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冒険の旅
新生タイタンズ2
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キースに相談されて無茶苦茶煽ってやった翌朝・・・
私はザインに、母乳出ねぇから哺乳瓶で、宇宙時代に入ってから開発された、宇宙船内でも赤ん坊が育てられる高栄養ミルクを哺乳瓶で飲ませていると、クリスが食堂へやって来た。
無重力の状態だと、どう言う訳か不思議とカルシウムやビタミンB群、ビタミンE、F、Aとかがやたらと喪失するのでその辺を特に強化したものであり、その辺りの栄養素は特に赤ん坊に必要な栄養素でもある。
例えばビタミンAが不足して居た子どもなんかは小学生くらいの年齢でも乱視を拗らせていたり、酷い場合なんかは先天的に色弱であったりするものだ。
そんな研究結果から生まれたこれ以上無い位最強のミルクを与えている。
豪快に脱線したので戻そう。
食堂へとやって来たクリス。
その顔は、正に憑き物が落ちたように穏やかで、そして少し照れているように頬は昂揚し、そしてすっきりと晴れやかだ。
キースめ、うまくやったみたいだな?
「エリー、昨日は、御免なさい、取り乱しちゃって・・・」
「気にするな、私はあんなケースはいくらでも見て来てるからな、お前ひとり位いなすのは訳無いから。」
「で、ね、その・・・一つ良いかしら?」
「ああ、いいとも、ほら、ザインだった子を抱いてやれ。」
クリスは目を丸くして、ザインを受け取った。
流石に孤児院育ちだ、赤ん坊の世話も幾度もやって来たのだろう、抱き方が上手い。
「何で判ったの? 未だ言って無いのに。」
「判らいでか、キースは優しかったか?」
「ん・・・とっても。
それに、すごく嬉しかった。」
「お前もこんな風に自分の子を抱く日も遠くは無いんだろうから、今の内に抱き方とか練習しとくと良い。」
「もう、エリーには隠し事できないね。」
「出来るとか思ってたのか?
生きて来た時間が圧倒的に違うからな、表情一つで何があったのか位判るさ、それに、キース焚きつけたのも私だしな?」
「え?・・・・・えぇぇぇ~~~!!!?」
「なぁ、あのキースだぞ?優柔不断なヘタレだぞ?もっととっくにお前に手ぇ出してたっておかしく無かったんだ、あまりにもヘタレな事言ってたからな、私がさんざ煽っといた。」
「そっか、そうだったのか、ありがと、エリー。」
「うん、気も晴れただろう?所でキースは?」
「まだ寝てる、私の部屋で・・・」
そう言って頬を赤らめるクリスはムッチャクチャ奇麗だった。
可愛いから脱却した感じだね、元が美人さんだからスッゲェ奇麗だった、子供のような姿に成って転生しちゃった私としては、その美しさは羨ましく思う程だった。
「あ、そうそう、未だ言って無いと思うけど、キースが、今後について提案が有ると言ってたな、聞いてるか?」
「うぅん、まだ何も聞いて無い。」
「多分、ザインが抜けたからチームに関してだろうと思うぞ。」
本当はその内容も知ってるけどな、今の時点では言わない事にしとく、キースが自分で言いたいだろうからな。
「そうだね、ザイン、こんな幸せそうな顔して・・・」
「うん、そうだ、鑑定すると名前無くなっちゃってるから、新しく名前つけてあげなきゃならないんだよな、どうするかなぁ・・・」
「あ、そうなんだ、ザイデリュウスのままじゃダメなのかな。」
「多分だが、あのシーサーペントとの戦いで進化して本当にハイエルフに成っちゃった私の遺伝子のテロメア移植してこの子もハイエルフに成っちゃったから、エルフの名前が使えなくなったんじゃ無いかと思うんだ、そうなると私の家名が付く事に成ると思うから、ザイデリュウスは長いしな。」
「そうね~、エリーの子供として育てるんなら、エリーに似た名前とかかわいいかもね~。」
「なるほど~・・・考えてみるか。」
そこへ、ようやくお目覚めなキースが、眠そうに眼を擦りながらやって来る。
「すまん、寝過ごした。」
「お、やっと起きたな、この色男。」
「ちょ!エリーその言い方!」
「ははは、冗談だ、所でお前もザインを抱いてやれ、もうすぐ名前も新しく付ける、ザインじゃ無くなっちゃうんだぞ?」
「そうなんだ・・・名前つけてやらなきゃいけないのか。」
「そうなの、だからね、エリーの子として育てるんなら、エリーと似た名前にしたら良いんじゃ無いかって話してたの。」
クリスがキースにザインを預ける。
「ああ、それは良いな、それだったら、マリーとか、エリスとか?」
「ああ~、マリー可愛いよね~。」
「ふむ、そうか、マリーか、でもそれだと少し芸が無いからイントネーションを少し変えるか、マリイ、これでどうかな?」
