宇宙戦争時代の科学者、異世界へ転生する【創世の大賢者】

赤い獅子舞のチャァ

文字の大きさ
上 下
62 / 277
戦争

精霊誕生1

しおりを挟む
 突然だけど、精霊が誕生した・・・
 切っ掛けは、少し前に戻る。
 ジュドーさんの動かすプロトタイプ起動試験の帰り道、私はセドリックさんにもう一つラボを作りたいとお願いした。
 まぁ、あの性能を目の当たりにしたこともあって、二つ返事で了解をもらった私は、新しくラボの建物を建築した後、今度はヘリの作成の為のマザーマシンを組み上げる事にしたのだ。
 そしてその間、相変わらず暇、何でってスキルとナノマシンが勝手にやってくれちゃうから。
 私はプランとかデザインを考えただけだもんね。
 その暇な間にやって居たゲームにも飽きていた。
 そりゃ飽きるよね、ゲームクリエーターもプロデューサーもプログラマーやグラフィックデザイナーまで全部自分なんだもん。
 で、丁度、探査用のナノマシンがとうとうこの惑星全体の探索を済ませて帰って来た事もあって私の知識もかなり蓄積されて居た。
 精霊とかそう言った伝承は有るものの、本当に目撃したと言う例は皆無、そして魔法も存在を確認できなかった。魔法適性の在りそうな人は全体の1割程確認出来たものの、やはり魔法は存在して居ないのだ。
 だけど存在する魔素・・・
 やはり有効に使う為にはナノマシンにお手伝いをさせるのが良いのじゃ無いかと思った私は、周囲にある魔素を使って超常現象を起こせるように、魔素を使うナノマシンと言うのを研究始めたのだ。
 もっと時間掛かると思ってたんだけど、魔素を集めて来るナノマシンは以前薬草の時に作ったので、魔素を認識でき、かつ捕獲できるのは判って居た。
 それを突き詰める方向で開発を始めたら思ったより簡単に魔素を変質できることが判ってしまった。
 その新たなナノマシンをアップデートしまくって、一時的に私の高性能電脳につないでクラウドで疑似人格を与える事に成功した。
 そこで、とりあえずは、大気なら何処にでも有ると言う事で、風精霊なんツー基本的な精霊を作って見る事にした。
 上位精霊【ジーン】と言いたい所なんだけど、私としては精霊は男では無く可愛らしい女性であって欲しい、ので、【レジーナ】って名前を考えてみた。
 更に最上位精霊として、定番の名前の【シルフィード】を設定。
 レジーナは可愛らしい幼女の姿、シルフィードは優しそうな美人のおねぃさんな姿で考え、ナノマシンをプログラミングした。
 ナノマシン群体な彼女達はドンドン増殖して行き、大気中に一定量以上存在した場合のみ、呼ぶとその姿を群体を形成して現われる。
 風精霊ナノマシンは、単体で存在する時は気まぐれな性格、集束しレジーナを形成した時は気まぐれではあるが甘えん坊な面が強く出る。
 シルフィードの時はどこ吹く風なボンヤリ系でありながら芯のしっかりしたお姉さん的な人格となるようにプログラムになって居る。
 それぞれの得意魔法は以下の通り。
 私のこんな魔法が有れば良いなっつー願望から構成した魔法を使ってくれる訳だが、こんな感じ。
 ----レジーナ----
 ○エアーウォール、矢とかを風で阻む防御魔法、矢が防げたら良いかなって思ってただけだったのだけど、思いのほか風圧が強いために、達人級に達して居ない普通の剣士の剣撃位だったら防げそうなレベルだった。
 ○エアープレッシャー、所謂空気で押し退ける魔法、間合いを詰められてしまった時なんかにとっさに使うと相手を吹き飛ばして間合いを取り直す事が出来たり、足の裏から発射すると高ぁ~くジャンプ出来たりする便利魔法。 割とシンプルだけど使い方は注意が必要そうだね。
 ○エアーカッター、細かい風の刃を複数撃ち出し、対象を切り刻む。 所謂カマイタチみたいな?
 正直こんなに威力のある物は想定して居なかったけどな・・・
 ○エンチャントエアーブレード、その名の通り、対象の武器に風の属性をエンチャント出来る、只の銅剣がミスリルじゃなかろうかと言う程の切れ味に・・・やっちゃった感が強い。
 但し、剣の強度が下がりやすいので銅剣位の材質だと2~3回もエンチャントしたら折れちゃうだろう。
 ○エアースライサー、エアーカッターの収束版みたいなもの、大きな空気の刃が飛んでって何でも切っちゃう感じ、クロムモリブデンのインゴッドがスパッと切れた。
 そうとうにヤバ目な性能だった。
 ----シルフィード----
 ○トルネードボール、つい好きだったアニメの技をイメージしたばっかりに出来上がったポイ魔法。
 つい、○ARUTOの螺旋○に成っちゃった感じ、但しこっちはその球が飛んで行くので遠距離攻撃が可能。
 威力はずっと上でとんでもなかった・・・当たった岩が粉々に消し飛んだんだよね、地面に向けたらクレーター出来るんじゃないかな。
 ○トルネードガード、一時的に対象の周囲に竜巻を発生させて物理も魔法もガードする防御魔法。
 長時間維持しすぎると中心部が真空に近づく為、使い過ぎると呼吸不全に陥るので、敵を対象にして攻撃する事も出来る、当然内側からの攻撃も防ぐので内側に居る対象者はその間何も出来ない。
 ○エンチャントツイスター、攻守共に利用出来るエンチャント、小型の竜巻と言うかつむじ風が防御や攻撃をサポート、ってかこれで防御されると直接攻撃だと攻撃側がダメージ食らう。
 逆に攻撃側で使うと、例えば槍撃が届かない筈の所へ届いてしまう感じ、とでも言おうか、要するに届かなくてもつむじ風が飛び出して切りつける。
 エンチャントエアーブレードより使い勝手が良いかも知れないと思える仕える魔法になった。
 ○ハリケーン、そのまんま。
 大型のハリケーンが突然発生して襲い掛かる。
 ○クロスハリケーン、もう何も言うまい、一つでもマップ兵器並みなのにね。
 優しそうなおねぃさん風の容姿の精霊の魔法と思えない凶悪な物ばかりだ。
 ちなみに怒ると般若のような恐ろしい形相に成ると言うネタもお約束にして見たけどねw
 他に、生活魔法みたいな細かいのは設定して居るけどそれはそれは上位呼び出さなくても詠唱で集まって来る小さい精霊で使えるっつー設定をしてみた。
 ア、後ね、沢の向こうの谷迄行く前の山地をそのまま頂上に向けて進む方角を替えると、かなりきれいな水を湛えた泉が有ったので水精霊も作ってみた。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

