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14.魔力を貯めながら魔法の練習もして、王宮にも呼ばれて大忙しです
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「きゃ~~~!」
「きゃ~~~!」
私を起こしに来たサリーと私が悲鳴をあげた。もちろん理由はどくろだけど。一回目の悲鳴はサリーで、その状況を聞いて、それは怖いと思ったわ。(※この魔道具はどくろと呼びます)
私はいつの間にか、自分だけ布団の中に潜り込み、ご丁寧にちょうど頭があるであろう場所にどくろ二つを残して寝ていたようです…そんなことになっているとは夢にも思わないサリーが、どくろに話しかけ布団をゆすったら、運悪くどくろがごろっと転がって落ちたらしい……。
そりゃー、頭だと思っていたのに転がっていくとかホラーですよね。サリーごめんね。
二回目の悲鳴は、サリーの悲鳴を聞いて私が布団から顔を出したら、そこにもう一つのどくろがあって、私の顔とこんにちは!…してしまい、びっくりしたわけ。朝から大きな悲鳴をあげたせいで、お兄様とアーサーが飛んできてくれたわ。
アーサーは怖かったねと優しく頭を撫でて、次のは花柄のブレスレットにするからと約束してくれたわ。本当にアーサーは優秀で優しいのね。恥ずかしくてまだ言えないけど、大好きよ、アーサー…。
どくろのことも忘れて幸せに浸っていると、強い視線を感じたわ。サリー…。
サリーが悪役令嬢も顔負けの表情でこちらを睨みつけていた。ど、どくろより怖いかも。
でも、お兄様がサリーの頭を撫でてくれたので、サリーの怒りも解決!サリーはお兄様より二つ年上なんだけど、昔からお兄様に弱いのよね。サリー本当にごめんね。
でもお兄様の作った魔道具は流石というべきか、ちゃんと三つともしっかりと魔力を吸収して、白から黒に変わっていたわ。一晩では三つが限界みたい。ベッドの周りに置いておいたのはそのまま白色だったから。
―・―・―・―・―・―・―
どくろ事件?!の日からもう二週間が経つ。あれからすぐにお兄様とアーサーは約束通り、花柄の可愛らしいブレスレット型の魔道具を作ってくれたの。
どくろ型の二倍の魔力を吸収できるらしく、魔力が満タンになると、花の色がピンクから黄色に変わるのがとても気に入っているの。どくろ型もちゃんと夜中に腹巻の中に一つずつ入れて、もらった分はすべて使ったわ。もともとこの魔道具が魔力暴走を防ぐためにデビュタント用にもらった魔道具だったことが、懐かしく感じるくらいデビュタントが遠い過去のような気がするわ。そんなに経ってないのにね。
それくらいこの数週間が濃厚だったってことよね。自分で言っちゃうけど、本当に頑張ったわ。
光魔法の練習を中心にやっていたのだけど、やっぱりいきなり人にやるのは怖いので、一番最初はちょっとだけ乾燥していたカエルの肌を潤いのある肌にしてあげたわ。すぐ横に池があるから大きなお世話なんだけど…。ただ八分くらいかかったから絶対水掛けた方が早かったわね。すごく疲れたわ。
最近では子うさぎの後ろ足の捻挫の腫れや、ひな鳥が巣から落ちて足を骨折してたのとか、色々治したわ。
だけど、長いのだと、一時間くらいかかってしまうのよ。
でも感覚は完全につかめたと思うから、あとはブレスレット型の魔道具に沢山魔力を貯めるだけ。そう思って、頑張った自分へのご褒美に、久しぶりにアーサーとのんびりしようと思っていたのに、本当に残念。王宮から手紙が届いたんですって。嫌な予感しかしないわ。
家族全員お父様の執務室に来るように言われたから、ゲームの内容からすると、王太子殿下の婚約者候補のことよね。
私はなる気がないから、辞退すればいいだけだと思うけど。ちょっと、面倒くさいわね。
お父様が王宮からの手紙を家族全員の前で読んでくれた。まぁ大体は予想通りだったわね。
王太子殿下の婚約者候補に、私と、ルル嬢とララ嬢が選ばれたから、明日詳しい説明をするから必ず王宮に来るようにということだった。
「お父様、私は王太子殿下の婚約者候補なんて、なりたくありません。」
「そうなんだね。マリーの気持ちは分かったよ。でもね、明らかにこれは王命だから、明日は行かないとね。」
「そんなぁ。」
「お父様、私はこれっぽちも王太子殿下に興味がないんです。」
「頼むから王宮でそんなこと言わないでおくれ。マリーが不敬罪で捕まってしまうよ。それにただの婚約者候補だからね。別に婚約者になるわけじゃないんだよ。陛下も無理に結婚させたりしないよ。たぶん、マリー以外はみんな婚約者になりたいだろうし。」
