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冒険の旅
ジーアース、新たな目的地へ
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「さて、又エリーとも判れたし、俺達の用事も既に済んで居る。
つまり、今なら自由に動ける訳だが、リーダーとして、君はどうしたい?キース君。」
「そうっスねぇ、カイエンさん的には、例の商人の元を断つために、この北に有るって言う大陸に行きたいんじゃ無いですか?」
今、俺達は、ゆっくり温泉に浸かりながら、腹の探り合いをしていた。
しかし、カイエンさんの全身義体って、合金製だった気がするんだけど、錆びねぇのかなぁ?
でも、何度も一緒に温泉に入ってるから錆びねぇんだろうとは思うし、実際に電脳で情報を引き出しても錆びない事には成って居る、俺の義手は、同じく錆びない事には成ってるんだが、どうも気分的に、何と無く外して風呂に浸かって居るんだよね。
勿論ちゃんと接合部に水が入らない様に気を付けながら洗って、丁寧に拭くだけだけどな、何でもステインフリー・・・らしい。
そんな事は今どうでも良いか。
「そうだな、俺は君達が行かないと言っても行くつもりだ、これでも元勇者だからな、悪は許して置けない性分だ。」
「ですよね、実は俺も、自分が元孤児だった事もあるんですが、奴隷って奴は俺はどうしても黙認出来ないんですよ、一歩間違えたら俺だって鉱山奴隷でも可笑しくは無いですからね。」
「なら、決まりだな?」
「ですね、行きましょう、北の大陸へ。」
「そこで、そうすると、此処の海峡は狭く成って居て流れが速いと言うからな、多分スパイダーのホバーでは渡る事は難しいだろう。」
「そうですね、多分きついと思います。」
「で、だな、エリーに問い合わせてあの船を借りようと思ったんだけどな・・・」
「ああ、あの船っすね、デタラメ性能の。」
「ああ、借りようと思ってたんだけどなぁ、いつの間にか、俺の所有になってたんだが・・・」
「は??」
「俺がそれ言いたい、いつ俺に所有権が移ったんだ?」
「さぁ、エリーがやる事は時々突拍子も無くて読めないですよ。」
「それは俺も同意する。」
「それにしても突然過ぎますよね。」
「ほんと、それな。」
「じゃあ、何の問題も無いって事ですよね。」
「まあそうなんだけどな。
それが、何故かブリッジに艦長のホムンクルスが付属して来るそうだ・・・」
「何それ、意味が判んねぇ・・・」
「だな。
兎に角どんなホムンクルスが待って居るかは知れんが、それも含めて俺に所有権があるらしい。
ちなみにホムンクルスは義体のメンテナンスも出来ると言うから、まぁ居てくれて助かるは助かるかもな。」
「それは良いですね、俺達は戦闘が多いからたまにメンテして貰えるだけで安心はありますからね。」
「じゃあ、その方向で進めて良いかな?マカンヌとカレイラに電脳通信で配信するぞ。」
「じゃあ俺もクリスに・・・」
‐この議題を受けた女湯‐
「マカンヌさん、こんな勝手に決められてるけど、良いの?」
「そうねぇ~、私としてはぁ~、奴隷商人潰すのには賛成だけどぉ~、本拠地に乗り込む程じゃあ、無いわよねぇ~。」
「ですよねぇ~、危ないしさぁ~。
何より、相手の規模がハッキリして無いのに、無理ですよね~。」
「そうなのよぉ~、私達がちゃぁんと旦那の手綱轢かないと、って感じかしら~?」
「ま、未だ、旦那様って訳じゃ、ないですけどね・・・」
頬を染めるクリス。
「お母さんもクリスさんも、慎重派で私も共感出来る部分も有るんだけど、私は、エリーさん由来の魔道具の存在は忘れて無いかな?って言って見ようかな。
スパイダーにしても、剣にしても普通の性能じゃ無いよね?」
「そ、それはそうなんだけどね~・・・」
「ん~、旦那達の気が大きくなるのも判らなくは無いのよねぇ~、そこを考えたらね~。」
「そうですね、私的には武器は使わない分恩恵は少ないですけどね。
でも、魔法も加味したらわかんなくは無いですよね。」
「そうそう、魔法も、アドバンテージなのよ~、うちの男性陣は魔法は使って無いけど、それでも身体強化とかの恩恵はかなり受けてると思うしぃ~。」
「そこは私も一票です、だからクリスさんもお母さんも、そこまで慎重に成らなくても良いんじゃないかとは思います。」
「「ん~・・・」」
「あ、そうそう、エリーさんに教わって、最近出来るようになったスキルもありますよ?」
「え?何それ。」
「マナチャージって言うスキルです。
周辺の魔素を取り込むイメージで訓練して行くと出来るようになるみたいなんだけど、魔法使って減ったマナを、周囲の魔素を取り込んでマナに変換する事で、少しづつ回復出来るんですよ、今、私だと、5分間で20mas位回復出来るから、魔法剣でずっと放出し続けないでも良い私は、殆ど使わないで戦えてる感じですよ~?
