27 / 52
第二十六話 フロンドル領の秘酒
しおりを挟む
アルコールの匂いが漂う食堂で、僕は勢いよく提案した。
「ぜひ王都で売りましょう。絶対成功します」
僕にしては珍しく強気な発言にジェラルド様が驚いた顔を見せた。
なぜこのような展開になったのか、それは一週間前に遡る。
ジェラルド様の誕生日の翌日、僕はアルチュールの元を訪れていた。
「ちょっといい?」
「はい。いかがなされましたか?」
アルチュールは例のお酒の管理を終えたばかりなのか、妙に機嫌がいい。
「フロンドル領の秘酒についてだけど」
「どうぞ、遠慮なくお尋ねください」
本当にお酒が好きなんだなぁ。目が輝いている。
「そのお酒って、この屋敷以外でも飲まれてる?」
「はい。知る人ぞ知る幻の酒という扱いですね。残念ながらフロンドル領でしか流通しておりませんが」
なるほど。領内でも一部にしか出回っていないものみたいだ。
「正直に言ってほしいんだけど、美味しいの?」
「個人差はありますが、私は好きです」
「万人受けはしない感じかなぁ」
「ワインと比べるとどうしても難しいですね。でも根強いファンが多い印象があります」
「刺さる人には刺さるってやつか」
「まさにおっしゃる通りでございます」
これは、もしかしたらいけるかもしれない。僕は今朝うっすら思い浮かんだことを伝えることにした。
「そのお酒さ、領外に売れない?」
「領外にですか? 考えたことがありませんでした」
「ちょっと頼みたいことがあって——」
僕はアルチュールに市場調査を依頼した。彼は二つ返事で引き受け、数名の協力者と共に領都を駆け回ってくれた。
市場調査の結果を受け、ジェラルド様に報告するため、夕食の後に時間を作ってもらった。
ジェラルド様の杯には例の秘酒が注がれていて、僕の席にも強い酒精の匂いが漂っている。
「実はここ一週間ほどアルチュールに協力してもらい、この秘酒について調べていました」
「最近アルチュールが妙にはしゃいでいたのはそれが原因か」
ジェラルド様がすっきりした顔で頷いた。
「まさか秘酒の起源が密造だとは思いませんでした」
「私も領主として複雑な気持ちだが、今は正式に徴収もできているから何も言えない」
杯の中の酒が揺れ、甘い燻製のような香りがした。
フロンドル領の秘酒は、大麦を原料とした蒸留酒だ。
その昔、酒精が高いお酒に高額の税金をかける法律が制定されたことで密造が始まったと言われている。
最初は透明なお酒だったが、人目を避けるため樽で保存したところ、琥珀色の香り豊かなものになったらしい。
歴史と背景があるという付加価値は、取引において有利に働くだろう。
「思ったよりも人々から親しまれていて驚きました」
「意外と愛飲家がいたんだな」
ジェラルド様が感心した様子で調査結果に目を通す。その内容は、王都でも一定の需要が見込める可能性を示していた。
「ジェラルド様」
特産品が少ないフロンドル領の助けになればと願い、深呼吸する。
そして話は冒頭に戻る。
「王都で売るという案は悪くないと思う。一時期私も考えていたが、計画段階で頓挫した」
ジェラルド様が僕の提案に難色を示す。
「なぜですか?」
「流通経路が確保できなかったからだ」
たしかに流通経路は難しい問題だ。
この計画を練った時、飛竜で運ぶという方法を考えたが、法律で禁止されていることがわかり脱力したのを覚えている。
飛竜の脅威を考えたら当然かもしれないが、陛下の許可がないとフロンドル領を超えることすらできないとは思ってもみなかった。
しかし、二つ隣の領まで運ぶことができれば、河川を使って王都まで直通で輸送することが可能だ。
「河川を使う方法ではいけないのでしょうか?」
「それが一番現実的ではあるが……君はこの領から河川に繋がる道を通ったことがあるか?」
