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エルフの国と闘技大会編
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目の前の豪邸に尻込みしてしまう。僕達は闘技大会について話をするためウォーロックの家を訪ねていた。
魔法学院の名誉教授ってお金があるのね、なんて俗なことを思いながら従者に案内され応接間に通された。
出された紅茶を楽しんでいるとウォーロックがやってきた。かっちりした服装に高級そうなローブを纏ったウォーロックは、初めて会った時とだいぶ印象が違っていてちゃんとした教授に見えた。
「待たせてすまない。急に仕事が入ってな」
「そんなに待ってないよ。お疲れ様」
ウォーロックは僕達の向かい側に座ると、机の上に書類を置いた。
「今回お前達は私の推薦で大会にエントリーすることになる。周囲から余計な注目を浴びるだろうが我慢してくれ」
「そこは別に気にしないから大丈夫。髪と目の色変えるし偽名使うから」
渡された書類に目を通すと大会の基本的なルールが書いてあった。二対二の勝ち抜き戦方式で魔法の使用は自由。武器も使用可能。勝敗は基本的に相手の降参か戦闘不能によって決する。また、相手を殺した場合は失格となる。特におかしなところはない真っ当な内容だ。
「エントリーの書類を作成するから、大会用の姿になってくれ」
言われた通り魔法で髪と目の色を変える。僕は金髪緑目、兄さんは茶髪茶目だ。偽名はウォーロックが考えてくれた。僕はルーク、兄さんはアランだ。本名と響きがそこまで離れてないのですぐに慣れるだろう。
ウォーロックから次々とエントリーに必要な情報を質問される。名前や年齢、性別などの基本情報の他に、使用する武器の種類や得意属性などを申請しないといけないようだ。
「使用武器ってエントリー直前に変えてもいいの?」
「大会の5日前までに申請すれば問題ない。何か作戦があるのか?」
「そこまでちゃんとしたものじゃないけど一応」
「ルカ、後で作戦を俺に教えてくれ」
「わかった。実行できるかはわからないけどね」
その後もいくつか質問に答え書類が出来上がった。
「協力感謝する。ルカに魔法を教えるからついてきてくれ」
ウォーロックが僕達を連れて行った先は、広い庭の一角に設けられた練習場だった。見るからに丈夫そうな的が等間隔に並んでいる。
「いつも通りの感覚で的に魔法を当ててくれ。当てるだけでいいからな、壊すなよ」
的との距離は約50メートル。止まっている的に当てるだけなら余裕だ。
「土属性魔法《土弾》」
一発で全ての的のど真ん中に魔法を命中させた。これならウォーロックも文句はないだろう。少し離れた場所にいるふたりに顔を向けると、なぜかどちらも難しい顔をしていた。
「ルカ……」
「ん?どうしたの兄さん」
「私は一発で全ての的に当ててくれと言った覚えはない。やりすぎだ。いつも通りと言っただろう」
「え?止まってる的に当てるだけだよ?1つだけとか簡単すぎない?」
「たしかにその通りだが、お前それで実力を隠しているつもりか?魔法の発動速度と正確性が異常すぎる。今まで隠蔽できていたのは、アイザックの戦闘技術のおかげだな」
「あ、いや、ルカはいつも上手に隠しているぞ。今回はウォーロックの前だから思い切り魔法を使っただけだろう。ルカは上位の魔法使いがどの程度の実力なのかよくわかっていないから」
「ああ、なるほど。そういえば冒険者の中で実力のある魔法使いはダンジョンに篭るやつがほとんどだな。手本となる存在がいなかったのか。それなら私が後で教えておこう……お前も大変だな」
「すまない。感謝する」
兄さんとウォーロックが仲良くなった。僕という共通の話題があったからだと思うが、これはいいことなのだろうか。お互い身内には苦労しますねというような空気感がある気がするが、気のせいであってほしい。
実力を示せたのでウォーロックが探知の魔法を潜り抜ける技を教えてくれた。
無属性魔法《探知》は、有効範囲内に存在するものを感知する魔法だ。感知する条件は体内魔力の循環速度が一定程度あることらしい。探知される条件があるなんて初めて知った。
「つまり魔力の循環速度を落とせば感知されなくなる?」
「そうだ。具体的に言うとスライム以下の循環速度だと感知されない。あと地中にいる敵も探知の有効範囲外だ」
