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番外編
観光デート
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街を象徴する広場は音で溢れていた。軽やかなメロディに足を止めると、鮮やかな赤が目に入る。異国の踊り子たちは艶やかに微笑みながら、伝統を感じる独特なリズムを奏でている。
「どこの国の踊りかな?今度行ってみようか」
「なんとなく暑い国のような気がする」
踊り子の小麦色の肌と赤のコントラストがそう思わせるのだろうか。言われてみれば、彼女たちの優雅な動きの中にたしかな情熱を感じる。
立っているだけで汗ばむほどの熱気が身を包む。兄さんのうんざりした声音から、この場を離れようと決め、手を引いて人混みから抜け出した。
「やっぱり外は暑いね」
「そうだな。少し早いけど移動するか」
暑いと言い合いながら、絡めた指は離さずしっかりと手を繋ぐ。
それを咎める人はいない。ここは恋人の聖地として有名な観光地だからだ。
この世界の思想に絶大な影響を及ぼすメトゼナリア教は、同性愛に寛容だ。さすがに近親間の恋愛はタブーだが、この街に知り合いは一人もいないので、誰も気に止めることはない。
「アイザック」
「どうした?」
「呼んだだけ。普段名前で呼ばないから、声に出したくなって」
「普段から呼べばいいのに」
「特別感が薄れるからやだ」
繋いだ手をぎゅっと握られた。兄さんが楽しそうに笑っていて、珍しくはしゃいでいることが伝わってくる。
僕だってこの日を本当に楽しみにしてたから嬉しくなって、そっと兄さんの肩に身を寄せた。
涼しげな風が吹き抜け髪を弄ぶ。せっかく時間をかけてセットしたのに。でも、兄さんが丁寧に手ぐしで直してくれたからよしとする。
「早めに移動したのに時間通りだったな」
兄さんが不思議そうな顔をしているが、肩を寄せ合って歩いていたら速度が落ちるのは当たり前だ。あえて言う必要はないので黙ってやり過ごす。
この時間は比較的空いているからすぐに案内された。明るい表情の船頭さんが手を振って僕たちを歓迎してくれる。
木製の手漕ぎボートは丈夫そうな造りをしている。カップル向けなのか装飾が華美な気がするけど、これはこれでいい。
「ルカ。足元、気をつけろよ」
先にボートに乗った兄さんが手を貸してくれた。大きな手に包まれて、ぐっと引き寄せられる。一連の動作にたくましさを感じて、胸がときめいた。
船が動き出すと水面から心地のいい風がそよぎ、夏の暑さを忘れさせる。街の喧騒から遠ざかりゆったりとした時間が流れていく。
先ほど歩いた道を違う角度から眺めるのは不思議な気分だ。初めてこの街を訪れた時のように、キョロキョロと辺りを見回してしまう。
「アイザックあれ見て。馬かな?」
「本当だ。小さいのによく気づいたな」
兄さんと橋に施された彫刻を見ていると、船頭さんが声をかけてくれた。
「お客さん、お目が高い。あの彫刻はこの街の守り神で、馬の魔物なんですよ」
魔物が守り神か。興味深くて質問すると、船頭さんは丁寧にこの街の歴史を教えてくれた。
一通り説明が終わると、逆に船頭さんが質問してきた。
「おふたりは恋人ですか?」
言葉に詰まっていると、兄さんが僕の肩を抱いた。
「ああ」
斜め上を見ると静かに笑う恋人の顔が目に映る。いつだってかっこいいはずなのに、眩しいくらいに輝いて見えた。
船頭さんが何か言った気がするけど、兄さんの顔を見るのに夢中で頭に入らなかった。
ボートから降りる時も兄さんが手を貸してくれて、自然と恋人繋ぎになる。
事前に調べておいたレストランに行くと、到着してすぐテーブル席に案内された。人気のお店だと聞いていたので「運がよかったね」と顔を合わせて笑った。
店内は明るい雰囲気でカップル客が多い印象だ。調度品にこだわりつつも高級過ぎず、気取った感じもしないのが人気の理由だろう。
コース料理は頼まず、お店のおすすめと気になる料理をいくつか頼む。飲み物はふたりともワインだ。
「乾杯」
前菜とワインを口にしながら会話を楽しむ。名物のレバーペーストがワインにすごく合うから、他の料理への期待も高まる。
「肉ばっかり頼んじゃったね」
「美味しいからいいだろう。この街の名物も肉が多いし」
「次は海産物が有名なところに行こうか」
「そうだな」
僕が食べ物で目的地を決めるのはいつものことなので、兄さんは特に突っ込まず相槌を打った。
