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56.攻略対象者side【レッドside】~マリーを守る~
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【レッドside】~マリーを守る~
最初は尊敬するアーサー殿に命令しちゃうなんてすごい子だなって思ったんだけど、学園に入ったら、魔力がちょろちょろとしか出ないって言うし、正直残念なご令嬢だなって思っていた。その後は熱を出したとかでしばらく休んでいて、今日久しぶりに出てきたからカエルの捕まえ方を聞いて、また尊敬した。これってすごいことなのに本人は気付いてないんだな…。俺は更に、マリーに興味を持った。そうは言っても好きとかとは違う。好きと言えば…。
俺は最近、同じクラスのアンナのことばかり考えている。アンナのことが気になって仕方がない。そのアンナが薬草学の授業で俺を庇って噛みつき草に噛まれてしまった。どうやっても噛みつき草の歯だけアンナの手からとれてくれない。頼む頼むから神様アンナを助けてくれ、助けてくれたら、俺なんだってするから。アン先生がブロッサ嬢を呼びに行ってくれたけど、どんどんアンナの手の色が紫色に変わっていく。その時、マリーが何かを決意したようにアンナの手をそっと、包み込んだ。
すると、マリーの手から淡い淡い光が出始めた。それは本当に少しずつだったけど、どんなに頑張っても取れなかった噛みつき草のぎざぎざの歯が落ちた。マリーの魔力はちょろちょろとしか出せない。その証拠にマリーの額からは大粒の汗が出ている。かなり無理をしているのが分かる。大丈夫だろうか。アンナの手はすでに血は止まり、もう少しで完全に治りそうだ。しかし、マリーの顔色は青白くなっている。そこで、シルバーがマリーに何か飲ませた。マリーの顔色が少し良くなった。マリーすまない。アンナの為にもう少しだけ頑張ってくれ。俺は祈ることしかできなかった。ついにアンナの手が治った。
俺はシルバーにマリーのことは任せて、アンナに告白した。俺はアンナのことが好きだと、アンナも俺のことが好きだろうと。ばちんと、アンナに思いっきり叩かれた。でもそのビンタのおかげで、マリーの状態に気付いた。マリーはほっとしたような優しい表情のまま倒れていた。まずいな…。魔力の流れがほとんどない。マリーが危ない。俺は最低だな。シルバーがまた、マリーに何かを飲ませた。あの薬は何だ?さっきまで消えかかっていた魔力が今はほぼ正常に流れている。騎士になるためには必ず魔力の流れを正確に読み取れないといけない。
だから間違うわけがない。俺は、マリーに謝った。マリーは怒ることもなく、俺の頬が赤いことを気にしてくれた。だから素直にあったことを話したんだ。すると、馬鹿って言いながらも、アドバイスしてくれたから、マリーがいってくれた通りに言ってみたんだけど、アンナにまた叩かれた。なんでだ?そう思っていると、アンナが、耳元で、
「私も大好き、でもみんなの前では恥ずかしいから言っちゃだめ。」
って、真っ赤になりながら言ってくれた。嬉しかった。
マリーありがとうな。俺、どんなことがあってもマリーがピンチになったら助けに行くからな。俺が心に誓っていると、ルドが、
「お前も王宮に行くぞ。」
って言ってきた。理由は分かっているつもりだった。魔力の流れが戻った時、ルドが来て、マリーの手を握りながら声をかけた。その途端、マリーの瞳が水色から金色に変わってブレスレットまで現れたから。でもそれだけじゃなかった。王宮で聞いた話はびっくりすることばかりだった。マリーが熱を出して休んでいることになっていた間。実はまぼろしの薬⁈を作っていたとか。マリーがその薬で今回のはやり病をほとんど終息させたとか。
流石、アーサー殿が信頼している令嬢の訳だ。俺は絶対にこの国の為にも騎士としても、友としても、マリーを守ると改めて誓った。
最初は尊敬するアーサー殿に命令しちゃうなんてすごい子だなって思ったんだけど、学園に入ったら、魔力がちょろちょろとしか出ないって言うし、正直残念なご令嬢だなって思っていた。その後は熱を出したとかでしばらく休んでいて、今日久しぶりに出てきたからカエルの捕まえ方を聞いて、また尊敬した。これってすごいことなのに本人は気付いてないんだな…。俺は更に、マリーに興味を持った。そうは言っても好きとかとは違う。好きと言えば…。
俺は最近、同じクラスのアンナのことばかり考えている。アンナのことが気になって仕方がない。そのアンナが薬草学の授業で俺を庇って噛みつき草に噛まれてしまった。どうやっても噛みつき草の歯だけアンナの手からとれてくれない。頼む頼むから神様アンナを助けてくれ、助けてくれたら、俺なんだってするから。アン先生がブロッサ嬢を呼びに行ってくれたけど、どんどんアンナの手の色が紫色に変わっていく。その時、マリーが何かを決意したようにアンナの手をそっと、包み込んだ。
すると、マリーの手から淡い淡い光が出始めた。それは本当に少しずつだったけど、どんなに頑張っても取れなかった噛みつき草のぎざぎざの歯が落ちた。マリーの魔力はちょろちょろとしか出せない。その証拠にマリーの額からは大粒の汗が出ている。かなり無理をしているのが分かる。大丈夫だろうか。アンナの手はすでに血は止まり、もう少しで完全に治りそうだ。しかし、マリーの顔色は青白くなっている。そこで、シルバーがマリーに何か飲ませた。マリーの顔色が少し良くなった。マリーすまない。アンナの為にもう少しだけ頑張ってくれ。俺は祈ることしかできなかった。ついにアンナの手が治った。
俺はシルバーにマリーのことは任せて、アンナに告白した。俺はアンナのことが好きだと、アンナも俺のことが好きだろうと。ばちんと、アンナに思いっきり叩かれた。でもそのビンタのおかげで、マリーの状態に気付いた。マリーはほっとしたような優しい表情のまま倒れていた。まずいな…。魔力の流れがほとんどない。マリーが危ない。俺は最低だな。シルバーがまた、マリーに何かを飲ませた。あの薬は何だ?さっきまで消えかかっていた魔力が今はほぼ正常に流れている。騎士になるためには必ず魔力の流れを正確に読み取れないといけない。
だから間違うわけがない。俺は、マリーに謝った。マリーは怒ることもなく、俺の頬が赤いことを気にしてくれた。だから素直にあったことを話したんだ。すると、馬鹿って言いながらも、アドバイスしてくれたから、マリーがいってくれた通りに言ってみたんだけど、アンナにまた叩かれた。なんでだ?そう思っていると、アンナが、耳元で、
「私も大好き、でもみんなの前では恥ずかしいから言っちゃだめ。」
って、真っ赤になりながら言ってくれた。嬉しかった。
マリーありがとうな。俺、どんなことがあってもマリーがピンチになったら助けに行くからな。俺が心に誓っていると、ルドが、
「お前も王宮に行くぞ。」
って言ってきた。理由は分かっているつもりだった。魔力の流れが戻った時、ルドが来て、マリーの手を握りながら声をかけた。その途端、マリーの瞳が水色から金色に変わってブレスレットまで現れたから。でもそれだけじゃなかった。王宮で聞いた話はびっくりすることばかりだった。マリーが熱を出して休んでいることになっていた間。実はまぼろしの薬⁈を作っていたとか。マリーがその薬で今回のはやり病をほとんど終息させたとか。
流石、アーサー殿が信頼している令嬢の訳だ。俺は絶対にこの国の為にも騎士としても、友としても、マリーを守ると改めて誓った。
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