宇宙戦争時代の科学者、異世界へ転生する【創世の大賢者】

赤い獅子舞のチャァ

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冒険の旅

機動戦闘車

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 ボア肉をブロック状のまま、ピンクソルトを良く塗して、冷蔵保存袋に入れ、明日の塩豚餃子の仕込みを終わらせておいた。
 やっぱり、オートキッチンに調理させても美味しいけど、自分の腕には敵わない、不思議なんだよ、全く同じ分量で同じ物作ってるのに私が作った方がおいしいの。
 これからも、私の食べる物はやっぱ自分で作ろうって思った。
 このジャイアントクルーザーは、伯爵に提供して置いて行っても良いしな。
 私としてはもう少し小さくて寝室2つ位とキッチンとお風呂とトイレだけ完備した大型キャンパーのような物を作って旅が出来たら良いかな。
 ジャイアントクルーザーよりカッコイイの作りたいな。
 多脚戦車みたいのでも良いかもね。
 こう言うの考えてる時が私は楽しいし、大好きな時間だ。
 明日の朝にはこの王都を出立して、南の港町へと向かう。
 港町にこんな巨大な物を止めて置く場所は無いだろうから、やっぱここでジャイアントクルーザーは伯爵にリースでもしとくとしよう。
 早速、万能多脚戦車作成しちゃうぞ!
 やっぱ多様性を考えると多脚戦車かホバーのどっちかだよね。
 両方つけるとか在りかな?
 砲塔はやっぱ回転式が良いよね。
 極力軽くして耐久力を向上する為に、使う素材はミスリル銀を多めに。
 酸化アルミニウム、日緋色金と組み合わせてパージ式衝撃分散装甲を構成。
 砲塔は二連装で135㎜ライフル弾を、炸薬にも創薬にも火薬を使わず爆裂魔法を充填。
 サブウエポンとして、キャリパー50こと、ブローニングM2をモデルにした12.7㎜重機関銃を内蔵。
 多脚型で8本の脚を採用、ホバー時には脚をホバーのエアバッグを支持する骨組みのように使用する。
 脚の先端は大型ホイールと、硬い岩等にしがみつける爪のマルチタスクを採用。
 うん、だんだん形になって来たぞ。カーゴベイには二頭引きの馬車を収納できるサイズを持たせて、客室として二室、操縦者のプライベート用に一室の寝室、各部屋にトイレと浴室完備、他にもブリッジ近くにもトイレは必須でしょう。
 そして、客員と一緒に食事が出来る程度の規模で良いからダイニングキッチンを一室。
 名前はぁ~・・・どうしようかな。
 やっぱ私の大好きな色、赤に塗装して、8本脚だし、クリムゾンスパイダーなんてどうかな?
 そんな名前の魔物が居なきゃ良いけど、赤い蜘蛛の魔物は居ないっぽいから大丈夫だろ。
 よっしゃ、名前も決定♪
 こいつにAⅠを搭載して自律させる。
 このクリムゾンスパイダーを八体量産して、リーダー機を私の専用機として登録。
 こうしてクリムゾンスパイダーがジャイアントクルーザーの格納庫に八体完成した。
 クリムゾンスパイダーの格納庫には、ついでに作ったバイクを搭載。
 でも、実は私は、元々運動音痴だったお陰で自転車にも乗れないのでバイクの出番は無いと思う。
 これだけはなぜか、今のこれ程の身体能力を持っている状態でも多分だが乗れる気がしないのだった。
 多分、小さい頃のトラウマが有って、精神的な部分?が大きいんだろうけどね。
 うっさいな、子供の頃どんくさい子だったんだよ、良いだろ別に!
 よし!明日出発前に、ジャイアントクルーザーを伯爵とジュドーさんに委託、そして私は8機のクリムゾンスパイダーにリョーマさんの商隊を分乗させて港町へ向かって南下だ!
 さ、今日は色々あって疲れたし、未だ夕方だけど早めに寝るかな?
 と思ってたら、何か皆戻って来た。
 キースにクリス、ザインと、オーブも、それにカイエンとマカンヌの最強夫婦。
 そして何故か王都邸が有る筈の伯爵とジュドーさんまで戻って来たけど何でよ。
 まぁでも、キースとカイエンさんに関しては、新型にしてあげたいから丁度良かったんだけどな。
「あ、エリー、やっぱ戻ってたんだ。」
「ふん、だから私はあんな場に出たく無かったのに。」
「まぁそう言いなさんな、褒賞金はエリーだって貰ったんだろうに。」
 キースが宥めに来た。
「ふん、あんなはした金で何が褒賞よ、ふざけんな。」
「まぁまぁ、師匠はこれで一目置かれる存在にゃんだから落ち着くにゃ。」
「まぁ、あれであたしに対して討伐隊とか出して来たらマジで滅ぼすから良いけどね。」
「普通な顔でコエー事言うな、お前。」
「あ、それはそうとさ、カイエンとキースは医療室に来い、新しい義体が出来てる。」
「エリー、そこまでしてくれなくても良いぞ、今ので十分使えてるからよ。」
 こんな事言う奴には、こうだ。
「はぁはぁ、そんな事言わないでさ、すぐ終わるから、な?
 痛くしないし、先っちょだけだってば。」
「エリーよぉ、それは女の子が言うセリフじゃねぇと思うぜ?」
 キースが呆れたように言う。
「いや、むしろ男でもそんなセリフ吐いてたらフラれるぞ?
 基本的にどんな場でも口に出すセリフでは無いよな。」
 うん、カイエン良い突込みだ、2段落ちに成った。
「キースだって新しい義手は気に入ると思うけどな。」
「うちのマカンヌと同じタイプの義体って事か?」
「カイエンさん正解、アレと同じ種類の奴な。」
「うん、見せて欲しい、今のままだと歳の差夫婦みたいで少し、な?」
「照れてんのね、カイエンさん。」
「ま、まぁその、あれだな・・・って、煩い!」
「まぁ、どっちにしてもカイエンさんの義体乗換なんかものの5分もあったら設定変更迄終わる事だし、今から来てくれないかな?」
「そんなに簡単なのか?」
「まぁね、ブレインソケット採用したのはこの為なんだよ、ソケット規格だけ統一して置けば差し替えてやれば後は義体に搭載してるOSと適合させるだけって事、そのOS自体もアップグレード版ってだけだからバージョンアップするだけだしね。」
「うん、そうか、初めて聞く用語ばかりなのに電脳にはその意味がちゃんと登録されてるみたいで何言ってるのか判る、凄いな、これは。
 そう言う事ならお願いしよう。」
「キースもおいで、お前の義手も3分程度で交換できるぞ。」
「判った、んじゃ頼む。」
 ----------------
 アッサリと換装が終わったので、私はそのまま寝室へ引っ込むことにした。
「エリーちゃ~ん。」
 マカンヌが声を掛けて来た。
「ん?どうしたの?マカンヌさん。」
「うちの旦那が若く成った~、嬉しい~。」
「あぁハイハイ、良かったね。」
「それでねそれでね、「私眠いから寝かせてくれ~。」」
「あら御免なさい、今日は色々疲れたものね、また明日ね。」
 聞き分けは流石に良いよな、前世の記憶も持ち合わせた転生者だから精神年齢は高いわな。
「んじゃお休み~。」
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