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エルフの国と闘技大会編
心配
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朝起きたら兄さんの顔が目の前にあって大声を出しそうになった。
あの後何回か身体を重ねてそのまま寝てしまったようだ。途中から記憶がない。でも身体はどこもベタついていないし、服も着てるし、シーツも汚れていないので兄さんがいろいろ後始末をしてくれたのだろう。
しかし目覚めたら恋人に腕まくらをされているという状況は心臓に悪い。驚きと喜びで早くなった動悸を落ち着かせようと長い息を吐く。
今までずっと腕まくらをしていて腕が痺れているだろうから頭を起こして回復魔法をかけてあげたいのに、兄さんの寝顔から目が離せない。
昨日の兄さんすっごくかっこよかった。思い出すだけで赤面しそうになる。首筋から流れる汗の匂いとか唇を舐める時にちらりと覗いた舌とか——とにかく全てがかっこよかった。
思わず兄さんの胸に顔を埋めすりすりと擦り付ける。しばらくそれを楽しんでいると兄さんが一瞬身じろぎした。起こしてしまったかと兄さんの顔を覗き込むと、目をぎゅっと瞑っていた。
「兄さん起きてる?」
確かめるように話しかけるが反応はない。ゆっくりと規則的な呼吸は眠っているように思える。試しに中指を親指に引っかけて兄さんの頬を何回か軽くはじいてみた。すると目がぴくっと反応した。呼吸も小刻みなものに変わっている。どうやら寝たふりをしているようだ。
なぜ寝たふりをしたのかはわからないが、こっちは気づいていないふりをしてみよう。
「よかった。まだ眠ってる……ああ、昨日の兄さんかっこよかったな」
兄さんの身体がぴくりと動く。この状況は面白いかもしれない。込み上げてくる笑いをなんとかこらえる。
「気持ちよくて、ずっとドキドキしてた」
昨日のことを思い出して熱い吐息が漏れる。兄さんはまだ寝たふりを続けるようだ。よく見ると眉間に小さく皺が寄っている。
「兄さんのがまだ入ってる気がする。今すっごく幸せな気分。僕兄さんのこと」
言い終わる前に兄さんの大きな手が僕の口を押さえた。
「おはよう。照れてる兄さん珍しいね」兄さんの手を口から外して笑いかける。
「気づいてたのか」
「ごめんね、わかりやすかったから。でも話した内容に嘘はないよ。全部本当」
狼狽えた兄さんが可愛らしくて啄むようなキスをする。
「惚気るのって楽しいね。兄さんの気持ち、ちょっとわかったかも」
勢いよく身体を起こして、兄さんの腕に回復魔法をかける。ベッドから降りようと動き出したら、兄さんに肩を掴まれ押し倒された。
兄さんの左手は僕の顔の真横に置かれ、右手は僕のお腹を服の上から優しく撫でている。
「辛くはないか」
「大丈夫。動きに支障はないよ」
「それでも心配だ。今日は大事を取って休みにしよう」
「本当に?心配ってだけ?」
情欲を孕んだ目を見つめながら問いかける。強請るように手を伸ばすと、兄さんが噛みつくように唇を重ねた。ざらざらとした舌に唾液を絡めながら目を細めて微笑む。
温かくて甘くて幸せな気持ちに浸りながら、頭の隅で明日の予定を組み立てた。
翌日、僕達は魔銀の情報を集めるため冒険者ギルドを訪れた。話を聞くため受付カウンターに行く。
「魔銀は取引停止のままですか?」
「はい。大変申し訳ありませんが……」
そう、実はリトレの街に着いた直後にその情報を聞いて絶望したのだ。なんでも魔銀鉱山の坑道にゴーレムが30体現れたらしく、そのせいで魔銀が採掘できなくなってしまったとか。魔銀は主に魔法使いの杖に使われる貴重な金属であるため、ゴーレムの件が終息しない限り個人での購入はできないらしい。鍛冶屋に相談しても大剣を作るほどの大量の魔銀は用意できないと断られた。