まさか探知される条件が魔力の循環速度だとは思ってもみなかった。
「戦闘中じゃなかったらウォーロックの気配に気づけたってことか。なんか悔しい」
「どういうことだ?」
僕は普段から探知と併用して、風属性魔法で空気の流れを把握し物体を知覚していることを説明した。魔銀製ゴーレムとの戦闘中は万が一のために風属性魔法を温存していたので、ウォーロックの接近に気づくことができなかった。
ウォーロックは興味深そうに僕の話を聞いていた。そして説明が終わった後、兄さんが止めに入るまで質問攻めにされた。
「ルカの魔法の使い方は面白いな。ハイエルフの同輩と話している気分だ。とても人族とは思えない。魔法への探究心が半端ではない」
それは褒めているつもりなのだろうか。すごく微妙な気持ちになってしまった。
魔法の話も一段落したので、魔物素材の換金について話しをすることにした。
「魔物素材の換金についてなんだけど……」
「ああ、こちらとしても助かるからな。可能な限り引き取ろう」
「じゃあお願いするね。まずコカトリスが8体」
「わかった」
「ヒッポグリフ」
「ああ」
「マンティコア」
「白金級の魔物か。すごいな」
「ヒュドラ」
「ああ」
「ドラゴン」
「わかった」
よかった。できればグリーンドラゴンの肉はこちらが全部引き取りたいが可能だろうか。話を進めようとウォーロックに声をかけると驚愕した顔になっていた。彼がここまで表情を崩すとは思わなかった。
「お前達ふたりでドラゴンを倒したのか?」
「うん、討伐依頼中にグリーンドラゴンに襲われてちょっとね。あ、肉は全部僕達が引き取ってもいい?」
ウォーロックはいろいろ聞きたそうな顔をしていたが僕の様子を見て諦めたようだ。彼は大きいため息を吐いたあと、いつもの無表情に戻った。
「かなりの量だぞ。腐らせるだけだろう」
「それも魔法でなんとかするから大丈夫。ドラゴンステーキ食べたいのに解体ができないから困ってて」
「……わかった。魔物は何日かに分けて持ってきてくれ。従者に話をしておく。ドラゴンの引き渡しは私が立ち会おう」
引き渡し日の相談中、ウォーロックは終始呆れたような表情で話していた。
その後数日かけてドラゴンを含めた全ての魔物の引き渡しが終わった。
ドラゴンの素材は肉以外全てウォーロックが買い取るみたいだ。「これで研究が進む」とかなり喜んでくれた。
ウォーロックの家への帰り道、僕はかつてないほど浮かれていた。
「ドラゴンステーキ楽しみだね!」
「そうだな」
テンションが上がりきって腕を大きく振りながら歩いていた僕は、つい兄さんに触れてしまった。
「あっ、ごめん」
僕が謝ると兄さんは優しく手を重ねてきた。魔法を発動して周囲を探知するが、人の気配はないので、そのまま手を繋いだ。外で恋人繋ぎをするのは久しぶりでそわそわしてしまう。
「ルカはこういった触れ合いは苦手か?」
「苦手ではないけど……付き合いたての恋人同士みたいで恥ずかしい」
「ああ、なるほど。いいことを聞いた」
兄さんは納得した様子で笑っている。繋いだ手から僕の気持ちが伝わってしまいそうで落ち着かない。
しばらく無言で歩いていると、兄さんの親指が僕の手の甲をくすぐるようになぞった。
「ふふ、くすぐったいよ」
兄さんは僕の言葉を無視して手の甲を骨に沿って撫で続ける。じわじわとくすぐったさよりも気持ちよさが勝ってきて、僕は慌てて兄さんの動きを止めようと声を上げる。
「なんか、変な感じがするから止めて」
「集中してくれ」
兄さんの親指が、僕の手の甲や手の平を優しくなぞる。その動きに意識を向けると身体が敏感になっているのか、兄さんの指先を感じるたびにぞくぞくとした感覚に襲われた。
足が止まりそうになるのをなんとか堪え歩みを進める。すると兄さんの節くれ立った指が指の付け根をなぞった。痺れるような刺激に耐えていると、今度は指の股を優しく丁寧に触れられる。手を撫でられているだけなのに、なぜこんなにも気持ちいいのだろう。
「んっ……」
声が漏れそうになったので、繋いでいない方の手の甲で口を押さえる。
兄さんは僕の反応に満足したのか、僕の手を指でなぞるのを止めて、手を握り直した。
「ルカ」
「……何?」
「ドラゴンステーキ楽しみだな」
「うん」
