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♯2
宿の部屋
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アルフの背中を追って、廊下の奥に見える階段を上っていく。
すると、上り切った先から廊下が左右に伸びていた。
海斗たちに案内されたのは、そこから右奥に位置する部屋だった。
「――ここだよ」
そう言ってアルフは、先ほどのカードを、扉の取手下の隙間に差し込んだ。
海斗の予想通り、これが部屋の鍵で間違いなかったようである。
そうして通された部屋は、八畳ほどの広さにベッドが一つ。その向かいにソファとテーブルのセットが一組あるだけという、非常に簡素な内装だった。
しかし、フローリングの床にはホコリ一つなく、きちんと手入れが行き届いているのがわかる。
このアルフという女性は、一見大らかに見えるその印象とは裏腹に、その辺はきちんとしているようだ。
まぁ、宿を経営しておいて部屋が汚れていたら色々と問題だが。
しかし、この部屋を見る限り、彼女がこの宿を随分と大切にしているのが伝わってくる。
ロビーでアルフの発言に感じた懸念は、どうやら杞憂だったようだ。
それを思うと、海斗は安堵のため息をついた。
入り口から正面には大きな窓があり、先ほどまで海斗たちが歩いていた大通りが見下ろせる。
そして、周囲の家屋の何倍もの高さを誇る外壁も、そこから望むことができた。
それに視線を向けながら、海斗はイズナの言葉を思い出していた。
クリーチャーから、自分たちの命を守るための重要な防壁であり、外界との境界線。
海斗のいた世界でも、国境という境界は存在したが、ここまで明確なものはそこまで多くない。中国の万里の長城でさえ、長さはあってもあそこまで高くはないだろう。
おそらくだが、軽く見積もっただけでも、数百メートルはある。
そんなもので自衛しなければならいほどに、あのクリーチャーとかいう存在は脅威なのだ。
海斗は、今更ながらに身体が震えるのを自覚した。
よく、あの状況で助かったものである。
一歩間違えば、二人とも助かってはいなかっただろう。
そう考えれば、あの時重なった偶然は、奇跡と言っていいだろう。
「――それで、この宿の使い方なんだけどね」
海斗がそんなことを考えていたときだ。後ろから、アルフが宿についての説明を始めていた。
「もしなにか入用のものがあったら、私は下のロビーにいるから、声をかけてくれれば用意するよ。ただし、一部は別料金をいただくけどね。
ちなみに、風呂場は公共でもちろん“男女別”だよ。階段を下りて、さっきのロビーを左奥に進むと突き当りに暖簾のれんがかかってるからね。右が男湯で左が女湯だから、間違えないように。風呂の入浴時間は基本自由だから、好きに入っとくれ」
風呂の説明をした際に、アルフは海斗へ向かって釘を刺すような視線を向けてきた。
『男女別』のところを、妙に強調したのは意図的だろう。
入浴が男と女で別なのは当たり前だろうに……それとも、俺に覗きの趣味があるとでも思っているのだろうか? ――いや、実際思われているんだろうな。
海斗は、はなはだ不愉快な気持ちにさせられる。
だが、男性である海斗と女性のイズナが同じ屋根の下、もとい同室な件もある。
海斗がなにか問題を起こすのではないかと危惧する感情も、まったく理解できないわけではない。
そのため、少々理不尽だとも思いはしたが、この場で変に言い返すのは抑えることにした。
「くれぐれも、暖簾は間違えないように、わかったかい?」
「……わかった、気を付ける。それよりもこの宿、メシは出るのか?」
アルフの念を押すような発言に、少しばかり苛立ちを覚えながら、海斗は話題を変えた。
「そっちは別料金だよ。なにか頼むならさっきのロビーが食事処も兼任してるから声をかけとくれ。注文はその場で受け付けるからね」
なるほど、宿と飲食店を同時に経営しているのか。
それで最初に、食事か宿泊なのかを聞いてきたわけだ。
「わかった。そのときはよろしく頼む」
「はいよ。それじゃ、私は下に戻るよ。ああ、でもその前に一ついいかい少年?」