「あ~、可愛いし良いと思う~。」
「おお、それ良いな、別人として生きるんだし、エリーと名前も似てるし。」
「そうね、それに、ザイデリュースでは無く、ザイデリュウスってふうに、伸ばさないでハッキリ発音するイントネーションだったザインの名前もちゃんと継承してるよね、私賛成~。」
「あ、ズリい、横から俺が言おうとした事取るなよ~。」
「何年一緒に居ると思ってんの? キースが言いたい事横取りして美味しいとこ持って行くのくらい朝飯前です~。」
「お~お~、朝っぱらから見せつけてくれるねぇ~、流石昨日までとは違うわ~。」
「エリーって、やっぱ俺たち揶揄う事に躊躇とかねぇよな~。」
「ん? そんなもん誰に対してだってあるもんか、笑い取る為だったら現役魔王にだって突っ込み入れるしボケ倒しだってするぞ?」
「「そういう問題じゃ無い。」」
「突っ込みも奇麗にハモって良い感じに締まった所で本題に入ろう。
キース。」
「おお、そうだった、言わなきゃいけないんだったな。」
「先ず、クリスに謝っとく、俺の一存で勝手に決めちまって、すまん。」
「良いよ、私のあの状況じゃ仕方ないよ、で?どうするの?」
「ああ、カイエンさん一家と、新たなパーティーを組む事にした。」
「はい、判りました。」
「・・・ぇえ? それだけ?怒られるかと思ってたんだが・・・」
「何で怒るのよ、ザインが抜けて二人じゃ厳しいのも判ってるし、カイエンさんやマカンヌさんと一緒に旅が出来るなら最高じゃない、勇者夫婦だよ?」
「ああ、そうか、それで、なんだが・・・
エリーとは一緒に行動しない、と言う事にしたんだ。」
何と、私やカイエンに相談してた時にはそんな話キースからは聞かなかったぞ?
っつーか私から突き放そうと思ってた所だから良いんだけどさ、どうした急に、キースよ。
「うん、そっか、そう言うんじゃ無いかと思ってた。」
思ってたんかいっ!
「そうか、やはり私と一緒に居たらお前達の成長の妨げになっちゃうよな、気が付いてくれたか、偉いぞお前ら。」
「ああ、まぁそうなんだが、俺達の成長の妨げと言うより、エリーの見ている世界は俺達とはすでに次元が違うって思えたんだ。」
「そうそう、私達が一緒だと足引っ張ってるんじゃ無いかと思ってさぁ、気にしてたんだ、私も。」
「お前達・・・」
「頑張ってエリーの両脇に立てるようになって帰って来るから、それまで待っててくれよな、エリー。」
「私からも一つ良いか?」
「え?」
「いやな、お前達、カイエン一家と行くのは良いとして、実は猫の事考えて無かったろ?」
「「あ・・・」」
「だからと言う訳じゃ無いんだが、私は思うに猫はお前達と一緒に行ってもお前らの足枷にしか成らない気がするんだ、アイツは魔法の才能も無いし、スキルも物足りない、正直に言って、邪魔だと思う、なので、私が引き取って鍛え上げる。」
「それじゃエリー、結局エリーに弊害が。」
「大丈夫だよ、むしろあの猫は、ちゃんと鍛えれば新しいスキルの獲得も可能だ、ぬるま湯過ぎたんだろう、拳聖になってから少し気が緩んでたんだろう、だからそんな所をあの帝国の宰相とやらに付け込まれたんだろうしな。
あの子にはもっともっと伸びしろが有る、私がスパルタで鍛え直してやるさ。」
「ああ、そう言う事か、じゃあ、俺達もオーブに負けないくらい頑張って鍛えなきゃな。」
「期待してるぞ、キース、クリス。
もうすぐこの船は目的地の海域に入る。
私はリョウマさん達商隊と一緒に当然降りる訳だが、お前達はそのまま何処かへ航海しても構わない、一緒に降りて島国を冒険して周るのも自由だ。」
「そうだな、俺達もこれから行く国には興味が有る、あの醤油とか味噌って言う調味料も旨かった、今まで見た事無かったしな、この変わった国を見て回るのはやってみたいと思う。」
私はザインに、母乳出ねぇから哺乳瓶で、宇宙時代に入ってから開発された、宇宙船内でも赤ん坊が育てられる高栄養ミルクを哺乳瓶で飲ませていると、クリスが食堂へやって来た。
無重力の状態だと、どう言う訳か不思議とカルシウムやビタミンB群、ビタミンE、F、Aとかがやたらと喪失するのでその辺を特に強化したものであり、その辺りの栄養素は特に赤ん坊に必要な栄養素でもある。
例えばビタミンAが不足して居た子どもなんかは小学生くらいの年齢でも乱視を拗らせていたり、酷い場合なんかは先天的に色弱であったりするものだ。
そんな研究結果から生まれたこれ以上無い位最強のミルクを与えている。
豪快に脱線したので戻そう。
食堂へとやって来たクリス。
その顔は、正に憑き物が落ちたように穏やかで、そして少し照れているように頬は昂揚し、そしてすっきりと晴れやかだ。
キースめ、うまくやったみたいだな?
