いしましょう」だったのも、これで縁が切れることを寂しく思った結果だろう。

 天馬は港から町の中に入り、茜色に染められた白亜の町並みに目を奪われながら、町の中を散策する。

 ちなみに、皆との集合場所である町の出口までの道のりは、近くを通りがかった住人(男)に聞いておいた。

 なぜか出会い頭に顔を真っ赤にされたが、きっと夕日のせいであろう、天馬は思い込む。

 ――そして現在、天馬は町を練り歩く人々に視線を移し、これまでの自分を振り返っていた。

「唐突に事故で死んで、堕女神に出会って、女性に転生させられたと思ったら空の上で、おまけに無人島生活を送らされたあげく、はては盗賊と大乱闘……我ながら、節操のないくらい色々と巻き込まれてるなぁ……」

 町の雰囲気のせいか、ノスタルジックな気分になっている天馬。

 これまでの人生を振り返ってみても、ここまでの非日常を味わったことなど皆無だ。

 少なくとも、生前の天馬の容姿に対する周囲の反応とは関係なく、日常の中にここまで激動はなかった。

 非日常に興味がないかと言われれば嘘になる。

 天馬もその手の話は個人的に好きであるし、日々をただ生きていくだけということがつまらないと感じる事だってあった。

 顔を覗けば、天馬は普通の人間であり、特別な日常などない、平凡な毎日。
 時々顔のことでトラブルが舞い込むことはあれど、それは天馬にとっての日常であり、当たり前のことだ。

 誰だって、ひととは少し違った部分を持っており、それが自信であったり、コンプレックスだったりと色々だろう。

 それが突然の異世界転生である。
 おまけに性転換のおまけつき。
 日常が一瞬で吹き飛んで、わけも分からないままこの世界に飛ばされた。
 こうして非日常に中に身を置くと、ただ外から誰かの冒険活劇を見ているのとは、そのリアルが違う。 

 自分に出来ることを最大限模索してここまできたが、自分という存在はフィクションの登場人物たちとは違い、ひどく陳腐に思える。

 女神だというとんでも存在に転生したからといって、無双ができるわけでもなかった。

 時間制限付きで肉体を強化できるが、インスタントに過ぎる。
 物語で出てくる主人公達のように、天馬は個人の力がそこまで強くない。
 徒党を組まれれば、今の天馬が相手にできるにはせいぜい4、5人が限界だろう。

 それに、

「……俺に対する皆の好意は、俺のスキルのせいだからなぁ……」

 女神スキル――『慈愛』。
 このスキルによって、皆は天馬に好意的になっている。
 もしスキルがなかった場合、果たしてここまで好意を持ってくれただろうか。

 それを思うと、心にチクリと痛みが走る。

「やめましょう。これは考えても仕方ないことです……今は、新しい土地で生きていくための準備をしないと」

 そう、天馬はただ町を歩いているわけではない。
 妙に周囲から視線を感じる気がするが、今はそれを気にしている暇はない。
 露天が軒を連ねる港付近の大通りを歩く天馬は、とある屋台の前で足を止めた。

 どうやら、貝を蒸したり、焼いて販売している屋台のようである。

 ちょうどいい、と天馬は屋台に近付いていく。

「すみません、少しよろしいですか?」
「へい、いらっしゃ……おおっ、すげぇべっぴんさんじゃねぇか! 今日は何をお求めで?」
「あ、いえ。買い物ではないんです。ですが、少し頼みがありまして……そこにある大量の貝殻なんですけど、譲っていただくことはできませんか?」

 新鮮な魚介類や、焼いたり蒸したりした貝を扱っている屋台。そこを訪れた天馬は、屋台の奥で山積みになっている貝殻を貰えないか交渉し始めた。

 貝殻は、二つの大きなとうかごに入っており、口の部分までぎっしり詰まっている。

「こいつか? まぁどうせ捨てちまうもんだから、譲ってやっても構わねぇが……どうすんだ、こんなもん?」
「ええ、少し『土壌改良』に使えるかもしれないと思いまして」
「どじょう、かいりょう? なんだか分からねぇけど、必要な分だけ持っていてくれ。なんなら、かごごと持っていってくれて構わねぇぜ。廃棄するのも手間でな。あんたが貰ってくれるってんなら、こっちもありがてぇ」
「ありがとうございます。では、遠慮なく」

