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12.魔法の練習が始まりました(すでに問題発生です)①
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次の日から、お兄様を救うべくアーサーと私の魔法の練習が始まったの。
「まずは魔力の流れを感じ取る練習からなんだけど、マリーは自分の魔力の流れはどのくらい分かるの?」
「魔力の流れですって?今まで魔力の流れどころか魔力の気配すら感じたことないのだけど?」
「・・・そんな人がいるなんて。やっぱりマリーは規格外だね。すごいよ。」
「褒められている気がしないわね…。」
「ごめん、ごめん。とりあえず僕の魔力をマリーの体に流してみるから集中してくれる。」
「よろしくお願いします。」
でも、私に魔力なんて分かるのかしら?大体どんなものなのかしら?そんなことを考えていると私の左手にアーサーが手を重ねた。すると、なんだか温かいものが、ふよふよ、ふよふよと、手のひらの上で動いている感じがした。これなの?なにかを探しているような?…うん?くっついた?!ふよふよしたようなものが、私の体の中の何かと、くっついたような感じがして、そこからそろりそろりと温かいものが私の体の中に入ってくるのをしっかりと感じることができた。
「何かが、くっついて入ってきたわ。」
こんな感覚は初めてだわ。今まで家庭教師に何度言われても全く分からなかったのに。やっぱり真理の記憶が戻ってから色々と能力が上がったのかしら?それともアーサーの教え方が上手いの?それとも愛の力とか…!
「マリー、集中して!それが僕の魔力だよ。マリーの魔力を探してくっついたんだ。マリーの魔力の道を僕の魔力が一緒に流れていくからね。ずっと集中していてね。もうすぐ魔力の核に辿り着くよ。」
雑念は魔力を乱す。アーサー、ごめんなさい。
アーサーに言われた通りに集中していると、心臓の近くがかぁーと熱くなるのを感じた。
「アーサーじゃなくて、お師匠様。急に心臓の近くが、かぁーって熱くなってきました。」
「そこが魔力を貯めている魔力の核の場所だよ。」
「次はそれを出す感覚を知ってほしいから、そのまま集中していてね。」
私は言われた通りに魔力に集中したわ。
すると今度は、また体の中の魔力の道を通って右手の先まで来たのがはっきりと分かったわ。アーサーにも分かるようで、
「マリー、今から僕がマリーの右手から魔力を放出するから感覚をつかんでね。」
私はアーサーの言葉に頷いて、右手に集中していると、一瞬指先から何かが吸い取られていくような、血の気が引くような感じがして、これが魔力の放出……。
「出ていく感じが、私にも分かりました。」
「うん、よかった。それじゃあ今度は…」
アーサーはそう言って目の前のテーブルの上にある本を指さした。
「マリー、今度はそこの本が浮くのをイメージしてみて。次にそのイメージを放出している魔力に重ねてみて。」
イメージは得意よ。ふわふわと本が浮いている感じでいいんでしょ。でも魔力にイメージを重ねるっていうのがよく分からないわね。うーん、違うかもしれないけど、流しそうめんのイメージでいいのかしら?竹にお水を流して、そこにそうめんを少しずつ流す。魔力が水でそうめんがイメージよ。
分からないんだから、とりあえずやってみましょう。私は目をつぶって、イメージに集中した。
「お水に(魔力)にそうめんを(イメージ)をそーっと乗せて流す(重ねる)」
分かった気がする。
「アーサー、じゃなくて、お師匠様、なんとなくイメージが魔力に重なる感覚が分かった気がすします。」
「うん、そうだね。マリー、目を開けてごらん。」
「うわぁ、本が浮いてる。私にも出来たわ。ありがとう、アーサー。」
「やっぱり魔法の使い方は完璧だね。感覚で出来ちゃうなんてすごいよ、マリー。」
「あれ、アーサー、なんだか体に力が入らないみたい。」
「マリー、マリー、大丈夫!!!」
私は魔法らしい魔法を初めて使って、体力には自信があったのに、なぜだか倒れてしまったの。
私はすぐに目を覚ましたのだけど、私が倒れたことでアーサーがプチパニックになり、お兄様を呼んで、呼ばれたお兄様はさらにパニックを起こして大騒ぎになって…。
すでに、超過保護な扱いを二時間以上受けているわ。すごく苦痛…。
だけど、アーサーはぽろぽろ泣いてるし、私が動こうとすると、お兄様まで大騒ぎしそうだし、はぁ~、いつまで寝てればいいのよ。
アーサーが言うには、魔力量が多い私が、コントロールも完璧だったのに倒れるなんて考えられないらしいの。
それで何か魔力の道に病気があるのかもしれないと、話が大きくなってしまって。お父様に診てもらうまでは絶対に動かないでって、二人から何度も言われているの。お兄様なんて、さっきちょっと動いたら、マリーが死ぬなら僕も死ぬ!とか言い出すし、それを聞いたアーサーがさらに泣き出すし、お願いだからお父様早く帰って来て。
「まずは魔力の流れを感じ取る練習からなんだけど、マリーは自分の魔力の流れはどのくらい分かるの?」
「魔力の流れですって?今まで魔力の流れどころか魔力の気配すら感じたことないのだけど?」
「・・・そんな人がいるなんて。やっぱりマリーは規格外だね。すごいよ。」
「褒められている気がしないわね…。」
「ごめん、ごめん。とりあえず僕の魔力をマリーの体に流してみるから集中してくれる。」
「よろしくお願いします。」
でも、私に魔力なんて分かるのかしら?大体どんなものなのかしら?そんなことを考えていると私の左手にアーサーが手を重ねた。すると、なんだか温かいものが、ふよふよ、ふよふよと、手のひらの上で動いている感じがした。これなの?なにかを探しているような?…うん?くっついた?!ふよふよしたようなものが、私の体の中の何かと、くっついたような感じがして、そこからそろりそろりと温かいものが私の体の中に入ってくるのをしっかりと感じることができた。
「何かが、くっついて入ってきたわ。」
こんな感覚は初めてだわ。今まで家庭教師に何度言われても全く分からなかったのに。やっぱり真理の記憶が戻ってから色々と能力が上がったのかしら?それともアーサーの教え方が上手いの?それとも愛の力とか…!