だから最近は、通常魔法も使って戦えてますよ?」
「何それ初耳! カレイラ、マジで言ってるの?」
「私もぉ~、この間カレイラから聞いてね~、訓練してるんだけどぉ~、スキル生えないわよ~?」
「マカンヌさんの場合は、一回の魔法、ってか忍術で使用するマナ量は少ないから、札だけ沢山作って持ってれば良いんじゃ無いですか?」
「あ、そっかぁ~、でも、全然使わない訳でも無いのよねぇ~。」
「確かにそうでした、でも、お札沢山作って置くのは良い手じゃ無いです?」
「良い手なんだけどね~、札入れポーチがあんまり大きく無いからぁ~。」
「お母さん、忘れ過ぎ、エリーさんと別れる時にストレージ貰ったでしょう?
あの中ならポーチの何十倍も入るんじゃ無い?
しかも考えただけで手元に取り出せるはずだよ?」
「あ、考えた事も無かったわぁ~。」
「じゃあ、早速今話した方法を全部実践してみる方向で、マカンヌさんは行けそうって事で良いんですか?」
「そうなると、そう言う事に成るわねぇ~。」
「私は・・・どうしよう、キースの子が居るのよ、ここに・・・」
「知ってたけどぉ~、今更と思うけど、おめでとぉ~。」
「ん~・・・クリスさん、そうかぁ~、赤ちゃん居るんだ、無理できませんよね~。」
「じゃあ、こうしましょう、私がスパイダーの指揮官やって、直接戦わない?
でも治療魔法が・・・」
「こうしましょう、エリーさんに頼んで、私が自力で回復出来るようになったら良いんじゃ無いです?」
「カレイラには無理じゃ無いかなぁ?
闇属性持って無いわよね?」
「そっか~・・・でも、試しにエリーさんに電脳通信して見ます。」
「確かにカレイラが回復出来れば、4人が外に出て戦うとしたら、カイエンさんとマカンヌさんは全身義体だから必要無いと思ったら、カレイラとキースだけなら何とかなる?」
「でしょう? だから、私が使う回復って、クリスさんみたいな凄いのじゃなくても、応急出来れば良い位な程度の奴で良いと思うんですよ。」
すると、たまたまモニターしてたエリーが直接三人の電脳に割り込んだ。
『あるわよ~、カレイラに使える回復魔法。』
「「「え??」」」
そんなアッサリと返事が帰って来ると思って居なかった三人は、その場で一瞬、固まってしまった。
『あるわよ?水属性の回復魔法。
但し、SPの回復の方がメインになって、新陳代謝の加速を促して治癒力を高めて、雑菌を洗い流して消毒するイメージの奴ね。』
「「「あるんだ・・・」」」
『んじゃ今からカレイラの電脳にアップするから、ダウンロードの承認してね~。
あ、それから、この回復魔法は治療魔法とは少し毛色が違うからね、怪我する前に全体魔法として使うと、ダメージを自動回復する魔法としても有効だから。』
「「「な・・・なんて出鱈目な魔法!?」」」
『出鱈目じゃ無いわよ~。 水属性だからねぇ、消毒して塗り薬塗られてるのと同じと思ったら判り易いかしら?
但し闇魔法の治療魔法と比べたら回復速度がゆっくりだからね、間に合わせ程度だと思ってくれたら良いかな?』
三人は、この説明で納得をしたらしい。
それにしても、エリーはまだまだ奥が深いと、つくづく身に染みた3人だった。
「インストール完了です、無詠唱で行けそうですよ~。」
「おおー、良いじゃーん、じゃあ、男性陣の提案に賛成で良い?」
クリスが訪ねると、カレイラは勿論だが、マカンヌも賛成し、満場一致で可決に至る。
こうして、次の目的地が、例の奴隷商人の自白で手に入れた地名、港街、リョージュだ。
つまり、今なら自由に動ける訳だが、リーダーとして、君はどうしたい?キース君。」
「そうっスねぇ、カイエンさん的には、例の商人の元を断つために、この北に有るって言う大陸に行きたいんじゃ無いですか?」
今、俺達は、ゆっくり温泉に浸かりながら、腹の探り合いをしていた。
しかし、カイエンさんの全身義体って、合金製だった気がするんだけど、錆びねぇのかなぁ?
