宇宙戦争時代の科学者、異世界へ転生する【創世の大賢者】

赤い獅子舞のチャァ

文字の大きさ
上 下
101 / 274
冒険の旅

異世界3分間クッキング

しおりを挟む
 ん~、何だかこの借家の裏の路地付近で何故かトリーシアの召喚反応が有るなぁ、最上位精霊呼び出すなんて、ザインったら何かあったのかなぁ。
 まぁ、トリーシアが出てるならザインが害されるような事は無いだろうからほっといても良いけどさ。
 それと、忍術も発動したっぽいんだよな、何でマカンヌとザインが一緒に?
 訳が分からん。
 まぁ、マカンヌも強いから大丈夫でしょう。
 はっ!まさかザインとマカンヌが喧嘩してるとか?
 ・・・ンな訳無いか、喧嘩になるような理由がないしな。
 ま、大丈夫だろ。
「それじゃあ、明日出発だ、よろしく頼むぜ、嬢ちゃん。」
「楽しみだわ~、梅干しに魚の干物、海苔、納豆なんかもあるかな♪
 じゃあ、リョーマさんまた明日。」
「ああ、こっちも至急支度をしておく。」
 ---------------
 リョーマさん達と別れた私は早速ジャイアントクルーザーに。
 何でって決まってるじゃん!
 お米だよ? お・こ・め♡ 
 何して食べよっかなぁ~♪
 味噌も有るからお味噌汁作ってぇ~、後あとぉ~、あ、そうそう、ランクル帝国で見つけたニワトリさんを無菌で育てて生で食べられる卵がようやく手に入った所だし、やっぱここはTKGかなぁ~♡
 んっふふふふふふふふ~。
 ジャイアントクルーザーのオートキッチンは使わないで、私の料理用のキッチンを使う。
 先ず、手に入れた花かつをと昆布で出汁を取る、で、具はシンプルに大根で良いかな、千切りにして、お出汁の中で一煮立ちさせる。
 ンで一旦火を止めて、お味噌を適量入れ、沸騰しない程度にもう一度火に掛けてみそ汁の出来上がり。
 ご飯は、脱穀したお米を麻袋に入れて良く揉んであげると、糠同士が擦れ合って剝がれて行く。
 私の好みは糠を少し残す三分付き。
 胚芽部分も多少残るのがこの麻袋で精米する方法で、この胚芽もとっても栄養価が高いので取らない。
 そして少しお米を洗い、圧力鍋にイン。
 ほんの少しだけ出汁昆布を一緒に入れて適量の水を張り、圧力鍋の蓋をする。
 この時使う圧力鍋は、小さめの2~3リットルの方が良いかな?
 ちなみに分銅式の圧力鍋は私も苦手なので、圧力ピン式の物。
 火に掛けて圧力ピンの記し線が2本とも出て来たら弱火にして10分。
 その後は火から外して余熱調理で、圧力が下がったらご飯が出来上がり。
 TKGだけだと少し寂しいので、卵を信州味噌と少量の味醂を混ぜてフライパンで焼く、あ、ちなみに味醂は今未だこの世界で見つけて居ないので代用でスピリッツに砂糖を加えて良くといて溶かしたものを使って居るけどね、それを弱火でじっくりだまに成らないように混ぜながら。
 味噌卵って言う、飯の種とも言える変わった郷土料理のような物らしいんだけど、初めて食べた時の感動で、今では私の得意料理の一つになって居る。
 でも卵ばっかりじゃ栄養バランスが悪すぎるので、野菜も一品作る。
 う~ん、牛蒡がまだ無いから、ヤーコンと人参のきんぴらにしよう。
 一見するとサツマイモの様な姿の野菜、ヤーコン、これを人参と一緒に適当な大きさに千切りにし、少し塩水に晒しておく。
 フライパンに油を引いてヤーコンと人参を良く炒め、塩、しょうゆ、鷹の爪、砂糖、みりんなどで味付け、ほんのり甘みを残してお醤油が香る感じで味を整えたら、白ごまをまぶして出来上がりなんだけど、未だゴマが無いのでゴマは無しの方向で。
 未だ手に入れられて居ない食材も多いので、やはりあちこちを旅して周らないといけないだろうね。
 ゴマが手に入ったらごま油だって作りたいのだ。
 このきんぴらにしたってごま油を使った方が風味が上がって数段美味しくなる。
 さて、頂きます。
 先ずはご飯を一口、お米の味を楽しむ。
 うん、多少甘みは足りないけど、何とも言えない香ばしさが際建つ。
 恐らくこのお米は、地球のお米に照らし合わせると、山田錦や、ササニシキの原種の、亀の尾と言う奴では無いかと思われる。
 これを使ってお酒を造ると非常に上質な端麗辛口の日本酒が出来るだろうね。
 食用にもなるが、コシヒカリのような甘みの強い品種に改良する事を検討しつつ、久しぶりのお米を楽しんで居たら、おかずも生卵も手を付けずにお茶碗一杯食べてしまった。
 2杯目をよそい、今度はTKGにする。
 お茶碗に少なめによそったご飯に、お醤油を少し掛け、良く混ぜて、中心に卵を掛ける為の窪みを作ってから、混ぜ過ぎない程度に混ぜた卵を窪みに注ぐ。
 そして、ご飯に絡めるようによく混ぜて、頂きます。
 おいひいっ!これが食べたかったのよこれがぁっ!
 きんぴらにも手を付ける。
 TKGときんぴらも合う、美味すぎる!
 かき込みながら涙が出て来る。
 次はお味噌汁。
 この、大根のみの具のお味噌汁がシンプルで良い!
 お豆腐の味噌汁も好きだけど、お豆腐は未だ手に入らないのでこれこそが今は至高の一品。
 そして、忘れてはいけない、味噌卵だ。
 一見すると少し色の悪い卵そぼろの様にも見える。
 これが、口に入れるとお味噌の風味と味、そして味醂で整えた甘みのコラボレーション、たまらない味だ。
 私の一押し飯のタネだ。
 懐かしいよぉ~、久しぶり~、お帰り~!って感じだ。
 TKGを早々に食べ終わった私は、大分お腹いっぱいに成って来て居たけどもう一膳よそって飯のタネを楽しんだ。
 食べ終えると、流石に食べ過ぎてお腹が苦しい私は、そのままベッドでお昼寝と洒落込んだ。
 食べた後に寝ると牛になるとかって昔の人は言って居たらしいけど、そんな事は私は知らんし、これ程幸せな睡眠は無いよね。
 美味しい物お腹いっぱい詰め込んでお昼寝なんて、最高だ。
 誰よ、太るぞって言った奴!
 私はマナ量も多いしSPもかなり多い人なので太らないんですよ~っだ。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