頼んだ料理が次々と運ばれてくる。特に美味しいと思ったのが「グレートボアの赤ワイン煮込み」だ。
クセのあるグレートボアの肉にしっかりと味が染み込んで濃厚な味わいになっていた。黒胡椒のピリッとした刺激がアクセントになっていて、最後の一口まで飽きずに食べられる。赤ワインとの相性も最高で、お互いの深みを最大限引き出している。
「美味しいね」
「ワインに合うな」
兄さんの口の端にソースがついている。いつも大人の魅力を醸し出している兄さんの子どもっぽい一面にキュンキュンする。
「ソースついてるよ」
「ここか?」
「反対だよ……しょうがないなあ」
ハンカチで口の端を拭うと、兄さんが恥ずかしそうに目を伏せた。
「すまない」
「ううん、気にしないで」
こんな可愛い一面、知っているのは僕だけであってほしい。子どもじみた独占欲だとわかっているけど、一度湧き出した感情は止められなかった。
レストランから出て近くの公園で一休みする。ゴミが全然見当たらない整備された空間には、色鮮やかな花々が咲き乱れていた。
ベンチでは僕たちと似たようなカップルがそれぞれの世界をつくっている。
「わ、あのカップルすごい高速でキスしてる」
「あんまり見ないほうがいいと思うぞ」
「ごめん。つい目がいっちゃって」
「俺たちもするか?」
街中で、兄さんと、キス。想像するだけで頭がパンクしそうだ。
「そっ、それはありがたい申し出ですが、なんというか、緊張がすごいといいますか」
いつもの口調を忘れるくらい心臓がバクバクしている。なんだこれ。兄さんの顔も男の色気が溢れてるように見えて直視できない。
「じゃあ、また今度だな」
兄さんが僕の肩を抱き寄せてから頭を撫でた。そのまま肩に頭を預けると、小さく笑う声が聞こえた気がした。
ベンチで長めの休憩をしたり、公園を散策していると日暮れの時間が迫っていた。急いで丘の上にある展望台へ向かう。
「思ったより遅くなっちゃった!急がないと」
「手を繋ぎながら歩くより、俺が抱えて走ったほうが速いと思う」
「却下」
たしかに速そうだけど、ものすごく目立つからやめてほしい。
緩やかな階段を上っていくと、そこは広場のようになっていた。街を見渡せる絶景が目の前に広がる。観光客だけではなく、この街の住人と思われる人々もいた。
有名な彫刻家の作品が広場の中心で存在感を放っている。彼はこの街の出身のようで、展望台が昔から愛されていることが想像できた。
夕日が落ちる瞬間を眺めるため、カップルたちがいるところに向かう。
不可侵のゾーンがあるかのように、全員が等間隔に並んでいる。ほとんどのカップルが後ろから抱きしめる、バックハグの姿勢になっているのが謎だ。
でも、みんな幸せそうに笑っていたので僕たちもその光景の一部になった。
「遮るものがないから全部見えるね」
「絶景だ」
世界が赤く染まり、建物が影に侵食される。夕日は眩しいほど輝いていて、容赦なく目を刺してくる。カップルの片割れが夕日に背を向けて恋人とキスしているのは、そのせいだろう。
「ルカ、どうした?」
「夕日が眩しくて」
「目は平気か?チカチカしてないか」
「大丈夫だよ」
兄さんが視線を落として僕の目を見つめる。ふと、自分は真剣に夕日を眺めていたのだろうかと疑問に思った。
夕日だけではない。踊り子も、川下りの景色も、美味しい食事も、公園に植えられた美しい花々も。僕は、真剣に見ていただろうか。
「アイザック」
夕日に照らされた兄さんの顔は、先ほど見た夕日よりも綺麗だった。きっと、今日の僕は恋人しか見えていなかった。
「ルカ」
兄さんの節くれだった指が僕の頬を撫でる。弾かれたように背伸びすると、兄さんの顔が近づいて唇が重なった。
「街中でキスしちゃった」
「けっこう緊張するな」
一回したら何回したって同じだ。僕の考えを肯定するように、兄さんは何度も僕にキスしてくれた。
夕日が完全に落ちて辺りが闇に包まれる。大勢いたはずのカップルも、ほとんど姿を消していた。今ごろ街中で食事をしたり、観劇を見ているはずだ。
灯りの魔法を発動させると、周囲に柔らかい光が広がる。
「帰ろうか、兄さん」
「そうだな。ルカ」
夜の道を手を繋がずに肩を並べて進む。人気のない道は静まり返っていて、歩きやすかった。
「今日は楽しかったね。たまにはこういうデートもいいかも」
「俺は毎回でもいいが」
「むり。だめ」
「どうしてだ?」
兄さんの声が少しだけ険しい。無視するわけにもいかないので、小さな声で答えた。
「心臓持たない」
顔が熱くなるのを感じる。自分ではわからないが、赤くなっているに違いない。