「たしかにそうですね。でも、面倒くさくて。」
私が、がっかりしていると、突然アーサーに抱きしめられてびっくりしたわ。家族の前で恥ずかしい。
「マリーが王太子殿下に興味がなくてよかった。」
よく見たら泣いているじゃない!すぐ泣くんだから。これでは恥ずかしくても怒れないわ。
お父様とお母様は目をそらしてくださって、お兄様はなぜか…アーサーと私ごと抱きしめてくれたわ。お兄様のおかげで恥ずかしさが半減したわ。お兄様ナイスです。
私はお父様と王宮に来ている。そこで、ルル嬢とララ嬢のご家族様も一緒に謁見室に通された。中央に国王陛下が座り、その隣には宰相様がみえて、色々と説明してくれた。
まず、学園に通う三年間は王太子殿下の婚約者候補になることは王命であるため従うこと。卒業時には本人の意思を尊重する。ゆえに、今現在、お慕いしている者が仮にいても、絶対に公にしてはいけない。三年間の間に、月一回のお茶会と個別で月一回の王太子妃教育を受けてもらう。以上のことを正当な理由なく守らない者は、王命に背いたものとする。
私は、すごく不満な気持ちが顔に出ていたようで、
「マリー今は我慢だよ…。」
すごく小さな声で、お父様にそっと言われた。私は静かに頷いた。
たしかにこんなところで逆らっても何の得にもならないわ。
ブラックリリー公爵邸に戻って来て、お父様がみんなに話してくれた。話を聞いたお兄様が、
「王命では仕方ないよ。王太子殿下が外でマリーの虫よけになってくれると思えば安心だしね。」
また、お兄様が変なこと言いだしたわね。王太子殿下のことを虫よけってそれこそ不敬罪で捕まらないの?
でも、お兄様の話にお父様も、アーサーも頷いている。お母様だけは三人に呆れた顔をしていたけど。
なぜかアーサーが私の隣にぴったりと座ってきた。
「僕はマリーに言われた通り、マリーの隣にずっといるから安心してね。それにマリーにしか微笑まないともう一度約束するよ。」
ってみんなの前で宣言してきた。恥ずかしいのと嬉しいので、心臓がどうにかなりそう。これは命の危険だわ。お母様が
「アーサー…。マリーを不敬罪にしたいの?」
「・・・外ではしません。」
そう言いながら、さらにくっついてきた。だから心臓がもたないって…。
どうやら恋愛初心者の私にとって、王太子殿下の婚約者候補になることは、私の命を守る大切なアイテムだったようです。
「きゃ~~~!」
私を起こしに来たサリーと私が悲鳴をあげた。もちろん理由はどくろだけど。一回目の悲鳴はサリーで、その状況を聞いて、それは怖いと思ったわ。(※この魔道具はどくろと呼びます)
私はいつの間にか、自分だけ布団の中に潜り込み、ご丁寧にちょうど頭があるであろう場所にどくろ二つを残して寝ていたようです…そんなことになっているとは夢にも思わないサリーが、どくろに話しかけ布団をゆすったら、運悪くどくろがごろっと転がって落ちたらしい……。
そりゃー、頭だと思っていたのに転がっていくとかホラーですよね。サリーごめんね。
二回目の悲鳴は、サリーの悲鳴を聞いて私が布団から顔を出したら、そこにもう一つのどくろがあって、私の顔とこんにちは!…してしまい、びっくりしたわけ。朝から大きな悲鳴をあげたせいで、お兄様とアーサーが飛んできてくれたわ。
アーサーは怖かったねと優しく頭を撫でて、次のは花柄のブレスレットにするからと約束してくれたわ。本当にアーサーは優秀で優しいのね。恥ずかしくてまだ言えないけど、大好きよ、アーサー…。
どくろのことも忘れて幸せに浸っていると、強い視線を感じたわ。サリー…。
サリーが悪役令嬢も顔負けの表情でこちらを睨みつけていた。ど、どくろより怖いかも。
でも、お兄様がサリーの頭を撫でてくれたので、サリーの怒りも解決!サリーはお兄様より二つ年上なんだけど、昔からお兄様に弱いのよね。サリー本当にごめんね。
でもお兄様の作った魔道具は流石というべきか、ちゃんと三つともしっかりと魔力を吸収して、白から黒に変わっていたわ。一晩では三つが限界みたい。ベッドの周りに置いておいたのはそのまま白色だったから。
―・―・―・―・―・―・―
どくろ事件?!の日からもう二週間が経つ。あれからすぐにお兄様とアーサーは約束通り、花柄の可愛らしいブレスレット型の魔道具を作ってくれたの。
どくろ型の二倍の魔力を吸収できるらしく、魔力が満タンになると、花の色がピンクから黄色に変わるのがとても気に入っているの。どくろ型もちゃんと夜中に腹巻の中に一つずつ入れて、もらった分はすべて使ったわ。もともとこの魔道具が魔力暴走を防ぐためにデビュタント用にもらった魔道具だったことが、懐かしく感じるくらいデビュタントが遠い過去のような気がするわ。そんなに経ってないのにね。