「ん? なんだ?」
「いやね……その痛々しい足を、ちょいと私に見せてもらっても構わないかねぇ?」
「は?」
アルフが口にした言葉の真意を理解できず、思わず訝しげな視線を向けてしまった。
「は? じゃなくて。足だよ、足! さっきからず~っと気になってたんだよ。一体どうしたんだい? 靴も履かないでそんな分厚い包帯巻いて……おまけに、床に赤い足跡まで付けてくれちゃってさぁ」
そう口にしたアルフは、海斗の前で屈んだ。
そうして改めて言われてしまうと、途端に足の裏の痛みを明確に意識してしまう。ズキズキと痺れるような感覚に併せて、異様な熱を持っているのを改めて自覚した。
「……ああ、こいつはまた酷いもんだねぇ。なんだい、裸足で野山にピクニックでも行ってきたのかい……?」
血に濡れる包帯を見られながら、皮肉めいたことを言われた。
だが、まさしくその通りである。ピクニックではないが。
……というか、あんな命懸けのピクニックなど二度とごめんだ。
「っ! カイトっ、やっぱり痛むの? ごめんねっ、あたし、全然気が回らなくて……」
海斗の状態に気づけなかったことを悔やむように、顔を俯けるイズナ。それと一緒に、彼女の耳と尻尾もしゅんと垂れ下がった。
「別に、気にしなくていい。今から風呂で傷口を洗ってくる。そのあとで、新しい包帯をもらえれば、それで――」
「そういうわけにいくかい。こんなんで廊下を歩かれたら、他の客が仰天しちまうよ」
海斗の言葉を遮り、口を挿むアルフ。
いや、まぁ、言わんとしていることはわかるのだが、他に客などいるのだろうか。
ロビーからここに案内されるまでに、海斗たち以外の客を一人も見かけなかったのだが。
「……あんた、なにか失礼なこと考えてるんじゃないだろうね?」
ジト目でこちらを見上げてくるアルフ。なかなかに鋭い。
「気のせいだ」
そんな彼女に、海斗はそ知らぬ顔で即答する。
というか、自分で最初に部屋は有り余っている、とか抜かしていたくせに。
「まぁいいかい。あんた、ちょいとこっちにきな――」
立ち上がったアルフに手を無理やり引かれ、ソファまで連れてこられる。
すると彼女は、有無を言わさずに海斗をソファに座らせたのだ。
「おい、なんの真似だっ!」
「大の男がこれくらいのことで声を荒立てるんじゃないの」
アルフは海斗の正面に膝立ちになると、足に巻かれた包帯を外していく。
「ああ……こいつはまた、ほんとに酷いことになっちまってるねぇ」
「っ~~!」
思わず呻いてしまう海斗。
外気に晒されたことで、足の痛みが更に強くなったのだ。
海斗は自分の足を確認すると、アルフの言うとおり、本当に酷いことになっている。
皮は盛大にめくれ、裂傷がいくつも走っている。所々に大小さまざまな豆ができており、一部は破裂して中の水が外に出てしまっていた。そして、外した包帯の内側は、見事に真っ赤に染まっている。おまけに膿が出てしまったのか、ところどころに黄色いシミまで見て取れた。
「カ、カイト……」
アルフの後ろから、イズナが心配そうにこちらを見つめてきた。
「い――――っ~~」
風呂で洗えば、などと口にしたが、触っただけで激痛に苛まれるのは必死である。お湯などかけた時点で、盛大に悶絶する羽目になるのは、火を見るよりもあきらかだ。
「ほんと……よくここまで我慢したもんだよ。でも、こりゃ化膿する一歩手前ってところだねぇ。これじゃ、明日になったら更にひっどいことになっちまうよ?」
「あっ! なら、あたし、傷薬持ってるから、それを使って――」
イズナは、慌てた様子で腰に巻かれたポシェットをまさぐり始めた。
だが、
「う~ん、まぁ、別にそれでもいいんだけど。……ここまでだと歩くのもしんどいんじゃないのかい? 冗談抜きに、今までよく歩けたもんだと感心するよ」
感心する、と言っておきながら、アルフは呆れたようにため息をついた。
「……まぁ、仕方ない、今回はこっちもサービスしとくよ」
そう口にしたアルフは、ポシェットをまさぐるイズナを止めた。
そして、何を思ったのか、海斗の右足を左手で持ち上げたかと思うと、おもむろに右手を足裏にそっと当ててきたのだ。
――ズキン!
