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学院編
第七話 心地よい冷気
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テオドールの入学式から数ヶ月が経った。その間特に何も起きず、俺は薬師ギルドに篭ってひたすら調合している。
テオドールは充実した学生生活を送っているようだ。本人が楽しそうに報告してくるので、よく話に出る友人の名前を覚えてしまった。
朝晩がだいぶ冷えるようになってきた。本格的な冬の到来が近い。寒さに震えながら暖房の魔道具を起動させる。
金さえあれば便利な魔道具が手に入るのだから良い世の中だ。昔と比べたら種類も増えた。
魔力枯渇症の人間は、これからの時代もっと生きづらくなるかもしれない。魔道具を起動するたびに魔力の残量に怯えなければならないのだから。
照明の魔道具なんて、今ではほとんどの一般家庭で普及している。全く魔道具を使わない生活を送るのは難しくなるだろう。
魔力量が生まれつき多くて本当によかった。魔力枯渇症なのに、魔力関係はそこまで気にする必要がない。見た目のせいで理不尽な目に遭うことが多いから、損も得もしないけど。
薬草の切れ端で作った薬草茶を飲みながら今後の予定を考える。今日は休日だけど特にやることもない。いつも通り薬師ギルドで納品の依頼でも受けるか。
それにしても今日は本格的に寒い。暖房をつけているのにこんなに寒いなんて、外に出る時は厚着したほうがいいかもしれない。
厚手の外套はあったかなとぼんやり考えていたら、玄関が勢いよく開く音がした。
「師匠おはようございます! あれ? なんか寒くないですか?」
「扉を閉めろ。寒いだろ」
「いや、この部屋寒すぎですって。外とそんな変わらないですよ」
そんな馬鹿な、確実に起動させたのに。慌てて暖房を確認すると、ただ風を送るだけの魔道具になっていた。その瞬間、今日の予定が決定した。
地味な色の空と、地味な色の外套を纏った人々。寒い日は視覚が全く刺激されないから、街を歩いていても面白くない。
まあ、今日はこいつがいるから多少はましだけど。
「師匠と街歩き。これはデートといっても過言ではないのでは?」
「絶対違う。お前さ、寮生なのに週一回こっち来て大丈夫なのか? 課題とか、付き合いとか」
「師匠、これはデートですよね?」
「あー、はいはい。そうかもしれないな。単位はちゃんと取れよ」
「単位は大丈夫です。その辺はちゃんとしてるので。ところで、デートなら手を繋いだほうがいいと思うのですが」
「却下」
そもそもデートではないし。会話にならないから仕方なく肯定しただけだ。
魔道具屋に行き、暖房が壊れたことを伝えると明日修理に来てくれることになった。
「師匠、修理は俺が休みの日にしませんか?」
「やだよ。その間寒いだろ」
「でも俺心配で。師匠が男の人と家で二人きりというのはちょっと……」
「お前な、職人さんに失礼だろ。そもそも俺も男だからな?」
「師匠は綺麗だから性別とか関係ないです。せめて窓か玄関扉を開けっぱなしで対応してくださいね。あと終わったら手紙で報告してください。できれば直接がいいです」
「わかった。お前の言う通りにするから、この話題は終わらせよう。手紙で報告する」
離れて暮らすようになってから弟子が過保護になっているような。
俺の見た目で襲ってくるやつなんているわけないのに。修理の依頼した時も始終怖がられていたし。
テオドールの目に俺がどう映っているのか気になってきた。聞いたら最後、ひたすらよくわからない賛美を聞かされそうだからやめておくけど。
「師匠、お腹空きませんか?」
「そうだな。でも、ここら辺の店はちょっと」
「口に合いませんか?」
「うん。まあそんな感じ」
「ならこの前行ったお店が美味しかったのでそこにしましょうか。少し離れたところにありますが」
「構わない。行こうか」
見た目のせいで、ここら辺の食堂はほとんど出禁になったから行けない。なんて言えるわけない。情けないにもほどがある。弟子の前ではなるべく格好つけたい。
テオドールと話しながら歩いていたら、いつの間にか店に到着していた。明るい色の外壁と、大きな窓から漏れる温かな灯りが印象的で、若者たちが好きそうな外観だ。
店員に案内された席に座り品書きを眺めたが、料理の種類が多すぎて何を選べばいいのかわからない。
周囲を観察すると、恋人や友人と相談しながら料理を決めていた。俺もテオドールに相談したほうがいいのか?
