44 / 266
冒険、捜索、情報収集
全身義体5
しおりを挟む
ギルドの地下の解体場へと足を運ぶ、やっぱここが一番人目を避けるのに適してるし広いので色々助かるのだ。
「では、奥さんとお子さん達はここから先には来ないで下さいね、多分入れないと思うけど。」
「どういう仕組みなんだ?」
「私の持つアルケミストスキルの支配空間に成るのだと思いますよ。
実際、この空間内部は埃一つも無い完全無菌室になってるから。」
「錬金術の支配空間って事か?
って言うかそれはもはや魔法のようだな。」
「うん、私もこんな事が何で出来るのか判って居ないのできっとこれが糞ったれ神が私にくれた能力なのだろうけど、これはもはや魔法だよな、でも私も魔法は使えないしこの世界にも魔法は存在しないのだろう?」
「ああ、お伽噺の世界だな、魔法なんてのは。」
「まぁ、時間も惜しいので始めるよ、先ずはこの薬を飲んでね。
貴方を脳神経を含めて仮死状態にする薬だ。」
「この薬もお前が作ったのか?こんな薬見た事も聞いた事もない。」
「厳密に言うと薬では無い。
この間キースに義手を付けてやった時に笑気ガスによる全身麻酔でやったんだけどやっぱりこっちの方が扱いが楽だったから開発して見んだが・・・
一時的に死んだ状態にしつつ状態を維持させるナノマシンなんだ、こいつを体内に取り込むと何年でも心肺停止脳波停止状態でその時の肉体を維持し続ける事が出来る。
そして解除コードをナノマシンに認識させる事で解除が可能だ。
宇宙探索時代の始まる切っ掛けになった発明品だ、コールドスリープと言う技術だな、まぁ何言ってるのかは解らないのだろうけども。」
「すまん、聞いて置いて申し訳ないが殆ど解らなかった。」
「なので御託はもういらんよな、始めるぞ、飲んでくれ。」
「ああ、判った。」
覚悟を決めたカイエンの飲みっぷりはやけ酒でも飲むようであった、やっぱ怖いのだろう。
その様子を遠巻きに見ていた奥さんのマカンヌが何故か、まるで沿道でマラソンの応援をする観戦者みたいに手旗を振って声援を送って居る。
手旗は自作してるっぽいね、なんかこの人お茶目さんだわ。
マカンヌさんに付き合って一緒に手旗を振って居る子供達の表情がすっごく微妙だ、うん、そう言う表情になるよね、心中お察ししますよホント。
妙にテンション高いんだけど何処かズレてる感じなんだよなぁ。
なんかズッコケてしまいそうなノリで一瞬たじろいだけども、気を取り直して術式開始だ。
ブレインソケットケースを開いた状態で空中に固定する、何故こんな事が出来るのかは良く解って無いけどコレもきっとスキルに載って居ないけど転生時に貰った権能の一つなのかも?
そして頭蓋後頭部から脊椎迄を切り開き脊髄神経系ごと、大脳、小脳、海馬等の脳細胞系統、顔面方面の神経系と大脳動脈、大脳静脈を抜き出す。
この辺りでカイエンの一番下の娘、パメラは貧血を起こして倒れた、やっぱりね、だから言ったのに・・・
脳血管を人工血管に繋いで100年以上は劣化しない人工血液を通し人工心肺系と繋いでソケットケースにそれら全てを収める。
もうこの辺りまで来るとどう言う技術なのかも解らないらしく、残りの子供達もにわかに不安そうな表情を隠せて居ない、やめとけって言ったのに見に来るからそうなるんだよ、無理を押して行動するのはカッコ悪いよ、マジで。
相変わらず奥さんだけは笑顔で手旗振って応援してる、何で手旗なのかも応援するのかも丸で意味不明、あんたはマジで沿道で声援送ってるマラソン観戦者かよ。