兄さんのせいでそのことが頭から抜け落ちていた。それを言ったら兄さんはまた先程のように触れてくるだろう。これ以上は心臓が持ちそうにないので、兄さんの手を強く握り返して話題を変えることにした。
魔法学院の名誉教授ってお金があるのね、なんて俗なことを思いながら従者に案内され応接間に通された。
出された紅茶を楽しんでいるとウォーロックがやってきた。かっちりした服装に高級そうなローブを纏ったウォーロックは、初めて会った時とだいぶ印象が違っていてちゃんとした教授に見えた。
「待たせてすまない。急に仕事が入ってな」
「そんなに待ってないよ。お疲れ様」
ウォーロックは僕達の向かい側に座ると、机の上に書類を置いた。
「今回お前達は私の推薦で大会にエントリーすることになる。周囲から余計な注目を浴びるだろうが我慢してくれ」
「そこは別に気にしないから大丈夫。髪と目の色変えるし偽名使うから」
渡された書類に目を通すと大会の基本的なルールが書いてあった。二対二の勝ち抜き戦方式で魔法の使用は自由。武器も使用可能。勝敗は基本的に相手の降参か戦闘不能によって決する。また、相手を殺した場合は失格となる。特におかしなところはない真っ当な内容だ。
「エントリーの書類を作成するから、大会用の姿になってくれ」
言われた通り魔法で髪と目の色を変える。僕は金髪緑目、兄さんは茶髪茶目だ。偽名はウォーロックが考えてくれた。僕はルーク、兄さんはアランだ。本名と響きがそこまで離れてないのですぐに慣れるだろう。
ウォーロックから次々とエントリーに必要な情報を質問される。名前や年齢、性別などの基本情報の他に、使用する武器の種類や得意属性などを申請しないといけないようだ。
「使用武器ってエントリー直前に変えてもいいの?」
「大会の5日前までに申請すれば問題ない。何か作戦があるのか?」
「そこまでちゃんとしたものじゃないけど一応」
「ルカ、後で作戦を俺に教えてくれ」
「わかった。実行できるかはわからないけどね」
その後もいくつか質問に答え書類が出来上がった。
「協力感謝する。ルカに魔法を教えるからついてきてくれ」
ウォーロックが僕達を連れて行った先は、広い庭の一角に設けられた練習場だった。見るからに丈夫そうな的が等間隔に並んでいる。
「いつも通りの感覚で的に魔法を当ててくれ。当てるだけでいいからな、壊すなよ」
的との距離は約50メートル。止まっている的に当てるだけなら余裕だ。
「土属性魔法《土弾》」
一発で全ての的のど真ん中に魔法を命中させた。これならウォーロックも文句はないだろう。少し離れた場所にいるふたりに顔を向けると、なぜかどちらも難しい顔をしていた。
「ルカ……」
「ん?どうしたの兄さん」
「私は一発で全ての的に当ててくれと言った覚えはない。やりすぎだ。いつも通りと言っただろう」
「え?止まってる的に当てるだけだよ?1つだけとか簡単すぎない?」
「たしかにその通りだが、お前それで実力を隠しているつもりか?魔法の発動速度と正確性が異常すぎる。今まで隠蔽できていたのは、アイザックの戦闘技術のおかげだな」
「あ、いや、ルカはいつも上手に隠しているぞ。今回はウォーロックの前だから思い切り魔法を使っただけだろう。ルカは上位の魔法使いがどの程度の実力なのかよくわかっていないから」
「ああ、なるほど。そういえば冒険者の中で実力のある魔法使いはダンジョンに篭るやつがほとんどだな。手本となる存在がいなかったのか。それなら私が後で教えておこう……お前も大変だな」
「すまない。感謝する」
兄さんとウォーロックが仲良くなった。僕という共通の話題があったからだと思うが、これはいいことなのだろうか。お互い身内には苦労しますねというような空気感がある気がするが、気のせいであってほしい。
実力を示せたのでウォーロックが探知の魔法を潜り抜ける技を教えてくれた。
無属性魔法《探知》は、有効範囲内に存在するものを感知する魔法だ。感知する条件は体内魔力の循環速度が一定程度あることらしい。探知される条件があるなんて初めて知った。
「つまり魔力の循環速度を落とせば感知されなくなる?」
「そうだ。具体的に言うとスライム以下の循環速度だと感知されない。あと地中にいる敵も探知の有効範囲外だ」
まさか探知される条件が魔力の循環速度だとは思ってもみなかった。
「戦闘中じゃなかったらウォーロックの気配に気づけたってことか。なんか悔しい」
「どういうことだ?」