「ルカ、顔見せてくれ」
「やだやだ。見せない」
「あっ!灯りの魔法消すのは卑怯だぞ」
じゃれあいながら、暗い道を進んでいく。恋人の時より拳一つ分空いた距離感が、体温が上がった身体にはちょうどよかった。
「どこの国の踊りかな?今度行ってみようか」
「なんとなく暑い国のような気がする」
踊り子の小麦色の肌と赤のコントラストがそう思わせるのだろうか。言われてみれば、彼女たちの優雅な動きの中にたしかな情熱を感じる。
立っているだけで汗ばむほどの熱気が身を包む。兄さんのうんざりした声音から、この場を離れようと決め、手を引いて人混みから抜け出した。
「やっぱり外は暑いね」
「そうだな。少し早いけど移動するか」
暑いと言い合いながら、絡めた指は離さずしっかりと手を繋ぐ。
それを咎める人はいない。ここは恋人の聖地として有名な観光地だからだ。
この世界の思想に絶大な影響を及ぼすメトゼナリア教は、同性愛に寛容だ。さすがに近親間の恋愛はタブーだが、この街に知り合いは一人もいないので、誰も気に止めることはない。
「アイザック」
「どうした?」
「呼んだだけ。普段名前で呼ばないから、声に出したくなって」
「普段から呼べばいいのに」
「特別感が薄れるからやだ」
繋いだ手をぎゅっと握られた。兄さんが楽しそうに笑っていて、珍しくはしゃいでいることが伝わってくる。
僕だってこの日を本当に楽しみにしてたから嬉しくなって、そっと兄さんの肩に身を寄せた。
涼しげな風が吹き抜け髪を弄ぶ。せっかく時間をかけてセットしたのに。でも、兄さんが丁寧に手ぐしで直してくれたからよしとする。
「早めに移動したのに時間通りだったな」
兄さんが不思議そうな顔をしているが、肩を寄せ合って歩いていたら速度が落ちるのは当たり前だ。あえて言う必要はないので黙ってやり過ごす。
この時間は比較的空いているからすぐに案内された。明るい表情の船頭さんが手を振って僕たちを歓迎してくれる。
木製の手漕ぎボートは丈夫そうな造りをしている。カップル向けなのか装飾が華美な気がするけど、これはこれでいい。
「ルカ。足元、気をつけろよ」
先にボートに乗った兄さんが手を貸してくれた。大きな手に包まれて、ぐっと引き寄せられる。一連の動作にたくましさを感じて、胸がときめいた。
船が動き出すと水面から心地のいい風がそよぎ、夏の暑さを忘れさせる。街の喧騒から遠ざかりゆったりとした時間が流れていく。
先ほど歩いた道を違う角度から眺めるのは不思議な気分だ。初めてこの街を訪れた時のように、キョロキョロと辺りを見回してしまう。
「アイザックあれ見て。馬かな?」
「本当だ。小さいのによく気づいたな」
兄さんと橋に施された彫刻を見ていると、船頭さんが声をかけてくれた。
「お客さん、お目が高い。あの彫刻はこの街の守り神で、馬の魔物なんですよ」
魔物が守り神か。興味深くて質問すると、船頭さんは丁寧にこの街の歴史を教えてくれた。
一通り説明が終わると、逆に船頭さんが質問してきた。
「おふたりは恋人ですか?」
言葉に詰まっていると、兄さんが僕の肩を抱いた。
「ああ」
斜め上を見ると静かに笑う恋人の顔が目に映る。いつだってかっこいいはずなのに、眩しいくらいに輝いて見えた。
船頭さんが何か言った気がするけど、兄さんの顔を見るのに夢中で頭に入らなかった。
ボートから降りる時も兄さんが手を貸してくれて、自然と恋人繋ぎになる。
事前に調べておいたレストランに行くと、到着してすぐテーブル席に案内された。人気のお店だと聞いていたので「運がよかったね」と顔を合わせて笑った。
店内は明るい雰囲気でカップル客が多い印象だ。調度品にこだわりつつも高級過ぎず、気取った感じもしないのが人気の理由だろう。
コース料理は頼まず、お店のおすすめと気になる料理をいくつか頼む。飲み物はふたりともワインだ。
「乾杯」
前菜とワインを口にしながら会話を楽しむ。名物のレバーペーストがワインにすごく合うから、他の料理への期待も高まる。
「肉ばっかり頼んじゃったね」
「美味しいからいいだろう。この街の名物も肉が多いし」
「次は海産物が有名なところに行こうか」
「そうだな」
僕が食べ物で目的地を決めるのはいつものことなので、兄さんは特に突っ込まず相槌を打った。
頼んだ料理が次々と運ばれてくる。特に美味しいと思ったのが「グレートボアの赤ワイン煮込み」だ。
クセのあるグレートボアの肉にしっかりと味が染み込んで濃厚な味わいになっていた。黒胡椒のピリッとした刺激がアクセントになっていて、最後の一口まで飽きずに食べられる。赤ワインとの相性も最高で、お互いの深みを最大限引き出している。
