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冒険の旅
番外編11.旅路にて。(ジ・アース)その3
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-カイエン‐
電脳リンクを解除し、通常モードに切り替えた。
何やら警戒アラートが鳴ったので、中断したのだ。
俺はまぁ、良いのだが、マカンヌはかなり腹に据えかねて居るようだ。
襲って来た族に対し、いきなり最大級の火遁、”爆炎”を放って居た、おい、それはこの宿燃えちゃうって、やりすぎやりすぎ!
しかし、それは間違って居る訳でもなさそうだった。
襲って来たのは仲居達だったのだ。
良く見れば、仲居の額には、小さいが角が生えていた。
仕方ない、俺も迎撃するか。
と、そこへキースがやって来た。
「カイエンさん!マカンヌさん! この宿、いや、村自体が罠のようだ!
無数の鬼が!」
「ああ、判ってる、額に、小さいが角が有った。
兎に角迎撃だ。
キースはクリスの方に行かなくて良いのか?」
「ああ、あっちはそんなに敵も多く無さそうだしな、こっちに来た方が良さそうだ。」
と言いながら、大剣を二本振り回して居る、ただ、ちゃんと冷静なようだ、剣の腹で叩いて気絶させて居る。
こいつも、時期がもう少し早ければ勇者の器だったかも知れないな。
おっとそれ所じゃ無いんだった、マカンヌがブチ切れてるから宥めて冷静さを取り戻させないと!!!
振り返ったそこには、地獄絵図が展開されて居た・・・
あちゃぁ~、やっちまったか・・・
多分下位の鬼はもうみんな事切れてるな、これは。
鬼とは言え会話の出来る者だから殺さずに捕らえて話し合いで何とか納める積りだったが、事と次第によっては話し合いに成らんかも知れない・・・
まぁなるようになるしか無いのだろうが、せめてこれ以上殺させないようにしなければ。
「マカンヌ!待った待った! もうこれ以上やり過ぎるな、落ち着いてくれ!」
「イヤです!皆殺しよぉぉ~~!!」
「いい加減にしろ!」
つい、平手打ちをしてしまった。
「あ、あなた・・・」
「す、すまん、つい・・・」
「御免なさい、ちょっとやり過ぎちゃったぁ~。」
ほ、良かった、怒りがそのままこっちに向いたら俺でもヤバかったが、何とか冷静さを取り戻してくれたようだ。
そこへ、娘が来て。
「何やってんのよお父さんもお母さんも、もう、やり過ぎ~。」
恥ずかしながら娘に叱られる事態へと陥ってしまった。
「カレイラちゃんごめんなさぁ~い、お母さんやり過ぎちゃったぁ~。」
娘に小一時間正座させられて説教をされてしまった・・・
-------------------
クリムゾンスパイダーで周囲を囲み、尋問をしている。
旅館の女将が鬼たちのリーダーらしい。
鬼、と言うか、奴らは、鬼人族と言う亜人の括りになるらしい。
道理で人の言葉を介する事が出来る訳だ。
大昔に、鬼の力を取り込む為に鬼と交わって生まれた種族なのだそうだ。
その後、戦が無くなってからは、鬼人達は迫害を受け、複数の部落に別れ隠れ住んで居るのだと。
そして、今では自分達を鬼人と呼ばず、自らを、隠れると言う意味を持った隠《オヌ》と呼び、旅人を時には襲って山賊のような事をして生計を立てて暮らして来たのだそうだ。
まぁ、都合良く自分達を生み出して置いて要らなくなったら迫害し亡き者にしようとしたと言うのだからニューマンを恨んでも致し方が無いだろう。
エリーなら彼らをどうするだろうか、そう考えた俺は、彼らを許し、幾何かの物資を置いて行ってやる事にした。
まぁ、そう長くは持つ量では無いが、多少の援助には成るだろう。
建物を破壊してしまった落ち度もある事だし、これで何とか折半にして貰おう。
支援物資をわたし、俺達はクリムゾンスパイダーで寝泊まりする事にした、もう明け方だったが、兎に角疲れたので睡眠を取る事の方が重要だったのだ。
キース、クリスは2号機、俺とマカンヌは3号機、4号機にカレイラと言う風に別け、残りの2機にはこの村の復興の工事をさせる事にした。
クリムゾンスパイダーって言う魔道具は本当に良く出来ている。
今回初めてその変形を見たが、人型に成るとは驚いた。
俺達が寝ている間にも突貫工事が出来るので無茶苦茶便利だ。
「あ、あの、何から何まで、有難う御座います。
こんなに良き方々とは知らず、寝込みを襲うなどと失礼を致しました。」
再度どげさをされてしまった。
電脳リンクを解除し、通常モードに切り替えた。
何やら警戒アラートが鳴ったので、中断したのだ。
俺はまぁ、良いのだが、マカンヌはかなり腹に据えかねて居るようだ。
襲って来た族に対し、いきなり最大級の火遁、”爆炎”を放って居た、おい、それはこの宿燃えちゃうって、やりすぎやりすぎ!