「マリー、集中して!それが僕の魔力だよ。マリーの魔力を探してくっついたんだ。マリーの魔力の道を僕の魔力が一緒に流れていくからね。ずっと集中していてね。もうすぐ魔力の核に辿り着くよ。」
雑念は魔力を乱す。アーサー、ごめんなさい。
アーサーに言われた通りに集中していると、心臓の近くがかぁーと熱くなるのを感じた。
「アーサーじゃなくて、お師匠様。急に心臓の近くが、かぁーって熱くなってきました。」
「そこが魔力を貯めている魔力の核の場所だよ。」
「次はそれを出す感覚を知ってほしいから、そのまま集中していてね。」
私は言われた通りに魔力に集中したわ。
すると今度は、また体の中の魔力の道を通って右手の先まで来たのがはっきりと分かったわ。アーサーにも分かるようで、
「マリー、今から僕がマリーの右手から魔力を放出するから感覚をつかんでね。」
私はアーサーの言葉に頷いて、右手に集中していると、一瞬指先から何かが吸い取られていくような、血の気が引くような感じがして、これが魔力の放出……。
「出ていく感じが、私にも分かりました。」
「うん、よかった。それじゃあ今度は…」
アーサーはそう言って目の前のテーブルの上にある本を指さした。
「マリー、今度はそこの本が浮くのをイメージしてみて。次にそのイメージを放出している魔力に重ねてみて。」
イメージは得意よ。ふわふわと本が浮いている感じでいいんでしょ。でも魔力にイメージを重ねるっていうのがよく分からないわね。うーん、違うかもしれないけど、流しそうめんのイメージでいいのかしら?竹にお水を流して、そこにそうめんを少しずつ流す。魔力が水でそうめんがイメージよ。
分からないんだから、とりあえずやってみましょう。私は目をつぶって、イメージに集中した。
「お水に(魔力)にそうめんを(イメージ)をそーっと乗せて流す(重ねる)」
分かった気がする。
「アーサー、じゃなくて、お師匠様、なんとなくイメージが魔力に重なる感覚が分かった気がすします。」
「うん、そうだね。マリー、目を開けてごらん。」
「うわぁ、本が浮いてる。私にも出来たわ。ありがとう、アーサー。」
「やっぱり魔法の使い方は完璧だね。感覚で出来ちゃうなんてすごいよ、マリー。」
「あれ、アーサー、なんだか体に力が入らないみたい。」
「マリー、マリー、大丈夫!!!」
私は魔法らしい魔法を初めて使って、体力には自信があったのに、なぜだか倒れてしまったの。
私はすぐに目を覚ましたのだけど、私が倒れたことでアーサーがプチパニックになり、お兄様を呼んで、呼ばれたお兄様はさらにパニックを起こして大騒ぎになって…。
すでに、超過保護な扱いを二時間以上受けているわ。すごく苦痛…。
だけど、アーサーはぽろぽろ泣いてるし、私が動こうとすると、お兄様まで大騒ぎしそうだし、はぁ~、いつまで寝てればいいのよ。
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それで何か魔力の道に病気があるのかもしれないと、話が大きくなってしまって。お父様に診てもらうまでは絶対に動かないでって、二人から何度も言われているの。お兄様なんて、さっきちょっと動いたら、マリーが死ぬなら僕も死ぬ!とか言い出すし、それを聞いたアーサーがさらに泣き出すし、お願いだからお父様早く帰って来て。
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