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エルフの国と闘技大会編
ドラゴンステーキ
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※本日2話投稿です。2話目。
人は心の底から感動すると、どんな反応を示すだろうか。
泣く、笑う、動悸がする、感謝の言葉を発する。その他いろいろあるだろう。
僕は鳥肌が立ってその場で動けなくなった。だがそれも当然だ。なぜなら目の前にドラゴン肉の塊が鎮座しているのだから。
「これ本当に全部もらっていいの?」
「お前の希望だろう?普通は魔法薬や魔物避けに使う貴重な素材だからな。腐らせるなよ」
「大丈夫。それだけは絶対しないから」
ウォーロックが不安そうに僕を見るけど安心してほしい。無限収納があればドラゴン肉を腐らせることなく保存できる。
様々な部位のドラゴン肉は見ているだけで気持ちが弾む。そのなかで一際目を引くのが骨付きのものだ。
「初め聞いた時は耳を疑ったぞ。骨付きのドラゴン肉を食べたいなど酔狂にも程がある。本来なら骨は肉よりも超貴重な万能素材だからな。そこは頭に入れておけよ」
「うん、わかった」
だからドラゴンの骨付き肉を焼いて食べたいと話を持ちかけた時怖い顔をしていたのか。ドラゴン素材の研究をしているウォーロックには悪いが、もしまたドラゴンを持ち込むことができたら次はドラゴン骨ラーメンを作る予定だ。その時までにウォーロックを説得する言葉を考えておかなければ。
「本当にありがとう。ドラゴンの扱いに困ってたから助かったよ。またドラゴンが手に入ったらお願いするね」
「こちらこそ、状態の良い素材が大量に入手できて助かった。今後も是非お願いしたい」
その後ウォーロックから「素材の売却額が想定よりも高額になってしまったから、2回に分けて支払いたい」とお願いされたので快諾した。すぐに次の訪問日を決め、挨拶もそこそこにウォーロックの家から立ち去った。
ひたすら無言でドラゴン肉を運び、急足で拠点まで戻る。夏の暑い日、太陽は容赦なく照りつけ、空気は蒸し暑さで重く感じられる。そんな外の様子とは裏腹に僕の心は期待が膨らんでいた。
拠点に着いた途端、疲労感と充足感が身体を支配する。流れ落ちる汗を拭いながら魔法で涼しい風を送ると、隣からほっとした声が上がった。
「暑いのにごめんね。ありがとう」
「これくらい問題ない。しかしすごい量だな」
「1年くらい肉には困らないかもね」
話をしながら無限収納にドラゴン肉をしまう。手に感じる重さにほくそ笑みながら、昼食はドラゴンステーキに備えて軽めに済ませようと心に決めた。
いろいろと用事を済ませていたら夕方が近づいていた。急いで調理に取り掛かる。
食べ応えを考えて厚めに切った骨付きドラゴン肉を常温に戻し塩胡椒をふる。フライパンに油を引いて肉の両面と側面を焼いていく。そこに軽く潰したにんにくとハーブ、バターを入れる。バターが溶けたらスプーンですくって肉全体にかける。魔法を使って肉の中心部までじっくりと火を通したら、まな板に取り出して肉を休ませて食べやすい厚さにそぎ切りする。
事前に作っておいた付け合わせのマッシュポテトや野菜のグリル、スープの配膳はいつの間にかキッチンにいた兄さんに手伝ってもらった。珍しくそわそわと落ち着かない様子の兄さんを見て僕も期待に胸が高鳴る。
いよいよだ。威圧感さえ感じる堂々とした佇まいの骨付きドラゴンステーキ肉を前に「美味しそう」などと分かりきった感想を共有する気になれず、ふたりとも無言で肉を見つめながら静かに席に着いていた。
骨つきのまま焼いた肉は大きさが縮むことなく皿の上で焼く前とさほど変わらない存在感を放っている。
カリッと香ばしく焼けた表面と綺麗なピンク色の断面が見ているだけで食欲をそそる。今にも肉汁がこぼれ落ちそうな断面は、しかしそれが逃げ出すことなく瑞々しさを感じるほどだ。