「エリー、昨日は、御免なさい、取り乱しちゃって・・・」
「気にするな、私はあんなケースはいくらでも見て来てるからな、お前ひとり位いなすのは訳無いから。」
「で、ね、その・・・一つ良いかしら?」
「ああ、いいとも、ほら、ザインだった子を抱いてやれ。」
クリスは目を丸くして、ザインを受け取った。
流石に孤児院育ちだ、赤ん坊の世話も幾度もやって来たのだろう、抱き方が上手い。
「何で判ったの? 未だ言って無いのに。」
「判らいでか、キースは優しかったか?」
「ん・・・とっても。
それに、すごく嬉しかった。」
「お前もこんな風に自分の子を抱く日も遠くは無いんだろうから、今の内に抱き方とか練習しとくと良い。」
「もう、エリーには隠し事できないね。」
「出来るとか思ってたのか?
生きて来た時間が圧倒的に違うからな、表情一つで何があったのか位判るさ、それに、キース焚きつけたのも私だしな?」
「え?・・・・・えぇぇぇ~~~!!!?」
「なぁ、あのキースだぞ?優柔不断なヘタレだぞ?もっととっくにお前に手ぇ出してたっておかしく無かったんだ、あまりにもヘタレな事言ってたからな、私がさんざ煽っといた。」
「そっか、そうだったのか、ありがと、エリー。」
「うん、気も晴れただろう?所でキースは?」
「まだ寝てる、私の部屋で・・・」
そう言って頬を赤らめるクリスはムッチャクチャ奇麗だった。
可愛いから脱却した感じだね、元が美人さんだからスッゲェ奇麗だった、子供のような姿に成って転生しちゃった私としては、その美しさは羨ましく思う程だった。
「あ、そうそう、未だ言って無いと思うけど、キースが、今後について提案が有ると言ってたな、聞いてるか?」
「うぅん、まだ何も聞いて無い。」
「多分、ザインが抜けたからチームに関してだろうと思うぞ。」
本当はその内容も知ってるけどな、今の時点では言わない事にしとく、キースが自分で言いたいだろうからな。
「そうだね、ザイン、こんな幸せそうな顔して・・・」
「うん、そうだ、鑑定すると名前無くなっちゃってるから、新しく名前つけてあげなきゃならないんだよな、どうするかなぁ・・・」
「あ、そうなんだ、ザイデリュウスのままじゃダメなのかな。」
「多分だが、あのシーサーペントとの戦いで進化して本当にハイエルフに成っちゃった私の遺伝子のテロメア移植してこの子もハイエルフに成っちゃったから、エルフの名前が使えなくなったんじゃ無いかと思うんだ、そうなると私の家名が付く事に成ると思うから、ザイデリュウスは長いしな。」
「そうね~、エリーの子供として育てるんなら、エリーに似た名前とかかわいいかもね~。」
「なるほど~・・・考えてみるか。」
そこへ、ようやくお目覚めなキースが、眠そうに眼を擦りながらやって来る。
「すまん、寝過ごした。」
「お、やっと起きたな、この色男。」
「ちょ!エリーその言い方!」
「ははは、冗談だ、所でお前もザインを抱いてやれ、もうすぐ名前も新しく付ける、ザインじゃ無くなっちゃうんだぞ?」
「そうなんだ・・・名前つけてやらなきゃいけないのか。」
「そうなの、だからね、エリーの子として育てるんなら、エリーと似た名前にしたら良いんじゃ無いかって話してたの。」
クリスがキースにザインを預ける。
「ああ、それは良いな、それだったら、マリーとか、エリスとか?」
「ああ~、マリー可愛いよね~。」
「ふむ、そうか、マリーか、でもそれだと少し芸が無いからイントネーションを少し変えるか、マリイ、これでどうかな?」
「あ~、可愛いし良いと思う~。」
「おお、それ良いな、別人として生きるんだし、エリーと名前も似てるし。」