 天馬は店主に頭を下げると、屋台の裏に回り込み、二つのかごに手を掛けた。

「あ、でもやっぱかごごとは重すぎか。待ってな、今小さい入れ物でも……」

 ひょい。

「は?」
「これ、二つとも頂いていきますね。もしかしたら飲み水の浄化にも使えるかもしれないので、多目に欲しいんです」
「お、おう。好きにしな……」

 大の男でも、一つでらすら持ち上げることに難儀するかごを、天馬はあっさりと持ち上げてしまった。
 その細腕のどこにそんな力があるのか疑いたくなるような奇怪な光景に、屋台の店主は呆然としてしまう。

「ありがとうございます。なにか機会があれば、また立ち寄らせて貰います。これのお礼は、その時にでも……」

 そう言って、天馬はにこりと微笑みを浮かべる。 

「っ?! お、おう……また何か入り用の際は、声を掛けてくんな」
「はい、ありがとうございます。では……」

 微笑を湛えたまま、その場を去って行く天馬。
 店主は自分に向けられた天馬の笑みに、思わずドキリと心臓を跳ね上げさせ、顔が熱くなっていく。

 かごを二つ背負った奇妙な後ろ姿を見送りながら、店主ははっと我に返った。

「なんつうか、とんでもねぇ美人だったなぁ」

 色々な意味で。

 ガシャガシャと貝殻が擦れる音を響かせて、通りを歩いてく天馬の後ろ姿。

「ひとは見た目によらねぇ、とは言ったもんだなぁ……って、あ! 明日から貝殻、何に入れりゃいいんだよ?!」

 持っていかれた藤かごの代わりを持っていないことを思い出した店主は、遠ざかる天馬を追い掛けるか否かを悩み、結局諦めた。

 なんというか、好きに持っていけと言った手前、今さらかごだけ返してくれと口にするのは躊躇われた。

「はぁ~……新しいかごを準備しねぇと……とほほ、結局逆に高くついた。けどまぁ……」
 
 いずれお礼に来るって言っていたし、あれだけの美人と接点ができたと思えれば、むしろ安いものか、と前向きに考える。

「へへ、立派なもん持ってたなぁ……」

 天馬の開いた胸元を思いだし、だらしなく鼻の下を伸ばす店主だった。




「さて、次はどうしましょうか……」

 背中に二つのかごを背負った天馬は、次の行動を考えていた。

 日が完全に沈む前に、もうひとつやっておきたいことがある。

 ただ、そんな天馬に周囲から奇異の目が向けられているのだが、当の本人は全然気づいていない。

 一見すると、はっとするほどのとんでもない美人が歩いているのだが、その背中に大きなかごを二つも背負っているものだから、そのギャップに通りの者たちは目を見開いている。

「ふ~む。ひとまずは『お金』、ですかね……」

 これから村まで移動するにしても、小さな子供に妊婦、おまけに負傷者もいる。
 この街から、眠らず歩き続けて約1日と半日の距離なのだ。

 最低でも一泊は野営を行う必要があるし、できれば移動も考慮したい。

 そうなると……

「馬車……かな」

 この世界に馬車なる乗り物があるかは分からないが、できれば使いたいところである。
 子供とその母親、あとは体が不便な者に使ってもらい、健脚な者たちには悪いが、歩いてもらう。

「でも、馬車を借りるお金も、御者を雇うお金もないし、どうしましょうか……もしくは、歩きでも時間を掛けてもゆっくり村に……ん?」
 
 悩む天馬の目に、あるモノが映った。

「さぁ、さぁ! 他の挑戦者はいないかい?! 『オーガガザミの丸焼き完食』! 見事食べきった悪食野郎には小金貨をくれてやる! まぁ、無理だろうがな!! がっはっはっ~!!」

 威勢のいい声が発せられている方へ目を向けると、口に立派な髭を生やしたガタイのいい男性が、呼び込みを行っていた。
 彼の後ろには、体長2メートルはあろうかという巨大なカニが鎮座している。
 淡い紅色に染まる甲羅。そして、天馬の腕など簡単にちょん切ってしまいそうなほど大きなハサミをもったお化けガニだ。

 それが合計で3杯も並んでいるのだから、圧巻の一言である。
 テーブルだけが設置された簡素な屋台のようで、男は通り掛かる体の大きな男性を捕まえては、挑戦しないか、挑戦しないか、と声を掛けている。

