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薬師編
第三十三話 行動食
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「師匠、行動食を作ったので試食をお願いします」
窓から入り込む冷気に震えながらキッチンに行くと、弟子からいきなり試食を頼まれた。
「行動食?」
「はい。栄養価のあるナッツやドライフルーツを棒状に固めてみました。非常食も兼ねてます」
朝から一気に説明されても頭に入らないが、目の前の食べ物は美味しそうに見えた。
「すごいな。全部お前が?」
「はい。何回か試作はしたのですが、師匠にも食べてもらいたくて」
「わかった」
一口齧ってみると、ナッツの香ばしさとドライフルーツの素朴な甘さが、口の中でほどよく混ざった。
「うん、うまい」
「そうですか! よかったぁ」
安堵するように息を吐くテオドールを微笑ましく見守る。
用意された紅茶を飲み干すと、一本しか食べていないのに程なくして満腹になった。
「もう無理。入らない」
「もうですか? 冒険者の方向けに販売する予定で、一人当たり三本を想定しているのですが」
「いいんじゃないか。俺は一本で十分」
引きこもりぎみの薬師とダンジョン探索に勤しむ冒険者では消費量も違うはずだ。
「ありがとうございます。今後もご協力をお願いできますでしょうか」
「それはいいけど。なんで急に行動食を?」
「はい。実は——」
テオドールの説明によると、行動食を作ったのは、錬金術師の知り合いが隣街に住み始めたことがきっかけのようだ。テオドールと同じ学院出身で、エイデン先輩とアルバート先輩というらしい。二人は恋人で常に一緒にいるそうだ。
十中八九、数年前に報告を受けた二人だろう。まさか関係が進展していたとは。
「エイデン先輩とアルバート先輩は恋仲になったのか」
「はい。あの無口なエイデン先輩が大はしゃぎでした」
「へー」
びっくりするほど何も興味が湧かなかった。これは、あれだ。隣の家のお孫さんが九歳になったと聞いた時と同じ感情だ。
「それで、エイデン先輩とアルバート先輩が保存用の包み紙を共同開発したみたいで、俺に何か作らないかと声がかかったんです」
「なんでまた冒険者向けに?」
「最近、ダンジョンの下層で魔物が増えた影響で攻略が滞って一部の方がピリピリしているそうで。美味しい行動食で少しでも気持ちが軽くなればいいなと」
思ったよりちゃんとした理由だった。弟子の成長が喜ばしくて、気がついたらテオドールの頭を撫でていた。
「応援してる。頑張れよ」
「はい!」
テオドールは目を閉じて俺の手を受け入れている。自分より図体の大きい男のあどけなさに癒されて、しばらくそのまま撫で続けた。
数日後、俺はうんざりしていた。あれから毎日行動食を試食しているからだ。
「師匠、今日もお願いします」
「うん」
一口齧ってみると、ナッツの香ばしさとドライフルーツの素朴な甘さが、口の中でほどよく混ざった。すなわち、初日に食べた味と全く同じだ。
「どうですか?」
期待に満ちた目で見てくる弟子を裏切るわけにもいかず、正直に感想を述べることにした。
「美味しいけど、味の違いが全くわからん。初日に食べたものと何が違うのか説明してほしい」
「そうですか? 甘みを減らして香ばしさを足すためにナッツの配合を変えているのですが」
悲しそうな顔をされて心が痛む。その顔を見て、冒険者は味より量を取りがちだという助言は言わない事にした。
「たしかに甘みは減ったような」
「ですよね! でもまだ香ばしさが足りない気がして。師匠、また明日もお願いします!」
「任せろ」
テオドールは満足そうに笑うと、後片付けを済ませ、薬師ギルドに行くため家を出た。
一人になった家で、ソファに座り頭を抱える。テオドールに「もう十分美味しいからさっさと商品化しろ」と言うのは簡単だ。
だが以前、薬師はこだわり抜くことが大事だと説いてしまった手前、無下に突き放すのもはばかられる。
「ああぁ、もう!」
大声を出したら、行き場のない気持ちが少しだけ和らいだ。
俺は、テオドールの師匠だ。弟子に頼られたら応えてやるのが師匠として正しい姿だろう。
「こうなったら徹底的にやってやる」
ソファから立ち上がり、出かける支度を始める。
俺は決意した。ガスォンの街で売られている全ての行動食を買い漁り、テオドールに具体的な助言をくれてやる。そして、ナッツとドライフルーツまみれの生活から早々と脱却する。