ソケットケースに収めた後は、ソケットケースのバッテリーケースにバッテリーを差し込み電源をオンにすると、後は自動で神経系と伝送系を繋いで最適化をしてくれる、電脳の初期動作だ。
暫くすると初期動作が問題なく終わった事をLEDの色が変わり知らせる。
「さぁ、これで、仕上げ。」
全身義体の後頭部ハッチを開き、ソケットケースをビルトインし、ハッチを閉じる。
視神経、全身の運動神経系等が義体に接続、最適化が終了すれば速やかに覚醒するだろう。
これで手術は終了だ、実にスムーズに術式が進んだ為、僅か4時間の短時間で終わったのだった。
通常は、電脳化に掛かる時間だけで6時間と言われて居るのでやはり今の私のスキル等の能力はかなりチートだと思う。
-----------
10分後
全身義体になったカイエンが目を覚ました。
なんだかんだ妙な行動で周囲を脱力されつつ、奥さんも本当は不安で一杯だったのだろう、カイエンが目を覚ました瞬間、突然号泣し、その場でしゃがみ込んだのだった。
でもまだ抱き合って貰っては困る、カイエンのパワーコントロールが未だだからだ、コレばかりは壊れやすい卵を掴む等の精密な作業を繰り返して自力で最適化をするしか無いのだ。
「では、奥さんとお子さん達はここから先には来ないで下さいね、多分入れないと思うけど。」
「どういう仕組みなんだ?」
「私の持つアルケミストスキルの支配空間に成るのだと思いますよ。
実際、この空間内部は埃一つも無い完全無菌室になってるから。」
「錬金術の支配空間って事か?
って言うかそれはもはや魔法のようだな。」
「うん、私もこんな事が何で出来るのか判って居ないのできっとこれが糞ったれ神が私にくれた能力なのだろうけど、これはもはや魔法だよな、でも私も魔法は使えないしこの世界にも魔法は存在しないのだろう?」
「ああ、お伽噺の世界だな、魔法なんてのは。」
「まぁ、時間も惜しいので始めるよ、先ずはこの薬を飲んでね。
貴方を脳神経を含めて仮死状態にする薬だ。」
「この薬もお前が作ったのか?こんな薬見た事も聞いた事もない。」
「厳密に言うと薬では無い。
この間キースに義手を付けてやった時に笑気ガスによる全身麻酔でやったんだけどやっぱりこっちの方が扱いが楽だったから開発して見んだが・・・
一時的に死んだ状態にしつつ状態を維持させるナノマシンなんだ、こいつを体内に取り込むと何年でも心肺停止脳波停止状態でその時の肉体を維持し続ける事が出来る。
そして解除コードをナノマシンに認識させる事で解除が可能だ。
宇宙探索時代の始まる切っ掛けになった発明品だ、コールドスリープと言う技術だな、まぁ何言ってるのかは解らないのだろうけども。」
「すまん、聞いて置いて申し訳ないが殆ど解らなかった。」
「なので御託はもういらんよな、始めるぞ、飲んでくれ。」
「ああ、判った。」
覚悟を決めたカイエンの飲みっぷりはやけ酒でも飲むようであった、やっぱ怖いのだろう。
その様子を遠巻きに見ていた奥さんのマカンヌが何故か、まるで沿道でマラソンの応援をする観戦者みたいに手旗を振って声援を送って居る。
手旗は自作してるっぽいね、なんかこの人お茶目さんだわ。
マカンヌさんに付き合って一緒に手旗を振って居る子供達の表情がすっごく微妙だ、うん、そう言う表情になるよね、心中お察ししますよホント。
妙にテンション高いんだけど何処かズレてる感じなんだよなぁ。
なんかズッコケてしまいそうなノリで一瞬たじろいだけども、気を取り直して術式開始だ。
ブレインソケットケースを開いた状態で空中に固定する、何故こんな事が出来るのかは良く解って無いけどコレもきっとスキルに載って居ないけど転生時に貰った権能の一つなのかも?