 ただ、興味深そうに足を止めるも、後ろで鎮座するお化けガニを視界にいれるなり、苦笑しながら去っていってしまう。

「元の世界でもあった大盛りチャレンジみたいですね。でも、あれを丸ごと完食、ですか…………………………『いけそう』ですね」

 と、天馬は何を思ったのか、声を張り上げる男性の下へと近付き、声を掛けた。

「こんにちは。そのカニを完食すれば、賞金が貰えるんですか?」
「お? ついに挑戦者……って、なんだ女かよ……って、なんだ、そのでけぇかごは……それに……」

 と、急に天馬の全身をじろじろと見てくる男。
 そんな男の視線に、天馬は首を傾げてしまう。

「はい? あの、なんですか……?」
「ははっ、こりゃすげぇ美人が来たもんだな!」
「はぁ、それはどうも……」

 さっきの質問に答えてくれよ、と天馬は内心で眉を寄せる。
 しかし男はそんな天馬の様子などお構いなしに、ジロジロと無遠慮な視線を向けてくる。
 正直、美人だなんだのと言われても、天馬にはピンと来ないし、むしろそう評価されても微妙だ。

 なにせ中身は男なのだ。

 ナルシストでもない天馬は、自分を美人だと評されても、嬉しくもなんともない。どちらかといえば、カッコいいと言って欲しい。

「あの、さっきの質問なんですけど……そのカニを食べ切れれば、お金が貰える、ってことでいいんですか?」

 天馬がどうやってお金を工面しようか思案していたところに、まるでご都合主義がごとく湧いてきた好機だ。逃す手はない。

「おう、その通りだ。つっても、姉ちゃんみてぇなほっせぇ体じゃ、こいつの脚をたいらげるのも一苦労だと思うぜ? しかも、食いきれなかったらこっちが小金貨を1枚貰うってことになる。それでもいいなら、食っていきな。一応、こいつの味は保証するぜ!」

 そう言って男は、後ろにに置いてあったオーガガザミを、どっせい、という掛け声と共に、テーブルの上に持ち上げた。

 どすん、という大きな音を立てて、テーブルに叩き付けられるその巨体。

 すると、テーブルだけの簡素な屋台の周りに、野次馬が集まり始めた。

「お、なんだ、ニコラんとこの無謀な大食いに挑戦する馬鹿が出たのか。さてさて、どんなアホ……って、おいおい」
「うわぁ、すっごい美人さん……わたし、あんな綺麗な髪の毛、見たことないよぉ……でも、なんで彼女があんな馬鹿みたいな大食いに挑戦を……」
「おい、見ろよあの胸。でかすぎんだろ。今にも服が弾けそうだぜ」
「あんな金持ちの道楽に付き合ってやるとか、あの女、随分と酔狂だな……それとも、よっぽど金にでも困ってるのか?」

 集まってきた人々は、口々に無謀な挑戦に挑もうとする天馬に、「無茶だ」とか、「なんであんな美人が大食いを?」など、という言葉が飛んでくる。

 中には、明らかに天馬に下卑た視線を向ける輩もいる。

 だが、天馬は一向に気にした様子もなく……というか気付かず……目の前に置かれたカニを見つめていた。

「あの、どれくらいまでに食べ終わらないといけない、とかありますか?」
「おう。特注で作らせたこのでかい砂時計の砂が全部落ちるまでに食い終われば、あんたの勝ちだ。負けたときは、あんたから小金貨を1枚頂戴する。もし払えなかったら、その体を使ってでも払ってもらうことになるが、覚悟はいいな?」
「ええ。いつでもどうぞ」
「へへ、いい面構えだ。お前さんみたいな肝の据わった女は大好きだぜ。ほらよ、こいつを使いな。このオーガガザミの殻は相当硬いからな。このつちを使わねぇと、まともに食えねぇぜ」

 渡されたのは、銅製のハンマーだった。手に伝わる冷たい感触と、前世で嗅いだことのある10円玉の臭い。

 しかし、金属の塊を手に持っているにも関わらず、天馬にはまるで重さが伝わってこなかった。

「随分と軽いですね……まぁいいです。では、これをお借りしますね」
「おう。へへ、じゃあ始めようか。砂時計がひっくり返った瞬間が勝負開始の合図だ。準備はいいな?」
「ええ、いつでもどうぞ」

 野次馬に緊張が走り、屋台の男――ニコラと呼ばれていた彼は、砂時計を勢いよくひっくり返した。

 ついに、大食いチャレンジのスタートである。

 瞬間、天馬はハンマーを思いっきり振り上げて、

「さて、まずはお手並み拝見。そいつの殻は、ちょっとやそっとの力じゃ、ヒビすら……」

 べきゃ!

 入れらねぇぜ、と続くはずだった男の言葉は、天馬が振り下ろしたハンマーの破砕音によって遮られた。

「「は……?」」

 野次馬達も、何が起きたのか分からない様子で、天馬の手元にし注目したまま、動きが止まっていた。

「わぁ、おいしそう。いただきます!」

 天馬は手始めに、オーガガザミの脚からハンマーを入れた。
 砕かれた殻から覗く、白と赤のコントラストが美しいカニの身を前に、天馬の口中で涎が溢れる。

「嘘だろ……そこいらいの力自慢だって中々砕けねぇ甲羅だぞ……そいつを、あっさりと……」

 ニコラは唖然とした表情で、天馬に視線を注いぐ。
 他の野次馬達も、驚きのあまり声も出ない様子だった。

 しかし、これはまだまだ序章にすぎなかったと、彼等は思い知らされることになる。

 そう、これは大食い勝負だ。

 真の驚愕は、これから始まるのだった。

「~~~~っ! おいしい!」

 殻を砕いては口に運ばれていくカニの身。
 それが、とんでもない速度で天馬の胃袋に消えていくのだ。
 最初に砕いた脚はすでに付け根から先端まで全て平らげられ、合計で8本あったハサミと脚は、全て胴体から消えうせた。
 その時点で砂時計の砂はまだ半分も残っており、残すは胴体のみとなる。

「あ……脚はもう終わりですか……残念です……でも、まだ本体が残ってますもんね♪」
「「…………」」

 脚を全て食べてしまい、少し寂しそうな表情を浮かべる天馬だが、まだカニの本体が残っていることで満面の笑みに変わる。

 そんな天馬に周囲の野次馬もニコラも呆然としてしまい、ただただその凶悪な食べっぷりを見届けることしかできなかった。

 そんな中、誰かが呟く。

「その体の、どこにあのカニが入ってんだよ……?」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?

闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。 しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。 幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。 お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。 しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。 『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』 さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。 〈念の為〉 稚拙→ちせつ 愚父→ぐふ ⚠︎注意⚠︎ 不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます

まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。 貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。 そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。 ☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。 ☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

お馬鹿な聖女に「だから?」と言ってみた

リオール
恋愛
だから? それは最強の言葉 ~~~~~~~~~ ※全6話。短いです ※ダークです!ダークな終わりしてます! 筆者がたまに書きたくなるダークなお話なんです。 スカッと爽快ハッピーエンドをお求めの方はごめんなさい。 ※勢いで書いたので支離滅裂です。生ぬるい目でスルーして下さい(^-^;

一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!

当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。 しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。 彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。 このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。 しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。 好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。 ※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*) ※他のサイトにも重複投稿しています。

転生幼女具現化スキルでハードな異世界生活

高梨
ファンタジー
ストレス社会、労働社会、希薄な社会、それに揉まれ石化した心で唯一の親友を守って私は死んだ……のだけれども、死後に閻魔に下されたのは願ってもない異世界転生の判決だった。 黒髪ロングのアメジストの眼をもつ美少女転生して、 接客業後遺症の無表情と接客業の武器営業スマイルと、勝手に進んで行く周りにゲンナリしながら彼女は異世界でくらします。考えてるのに最終的にめんどくさくなって突拍子もないことをしでかして周りに振り回されると同じくらい周りを振り回します。  中性パッツン氷帝と黒の『ナンでも?』できる少女の恋愛ファンタジー。平穏は遙か彼方の代物……この物語をどうぞ見届けてくださいませ。  無表情中性おかっぱ王子?、純粋培養王女、オカマ、下働き大好き系国王、考え過ぎて首を落としたまま過ごす医者、女装メイド男の娘。 猫耳獣人なんでもござれ……。  ほの暗い恋愛ありファンタジーの始まります。 R15タグのように15に収まる範囲の描写がありますご注意ください。 そして『ほの暗いです』

王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません

きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」 「正直なところ、不安を感じている」 久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー 激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。 アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。 第2幕、連載開始しました! お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。 以下、1章のあらすじです。 アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。 表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。 常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。 それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。 サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。 しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。 盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。 アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?

30年待たされた異世界転移

明之 想
ファンタジー
 気づけば異世界にいた10歳のぼく。 「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」  こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。  右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。  でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。  あの日見た夢の続きを信じて。  ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!  くじけそうになっても努力を続け。  そうして、30年が経過。  ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。  しかも、20歳も若返った姿で。  異世界と日本の2つの世界で、  20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。

処理中です...