「いっ――――――――――!」
瞬間、まるで無数の針に串刺しにされたかのような痛みが、足の裏から脳天まで直撃した。
「~~~~~っ、おい! いきなりなにをする!?」
今までは包帯を分厚く巻いていたため、辛うじて堪えてきたが、直に触られてしまうとダメだった。
ほんの一瞬呼吸が止まり、情けなくもうっすらと目尻に涙が滲んでしまった。
「……あ、あのアルフさんっ」
その様子を後ろから見ていたイズナが、躊躇いがちに声をかけた。
「――ちょいと、静かにしててくれるかい? これ、結構集中力が要るんでね……」
「は、はい……」
アルフに言われ、イズナは心配そうに海斗へ顔を向けるも、素直に彼女の言葉に従った。
「すぅぅぅぅぅぅぅ……」
アルフは瞼を閉じると、深く息を吸い込む。
「なぁおい、一体なにをするつもりなんだっ?」
狼狽しながら、ことの成り行きを見ているしかできない海斗。
すると突然――
アルフの身体が、青白く発光し始めたのだ。
すると、上り切った先から廊下が左右に伸びていた。
海斗たちに案内されたのは、そこから右奥に位置する部屋だった。
「――ここだよ」
そう言ってアルフは、先ほどのカードを、扉の取手下の隙間に差し込んだ。
海斗の予想通り、これが部屋の鍵で間違いなかったようである。
そうして通された部屋は、八畳ほどの広さにベッドが一つ。その向かいにソファとテーブルのセットが一組あるだけという、非常に簡素な内装だった。
しかし、フローリングの床にはホコリ一つなく、きちんと手入れが行き届いているのがわかる。
このアルフという女性は、一見大らかに見えるその印象とは裏腹に、その辺はきちんとしているようだ。
まぁ、宿を経営しておいて部屋が汚れていたら色々と問題だが。
しかし、この部屋を見る限り、彼女がこの宿を随分と大切にしているのが伝わってくる。
ロビーでアルフの発言に感じた懸念は、どうやら杞憂だったようだ。
それを思うと、海斗は安堵のため息をついた。
入り口から正面には大きな窓があり、先ほどまで海斗たちが歩いていた大通りが見下ろせる。
そして、周囲の家屋の何倍もの高さを誇る外壁も、そこから望むことができた。
それに視線を向けながら、海斗はイズナの言葉を思い出していた。
クリーチャーから、自分たちの命を守るための重要な防壁であり、外界との境界線。
海斗のいた世界でも、国境という境界は存在したが、ここまで明確なものはそこまで多くない。中国の万里の長城でさえ、長さはあってもあそこまで高くはないだろう。
おそらくだが、軽く見積もっただけでも、数百メートルはある。
そんなもので自衛しなければならいほどに、あのクリーチャーとかいう存在は脅威なのだ。
海斗は、今更ながらに身体が震えるのを自覚した。
よく、あの状況で助かったものである。
一歩間違えば、二人とも助かってはいなかっただろう。
そう考えれば、あの時重なった偶然は、奇跡と言っていいだろう。
「――それで、この宿の使い方なんだけどね」
海斗がそんなことを考えていたときだ。後ろから、アルフが宿についての説明を始めていた。
「もしなにか入用のものがあったら、私は下のロビーにいるから、声をかけてくれれば用意するよ。ただし、一部は別料金をいただくけどね。
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風呂の説明をした際に、アルフは海斗へ向かって釘を刺すような視線を向けてきた。
『男女別』のところを、妙に強調したのは意図的だろう。
入浴が男と女で別なのは当たり前だろうに……それとも、俺に覗きの趣味があるとでも思っているのだろうか? ――いや、実際思われているんだろうな。
海斗は、はなはだ不愉快な気持ちにさせられる。
だが、男性である海斗と女性のイズナが同じ屋根の下、もとい同室な件もある。
海斗がなにか問題を起こすのではないかと危惧する感情も、まったく理解できないわけではない。
そのため、少々理不尽だとも思いはしたが、この場で変に言い返すのは抑えることにした。
「くれぐれも、暖簾は間違えないように、わかったかい?」
「……わかった、気を付ける。それよりもこの宿、メシは出るのか?」
アルフの念を押すような発言に、少しばかり苛立ちを覚えながら、海斗は話題を変えた。
「そっちは別料金だよ。なにか頼むならさっきのロビーが食事処も兼任してるから声をかけとくれ。注文はその場で受け付けるからね」
なるほど、宿と飲食店を同時に経営しているのか。
それで最初に、食事か宿泊なのかを聞いてきたわけだ。
「わかった。そのときはよろしく頼む」
「はいよ。それじゃ、私は下に戻るよ。ああ、でもその前に一ついいかい少年?」
「ん? なんだ?」
「いやね……その痛々しい足を、ちょいと私に見せてもらっても構わないかねぇ?」
「は?」
アルフが口にした言葉の真意を理解できず、思わず訝しげな視線を向けてしまった。