それくらいこの数週間が濃厚だったってことよね。自分で言っちゃうけど、本当に頑張ったわ。
光魔法の練習を中心にやっていたのだけど、やっぱりいきなり人にやるのは怖いので、一番最初はちょっとだけ乾燥していたカエルの肌を潤いのある肌にしてあげたわ。すぐ横に池があるから大きなお世話なんだけど…。ただ八分くらいかかったから絶対水掛けた方が早かったわね。すごく疲れたわ。
最近では子うさぎの後ろ足の捻挫の腫れや、ひな鳥が巣から落ちて足を骨折してたのとか、色々治したわ。
だけど、長いのだと、一時間くらいかかってしまうのよ。
でも感覚は完全につかめたと思うから、あとはブレスレット型の魔道具に沢山魔力を貯めるだけ。そう思って、頑張った自分へのご褒美に、久しぶりにアーサーとのんびりしようと思っていたのに、本当に残念。王宮から手紙が届いたんですって。嫌な予感しかしないわ。
家族全員お父様の執務室に来るように言われたから、ゲームの内容からすると、王太子殿下の婚約者候補のことよね。
私はなる気がないから、辞退すればいいだけだと思うけど。ちょっと、面倒くさいわね。
お父様が王宮からの手紙を家族全員の前で読んでくれた。まぁ大体は予想通りだったわね。
王太子殿下の婚約者候補に、私と、ルル嬢とララ嬢が選ばれたから、明日詳しい説明をするから必ず王宮に来るようにということだった。
「お父様、私は王太子殿下の婚約者候補なんて、なりたくありません。」
「そうなんだね。マリーの気持ちは分かったよ。でもね、明らかにこれは王命だから、明日は行かないとね。」
「そんなぁ。」
「お父様、私はこれっぽちも王太子殿下に興味がないんです。」
「頼むから王宮でそんなこと言わないでおくれ。マリーが不敬罪で捕まってしまうよ。それにただの婚約者候補だからね。別に婚約者になるわけじゃないんだよ。陛下も無理に結婚させたりしないよ。たぶん、マリー以外はみんな婚約者になりたいだろうし。」
「たしかにそうですね。でも、面倒くさくて。」
私が、がっかりしていると、突然アーサーに抱きしめられてびっくりしたわ。家族の前で恥ずかしい。
「マリーが王太子殿下に興味がなくてよかった。」
よく見たら泣いているじゃない!すぐ泣くんだから。これでは恥ずかしくても怒れないわ。
お父様とお母様は目をそらしてくださって、お兄様はなぜか…アーサーと私ごと抱きしめてくれたわ。お兄様のおかげで恥ずかしさが半減したわ。お兄様ナイスです。
私はお父様と王宮に来ている。そこで、ルル嬢とララ嬢のご家族様も一緒に謁見室に通された。中央に国王陛下が座り、その隣には宰相様がみえて、色々と説明してくれた。
まず、学園に通う三年間は王太子殿下の婚約者候補になることは王命であるため従うこと。卒業時には本人の意思を尊重する。ゆえに、今現在、お慕いしている者が仮にいても、絶対に公にしてはいけない。三年間の間に、月一回のお茶会と個別で月一回の王太子妃教育を受けてもらう。以上のことを正当な理由なく守らない者は、王命に背いたものとする。
私は、すごく不満な気持ちが顔に出ていたようで、
「マリー今は我慢だよ…。」
すごく小さな声で、お父様にそっと言われた。私は静かに頷いた。
たしかにこんなところで逆らっても何の得にもならないわ。
ブラックリリー公爵邸に戻って来て、お父様がみんなに話してくれた。話を聞いたお兄様が、
「王命では仕方ないよ。王太子殿下が外でマリーの虫よけになってくれると思えば安心だしね。」
また、お兄様が変なこと言いだしたわね。王太子殿下のことを虫よけってそれこそ不敬罪で捕まらないの?
でも、お兄様の話にお父様も、アーサーも頷いている。お母様だけは三人に呆れた顔をしていたけど。
なぜかアーサーが私の隣にぴったりと座ってきた。
「僕はマリーに言われた通り、マリーの隣にずっといるから安心してね。それにマリーにしか微笑まないともう一度約束するよ。」
ってみんなの前で宣言してきた。恥ずかしいのと嬉しいので、心臓がどうにかなりそう。これは命の危険だわ。お母様が
「アーサー…。マリーを不敬罪にしたいの?」
「・・・外ではしません。」
そう言いながら、さらにくっついてきた。だから心臓がもたないって…。
どうやら恋愛初心者の私にとって、王太子殿下の婚約者候補になることは、私の命を守る大切なアイテムだったようです。
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