「師匠は何にします?」
「決めきれないから、日替わりか店のおすすめ」
「俺ステーキとサンドイッチで迷ってて。よかったら分け合いませんか?ちょっとずつ交換しましょう」
「わかった。お前に任せる」
いい感じに決まった。これで少しはこの店に馴染めたのではないだろうか。
結局、料理から飲み物まで全て弟子に任せてしまった。テオドールはハキハキとした声で店員に注文を伝えていた。
「師匠、フード脱ぎませんか」
「脱がない」
料理を待っていると、テオドールが気まずそうに指摘してきた。今の俺は外套のフードを目深にかぶって顔を隠している。
テオドールはこの店が気に入っている様子だったから、今後もここに通うだろう。俺のせいで出禁になったらかわいそうだ。行儀はよくないけど、これは譲れない。
俺の頑なな態度に、テオドールは苦笑しながら話題を変えた。
「この前アルマ達とここに来まして。ああ、アルマは」
「入試の時の子だろ」
「あ、俺の話覚えていてくれたんですね。嬉しいです」
「そりゃ何回も聞いてるからな」
「アルマがこの店を勧めてくれて、何人かで行ったんです。その時ヒューゴが食べてたサンドイッチが気になって。でも男同士で分け合うのも違うなって。あ、ヒューゴは」
「入学式の時、一緒にいた小柄なやつだろ」
「師匠。俺、今すごく幸せな気分です」
テオドールが恍惚とした顔で、自分の頬に手を添えている。今の会話のどこが幸せに繋がるのか、俺にはさっぱりわからない。
ちょうどよく料理が運ばれてきたので、意識をそちらに向ける。
分厚い一枚肉のステーキと、具がたくさん挟まっているサンドイッチだ。パンに焼き目がついているところにこだわりを感じる。サラダとスープも添えられていて、しっかりと量もある。
サンドイッチを持ってみると、手に重さを感じるくらいずっしりとした手応えがあった。一口食べると、野菜と肉の味が口の中で調和する。野菜の水分を吸わせないためにパンを焼いたのだと思うが、その香ばしさが味を引き締めていてすごく美味しい。
「美味しいですか?」
「具が多くて美味い」
「俺も食べたいです」
「いいぞ。ほら」
サンドイッチを差し出してから我に返った。テオドールに皿ごと渡せばよかったのではないか。つい昔の癖が出てしまった。
慌てて手を引っ込めようとしたら、手首を掴まれた。そのままテオドールはサンドイッチに齧りつく。
テオドールが咀嚼して飲み下すまで、ずっと目が離せなかった。その間も手首を掴まれたままだ。
「師匠、やっぱりこれってデートですよね?」
「あー……保留で」
フードをかぶっててよかったと心底思った。
なんとか料理を食べ終え、会計を済ませて外に出た。正直料理の味はほとんど覚えていない。
「俺、今なら何でもできる気がします」
「なら先に道具屋に行って乳鉢と乳棒があるか確認してきてくれ。後で追いつくから」
「任せてください!」
テオドールが全速力で駆け出した。食後すぐにあそこまで動いて大丈夫なんだろうか。自分から言い出しておいて、心配になってしまった。
弟子の背中を見送りながら、フードを脱ぐ。ちょうどその時、冷たく乾いた風が頬をなでた。
容赦なく体温を奪う風が、今はなぜか心地よかった。
テオドールは充実した学生生活を送っているようだ。本人が楽しそうに報告してくるので、よく話に出る友人の名前を覚えてしまった。
朝晩がだいぶ冷えるようになってきた。本格的な冬の到来が近い。寒さに震えながら暖房の魔道具を起動させる。
金さえあれば便利な魔道具が手に入るのだから良い世の中だ。昔と比べたら種類も増えた。
魔力枯渇症の人間は、これからの時代もっと生きづらくなるかもしれない。魔道具を起動するたびに魔力の残量に怯えなければならないのだから。
照明の魔道具なんて、今ではほとんどの一般家庭で普及している。全く魔道具を使わない生活を送るのは難しくなるだろう。
魔力量が生まれつき多くて本当によかった。魔力枯渇症なのに、魔力関係はそこまで気にする必要がない。見た目のせいで理不尽な目に遭うことが多いから、損も得もしないけど。
薬草の切れ端で作った薬草茶を飲みながら今後の予定を考える。今日は休日だけど特にやることもない。いつも通り薬師ギルドで納品の依頼でも受けるか。
それにしても今日は本格的に寒い。暖房をつけているのにこんなに寒いなんて、外に出る時は厚着したほうがいいかもしれない。
厚手の外套はあったかなとぼんやり考えていたら、玄関が勢いよく開く音がした。
「師匠おはようございます! あれ? なんか寒くないですか?」
「扉を閉めろ。寒いだろ」
「いや、この部屋寒すぎですって。外とそんな変わらないですよ」
そんな馬鹿な、確実に起動させたのに。慌てて暖房を確認すると、ただ風を送るだけの魔道具になっていた。その瞬間、今日の予定が決定した。
地味な色の空と、地味な色の外套を纏った人々。寒い日は視覚が全く刺激されないから、街を歩いていても面白くない。
まあ、今日はこいつがいるから多少はましだけど。
「師匠と街歩き。これはデートといっても過言ではないのでは?」
「絶対違う。お前さ、寮生なのに週一回こっち来て大丈夫なのか? 課題とか、付き合いとか」
「師匠、これはデートですよね?」
「あー、はいはい。そうかもしれないな。単位はちゃんと取れよ」
「単位は大丈夫です。その辺はちゃんとしてるので。ところで、デートなら手を繋いだほうがいいと思うのですが」
「却下」
そもそもデートではないし。会話にならないから仕方なく肯定しただけだ。
魔道具屋に行き、暖房が壊れたことを伝えると明日修理に来てくれることになった。
「師匠、修理は俺が休みの日にしませんか?」
「やだよ。その間寒いだろ」
「でも俺心配で。師匠が男の人と家で二人きりというのはちょっと……」
「お前な、職人さんに失礼だろ。そもそも俺も男だからな?」
「師匠は綺麗だから性別とか関係ないです。せめて窓か玄関扉を開けっぱなしで対応してくださいね。あと終わったら手紙で報告してください。できれば直接がいいです」
「わかった。お前の言う通りにするから、この話題は終わらせよう。手紙で報告する」
離れて暮らすようになってから弟子が過保護になっているような。
俺の見た目で襲ってくるやつなんているわけないのに。修理の依頼した時も始終怖がられていたし。
テオドールの目に俺がどう映っているのか気になってきた。聞いたら最後、ひたすらよくわからない賛美を聞かされそうだからやめておくけど。
「師匠、お腹空きませんか?」
「そうだな。でも、ここら辺の店はちょっと」
「口に合いませんか?」
「うん。まあそんな感じ」
「ならこの前行ったお店が美味しかったのでそこにしましょうか。少し離れたところにありますが」
「構わない。行こうか」
見た目のせいで、ここら辺の食堂はほとんど出禁になったから行けない。なんて言えるわけない。情けないにもほどがある。弟子の前ではなるべく格好つけたい。
テオドールと話しながら歩いていたら、いつの間にか店に到着していた。明るい色の外壁と、大きな窓から漏れる温かな灯りが印象的で、若者たちが好きそうな外観だ。
店員に案内された席に座り品書きを眺めたが、料理の種類が多すぎて何を選べばいいのかわからない。
周囲を観察すると、恋人や友人と相談しながら料理を決めていた。俺もテオドールに相談したほうがいいのか?
「師匠は何にします?」
「決めきれないから、日替わりか店のおすすめ」
「俺ステーキとサンドイッチで迷ってて。よかったら分け合いませんか?ちょっとずつ交換しましょう」
「わかった。お前に任せる」
いい感じに決まった。これで少しはこの店に馴染めたのではないだろうか。
結局、料理から飲み物まで全て弟子に任せてしまった。テオドールはハキハキとした声で店員に注文を伝えていた。
「師匠、フード脱ぎませんか」
「脱がない」
料理を待っていると、テオドールが気まずそうに指摘してきた。今の俺は外套のフードを目深にかぶって顔を隠している。
テオドールはこの店が気に入っている様子だったから、今後もここに通うだろう。俺のせいで出禁になったらかわいそうだ。行儀はよくないけど、これは譲れない。
俺の頑なな態度に、テオドールは苦笑しながら話題を変えた。
「この前アルマ達とここに来まして。ああ、アルマは」
「入試の時の子だろ」
「あ、俺の話覚えていてくれたんですね。嬉しいです」
「そりゃ何回も聞いてるからな」
「アルマがこの店を勧めてくれて、何人かで行ったんです。その時ヒューゴが食べてたサンドイッチが気になって。でも男同士で分け合うのも違うなって。あ、ヒューゴは」
「入学式の時、一緒にいた小柄なやつだろ」
「師匠。俺、今すごく幸せな気分です」
テオドールが恍惚とした顔で、自分の頬に手を添えている。今の会話のどこが幸せに繋がるのか、俺にはさっぱりわからない。
ちょうどよく料理が運ばれてきたので、意識をそちらに向ける。
分厚い一枚肉のステーキと、具がたくさん挟まっているサンドイッチだ。パンに焼き目がついているところにこだわりを感じる。サラダとスープも添えられていて、しっかりと量もある。
サンドイッチを持ってみると、手に重さを感じるくらいずっしりとした手応えがあった。一口食べると、野菜と肉の味が口の中で調和する。野菜の水分を吸わせないためにパンを焼いたのだと思うが、その香ばしさが味を引き締めていてすごく美味しい。
「美味しいですか?」
「具が多くて美味い」
「俺も食べたいです」
「いいぞ。ほら」
サンドイッチを差し出してから我に返った。テオドールに皿ごと渡せばよかったのではないか。つい昔の癖が出てしまった。
慌てて手を引っ込めようとしたら、手首を掴まれた。そのままテオドールはサンドイッチに齧りつく。
テオドールが咀嚼して飲み下すまで、ずっと目が離せなかった。その間も手首を掴まれたままだ。
「師匠、やっぱりこれってデートですよね?」
「あー……保留で」
フードをかぶっててよかったと心底思った。
なんとか料理を食べ終え、会計を済ませて外に出た。正直料理の味はほとんど覚えていない。
「俺、今なら何でもできる気がします」
「なら先に道具屋に行って乳鉢と乳棒があるか確認してきてくれ。後で追いつくから」
「任せてください!」
テオドールが全速力で駆け出した。食後すぐにあそこまで動いて大丈夫なんだろうか。自分から言い出しておいて、心配になってしまった。
弟子の背中を見送りながら、フードを脱ぐ。ちょうどその時、冷たく乾いた風が頬をなでた。
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