玄関を開けると凍えるような寒さが襲ってきた。俺は寒さを振り切るように、外套の襟を立てて走り出した。
さらに数日後、事態は泥沼化していた。具体的な助言をしたことで、テオドールの味へのこだわりが先鋭化されてしまった。
「師匠、どうですか?」
「ナッツを砕きすぎて噛み応えがなくなってる気がする。非常食も兼ねているなら噛むことによる満腹感も重視しないと」
「さすが師匠! 参考になります! 薬師ギルドに行って調整してきますね」
あー、やってしまった。これで明日も行動食だ。
朝食だけならなんとか受け入れられるけど、朝と昼がこれなのは辛すぎる。しかもテオドールが作ったやつだけではなく、ガスォンの街で参考用に買った行動食も消費しなければならない。
散々食べ比べた結果、テオドールの行動食が断トツで美味しかった。それなのに、なぜ余計な助言をしてしまうのか。これでは商品化が遠のくばかりだ。
理由はわかっている。俺はテオドールに自信をつけてもらいたいのだ。そのためには、テオドール自身が心の底から納得できるものを作り上げる必要がある。原価計算など商売のことはその後考えればいい。
「耐えろ。大丈夫だ。テオドールのことだから、そのうち終わる」
自分に言い聞かせるように出した呟きは、一人きりのリビングに吸い込まれていった。
それからさらに数日が経った。リビングのソファに座り、朝食の定番となった行動食を齧る。
ナッツの風味、ドライフルーツの素朴な甘さ、満足感のある噛み応え。全てにおいて最高の出来だ。
「美味しい」
「ありがとうございました。師匠のおかげで納得のいくものが出来ました」
「俺は別に何もしてない。よく頑張ったな」
「はい」
やっと完成したというのに、テオドールは浮かない顔をしている。隣に座るよう促すと静かに腰を下ろした。
「何か問題でもあったのか?」
「いえ。申請も終わって、これは絶対売れると冒険者ギルドの方にも背中を押してもらえました。一週間後に売り出す予定です」
「順調だな」
「ありがたいことに予約も頂いています。でも落ち着かなくて」
俯きぎみに話すテオドールの背中を優しく叩く。すると、テオドールが顔を上げて目を合わせてきた。その瞳は不安げに揺れていた。
「わかる。俺も回復薬を作った時すごい不安だった」
「師匠でもですか?」
「みんなそうだろ。それだけ真剣に取り組んでるってことだ」
安心させるように慣れない笑顔を作ってみせると、テオドールは安堵の表情を浮かべた。
「ありがとうございます。気持ちが楽になりました」
今回の経験はいずれテオドールの自信に繋がるだろう。そうしたら次に進むこともできるはずだ。
テオドールから前向きな言葉は出たが、まだ笑顔はぎこちない。しかし、師匠として言えることは全て言ってしまった。これから伝えるのは番いとしての言葉だ。
テオドールの肩に頭を乗せ、手を絡ませる。いきなりの事に驚いたのか、テオドールは身体をビクッと震わせた。
「俺はお前の作ったもの好きだよ。食べ物も薬も、全部だ。だからそう不安にならなくていい」
「師匠……」
「夕飯、期待してる」
力強く手を握ると、お返しとばかりに身体を強く抱きしめられた。
しばらくして身体を離したら、テオドールが自然な笑顔を見せてくれた。安心したと同時に、朝から抱き合ったことが照れくさくなり、手で顔を覆った。
その日の夜、テオドールが鍋いっぱいにビーフシチューを作ってくれた。
あまりの美味しさに感動して三杯もおかわりしてしまった。しばらくの間テオドールはビーフシチューに口を付けず、俺が食べる様子を幸せそうな顔でずっと眺めていた。
「そういえば、行動食の売れ行きはどうだった?」
テオドールの行動食が発売されて二週間後、何となしに聞いてみたら渋い顔をされた。
「おかげさまで、売り上げはよかったです。ただ問題が起きてしまいまして」
「問題?」
テオドールは答え辛そうにしていたが、俺の顔を見て慌てて口を開いた。
「心配させてしまってすみません。実はですね、値段の関係でパーティー全員分の行動食を一つにまとめて販売したんです」
「ああ」
「そしたら、奪い合いというか、一人で全部食べ尽くした方が複数いたみたいで」
ダンジョン攻略という極限状態下でそれは本気で危ない。
「死人はでなかったか?」
「それはまあ、ギリギリ大丈夫でした。でも制裁というか、そういうのはあったみたいですね」
「だろうな」
「それで、冒険者ギルドから小分けにして売ってくれと懇願されまして。多少値段が上がっても売れるから心配するなとお墨付きを頂きました」
テオドールが遠い目をしている。俺も同じ目をしているかもしれない。