肉と脂が焼けた独特で深い香りはナッツを思わせるような不思議なもので、芳醇なバターの香りと合わさって甘い香ばしさを感じる。
肉を眺めていたのは時間にして数秒ほどで、どちらからともなく顔を上げ目が合うと、それを合図にふたりともナイフとフォークを持って動き出した。
「いただきます」
前世を完全に思い出してから兄さんの前だけでするようになった食事の挨拶は、目の前の光景に心が奪われていても、自然と口から出ていた。
ドラゴンステーキを噛んだ瞬間、まず感じるのがその柔らかさだ。しかしサシが入った肉のような噛んでいくうちに溶けていく柔らかさではない。
赤身肉の程よい弾力のおかげで、噛むごとに広がる肉汁が途切れることなく口に溢れ出して軽快に喉を通り過ぎる。濃厚な赤身の旨みと骨から出た旨み、香ばしい脂が一体となり、肉本来の味がダイレクトに舌を刺激する。バターの風味とにんにくとハーブの香りもしっかりと感じるが、肉の味を邪魔することなくむしろ引き立てているように思える。
口に残る脂の余韻はしつこくなく、すっきりとした甘みに変わり食欲を増幅させる。
この味は前世で食べた熟成肉に近いかもしれない。凝縮された旨みという点がとてもよく似ている。それでもドラゴン肉の方が断然美味しいと感じるのは、純粋で膨大な魔力が織りなす奇跡なのかもしれない。
塩胡椒だけで十分に感じるくらい重厚な味にそれでも飽きることなく食べ進める。この日のために購入した赤ワインもドラゴンステーキとの相性抜群だ。豊かな果実の香りと力強い渋みと酸味が、食べていくうちにしつこくなった脂の余韻をかき消し、より一層味わい深いものにしてくれる。
結局用意した付け合わせを楽しむことができたのがドラゴンステーキをほとんど食べ終えた時で、会話をする余裕が生まれたのは完食してからだった。
「……美味しかった」
「ああ、本当に」
「ドラゴン肉、1年持たないかもね」
「次から見つけ次第狩ることにしよう。ウォーロックのおかげでルカの無限収納に余裕ができたしな」
僕達の中でドラゴンが畏怖の対象からただの食材に変わった記念すべき瞬間であった。
人は心の底から感動すると、どんな反応を示すだろうか。
泣く、笑う、動悸がする、感謝の言葉を発する。その他いろいろあるだろう。
僕は鳥肌が立ってその場で動けなくなった。だがそれも当然だ。なぜなら目の前にドラゴン肉の塊が鎮座しているのだから。
「これ本当に全部もらっていいの?」
「お前の希望だろう?普通は魔法薬や魔物避けに使う貴重な素材だからな。腐らせるなよ」
「大丈夫。それだけは絶対しないから」
ウォーロックが不安そうに僕を見るけど安心してほしい。無限収納があればドラゴン肉を腐らせることなく保存できる。
様々な部位のドラゴン肉は見ているだけで気持ちが弾む。そのなかで一際目を引くのが骨付きのものだ。
「初め聞いた時は耳を疑ったぞ。骨付きのドラゴン肉を食べたいなど酔狂にも程がある。本来なら骨は肉よりも超貴重な万能素材だからな。そこは頭に入れておけよ」
「うん、わかった」
だからドラゴンの骨付き肉を焼いて食べたいと話を持ちかけた時怖い顔をしていたのか。ドラゴン素材の研究をしているウォーロックには悪いが、もしまたドラゴンを持ち込むことができたら次はドラゴン骨ラーメンを作る予定だ。その時までにウォーロックを説得する言葉を考えておかなければ。
「本当にありがとう。ドラゴンの扱いに困ってたから助かったよ。またドラゴンが手に入ったらお願いするね」
「こちらこそ、状態の良い素材が大量に入手できて助かった。今後も是非お願いしたい」
その後ウォーロックから「素材の売却額が想定よりも高額になってしまったから、2回に分けて支払いたい」とお願いされたので快諾した。すぐに次の訪問日を決め、挨拶もそこそこにウォーロックの家から立ち去った。
ひたすら無言でドラゴン肉を運び、急足で拠点まで戻る。夏の暑い日、太陽は容赦なく照りつけ、空気は蒸し暑さで重く感じられる。そんな外の様子とは裏腹に僕の心は期待が膨らんでいた。