僕は普段から探知と併用して、風属性魔法で空気の流れを把握し物体を知覚していることを説明した。魔銀製ゴーレムとの戦闘中は万が一のために風属性魔法を温存していたので、ウォーロックの接近に気づくことができなかった。
ウォーロックは興味深そうに僕の話を聞いていた。そして説明が終わった後、兄さんが止めに入るまで質問攻めにされた。
「ルカの魔法の使い方は面白いな。ハイエルフの同輩と話している気分だ。とても人族とは思えない。魔法への探究心が半端ではない」
それは褒めているつもりなのだろうか。すごく微妙な気持ちになってしまった。
魔法の話も一段落したので、魔物素材の換金について話しをすることにした。
「魔物素材の換金についてなんだけど……」
「ああ、こちらとしても助かるからな。可能な限り引き取ろう」
「じゃあお願いするね。まずコカトリスが8体」
「わかった」
「ヒッポグリフ」
「ああ」
「マンティコア」
「白金級の魔物か。すごいな」
「ヒュドラ」
「ああ」
「ドラゴン」
「わかった」
よかった。できればグリーンドラゴンの肉はこちらが全部引き取りたいが可能だろうか。話を進めようとウォーロックに声をかけると驚愕した顔になっていた。彼がここまで表情を崩すとは思わなかった。
「お前達ふたりでドラゴンを倒したのか?」
「うん、討伐依頼中にグリーンドラゴンに襲われてちょっとね。あ、肉は全部僕達が引き取ってもいい?」
ウォーロックはいろいろ聞きたそうな顔をしていたが僕の様子を見て諦めたようだ。彼は大きいため息を吐いたあと、いつもの無表情に戻った。
「かなりの量だぞ。腐らせるだけだろう」
「それも魔法でなんとかするから大丈夫。ドラゴンステーキ食べたいのに解体ができないから困ってて」
「……わかった。魔物は何日かに分けて持ってきてくれ。従者に話をしておく。ドラゴンの引き渡しは私が立ち会おう」
引き渡し日の相談中、ウォーロックは終始呆れたような表情で話していた。
その後数日かけてドラゴンを含めた全ての魔物の引き渡しが終わった。
ドラゴンの素材は肉以外全てウォーロックが買い取るみたいだ。「これで研究が進む」とかなり喜んでくれた。
ウォーロックの家への帰り道、僕はかつてないほど浮かれていた。
「ドラゴンステーキ楽しみだね!」
「そうだな」
テンションが上がりきって腕を大きく振りながら歩いていた僕は、つい兄さんに触れてしまった。
「あっ、ごめん」
僕が謝ると兄さんは優しく手を重ねてきた。魔法を発動して周囲を探知するが、人の気配はないので、そのまま手を繋いだ。外で恋人繋ぎをするのは久しぶりでそわそわしてしまう。
「ルカはこういった触れ合いは苦手か?」
「苦手ではないけど……付き合いたての恋人同士みたいで恥ずかしい」
「ああ、なるほど。いいことを聞いた」
兄さんは納得した様子で笑っている。繋いだ手から僕の気持ちが伝わってしまいそうで落ち着かない。
しばらく無言で歩いていると、兄さんの親指が僕の手の甲をくすぐるようになぞった。
「ふふ、くすぐったいよ」
兄さんは僕の言葉を無視して手の甲を骨に沿って撫で続ける。じわじわとくすぐったさよりも気持ちよさが勝ってきて、僕は慌てて兄さんの動きを止めようと声を上げる。
「なんか、変な感じがするから止めて」
「集中してくれ」
兄さんの親指が、僕の手の甲や手の平を優しくなぞる。その動きに意識を向けると身体が敏感になっているのか、兄さんの指先を感じるたびにぞくぞくとした感覚に襲われた。
足が止まりそうになるのをなんとか堪え歩みを進める。すると兄さんの節くれ立った指が指の付け根をなぞった。痺れるような刺激に耐えていると、今度は指の股を優しく丁寧に触れられる。手を撫でられているだけなのに、なぜこんなにも気持ちいいのだろう。
「んっ……」
声が漏れそうになったので、繋いでいない方の手の甲で口を押さえる。
兄さんは僕の反応に満足したのか、僕の手を指でなぞるのを止めて、手を握り直した。
「ルカ」
「……何?」
「ドラゴンステーキ楽しみだな」
「うん」
兄さんのせいでそのことが頭から抜け落ちていた。それを言ったら兄さんはまた先程のように触れてくるだろう。これ以上は心臓が持ちそうにないので、兄さんの手を強く握り返して話題を変えることにした。
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