でも、何度も一緒に温泉に入ってるから錆びねぇんだろうとは思うし、実際に電脳で情報を引き出しても錆びない事には成って居る、俺の義手は、同じく錆びない事には成ってるんだが、どうも気分的に、何と無く外して風呂に浸かって居るんだよね。
勿論ちゃんと接合部に水が入らない様に気を付けながら洗って、丁寧に拭くだけだけどな、何でもステインフリー・・・らしい。
そんな事は今どうでも良いか。
「そうだな、俺は君達が行かないと言っても行くつもりだ、これでも元勇者だからな、悪は許して置けない性分だ。」
「ですよね、実は俺も、自分が元孤児だった事もあるんですが、奴隷って奴は俺はどうしても黙認出来ないんですよ、一歩間違えたら俺だって鉱山奴隷でも可笑しくは無いですからね。」
「なら、決まりだな?」
「ですね、行きましょう、北の大陸へ。」
「そこで、そうすると、此処の海峡は狭く成って居て流れが速いと言うからな、多分スパイダーのホバーでは渡る事は難しいだろう。」
「そうですね、多分きついと思います。」
「で、だな、エリーに問い合わせてあの船を借りようと思ったんだけどな・・・」
「ああ、あの船っすね、デタラメ性能の。」
「ああ、借りようと思ってたんだけどなぁ、いつの間にか、俺の所有になってたんだが・・・」
「は??」
「俺がそれ言いたい、いつ俺に所有権が移ったんだ?」
「さぁ、エリーがやる事は時々突拍子も無くて読めないですよ。」
「それは俺も同意する。」
「それにしても突然過ぎますよね。」
「ほんと、それな。」
「じゃあ、何の問題も無いって事ですよね。」
「まあそうなんだけどな。
それが、何故かブリッジに艦長のホムンクルスが付属して来るそうだ・・・」
「何それ、意味が判んねぇ・・・」
「だな。
兎に角どんなホムンクルスが待って居るかは知れんが、それも含めて俺に所有権があるらしい。
ちなみにホムンクルスは義体のメンテナンスも出来ると言うから、まぁ居てくれて助かるは助かるかもな。」
「それは良いですね、俺達は戦闘が多いからたまにメンテして貰えるだけで安心はありますからね。」
「じゃあ、その方向で進めて良いかな?マカンヌとカレイラに電脳通信で配信するぞ。」
「じゃあ俺もクリスに・・・」
‐この議題を受けた女湯‐
「マカンヌさん、こんな勝手に決められてるけど、良いの?」
「そうねぇ~、私としてはぁ~、奴隷商人潰すのには賛成だけどぉ~、本拠地に乗り込む程じゃあ、無いわよねぇ~。」
「ですよねぇ~、危ないしさぁ~。
何より、相手の規模がハッキリして無いのに、無理ですよね~。」
「そうなのよぉ~、私達がちゃぁんと旦那の手綱轢かないと、って感じかしら~?」
「ま、未だ、旦那様って訳じゃ、ないですけどね・・・」
頬を染めるクリス。
「お母さんもクリスさんも、慎重派で私も共感出来る部分も有るんだけど、私は、エリーさん由来の魔道具の存在は忘れて無いかな?って言って見ようかな。
スパイダーにしても、剣にしても普通の性能じゃ無いよね?」
「そ、それはそうなんだけどね~・・・」
「ん~、旦那達の気が大きくなるのも判らなくは無いのよねぇ~、そこを考えたらね~。」
「そうですね、私的には武器は使わない分恩恵は少ないですけどね。
でも、魔法も加味したらわかんなくは無いですよね。」
「そうそう、魔法も、アドバンテージなのよ~、うちの男性陣は魔法は使って無いけど、それでも身体強化とかの恩恵はかなり受けてると思うしぃ~。」
「そこは私も一票です、だからクリスさんもお母さんも、そこまで慎重に成らなくても良いんじゃないかとは思います。」
「「ん~・・・」」
「あ、そうそう、エリーさんに教わって、最近出来るようになったスキルもありますよ?」
「え?何それ。」
「マナチャージって言うスキルです。
周辺の魔素を取り込むイメージで訓練して行くと出来るようになるみたいなんだけど、魔法使って減ったマナを、周囲の魔素を取り込んでマナに変換する事で、少しづつ回復出来るんですよ、今、私だと、5分間で20mas位回復出来るから、魔法剣でずっと放出し続けないでも良い私は、殆ど使わないで戦えてる感じですよ~?