「美味しいね」
「ワインに合うな」
兄さんの口の端にソースがついている。いつも大人の魅力を醸し出している兄さんの子どもっぽい一面にキュンキュンする。
「ソースついてるよ」
「ここか?」
「反対だよ……しょうがないなあ」
ハンカチで口の端を拭うと、兄さんが恥ずかしそうに目を伏せた。
「すまない」
「ううん、気にしないで」
こんな可愛い一面、知っているのは僕だけであってほしい。子どもじみた独占欲だとわかっているけど、一度湧き出した感情は止められなかった。
レストランから出て近くの公園で一休みする。ゴミが全然見当たらない整備された空間には、色鮮やかな花々が咲き乱れていた。
ベンチでは僕たちと似たようなカップルがそれぞれの世界をつくっている。
「わ、あのカップルすごい高速でキスしてる」
「あんまり見ないほうがいいと思うぞ」
「ごめん。つい目がいっちゃって」
「俺たちもするか?」
街中で、兄さんと、キス。想像するだけで頭がパンクしそうだ。
「そっ、それはありがたい申し出ですが、なんというか、緊張がすごいといいますか」
いつもの口調を忘れるくらい心臓がバクバクしている。なんだこれ。兄さんの顔も男の色気が溢れてるように見えて直視できない。
「じゃあ、また今度だな」
兄さんが僕の肩を抱き寄せてから頭を撫でた。そのまま肩に頭を預けると、小さく笑う声が聞こえた気がした。
ベンチで長めの休憩をしたり、公園を散策していると日暮れの時間が迫っていた。急いで丘の上にある展望台へ向かう。
「思ったより遅くなっちゃった!急がないと」
「手を繋ぎながら歩くより、俺が抱えて走ったほうが速いと思う」
「却下」
たしかに速そうだけど、ものすごく目立つからやめてほしい。
緩やかな階段を上っていくと、そこは広場のようになっていた。街を見渡せる絶景が目の前に広がる。観光客だけではなく、この街の住人と思われる人々もいた。
有名な彫刻家の作品が広場の中心で存在感を放っている。彼はこの街の出身のようで、展望台が昔から愛されていることが想像できた。
夕日が落ちる瞬間を眺めるため、カップルたちがいるところに向かう。
不可侵のゾーンがあるかのように、全員が等間隔に並んでいる。ほとんどのカップルが後ろから抱きしめる、バックハグの姿勢になっているのが謎だ。
でも、みんな幸せそうに笑っていたので僕たちもその光景の一部になった。
「遮るものがないから全部見えるね」
「絶景だ」
世界が赤く染まり、建物が影に侵食される。夕日は眩しいほど輝いていて、容赦なく目を刺してくる。カップルの片割れが夕日に背を向けて恋人とキスしているのは、そのせいだろう。
「ルカ、どうした?」
「夕日が眩しくて」
「目は平気か?チカチカしてないか」
「大丈夫だよ」
兄さんが視線を落として僕の目を見つめる。ふと、自分は真剣に夕日を眺めていたのだろうかと疑問に思った。
夕日だけではない。踊り子も、川下りの景色も、美味しい食事も、公園に植えられた美しい花々も。僕は、真剣に見ていただろうか。
「アイザック」
夕日に照らされた兄さんの顔は、先ほど見た夕日よりも綺麗だった。きっと、今日の僕は恋人しか見えていなかった。
「ルカ」
兄さんの節くれだった指が僕の頬を撫でる。弾かれたように背伸びすると、兄さんの顔が近づいて唇が重なった。
「街中でキスしちゃった」
「けっこう緊張するな」
一回したら何回したって同じだ。僕の考えを肯定するように、兄さんは何度も僕にキスしてくれた。
夕日が完全に落ちて辺りが闇に包まれる。大勢いたはずのカップルも、ほとんど姿を消していた。今ごろ街中で食事をしたり、観劇を見ているはずだ。
灯りの魔法を発動させると、周囲に柔らかい光が広がる。
「帰ろうか、兄さん」
「そうだな。ルカ」
夜の道を手を繋がずに肩を並べて進む。人気のない道は静まり返っていて、歩きやすかった。
「今日は楽しかったね。たまにはこういうデートもいいかも」
「俺は毎回でもいいが」
「むり。だめ」
「どうしてだ?」
兄さんの声が少しだけ険しい。無視するわけにもいかないので、小さな声で答えた。
「心臓持たない」
顔が熱くなるのを感じる。自分ではわからないが、赤くなっているに違いない。
「ルカ、顔見せてくれ」
「やだやだ。見せない」
「あっ!灯りの魔法消すのは卑怯だぞ」
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