しかし、それは間違って居る訳でもなさそうだった。
襲って来たのは仲居達だったのだ。
良く見れば、仲居の額には、小さいが角が生えていた。
仕方ない、俺も迎撃するか。
と、そこへキースがやって来た。
「カイエンさん!マカンヌさん! この宿、いや、村自体が罠のようだ!
無数の鬼が!」
「ああ、判ってる、額に、小さいが角が有った。
兎に角迎撃だ。
キースはクリスの方に行かなくて良いのか?」
「ああ、あっちはそんなに敵も多く無さそうだしな、こっちに来た方が良さそうだ。」
と言いながら、大剣を二本振り回して居る、ただ、ちゃんと冷静なようだ、剣の腹で叩いて気絶させて居る。
こいつも、時期がもう少し早ければ勇者の器だったかも知れないな。
おっとそれ所じゃ無いんだった、マカンヌがブチ切れてるから宥めて冷静さを取り戻させないと!!!
振り返ったそこには、地獄絵図が展開されて居た・・・
あちゃぁ~、やっちまったか・・・
多分下位の鬼はもうみんな事切れてるな、これは。
鬼とは言え会話の出来る者だから殺さずに捕らえて話し合いで何とか納める積りだったが、事と次第によっては話し合いに成らんかも知れない・・・
まぁなるようになるしか無いのだろうが、せめてこれ以上殺させないようにしなければ。
「マカンヌ!待った待った! もうこれ以上やり過ぎるな、落ち着いてくれ!」
「イヤです!皆殺しよぉぉ~~!!」
「いい加減にしろ!」
つい、平手打ちをしてしまった。
「あ、あなた・・・」
「す、すまん、つい・・・」
「御免なさい、ちょっとやり過ぎちゃったぁ~。」
ほ、良かった、怒りがそのままこっちに向いたら俺でもヤバかったが、何とか冷静さを取り戻してくれたようだ。
そこへ、娘が来て。
「何やってんのよお父さんもお母さんも、もう、やり過ぎ~。」
恥ずかしながら娘に叱られる事態へと陥ってしまった。
「カレイラちゃんごめんなさぁ~い、お母さんやり過ぎちゃったぁ~。」
娘に小一時間正座させられて説教をされてしまった・・・
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クリムゾンスパイダーで周囲を囲み、尋問をしている。
旅館の女将が鬼たちのリーダーらしい。
鬼、と言うか、奴らは、鬼人族と言う亜人の括りになるらしい。
道理で人の言葉を介する事が出来る訳だ。
大昔に、鬼の力を取り込む為に鬼と交わって生まれた種族なのだそうだ。
その後、戦が無くなってからは、鬼人達は迫害を受け、複数の部落に別れ隠れ住んで居るのだと。
そして、今では自分達を鬼人と呼ばず、自らを、隠れると言う意味を持った隠《オヌ》と呼び、旅人を時には襲って山賊のような事をして生計を立てて暮らして来たのだそうだ。
まぁ、都合良く自分達を生み出して置いて要らなくなったら迫害し亡き者にしようとしたと言うのだからニューマンを恨んでも致し方が無いだろう。
エリーなら彼らをどうするだろうか、そう考えた俺は、彼らを許し、幾何かの物資を置いて行ってやる事にした。
まぁ、そう長くは持つ量では無いが、多少の援助には成るだろう。
建物を破壊してしまった落ち度もある事だし、これで何とか折半にして貰おう。
支援物資をわたし、俺達はクリムゾンスパイダーで寝泊まりする事にした、もう明け方だったが、兎に角疲れたので睡眠を取る事の方が重要だったのだ。
キース、クリスは2号機、俺とマカンヌは3号機、4号機にカレイラと言う風に別け、残りの2機にはこの村の復興の工事をさせる事にした。
クリムゾンスパイダーって言う魔道具は本当に良く出来ている。
今回初めてその変形を見たが、人型に成るとは驚いた。
俺達が寝ている間にも突貫工事が出来るので無茶苦茶便利だ。
「あ、あの、何から何まで、有難う御座います。
こんなに良き方々とは知らず、寝込みを襲うなどと失礼を致しました。」
再度どげさをされてしまった。
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