だから最近は、通常魔法も使って戦えてますよ?」
「何それ初耳! カレイラ、マジで言ってるの?」
「私もぉ~、この間カレイラから聞いてね~、訓練してるんだけどぉ~、スキル生えないわよ~?」
「マカンヌさんの場合は、一回の魔法、ってか忍術で使用するマナ量は少ないから、札だけ沢山作って持ってれば良いんじゃ無いですか?」
「あ、そっかぁ~、でも、全然使わない訳でも無いのよねぇ~。」
「確かにそうでした、でも、お札沢山作って置くのは良い手じゃ無いです?」
「良い手なんだけどね~、札入れポーチがあんまり大きく無いからぁ~。」
「お母さん、忘れ過ぎ、エリーさんと別れる時にストレージ貰ったでしょう?
あの中ならポーチの何十倍も入るんじゃ無い?
しかも考えただけで手元に取り出せるはずだよ?」
「あ、考えた事も無かったわぁ~。」
「じゃあ、早速今話した方法を全部実践してみる方向で、マカンヌさんは行けそうって事で良いんですか?」
「そうなると、そう言う事に成るわねぇ~。」
「私は・・・どうしよう、キースの子が居るのよ、ここに・・・」
「知ってたけどぉ~、今更と思うけど、おめでとぉ~。」
「ん~・・・クリスさん、そうかぁ~、赤ちゃん居るんだ、無理できませんよね~。」
「じゃあ、こうしましょう、私がスパイダーの指揮官やって、直接戦わない?
でも治療魔法が・・・」
「こうしましょう、エリーさんに頼んで、私が自力で回復出来るようになったら良いんじゃ無いです?」
「カレイラには無理じゃ無いかなぁ?
闇属性持って無いわよね?」
「そっか~・・・でも、試しにエリーさんに電脳通信して見ます。」
「確かにカレイラが回復出来れば、4人が外に出て戦うとしたら、カイエンさんとマカンヌさんは全身義体だから必要無いと思ったら、カレイラとキースだけなら何とかなる?」
「でしょう? だから、私が使う回復って、クリスさんみたいな凄いのじゃなくても、応急出来れば良い位な程度の奴で良いと思うんですよ。」
すると、たまたまモニターしてたエリーが直接三人の電脳に割り込んだ。
『あるわよ~、カレイラに使える回復魔法。』
「「「え??」」」
そんなアッサリと返事が帰って来ると思って居なかった三人は、その場で一瞬、固まってしまった。
『あるわよ?水属性の回復魔法。
但し、SPの回復の方がメインになって、新陳代謝の加速を促して治癒力を高めて、雑菌を洗い流して消毒するイメージの奴ね。』
「「「あるんだ・・・」」」
『んじゃ今からカレイラの電脳にアップするから、ダウンロードの承認してね~。
あ、それから、この回復魔法は治療魔法とは少し毛色が違うからね、怪我する前に全体魔法として使うと、ダメージを自動回復する魔法としても有効だから。』
「「「な・・・なんて出鱈目な魔法!?」」」
『出鱈目じゃ無いわよ~。 水属性だからねぇ、消毒して塗り薬塗られてるのと同じと思ったら判り易いかしら?
但し闇魔法の治療魔法と比べたら回復速度がゆっくりだからね、間に合わせ程度だと思ってくれたら良いかな?』
三人は、この説明で納得をしたらしい。
それにしても、エリーはまだまだ奥が深いと、つくづく身に染みた3人だった。
「インストール完了です、無詠唱で行けそうですよ~。」
「おおー、良いじゃーん、じゃあ、男性陣の提案に賛成で良い?」
クリスが訪ねると、カレイラは勿論だが、マカンヌも賛成し、満場一致で可決に至る。
こうして、次の目的地が、例の奴隷商人の自白で手に入れた地名、港街、リョージュだ。
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