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冒険の旅
尾行
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----ザインSIDE----
クリス達と別行動を決めた僕は、あの騎士団長の後を追って居た。
こう言う時に、隠密スキルとかあると本当は良いんだけどな・・・
少し距離を取って追いかけてたけど、撒かれた・・・
そこに、マカンヌさんが現れた。
「あの子を追ってるんでしょう? 私に任せてぇ~。」
「隠密スキル、有る?」
「有るわよぉ、それに、私は鼻も効くのよ~。」
「ん、お願いする、僕は、屋根伝いに、追いかける。」
「それが良いわねぇ~、こう言うのやって見たかったのよぉ~、た・の・し・み。」
そしてマカンヌさんは、軽く匂いを嗅いで駆け出した。
スゴイ、足音しない。
僕はその後ろを、屋根伝いに追いかける。
追いかけるだけなら、楽だ。
気が楽になったら、思いついた。
そっか、風精霊、お願いしたら良かった・・・
ザイデリュースは、例のシヴァ召喚の時の急激な魔力消費時に獲得したスキル マナチャージのお陰で、上級精霊迄ならば召喚時に使用したマナの回復だけでなく、維持する為の消費マナを上回ってマナの回復が見込める為、実質マナ消費無しとなって居たのだった。
ステッキを取り出して、エリーに教わったお作法通りに変身、レジーナを召喚して、下位の風精霊を含めたナノマシンに、探索と消音をお願いしてみると、アッサリ出来てしまった。
精霊ナノマシンの有用性はエリーは教えて居なかったのだが、レジーナやウンディーネと遊んでいる内に自然と身に付いて居たようである。
ん・・・見つけた。
マカンヌの追う先に居る尾行対象を見つけたザインは、先回りを敢行する事にしたのだった。
レジーナがザインを抱えるように背後に廻って、ザインは空中を優雅に飛翔する。
これも、レジーナと遊んでいる内に出来る事を知ったのだった。
ザインがここだと踏んだのは入り組んだ路地を抜けた先の廃墟と思われる建物だった。
エルフと言う種族は、鑑定で見る事が出来ない種族専用のスキルを持っている。
それが背景同化である。
このスキルの欠点は気配までは消し切れない、だからこそ尾行時に隠密スキルが欲しいと言って居たのである。
ザインはその背景同化スキルを使い、建物へと侵入を試みた。
ザインの予想通り、そこは犯罪者ギルドと呼ばれる要するに盗賊や殺し屋のアジトのような所だった。
そして、そこへ尾行対象の騎士団長と、尾行をして居たマカンヌが到着する。
マカンヌはザインが侵入したのと同じ屋根の横穴から入って来た。
「あらぁ? どうして先に居るのかしら?」
「ん、レジーナに頼んだ。」
「精霊さん?」
「そう。」
「便利で良いわねぇ~。」
「精霊、道具じゃない、友達。」
「あら、ごめんなさいね、そんなつもりじゃ無いのよ?」
「そんな事より、ここ、悪い人のアジト。」
「そのようねぇ~、潰しちゃいましょうかぁ~。」
「ん、頭目と騎士団長は、捕まえる。」
「後はヤっちゃっても良いって事ね?」
「犯罪、いくない、かこわるい。」
「捕らえる方向なの?」
「ん、当然、何人か、手配書の人。」
「つまりぃ~、全員捕まえたら言い訳出来ないって事よねぇ~。」
「そう、一人も逃がさない。」
「じゃあ、準備するわね。」
「ん、僕も、召喚する。」
マカンヌは術札を建物の脱出可能口に罠として仕掛ける為に動き、ザインは、拘束する為には最も有効な緑精霊、トリーシアを召喚したのだった。
イーファゴーレムは蔦による捕縛が得意ですから。
クリス達と別行動を決めた僕は、あの騎士団長の後を追って居た。
こう言う時に、隠密スキルとかあると本当は良いんだけどな・・・
少し距離を取って追いかけてたけど、撒かれた・・・
そこに、マカンヌさんが現れた。
「あの子を追ってるんでしょう? 私に任せてぇ~。」
「隠密スキル、有る?」
「有るわよぉ、それに、私は鼻も効くのよ~。」
「ん、お願いする、僕は、屋根伝いに、追いかける。」
「それが良いわねぇ~、こう言うのやって見たかったのよぉ~、た・の・し・み。」
そしてマカンヌさんは、軽く匂いを嗅いで駆け出した。
スゴイ、足音しない。
僕はその後ろを、屋根伝いに追いかける。
追いかけるだけなら、楽だ。
気が楽になったら、思いついた。
そっか、風精霊、お願いしたら良かった・・・
ザイデリュースは、例のシヴァ召喚の時の急激な魔力消費時に獲得したスキル マナチャージのお陰で、上級精霊迄ならば召喚時に使用したマナの回復だけでなく、維持する為の消費マナを上回ってマナの回復が見込める為、実質マナ消費無しとなって居たのだった。
ステッキを取り出して、エリーに教わったお作法通りに変身、レジーナを召喚して、下位の風精霊を含めたナノマシンに、探索と消音をお願いしてみると、アッサリ出来てしまった。
精霊ナノマシンの有用性はエリーは教えて居なかったのだが、レジーナやウンディーネと遊んでいる内に自然と身に付いて居たようである。
ん・・・見つけた。
マカンヌの追う先に居る尾行対象を見つけたザインは、先回りを敢行する事にしたのだった。
レジーナがザインを抱えるように背後に廻って、ザインは空中を優雅に飛翔する。
これも、レジーナと遊んでいる内に出来る事を知ったのだった。
ザインがここだと踏んだのは入り組んだ路地を抜けた先の廃墟と思われる建物だった。
エルフと言う種族は、鑑定で見る事が出来ない種族専用のスキルを持っている。
それが背景同化である。
このスキルの欠点は気配までは消し切れない、だからこそ尾行時に隠密スキルが欲しいと言って居たのである。
ザインはその背景同化スキルを使い、建物へと侵入を試みた。
ザインの予想通り、そこは犯罪者ギルドと呼ばれる要するに盗賊や殺し屋のアジトのような所だった。
そして、そこへ尾行対象の騎士団長と、尾行をして居たマカンヌが到着する。
マカンヌはザインが侵入したのと同じ屋根の横穴から入って来た。
「あらぁ? どうして先に居るのかしら?」
「ん、レジーナに頼んだ。」
「精霊さん?」
「そう。」
「便利で良いわねぇ~。」
「精霊、道具じゃない、友達。」
「あら、ごめんなさいね、そんなつもりじゃ無いのよ?」
「そんな事より、ここ、悪い人のアジト。」
「そのようねぇ~、潰しちゃいましょうかぁ~。」
「ん、頭目と騎士団長は、捕まえる。」
「後はヤっちゃっても良いって事ね?」
「犯罪、いくない、かこわるい。」
「捕らえる方向なの?」
「ん、当然、何人か、手配書の人。」
「つまりぃ~、全員捕まえたら言い訳出来ないって事よねぇ~。」
「そう、一人も逃がさない。」
「じゃあ、準備するわね。」
「ん、僕も、召喚する。」
マカンヌは術札を建物の脱出可能口に罠として仕掛ける為に動き、ザインは、拘束する為には最も有効な緑精霊、トリーシアを召喚したのだった。
イーファゴーレムは蔦による捕縛が得意ですから。
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