拠点に着いた途端、疲労感と充足感が身体を支配する。流れ落ちる汗を拭いながら魔法で涼しい風を送ると、隣からほっとした声が上がった。
「暑いのにごめんね。ありがとう」
「これくらい問題ない。しかしすごい量だな」
「1年くらい肉には困らないかもね」
話をしながら無限収納にドラゴン肉をしまう。手に感じる重さにほくそ笑みながら、昼食はドラゴンステーキに備えて軽めに済ませようと心に決めた。
いろいろと用事を済ませていたら夕方が近づいていた。急いで調理に取り掛かる。
食べ応えを考えて厚めに切った骨付きドラゴン肉を常温に戻し塩胡椒をふる。フライパンに油を引いて肉の両面と側面を焼いていく。そこに軽く潰したにんにくとハーブ、バターを入れる。バターが溶けたらスプーンですくって肉全体にかける。魔法を使って肉の中心部までじっくりと火を通したら、まな板に取り出して肉を休ませて食べやすい厚さにそぎ切りする。
事前に作っておいた付け合わせのマッシュポテトや野菜のグリル、スープの配膳はいつの間にかキッチンにいた兄さんに手伝ってもらった。珍しくそわそわと落ち着かない様子の兄さんを見て僕も期待に胸が高鳴る。
いよいよだ。威圧感さえ感じる堂々とした佇まいの骨付きドラゴンステーキ肉を前に「美味しそう」などと分かりきった感想を共有する気になれず、ふたりとも無言で肉を見つめながら静かに席に着いていた。
骨つきのまま焼いた肉は大きさが縮むことなく皿の上で焼く前とさほど変わらない存在感を放っている。
カリッと香ばしく焼けた表面と綺麗なピンク色の断面が見ているだけで食欲をそそる。今にも肉汁がこぼれ落ちそうな断面は、しかしそれが逃げ出すことなく瑞々しさを感じるほどだ。
肉と脂が焼けた独特で深い香りはナッツを思わせるような不思議なもので、芳醇なバターの香りと合わさって甘い香ばしさを感じる。
肉を眺めていたのは時間にして数秒ほどで、どちらからともなく顔を上げ目が合うと、それを合図にふたりともナイフとフォークを持って動き出した。
「いただきます」
前世を完全に思い出してから兄さんの前だけでするようになった食事の挨拶は、目の前の光景に心が奪われていても、自然と口から出ていた。
ドラゴンステーキを噛んだ瞬間、まず感じるのがその柔らかさだ。しかしサシが入った肉のような噛んでいくうちに溶けていく柔らかさではない。
赤身肉の程よい弾力のおかげで、噛むごとに広がる肉汁が途切れることなく口に溢れ出して軽快に喉を通り過ぎる。濃厚な赤身の旨みと骨から出た旨み、香ばしい脂が一体となり、肉本来の味がダイレクトに舌を刺激する。バターの風味とにんにくとハーブの香りもしっかりと感じるが、肉の味を邪魔することなくむしろ引き立てているように思える。
口に残る脂の余韻はしつこくなく、すっきりとした甘みに変わり食欲を増幅させる。
この味は前世で食べた熟成肉に近いかもしれない。凝縮された旨みという点がとてもよく似ている。それでもドラゴン肉の方が断然美味しいと感じるのは、純粋で膨大な魔力が織りなす奇跡なのかもしれない。
塩胡椒だけで十分に感じるくらい重厚な味にそれでも飽きることなく食べ進める。この日のために購入した赤ワインもドラゴンステーキとの相性抜群だ。豊かな果実の香りと力強い渋みと酸味が、食べていくうちにしつこくなった脂の余韻をかき消し、より一層味わい深いものにしてくれる。
結局用意した付け合わせを楽しむことができたのがドラゴンステーキをほとんど食べ終えた時で、会話をする余裕が生まれたのは完食してからだった。
「……美味しかった」
「ああ、本当に」
「ドラゴン肉、1年持たないかもね」
「次から見つけ次第狩ることにしよう。ウォーロックのおかげでルカの無限収納に余裕ができたしな」
僕達の中でドラゴンが畏怖の対象からただの食材に変わった記念すべき瞬間であった。
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