ゴーレムとは魔力を持った自立式の人形である。材質は様々あり、術者が魔力を込めるか長い歳月をかけて魔力が溜まることで動き出すと言われている。人間でいう心臓に当たる部分に核があり、それを壊すと完全に動きが止まりやがて体が崩れ落ちるようになっている。
今回鉱山に現れたのは石を素材としたストーンゴーレムという種類のゴーレムで、調査の結果自然発生した個体の可能性が高いそうだ。強さは銀級相当だが、30体も存在していることを考えると金級相当になる。
リトレの街周辺は魔物は多いが強い魔物と対峙する機会はほとんどない。強い魔物は森の深層など人が足を踏み入れない土地に縄張りを持っているので、こちらから出向かなければ出会うことは滅多にない。
ダンジョンはあるがいわゆる初心者ダンジョンで、主に魔法学院の生徒が授業で利用しているだけのようだ。
そのため冒険者ギルドリトレ支部は金級以上の冒険者が少ない。
さらに運が悪いことにリトレ支部を拠点としている金級以上の冒険者が長期依頼を受けてほとんど出払っているらしい。残っている冒険者も得物がゴーレムと相性が悪いらしく全員に断られたみたいだ。
「実は再度魔銀鉱山の調査依頼が来ていまして……ルカさん達の実力なら受けても問題ないかと」
受付嬢が一枚の依頼書を差し出して説明を始めた。
最近ひとりの鉱員が立ち入り禁止になっているにも関わらず、坑道に入ってゴーレムの様子を見に行ったそうだ。すると報告に上がっている数より明らかにゴーレムが減っていたらしい。
ゴーレムは自立式の人形であるが複雑な思考を持たない。特に自然発生した個体が顕著で、行動原理が動くもの全てに攻撃するだけというのも珍しくない。その場合、ゴーレム同士が争い合って数が減ることがある。
「そもそも30体も大量発生しなければ、ゴーレム討伐自体は銀級相当の依頼です。鉱員の方の話では5体しか確認できなかったそうで、それなら銀級冒険者の方でも討伐可能です。ゴーレム以上の強さの魔物が出現して数が減った可能性もあるので、これは調査依頼兼討伐依頼という形になりますね」
それなら依頼を受けても問題なさそうだ。ゴーレムの討伐証明部位は核の一部だ。核が纏う魔力の質が個体ごとに違うらしく、一欠片でも持ち帰れば何体倒したのかわかる仕様となっている。
つまり5体分の核を提出すれば僕達の実力が怪しまれることはない。5体以上ゴーレムがいても倒すだけで核を提出しなければいいし、強い魔物が現れたなら黙って倒すか逃げてギルドに報告すればいい。
ちらりと兄さんを確認すると目を合わせて頷いてくれた。
「その依頼受けます」
「ありがとうございます。では手続きに進みますね」
手続きが終わったので冒険者ギルドを出る。兄さんと話し合って明日の朝鉱山に向かうことになった。リトレの街から鉱山まで歩いて半日の距離だ。身体強化を使って歩けば半分の時間で着くだろう。
「斬撃系の武器とゴーレムは相性が悪いけど大丈夫?」
「ストーンゴーレム程度なら問題ない。いざという時の倒し方もあるから大丈夫だ」
「それならよかった。僕の都合に付き合わせちゃってごめんね」
「気にするな。ルカの武器のためだしな」
「うん、ありがとう」
兄さんは僕の杖を作るために魔銀が必要だと勘違いしている。一般的に魔銀といえば魔法使いの杖に用いられる金属なので、勘違いしても無理はないと思う。
騙しているようで心苦しいが、兄さんを驚かせたいのでもうしばらく黙っていることにしよう。鍛冶屋に依頼する段階でバレてしまうがそこは仕方ない。
兄さんの驚く顔がご褒美だと思うと、さらにやる気が湧いてきた。
「兄さん」
「どうした?」
「明日、頑張ろうね」
「ああ」