「は? じゃなくて。足だよ、足! さっきからず~っと気になってたんだよ。一体どうしたんだい? 靴も履かないでそんな分厚い包帯巻いて……おまけに、床に赤い足跡まで付けてくれちゃってさぁ」
そう口にしたアルフは、海斗の前で屈んだ。
そうして改めて言われてしまうと、途端に足の裏の痛みを明確に意識してしまう。ズキズキと痺れるような感覚に併せて、異様な熱を持っているのを改めて自覚した。
「……ああ、こいつはまた酷いもんだねぇ。なんだい、裸足で野山にピクニックでも行ってきたのかい……?」
血に濡れる包帯を見られながら、皮肉めいたことを言われた。
だが、まさしくその通りである。ピクニックではないが。
……というか、あんな命懸けのピクニックなど二度とごめんだ。
「っ! カイトっ、やっぱり痛むの? ごめんねっ、あたし、全然気が回らなくて……」
海斗の状態に気づけなかったことを悔やむように、顔を俯けるイズナ。それと一緒に、彼女の耳と尻尾もしゅんと垂れ下がった。
「別に、気にしなくていい。今から風呂で傷口を洗ってくる。そのあとで、新しい包帯をもらえれば、それで――」
「そういうわけにいくかい。こんなんで廊下を歩かれたら、他の客が仰天しちまうよ」
海斗の言葉を遮り、口を挿むアルフ。
いや、まぁ、言わんとしていることはわかるのだが、他に客などいるのだろうか。
ロビーからここに案内されるまでに、海斗たち以外の客を一人も見かけなかったのだが。
「……あんた、なにか失礼なこと考えてるんじゃないだろうね?」
ジト目でこちらを見上げてくるアルフ。なかなかに鋭い。
「気のせいだ」
そんな彼女に、海斗はそ知らぬ顔で即答する。
というか、自分で最初に部屋は有り余っている、とか抜かしていたくせに。
「まぁいいかい。あんた、ちょいとこっちにきな――」
立ち上がったアルフに手を無理やり引かれ、ソファまで連れてこられる。
すると彼女は、有無を言わさずに海斗をソファに座らせたのだ。
「おい、なんの真似だっ!」
「大の男がこれくらいのことで声を荒立てるんじゃないの」
アルフは海斗の正面に膝立ちになると、足に巻かれた包帯を外していく。
「ああ……こいつはまた、ほんとに酷いことになっちまってるねぇ」
「っ~~!」
思わず呻いてしまう海斗。
外気に晒されたことで、足の痛みが更に強くなったのだ。
海斗は自分の足を確認すると、アルフの言うとおり、本当に酷いことになっている。
皮は盛大にめくれ、裂傷がいくつも走っている。所々に大小さまざまな豆ができており、一部は破裂して中の水が外に出てしまっていた。そして、外した包帯の内側は、見事に真っ赤に染まっている。おまけに膿が出てしまったのか、ところどころに黄色いシミまで見て取れた。
「カ、カイト……」
アルフの後ろから、イズナが心配そうにこちらを見つめてきた。
「い――――っ~~」
風呂で洗えば、などと口にしたが、触っただけで激痛に苛まれるのは必死である。お湯などかけた時点で、盛大に悶絶する羽目になるのは、火を見るよりもあきらかだ。
「ほんと……よくここまで我慢したもんだよ。でも、こりゃ化膿する一歩手前ってところだねぇ。これじゃ、明日になったら更にひっどいことになっちまうよ?」
「あっ! なら、あたし、傷薬持ってるから、それを使って――」
イズナは、慌てた様子で腰に巻かれたポシェットをまさぐり始めた。
だが、
「う~ん、まぁ、別にそれでもいいんだけど。……ここまでだと歩くのもしんどいんじゃないのかい? 冗談抜きに、今までよく歩けたもんだと感心するよ」
感心する、と言っておきながら、アルフは呆れたようにため息をついた。
「……まぁ、仕方ない、今回はこっちもサービスしとくよ」
そう口にしたアルフは、ポシェットをまさぐるイズナを止めた。
そして、何を思ったのか、海斗の右足を左手で持ち上げたかと思うと、おもむろに右手を足裏にそっと当ててきたのだ。
――ズキン!
「いっ――――――――――!」
瞬間、まるで無数の針に串刺しにされたかのような痛みが、足の裏から脳天まで直撃した。
「~~~~~っ、おい! いきなりなにをする!?」
今までは包帯を分厚く巻いていたため、辛うじて堪えてきたが、直に触られてしまうとダメだった。
ほんの一瞬呼吸が止まり、情けなくもうっすらと目尻に涙が滲んでしまった。
「……あ、あのアルフさんっ」
その様子を後ろから見ていたイズナが、躊躇いがちに声をかけた。
「――ちょいと、静かにしててくれるかい? これ、結構集中力が要るんでね……」
「は、はい……」
アルフに言われ、イズナは心配そうに海斗へ顔を向けるも、素直に彼女の言葉に従った。
「すぅぅぅぅぅぅぅ……」
アルフは瞼を閉じると、深く息を吸い込む。
「なぁおい、一体なにをするつもりなんだっ?」
狼狽しながら、ことの成り行きを見ているしかできない海斗。
すると突然――
アルフの身体が、青白く発光し始めたのだ。
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