ふと頭に浮かんだ「味にこだわったおかげだな」という下手な励ましは、永遠に封印することにした。
窓から入り込む冷気に震えながらキッチンに行くと、弟子からいきなり試食を頼まれた。
「行動食?」
「はい。栄養価のあるナッツやドライフルーツを棒状に固めてみました。非常食も兼ねてます」
朝から一気に説明されても頭に入らないが、目の前の食べ物は美味しそうに見えた。
「すごいな。全部お前が?」
「はい。何回か試作はしたのですが、師匠にも食べてもらいたくて」
「わかった」
一口齧ってみると、ナッツの香ばしさとドライフルーツの素朴な甘さが、口の中でほどよく混ざった。
「うん、うまい」
「そうですか! よかったぁ」
安堵するように息を吐くテオドールを微笑ましく見守る。
用意された紅茶を飲み干すと、一本しか食べていないのに程なくして満腹になった。
「もう無理。入らない」
「もうですか? 冒険者の方向けに販売する予定で、一人当たり三本を想定しているのですが」
「いいんじゃないか。俺は一本で十分」
引きこもりぎみの薬師とダンジョン探索に勤しむ冒険者では消費量も違うはずだ。
「ありがとうございます。今後もご協力をお願いできますでしょうか」
「それはいいけど。なんで急に行動食を?」
「はい。実は——」
テオドールの説明によると、行動食を作ったのは、錬金術師の知り合いが隣街に住み始めたことがきっかけのようだ。テオドールと同じ学院出身で、エイデン先輩とアルバート先輩というらしい。二人は恋人で常に一緒にいるそうだ。
十中八九、数年前に報告を受けた二人だろう。まさか関係が進展していたとは。
「エイデン先輩とアルバート先輩は恋仲になったのか」
「はい。あの無口なエイデン先輩が大はしゃぎでした」
「へー」
びっくりするほど何も興味が湧かなかった。これは、あれだ。隣の家のお孫さんが九歳になったと聞いた時と同じ感情だ。
「それで、エイデン先輩とアルバート先輩が保存用の包み紙を共同開発したみたいで、俺に何か作らないかと声がかかったんです」
「なんでまた冒険者向けに?」
「最近、ダンジョンの下層で魔物が増えた影響で攻略が滞って一部の方がピリピリしているそうで。美味しい行動食で少しでも気持ちが軽くなればいいなと」
思ったよりちゃんとした理由だった。弟子の成長が喜ばしくて、気がついたらテオドールの頭を撫でていた。
「応援してる。頑張れよ」
「はい!」
テオドールは目を閉じて俺の手を受け入れている。自分より図体の大きい男のあどけなさに癒されて、しばらくそのまま撫で続けた。
数日後、俺はうんざりしていた。あれから毎日行動食を試食しているからだ。
「師匠、今日もお願いします」
「うん」
一口齧ってみると、ナッツの香ばしさとドライフルーツの素朴な甘さが、口の中でほどよく混ざった。すなわち、初日に食べた味と全く同じだ。
「どうですか?」
期待に満ちた目で見てくる弟子を裏切るわけにもいかず、正直に感想を述べることにした。
「美味しいけど、味の違いが全くわからん。初日に食べたものと何が違うのか説明してほしい」
「そうですか? 甘みを減らして香ばしさを足すためにナッツの配合を変えているのですが」
悲しそうな顔をされて心が痛む。その顔を見て、冒険者は味より量を取りがちだという助言は言わない事にした。
「たしかに甘みは減ったような」
「ですよね! でもまだ香ばしさが足りない気がして。師匠、また明日もお願いします!」
「任せろ」
テオドールは満足そうに笑うと、後片付けを済ませ、薬師ギルドに行くため家を出た。
一人になった家で、ソファに座り頭を抱える。テオドールに「もう十分美味しいからさっさと商品化しろ」と言うのは簡単だ。
だが以前、薬師はこだわり抜くことが大事だと説いてしまった手前、無下に突き放すのもはばかられる。
「ああぁ、もう!」
大声を出したら、行き場のない気持ちが少しだけ和らいだ。
俺は、テオドールの師匠だ。弟子に頼られたら応えてやるのが師匠として正しい姿だろう。
「こうなったら徹底的にやってやる」
ソファから立ち上がり、出かける支度を始める。
俺は決意した。ガスォンの街で売られている全ての行動食を買い漁り、テオドールに具体的な助言をくれてやる。そして、ナッツとドライフルーツまみれの生活から早々と脱却する。
玄関を開けると凍えるような寒さが襲ってきた。俺は寒さを振り切るように、外套の襟を立てて走り出した。
さらに数日後、事態は泥沼化していた。具体的な助言をしたことで、テオドールの味へのこだわりが先鋭化されてしまった。
「師匠、どうですか?」