世の中は意外と魔術で何とかなる

ものまねの実
ファンタジー
新しい人生が唐突に始まった男が一人。目覚めた場所は人のいない森の中の廃村。生きるのに精一杯で、大層な目標もない。しかしある日の出会いから物語は動き出す。 神様の土下座・謝罪もない、スキル特典もレベル制もない、転生トラックもそれほど走ってない。突然の転生に戸惑うも、前世での経験があるおかげで図太く生きられる。生きるのに『隠してたけど実は最強』も『パーティから追放されたから復讐する』とかの設定も必要ない。人はただ明日を目指して歩くだけで十分なんだ。 『王道とは歩むものではなく、その隣にある少しずれた道を歩くためのガイドにするくらいが丁度いい』 平凡な生き方をしているつもりが、結局騒ぎを起こしてしまう男の冒険譚。困ったときの魔術頼み!大丈夫、俺上手に魔術使えますから。※主人公は結構ズルをします。正々堂々がお好きな方はご注意ください。

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

悪役令嬢、資産運用で学園を掌握する 〜王太子?興味ない、私は経済で無双する〜

言諮 アイ
ファンタジー
異世界貴族社会の名門・ローデリア学園。そこに通う公爵令嬢リリアーナは、婚約者である王太子エドワルドから一方的に婚約破棄を宣言される。理由は「平民の聖女をいじめた悪役だから」?——はっ、笑わせないで。 しかし、リリアーナには王太子も知らない"切り札"があった。 それは、前世の知識を活かした「資産運用」。株式、事業投資、不動産売買……全てを駆使し、わずか数日で貴族社会の経済を掌握する。 「王太子?聖女?その程度の茶番に構っている暇はないわ。私は"資産"でこの学園を支配するのだから。」 破滅フラグ?なら経済で粉砕するだけ。 気づけば、学園も貴族もすべてが彼女の手中に——。 「お前は……一体何者だ?」と動揺する王太子に、リリアーナは微笑む。 「私はただの投資家よ。負けたくないなら……資本主義のルールを学びなさい。」 学園を舞台に繰り広げられる異世界経済バトルロマンス! "悪役令嬢"、ここに爆誕!

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。 ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる 色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生

野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。 普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。 そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。 そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。 そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。 うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。 いずれは王となるのも夢ではないかも!? ◇世界観的に命の価値は軽いです◇ カクヨムでも同タイトルで掲載しています。

おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした

高鉢 健太
ファンタジー
 ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。  ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。  もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。  とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!

やさしい異世界転移

みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公 神洞 優斗。 彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった! 元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……? この時の優斗は気付いていなかったのだ。 己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。 この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。

処理中です...