僕が歯を見せて笑うと、兄さんが笑い返してくれた。その顔につい見惚れてしまい、道端で見つめ合う兄弟という奇妙な光景が出来上がっていた。
あの後何回か身体を重ねてそのまま寝てしまったようだ。途中から記憶がない。でも身体はどこもベタついていないし、服も着てるし、シーツも汚れていないので兄さんがいろいろ後始末をしてくれたのだろう。
しかし目覚めたら恋人に腕まくらをされているという状況は心臓に悪い。驚きと喜びで早くなった動悸を落ち着かせようと長い息を吐く。
今までずっと腕まくらをしていて腕が痺れているだろうから頭を起こして回復魔法をかけてあげたいのに、兄さんの寝顔から目が離せない。
昨日の兄さんすっごくかっこよかった。思い出すだけで赤面しそうになる。首筋から流れる汗の匂いとか唇を舐める時にちらりと覗いた舌とか——とにかく全てがかっこよかった。
思わず兄さんの胸に顔を埋めすりすりと擦り付ける。しばらくそれを楽しんでいると兄さんが一瞬身じろぎした。起こしてしまったかと兄さんの顔を覗き込むと、目をぎゅっと瞑っていた。
「兄さん起きてる?」
確かめるように話しかけるが反応はない。ゆっくりと規則的な呼吸は眠っているように思える。試しに中指を親指に引っかけて兄さんの頬を何回か軽くはじいてみた。すると目がぴくっと反応した。呼吸も小刻みなものに変わっている。どうやら寝たふりをしているようだ。
なぜ寝たふりをしたのかはわからないが、こっちは気づいていないふりをしてみよう。
「よかった。まだ眠ってる……ああ、昨日の兄さんかっこよかったな」
兄さんの身体がぴくりと動く。この状況は面白いかもしれない。込み上げてくる笑いをなんとかこらえる。
「気持ちよくて、ずっとドキドキしてた」
昨日のことを思い出して熱い吐息が漏れる。兄さんはまだ寝たふりを続けるようだ。よく見ると眉間に小さく皺が寄っている。
「兄さんのがまだ入ってる気がする。今すっごく幸せな気分。僕兄さんのこと」
言い終わる前に兄さんの大きな手が僕の口を押さえた。
「おはよう。照れてる兄さん珍しいね」兄さんの手を口から外して笑いかける。
「気づいてたのか」
「ごめんね、わかりやすかったから。でも話した内容に嘘はないよ。全部本当」
狼狽えた兄さんが可愛らしくて啄むようなキスをする。
「惚気るのって楽しいね。兄さんの気持ち、ちょっとわかったかも」
勢いよく身体を起こして、兄さんの腕に回復魔法をかける。ベッドから降りようと動き出したら、兄さんに肩を掴まれ押し倒された。
兄さんの左手は僕の顔の真横に置かれ、右手は僕のお腹を服の上から優しく撫でている。
「辛くはないか」
「大丈夫。動きに支障はないよ」
「それでも心配だ。今日は大事を取って休みにしよう」
「本当に?心配ってだけ?」
情欲を孕んだ目を見つめながら問いかける。強請るように手を伸ばすと、兄さんが噛みつくように唇を重ねた。ざらざらとした舌に唾液を絡めながら目を細めて微笑む。
温かくて甘くて幸せな気持ちに浸りながら、頭の隅で明日の予定を組み立てた。
翌日、僕達は魔銀の情報を集めるため冒険者ギルドを訪れた。話を聞くため受付カウンターに行く。
「魔銀は取引停止のままですか?」
「はい。大変申し訳ありませんが……」
そう、実はリトレの街に着いた直後にその情報を聞いて絶望したのだ。なんでも魔銀鉱山の坑道にゴーレムが30体現れたらしく、そのせいで魔銀が採掘できなくなってしまったとか。魔銀は主に魔法使いの杖に使われる貴重な金属であるため、ゴーレムの件が終息しない限り個人での購入はできないらしい。鍛冶屋に相談しても大剣を作るほどの大量の魔銀は用意できないと断られた。
ゴーレムとは魔力を持った自立式の人形である。材質は様々あり、術者が魔力を込めるか長い歳月をかけて魔力が溜まることで動き出すと言われている。人間でいう心臓に当たる部分に核があり、それを壊すと完全に動きが止まりやがて体が崩れ落ちるようになっている。
今回鉱山に現れたのは石を素材としたストーンゴーレムという種類のゴーレムで、調査の結果自然発生した個体の可能性が高いそうだ。強さは銀級相当だが、30体も存在していることを考えると金級相当になる。
リトレの街周辺は魔物は多いが強い魔物と対峙する機会はほとんどない。強い魔物は森の深層など人が足を踏み入れない土地に縄張りを持っているので、こちらから出向かなければ出会うことは滅多にない。
ダンジョンはあるがいわゆる初心者ダンジョンで、主に魔法学院の生徒が授業で利用しているだけのようだ。
そのため冒険者ギルドリトレ支部は金級以上の冒険者が少ない。
さらに運が悪いことにリトレ支部を拠点としている金級以上の冒険者が長期依頼を受けてほとんど出払っているらしい。残っている冒険者も得物がゴーレムと相性が悪いらしく全員に断られたみたいだ。
「実は再度魔銀鉱山の調査依頼が来ていまして……ルカさん達の実力なら受けても問題ないかと」
受付嬢が一枚の依頼書を差し出して説明を始めた。
最近ひとりの鉱員が立ち入り禁止になっているにも関わらず、坑道に入ってゴーレムの様子を見に行ったそうだ。すると報告に上がっている数より明らかにゴーレムが減っていたらしい。
ゴーレムは自立式の人形であるが複雑な思考を持たない。特に自然発生した個体が顕著で、行動原理が動くもの全てに攻撃するだけというのも珍しくない。その場合、ゴーレム同士が争い合って数が減ることがある。
「そもそも30体も大量発生しなければ、ゴーレム討伐自体は銀級相当の依頼です。鉱員の方の話では5体しか確認できなかったそうで、それなら銀級冒険者の方でも討伐可能です。ゴーレム以上の強さの魔物が出現して数が減った可能性もあるので、これは調査依頼兼討伐依頼という形になりますね」
それなら依頼を受けても問題なさそうだ。ゴーレムの討伐証明部位は核の一部だ。核が纏う魔力の質が個体ごとに違うらしく、一欠片でも持ち帰れば何体倒したのかわかる仕様となっている。
つまり5体分の核を提出すれば僕達の実力が怪しまれることはない。5体以上ゴーレムがいても倒すだけで核を提出しなければいいし、強い魔物が現れたなら黙って倒すか逃げてギルドに報告すればいい。
ちらりと兄さんを確認すると目を合わせて頷いてくれた。
「その依頼受けます」
「ありがとうございます。では手続きに進みますね」
手続きが終わったので冒険者ギルドを出る。兄さんと話し合って明日の朝鉱山に向かうことになった。リトレの街から鉱山まで歩いて半日の距離だ。身体強化を使って歩けば半分の時間で着くだろう。
「斬撃系の武器とゴーレムは相性が悪いけど大丈夫?」
「ストーンゴーレム程度なら問題ない。いざという時の倒し方もあるから大丈夫だ」
「それならよかった。僕の都合に付き合わせちゃってごめんね」
「気にするな。ルカの武器のためだしな」
「うん、ありがとう」
兄さんは僕の杖を作るために魔銀が必要だと勘違いしている。一般的に魔銀といえば魔法使いの杖に用いられる金属なので、勘違いしても無理はないと思う。
騙しているようで心苦しいが、兄さんを驚かせたいのでもうしばらく黙っていることにしよう。鍛冶屋に依頼する段階でバレてしまうがそこは仕方ない。
兄さんの驚く顔がご褒美だと思うと、さらにやる気が湧いてきた。
「兄さん」
「どうした?」
「明日、頑張ろうね」
「ああ」
僕が歯を見せて笑うと、兄さんが笑い返してくれた。その顔につい見惚れてしまい、道端で見つめ合う兄弟という奇妙な光景が出来上がっていた。
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