「そうね、それに、ザイデリュースでは無く、ザイデリュウスってふうに、伸ばさないでハッキリ発音するイントネーションだったザインの名前もちゃんと継承してるよね、私賛成~。」
「あ、ズリい、横から俺が言おうとした事取るなよ~。」
「何年一緒に居ると思ってんの? キースが言いたい事横取りして美味しいとこ持って行くのくらい朝飯前です~。」
「お~お~、朝っぱらから見せつけてくれるねぇ~、流石昨日までとは違うわ~。」
「エリーって、やっぱ俺たち揶揄う事に躊躇とかねぇよな~。」
「ん? そんなもん誰に対してだってあるもんか、笑い取る為だったら現役魔王にだって突っ込み入れるしボケ倒しだってするぞ?」
「「そういう問題じゃ無い。」」
「突っ込みも奇麗にハモって良い感じに締まった所で本題に入ろう。
キース。」
「おお、そうだった、言わなきゃいけないんだったな。」
「先ず、クリスに謝っとく、俺の一存で勝手に決めちまって、すまん。」
「良いよ、私のあの状況じゃ仕方ないよ、で?どうするの?」
「ああ、カイエンさん一家と、新たなパーティーを組む事にした。」
「はい、判りました。」
「・・・ぇえ? それだけ?怒られるかと思ってたんだが・・・」
「何で怒るのよ、ザインが抜けて二人じゃ厳しいのも判ってるし、カイエンさんやマカンヌさんと一緒に旅が出来るなら最高じゃない、勇者夫婦だよ?」
「ああ、そうか、それで、なんだが・・・
エリーとは一緒に行動しない、と言う事にしたんだ。」
何と、私やカイエンに相談してた時にはそんな話キースからは聞かなかったぞ?
っつーか私から突き放そうと思ってた所だから良いんだけどさ、どうした急に、キースよ。
「うん、そっか、そう言うんじゃ無いかと思ってた。」
思ってたんかいっ!
「そうか、やはり私と一緒に居たらお前達の成長の妨げになっちゃうよな、気が付いてくれたか、偉いぞお前ら。」
「ああ、まぁそうなんだが、俺達の成長の妨げと言うより、エリーの見ている世界は俺達とはすでに次元が違うって思えたんだ。」
「そうそう、私達が一緒だと足引っ張ってるんじゃ無いかと思ってさぁ、気にしてたんだ、私も。」
「お前達・・・」
「頑張ってエリーの両脇に立てるようになって帰って来るから、それまで待っててくれよな、エリー。」
「私からも一つ良いか?」
「え?」
「いやな、お前達、カイエン一家と行くのは良いとして、実は猫の事考えて無かったろ?」
「「あ・・・」」
「だからと言う訳じゃ無いんだが、私は思うに猫はお前達と一緒に行ってもお前らの足枷にしか成らない気がするんだ、アイツは魔法の才能も無いし、スキルも物足りない、正直に言って、邪魔だと思う、なので、私が引き取って鍛え上げる。」
「それじゃエリー、結局エリーに弊害が。」
「大丈夫だよ、むしろあの猫は、ちゃんと鍛えれば新しいスキルの獲得も可能だ、ぬるま湯過ぎたんだろう、拳聖になってから少し気が緩んでたんだろう、だからそんな所をあの帝国の宰相とやらに付け込まれたんだろうしな。
あの子にはもっともっと伸びしろが有る、私がスパルタで鍛え直してやるさ。」
「ああ、そう言う事か、じゃあ、俺達もオーブに負けないくらい頑張って鍛えなきゃな。」
「期待してるぞ、キース、クリス。
もうすぐこの船は目的地の海域に入る。
私はリョウマさん達商隊と一緒に当然降りる訳だが、お前達はそのまま何処かへ航海しても構わない、一緒に降りて島国を冒険して周るのも自由だ。」
「そうだな、俺達もこれから行く国には興味が有る、あの醤油とか味噌って言う調味料も旨かった、今まで見た事無かったしな、この変わった国を見て回るのはやってみたいと思う。」
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