そして頭蓋後頭部から脊椎迄を切り開き脊髄神経系ごと、大脳、小脳、海馬等の脳細胞系統、顔面方面の神経系と大脳動脈、大脳静脈を抜き出す。
この辺りでカイエンの一番下の娘、パメラは貧血を起こして倒れた、やっぱりね、だから言ったのに・・・
脳血管を人工血管に繋いで100年以上は劣化しない人工血液を通し人工心肺系と繋いでソケットケースにそれら全てを収める。
もうこの辺りまで来るとどう言う技術なのかも解らないらしく、残りの子供達もにわかに不安そうな表情を隠せて居ない、やめとけって言ったのに見に来るからそうなるんだよ、無理を押して行動するのはカッコ悪いよ、マジで。
相変わらず奥さんだけは笑顔で手旗振って応援してる、何で手旗なのかも応援するのかも丸で意味不明、あんたはマジで沿道で声援送ってるマラソン観戦者かよ。
ソケットケースに収めた後は、ソケットケースのバッテリーケースにバッテリーを差し込み電源をオンにすると、後は自動で神経系と伝送系を繋いで最適化をしてくれる、電脳の初期動作だ。
暫くすると初期動作が問題なく終わった事をLEDの色が変わり知らせる。
「さぁ、これで、仕上げ。」
全身義体の後頭部ハッチを開き、ソケットケースをビルトインし、ハッチを閉じる。
視神経、全身の運動神経系等が義体に接続、最適化が終了すれば速やかに覚醒するだろう。
これで手術は終了だ、実にスムーズに術式が進んだ為、僅か4時間の短時間で終わったのだった。
通常は、電脳化に掛かる時間だけで6時間と言われて居るのでやはり今の私のスキル等の能力はかなりチートだと思う。
-----------
10分後
全身義体になったカイエンが目を覚ました。
なんだかんだ妙な行動で周囲を脱力されつつ、奥さんも本当は不安で一杯だったのだろう、カイエンが目を覚ました瞬間、突然号泣し、その場でしゃがみ込んだのだった。
でもまだ抱き合って貰っては困る、カイエンのパワーコントロールが未だだからだ、コレばかりは壊れやすい卵を掴む等の精密な作業を繰り返して自力で最適化をするしか無いのだ。
10
お気に入りに追加
122
あなたにおすすめの小説
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
(完)なにも死ぬことないでしょう?
青空一夏
恋愛
ジュリエットはイリスィオス・ケビン公爵に一目惚れされて子爵家から嫁いできた美しい娘。イリスィオスは初めこそ優しかったものの、二人の愛人を離れに住まわせるようになった。
悩むジュリエットは悲しみのあまり湖に身を投げて死のうとしたが死にきれず昏睡状態になる。前世を昏睡状態で思い出したジュリエットは自分が日本という国で生きていたことを思い出す。還暦手前まで生きた記憶が不意に蘇ったのだ。
若い頃はいろいろな趣味を持ち、男性からもモテた彼女の名は真理。結婚もし子供も産み、いろいろな経験もしてきた真理は知っている。
『亭主、元気で留守がいい』ということを。
だったらこの状況って超ラッキーだわ♪ イケてるおばさん真理(外見は20代前半のジュリエット)がくりひろげるはちゃめちゃコメディー。
ゆるふわ設定ご都合主義。気分転換にどうぞ。初めはシリアス?ですが、途中からコメディーになります。中世ヨーロッパ風ですが和のテイストも混じり合う異世界。
昭和の懐かしい世界が広がります。懐かしい言葉あり。解説付き。
転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中にいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出す。周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっており、自分だけ助かっていることにショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。
アラヒフおばさんのゆるゆる異世界生活
ゼウママ
ファンタジー
50歳目前、突然異世界生活が始まる事に。原因は良く聞く神様のミス。私の身にこんな事が起こるなんて…。
「ごめんなさい!もう戻る事も出来ないから、この世界で楽しく過ごして下さい。」と、言われたのでゆっくり生活をする事にした。
現役看護婦の私のゆっくりとしたどたばた異世界生活が始まった。
ゆっくり更新です。はじめての投稿です。
誤字、脱字等有りましたらご指摘下さい。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
とある元令嬢の選択
こうじ
ファンタジー
アメリアは1年前まで公爵令嬢であり王太子の婚約者だった。しかし、ある日を境に一変した。今の彼女は小さな村で暮らすただの平民だ。そして、それは彼女が自ら下した選択であり結果だった。彼女は言う『今が1番幸せ』だ、と。何故貴族としての幸せよりも平民としての暮らしを決断したのか。そこには彼女しかわからない悩みがあった……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる