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番外編
ダンジョンへ⑤はじめまして
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僕たちは会社の応接室でダンジョンマスターとそのパートナーに対面していた。
ダンジョンの中にいるはずなのに、そうとしか言えないくらい現代的な内装だ。机と椅子は見覚えのあるものだし、棚にはトロフィーが飾られている。前世では学生の時に死んだから会社のことはよくわからないけど、細かいところまで再現されていると感じる。
「先ほどはマスターであるアキラ様が失礼いたしました。私は鬼丸と申します。以後お見知りおきを」
この人があの手記に書かれていた鬼丸さんか。頭に生えた二本の角が、彼が鬼人族であることを証明している。赤い長髪もなんとなく鬼っぽい。
眼鏡とスーツはアキラの趣味だろうか。真面目そうな雰囲気の彼によく似合っている。
「いや、こちらこそ目的を忘れてボス部屋を周回しようとしたから」
「だよな!」
僕の言葉にアキラが力強く同意する。アキラは横にいる鬼丸さんが怖い顔をしていることに気づかないまま話を続けた。
「だって何百年もここのダンジョンマスターやってて初めて前世持ちが訪ねて来たのにさ、ミノタウロス真っ二つにしたいから周回しようって言われたら焦るだろ! 放っておいたらこいつら絶対下に降りてたぞ」
「それはごめん。でもなんで僕が前世の記憶持ちってわかったの?」
「ダンジョンマスターは魂が見えるからそれでわかった」
手記を読んでどうやって判別するのか疑問だったけど、ダンジョンマスター独自の感覚があったようだ。
「なるほど、じゃあ改めてまして。僕はルカ。前世は日本人だったよ。そっちは冒険者の相棒で兄のアイザック」
「アイザックだ。よろしく。先ほどは武器を向けて申し訳なかった」
「気にするな。無理やりここに連れて来た俺も悪かったから」
「アキラ様、足が震えてましたよね」
「うるせー」
アキラをからかう鬼丸さんとそれに反応して軽く笑うアキラ。ふたりの間には長い年月を重ねた関係が感じられた。
その後しばらくは前世の話が続いた。まず死んだ時期の話になり、僕とアキラはほぼ同時期に亡くなったことが判明した。
アキラは残業して深夜に家に帰ったらダンジョンマスターになっていたらしい。おそらく心臓発作か脳卒中だろうと笑って言っていた。プログラマーでブラック企業だったから徹夜や残業が常態化していたみたいだ。恐ろしい話だし、それを乾いた笑いで受け入れているアキラもすごい。
僕のこともいろいろ聞かれた。医大生だったと話したら驚かれ、大学名を教えたらお坊ちゃんかよとからかわれた。昔のことなのによく覚えてるねと返したら、人間と作りが違うからなと言われた。
他にも質問されたけど、ほとんどはぐらかした。兄さんの前で瑠夏の話をするのがどうしても嫌だったからだ。
「まあ、前世の話はそれくらいにして。ここに来た目的は?」
アキラの問いに答える。
「地球産のものが手に入るって手記に書かれてたから。どうしてもうま味調味料がほしくて」
「なぜそれを?」
「ドラゴンの骨でラーメンが作りたくてさ。でもラーメンは素人だから成功する確率を上げようと思ってね」
アキラは呆れたような顔になった。
「え、それだけの理由で難易度ダンジョン強行突破したの? 金級が命がけで攻略するような場所を?」
「兄さんに食べてほしいから。前世で好きだったものを共有できるの嬉しいし」
「ルカ!」
兄さんに横から抱きつかれた。嬉しいけど知り合ったばかりの人の前だとちょっと気まずい。
「あー、そのことなんだが」
「どうしたの?」
「無理なんだ」
「えっ?」
アキラの顔が引き攣っている。目の泳ぎ方から焦っているのが丸わかりだ。
「地球産のものはダンジョンポイントを使って引き換えるのよ」
「ダンジョンポイントって、手記に書いてあった人の魂とか魔力とかそういったやつ?」
「そうだ。で、それってポイントを任意のものに変化させてるだけなんだ」
「つまり?」
「高濃度のダンジョンエネルギーだから人間が摂取したら死ぬ」
「だめじゃん」
「申し訳ない」
ダンジョンポイントやダンジョンエネルギーの詳細はよくわからないが、人智の及ばない力であるのは間違いない。手記にあった謎の存在の深掘りをしたくないので言及するのはやめた。
「あ、でも一つだけ」
アキラが真剣な声音で言う。
「何?」
「俺の体感だが、魔力が濃い魔物は肉も骨もうま味が強い。だからドラゴンの骨と塩だけでもそれなり以上の味になるはずだ」
「魔力が濃いってどういうこと?」
「質っていうか……密度? なんか魔法の強さとは別にあるんだよ。こう、ぐぅぅぅってなってる感じ? 例えばルカとアイザックだと、アイザックの方が美味い」
「普通そこは濃いって言わない?」
思わず兄さんを庇うように手を広げる。アキラは冗談だとにやけていたが、鬼丸さんに叱られてすかさず頭を下げた。
アキラの謝罪が終わると、鬼丸さんが遠慮がちに声をかけてくれた。
「あの、ルカ様」
「どうしたの?」
呼び捨てでいいよと言ったけど、アキラ様のご友人だからと頑なに拒否されてこちらが折れた。様付けで呼ばれるのは落ち着かないが仕方ない。
「ルカ様はドラゴンを所持しているということでよろしいでしょうか」
「うん。無限収納に全身まるごとあるよ」
「ああ、あの素晴らしい魔法のことですね」
やっぱり見られていたか。同じ立場だったら僕も監視すると思うから、そこに関しては問題ない。
「あの、テントの中まで見てないよね?」
僕の質問に鬼丸さんが慌てて弁解する。
「誓ってそのようなことはしておりません! アキラ様の首根っこを押さえて止めました!」
「おい、言うなよ!」
鬼丸さんに睨まれてアキラが再び頭を下げた。なんだかこのふたりの関係性がわかった気がする。
「アキラ様が失礼しました。あの、全身丸ごとということは解体はされていないのですか?」
「してないよ。さすがにドラゴンの解体は難しくて」
「よろしければ私が解体いたしましょうか?」
「ありがとう。お願いしてもいいの?」
「ええ。せめてものお詫びとしてやらせてください」
鬼丸さんの好意に甘えて解体をお願いした。すると、応接室が突然何もない広い空間へと切り替わった。
「ここなら解体しやすいだろ。血抜きも魔法で済ませておくぞ」
とんでもなく高度な魔法を涼しい顔で発動した。初めてアキラのことをダンジョンマスターだと実感した瞬間かもしれない。
「ありがとう。血、いる?」
「いらない」
場所を取るから譲ろうと思ったらあっさり断られた。あって困るものでもないし、今度時間があるときにウォーロックに持っていこう。
苦悶の表情を浮かべたドラゴンは、大人が三人横に並んでも余裕で寝転べそうなくらい大きい。
「では、失礼いたします」
鬼丸さんがいつのまにか包丁を取り出しドラゴンに向けて構えていた。
そして、響くような掛け声を出してからドラゴンの尻尾を鱗ごと一刀両断した。
「すごいな!」
兄さんが感嘆の声を上げる。
「ありがとうございます。鬼人族は力が強いので」
「いや、これは力だけはなく技量も必要だろう。もしかしてグレーターミノタウロスの胴体も両断できるのではないか?」
「まあ、はい。できないことはないかと」
「ぜひ指導をお願いしたい」
「え?」
最初はたじろいでいた鬼丸さんも、兄さんの熱意に負けて首を縦に振った。
「あーあ、あれは時間がかかるぞ」
少し離れた所で兄さんと鬼丸さんを見守っていたらアキラが僕の肩を掴んできた。
「その手は何?」
「兄貴の前じゃ話せないこともあんだろ? ここは同郷同士、腹割って話そうぜ」
「まあ、いいけど」
アキラの目はからかうように弧を描いていて、人のことを言えないけど性格悪そうだなと思った。
ダンジョンの中にいるはずなのに、そうとしか言えないくらい現代的な内装だ。机と椅子は見覚えのあるものだし、棚にはトロフィーが飾られている。前世では学生の時に死んだから会社のことはよくわからないけど、細かいところまで再現されていると感じる。
「先ほどはマスターであるアキラ様が失礼いたしました。私は鬼丸と申します。以後お見知りおきを」
この人があの手記に書かれていた鬼丸さんか。頭に生えた二本の角が、彼が鬼人族であることを証明している。赤い長髪もなんとなく鬼っぽい。
眼鏡とスーツはアキラの趣味だろうか。真面目そうな雰囲気の彼によく似合っている。
「いや、こちらこそ目的を忘れてボス部屋を周回しようとしたから」
「だよな!」
僕の言葉にアキラが力強く同意する。アキラは横にいる鬼丸さんが怖い顔をしていることに気づかないまま話を続けた。
「だって何百年もここのダンジョンマスターやってて初めて前世持ちが訪ねて来たのにさ、ミノタウロス真っ二つにしたいから周回しようって言われたら焦るだろ! 放っておいたらこいつら絶対下に降りてたぞ」
「それはごめん。でもなんで僕が前世の記憶持ちってわかったの?」
「ダンジョンマスターは魂が見えるからそれでわかった」
手記を読んでどうやって判別するのか疑問だったけど、ダンジョンマスター独自の感覚があったようだ。
「なるほど、じゃあ改めてまして。僕はルカ。前世は日本人だったよ。そっちは冒険者の相棒で兄のアイザック」
「アイザックだ。よろしく。先ほどは武器を向けて申し訳なかった」
「気にするな。無理やりここに連れて来た俺も悪かったから」
「アキラ様、足が震えてましたよね」
「うるせー」
アキラをからかう鬼丸さんとそれに反応して軽く笑うアキラ。ふたりの間には長い年月を重ねた関係が感じられた。
その後しばらくは前世の話が続いた。まず死んだ時期の話になり、僕とアキラはほぼ同時期に亡くなったことが判明した。
アキラは残業して深夜に家に帰ったらダンジョンマスターになっていたらしい。おそらく心臓発作か脳卒中だろうと笑って言っていた。プログラマーでブラック企業だったから徹夜や残業が常態化していたみたいだ。恐ろしい話だし、それを乾いた笑いで受け入れているアキラもすごい。
僕のこともいろいろ聞かれた。医大生だったと話したら驚かれ、大学名を教えたらお坊ちゃんかよとからかわれた。昔のことなのによく覚えてるねと返したら、人間と作りが違うからなと言われた。
他にも質問されたけど、ほとんどはぐらかした。兄さんの前で瑠夏の話をするのがどうしても嫌だったからだ。
「まあ、前世の話はそれくらいにして。ここに来た目的は?」
アキラの問いに答える。
「地球産のものが手に入るって手記に書かれてたから。どうしてもうま味調味料がほしくて」
「なぜそれを?」
「ドラゴンの骨でラーメンが作りたくてさ。でもラーメンは素人だから成功する確率を上げようと思ってね」
アキラは呆れたような顔になった。
「え、それだけの理由で難易度ダンジョン強行突破したの? 金級が命がけで攻略するような場所を?」
「兄さんに食べてほしいから。前世で好きだったものを共有できるの嬉しいし」
「ルカ!」
兄さんに横から抱きつかれた。嬉しいけど知り合ったばかりの人の前だとちょっと気まずい。
「あー、そのことなんだが」
「どうしたの?」
「無理なんだ」
「えっ?」
アキラの顔が引き攣っている。目の泳ぎ方から焦っているのが丸わかりだ。
「地球産のものはダンジョンポイントを使って引き換えるのよ」
「ダンジョンポイントって、手記に書いてあった人の魂とか魔力とかそういったやつ?」
「そうだ。で、それってポイントを任意のものに変化させてるだけなんだ」
「つまり?」
「高濃度のダンジョンエネルギーだから人間が摂取したら死ぬ」
「だめじゃん」
「申し訳ない」
ダンジョンポイントやダンジョンエネルギーの詳細はよくわからないが、人智の及ばない力であるのは間違いない。手記にあった謎の存在の深掘りをしたくないので言及するのはやめた。
「あ、でも一つだけ」
アキラが真剣な声音で言う。
「何?」
「俺の体感だが、魔力が濃い魔物は肉も骨もうま味が強い。だからドラゴンの骨と塩だけでもそれなり以上の味になるはずだ」
「魔力が濃いってどういうこと?」
「質っていうか……密度? なんか魔法の強さとは別にあるんだよ。こう、ぐぅぅぅってなってる感じ? 例えばルカとアイザックだと、アイザックの方が美味い」
「普通そこは濃いって言わない?」
思わず兄さんを庇うように手を広げる。アキラは冗談だとにやけていたが、鬼丸さんに叱られてすかさず頭を下げた。
アキラの謝罪が終わると、鬼丸さんが遠慮がちに声をかけてくれた。
「あの、ルカ様」
「どうしたの?」
呼び捨てでいいよと言ったけど、アキラ様のご友人だからと頑なに拒否されてこちらが折れた。様付けで呼ばれるのは落ち着かないが仕方ない。
「ルカ様はドラゴンを所持しているということでよろしいでしょうか」
「うん。無限収納に全身まるごとあるよ」
「ああ、あの素晴らしい魔法のことですね」
やっぱり見られていたか。同じ立場だったら僕も監視すると思うから、そこに関しては問題ない。
「あの、テントの中まで見てないよね?」
僕の質問に鬼丸さんが慌てて弁解する。
「誓ってそのようなことはしておりません! アキラ様の首根っこを押さえて止めました!」
「おい、言うなよ!」
鬼丸さんに睨まれてアキラが再び頭を下げた。なんだかこのふたりの関係性がわかった気がする。
「アキラ様が失礼しました。あの、全身丸ごとということは解体はされていないのですか?」
「してないよ。さすがにドラゴンの解体は難しくて」
「よろしければ私が解体いたしましょうか?」
「ありがとう。お願いしてもいいの?」
「ええ。せめてものお詫びとしてやらせてください」
鬼丸さんの好意に甘えて解体をお願いした。すると、応接室が突然何もない広い空間へと切り替わった。
「ここなら解体しやすいだろ。血抜きも魔法で済ませておくぞ」
とんでもなく高度な魔法を涼しい顔で発動した。初めてアキラのことをダンジョンマスターだと実感した瞬間かもしれない。
「ありがとう。血、いる?」
「いらない」
場所を取るから譲ろうと思ったらあっさり断られた。あって困るものでもないし、今度時間があるときにウォーロックに持っていこう。
苦悶の表情を浮かべたドラゴンは、大人が三人横に並んでも余裕で寝転べそうなくらい大きい。
「では、失礼いたします」
鬼丸さんがいつのまにか包丁を取り出しドラゴンに向けて構えていた。
そして、響くような掛け声を出してからドラゴンの尻尾を鱗ごと一刀両断した。
「すごいな!」
兄さんが感嘆の声を上げる。
「ありがとうございます。鬼人族は力が強いので」
「いや、これは力だけはなく技量も必要だろう。もしかしてグレーターミノタウロスの胴体も両断できるのではないか?」
「まあ、はい。できないことはないかと」
「ぜひ指導をお願いしたい」
「え?」
最初はたじろいでいた鬼丸さんも、兄さんの熱意に負けて首を縦に振った。
「あーあ、あれは時間がかかるぞ」
少し離れた所で兄さんと鬼丸さんを見守っていたらアキラが僕の肩を掴んできた。
「その手は何?」
「兄貴の前じゃ話せないこともあんだろ? ここは同郷同士、腹割って話そうぜ」
「まあ、いいけど」
アキラの目はからかうように弧を描いていて、人のことを言えないけど性格悪そうだなと思った。
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