魅了が解けた貴男から私へ

砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。 彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。 そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。 しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。 男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。 元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。 しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。 三話完結です。

半分異世界

月野槐樹
ファンタジー
関東圏で学生が行方不明になる事件が次々にしていた。それは異世界召還によるものだった。 ネットでも「神隠しか」「異世界召還か」と噂が飛び交うのを見て、異世界に思いを馳せる少年、圭。 いつか異世界に行った時の為にとせっせと準備をして「異世界ガイドノート」なるものまで作成していた圭。従兄弟の瑛太はそんな圭の様子をちょっと心配しながらも充実した学生生活を送っていた。 そんなある日、ついに異世界の扉が彼らの前に開かれた。 「異世界ガイドノート」と一緒に旅する異世界

のほほん異世界暮らし

みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。 それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。

チート幼女とSSSランク冒険者

紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】 三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が 過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。 神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。 目を開けると日本人の男女の顔があった。 転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・ 他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・ 転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。 そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語 ※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。

【本編完結】転生したら第6皇子冷遇されながらも力をつける

そう
ファンタジー
転生したら帝国の第6皇子だったけど周りの人たちに冷遇されながらも生きて行く話です

能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?

火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…? 24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?

あなたがそう望んだから

まる
ファンタジー
「ちょっとアンタ!アンタよ!!アデライス・オールテア!」 思わず不快さに顔が歪みそうになり、慌てて扇で顔を隠す。 確か彼女は…最近編入してきたという男爵家の庶子の娘だったかしら。 喚き散らす娘が望んだのでその通りにしてあげましたわ。 ○○○○○○○○○○ 誤字脱字ご容赦下さい。もし電波な転生者に貴族の令嬢が絡まれたら。攻略対象と思われてる男性もガッチリ貴族思考だったらと考えて書いてみました。ゆっくりペースになりそうですがよろしければ是非。 閲覧、しおり、お気に入りの登録ありがとうございました(*´ω`*) 何となくねっとりじわじわな感じになっていたらいいのにと思ったのですがどうなんでしょうね?

2回目の人生は異世界で

黒ハット
ファンタジー
増田信也は初めてのデートの待ち合わせ場所に行く途中ペットの子犬を抱いて横断歩道を信号が青で渡っていた時に大型トラックが暴走して来てトラックに跳ね飛ばされて内臓が破裂して即死したはずだが、気が付くとそこは見知らぬ異世界の遺跡の中で、何故かペットの柴犬と異世界に生き返った。2日目の人生は異世界で生きる事になった

処理中です...