「ナッツを砕きすぎて噛み応えがなくなってる気がする。非常食も兼ねているなら噛むことによる満腹感も重視しないと」
「さすが師匠! 参考になります! 薬師ギルドに行って調整してきますね」
あー、やってしまった。これで明日も行動食だ。
朝食だけならなんとか受け入れられるけど、朝と昼がこれなのは辛すぎる。しかもテオドールが作ったやつだけではなく、ガスォンの街で参考用に買った行動食も消費しなければならない。
散々食べ比べた結果、テオドールの行動食が断トツで美味しかった。それなのに、なぜ余計な助言をしてしまうのか。これでは商品化が遠のくばかりだ。
理由はわかっている。俺はテオドールに自信をつけてもらいたいのだ。そのためには、テオドール自身が心の底から納得できるものを作り上げる必要がある。原価計算など商売のことはその後考えればいい。
「耐えろ。大丈夫だ。テオドールのことだから、そのうち終わる」
自分に言い聞かせるように出した呟きは、一人きりのリビングに吸い込まれていった。
それからさらに数日が経った。リビングのソファに座り、朝食の定番となった行動食を齧る。
ナッツの風味、ドライフルーツの素朴な甘さ、満足感のある噛み応え。全てにおいて最高の出来だ。
「美味しい」
「ありがとうございました。師匠のおかげで納得のいくものが出来ました」
「俺は別に何もしてない。よく頑張ったな」
「はい」
やっと完成したというのに、テオドールは浮かない顔をしている。隣に座るよう促すと静かに腰を下ろした。
「何か問題でもあったのか?」
「いえ。申請も終わって、これは絶対売れると冒険者ギルドの方にも背中を押してもらえました。一週間後に売り出す予定です」
「順調だな」
「ありがたいことに予約も頂いています。でも落ち着かなくて」
俯きぎみに話すテオドールの背中を優しく叩く。すると、テオドールが顔を上げて目を合わせてきた。その瞳は不安げに揺れていた。
「わかる。俺も回復薬を作った時すごい不安だった」
「師匠でもですか?」
「みんなそうだろ。それだけ真剣に取り組んでるってことだ」
安心させるように慣れない笑顔を作ってみせると、テオドールは安堵の表情を浮かべた。
「ありがとうございます。気持ちが楽になりました」
今回の経験はいずれテオドールの自信に繋がるだろう。そうしたら次に進むこともできるはずだ。
テオドールから前向きな言葉は出たが、まだ笑顔はぎこちない。しかし、師匠として言えることは全て言ってしまった。これから伝えるのは番いとしての言葉だ。
テオドールの肩に頭を乗せ、手を絡ませる。いきなりの事に驚いたのか、テオドールは身体をビクッと震わせた。
「俺はお前の作ったもの好きだよ。食べ物も薬も、全部だ。だからそう不安にならなくていい」
「師匠……」
「夕飯、期待してる」
力強く手を握ると、お返しとばかりに身体を強く抱きしめられた。
しばらくして身体を離したら、テオドールが自然な笑顔を見せてくれた。安心したと同時に、朝から抱き合ったことが照れくさくなり、手で顔を覆った。
その日の夜、テオドールが鍋いっぱいにビーフシチューを作ってくれた。
あまりの美味しさに感動して三杯もおかわりしてしまった。しばらくの間テオドールはビーフシチューに口を付けず、俺が食べる様子を幸せそうな顔でずっと眺めていた。
「そういえば、行動食の売れ行きはどうだった?」
テオドールの行動食が発売されて二週間後、何となしに聞いてみたら渋い顔をされた。
「おかげさまで、売り上げはよかったです。ただ問題が起きてしまいまして」
「問題?」
テオドールは答え辛そうにしていたが、俺の顔を見て慌てて口を開いた。
「心配させてしまってすみません。実はですね、値段の関係でパーティー全員分の行動食を一つにまとめて販売したんです」
「ああ」
「そしたら、奪い合いというか、一人で全部食べ尽くした方が複数いたみたいで」
ダンジョン攻略という極限状態下でそれは本気で危ない。
「死人はでなかったか?」
「それはまあ、ギリギリ大丈夫でした。でも制裁というか、そういうのはあったみたいですね」
「だろうな」
「それで、冒険者ギルドから小分けにして売ってくれと懇願されまして。多少値段が上がっても売れるから心配するなとお墨付きを頂きました」
テオドールが遠い目をしている。俺も同じ目をしているかもしれない。
ふと頭に浮かんだ「味にこだわったおかげだな」という下手な励ましは、永遠に封印することにした。
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