「いえ、別のルートで来たので実際に見たことはないです。しかし、地図上では道幅も充分あると感じましたが」
「河川のある領に荷物を届けるには、隣の領を経由する必要がある。しかし、我が領から隣の領に繋がる主要な道は二十年ほど全く整備がされていない状況だ。馬車で樽を運ぶとなると、積荷が全滅する可能性も低くない。先にそちらの問題を解決しないといけない」
思っていたよりも問題が山積みだった。
「領主の方と交渉できないのでしょうか。お隣は伯爵家の領地ですよね」
「家格でいうとこちらが上だが、ちょっといろいろあって……」
「何があったのでしょうか?」
「今の当主と王城でうっかり対面したことがあったのだが」
「はい」
「精神干渉系のスキルが効きやすい御仁だったようで、泡を吹いて倒れてしまい大騒ぎになった」
どれほどの騒ぎになったのか想像に難くない。
貴族は体面を重んじるので、そんな過去があったら直接交渉するのは不可能だ。家格の高い、侯爵家以上の当主を間に挟まないと交渉の余地はない。
「いろいろあったのですね」
「ああ。それに、我が領と直接繋がる道は有事の際の取り決めも細かく決めておかないといけない。放っておくと他国に攻められた時に軍隊の通り道になってしまう」
「何回も協議を重ねる必要がありますよね」
「できる限り書面でやり取りするとしても、限界はあるだろうな」
これは、僕一人の力では状況を打破できそうにない。
「いけると思ったのですが……」
肩を落として呟く。ジェラルド様は僕を気遣って優しく声をかけてくれた。
「素直な意見を聞ける機会は貴重だから助かった。ありがとう」
「そう言っていただけると気持ちが救われます」
落ち込んでいると、ジェラルド様に手招きされた。
膝の上に座るよう言われ素直に従う。力が抜けて何かにもたれかかりたい気分だったから、ちょうどよかった。
「ポールが領主になったら風向きも変わるはずだ。その時に改めて提案してもらえると嬉しい」
「実現したとして、何年後くらいになりますかね?」
「少なくとも十年はかかるだろうな」
「ですよねー」
ジェラルド様が僕の頭を撫でて慰めてくれた。髪をすくように撫でられるからすごく気持ちいい。
「どうして王都に秘酒を売ろうと思ったんだ?」
「それは……ジェラルド様のお役に立ちたくて」
前々から考えていたことだけど、言葉にするのは恥ずかしい。
「私の?」
「はい。ジェラルド様の伴侶としてフロンドル家の力になりたいと思ったんです。でも難しいですね。ジェラルド様は先のことを見据えて領地のことを考えていて、頼もしいなと改めて思いました」
「ありがとう」
僕のお腹辺りに回された腕がぎゅっとしまる。そして、ジェラルド様が僕の首筋に吸い付いた。
「んっ……ジェラルド様?」
「すまない。危うく噛み付くところだった」
「えっと、なぜ?」
「愛おしすぎて抑えきれなくなった」
「もう、くすぐったいです」
ジェラルド様の吐息が首筋にかかってむず痒い。
「君が領地のために行動して、私を思ってくれたことが何よりも嬉しい」
「今回は失敗しちゃいましたけど、また話を聞いてくれますか?」
「もちろんだ。私も協力するから何でも相談してほしい」
「ありがとうございます」
ジェラルド様の腕の中は安心する。ここが僕の居場所なんだと思えて離れられなくなる。
結局僕の計画は失敗に終わったが、まだ諦めたわけではない。
ジェラルド様と両想いになってから、一緒にいるだけで毎日が幸せで、満たされた気持ちになる。
でも結婚生活における幸せを考えた時、このままでいいのかと思うようになった。
僕は辺境伯の伴侶としてジェラルド様を支えられる存在になりたい。五年後にジェラルド様が辺境伯の地位を退くことはわかっていても、フロンドル領の役に立ちたい。
寄りかかるだけではない、支え合える関係になりたい。
決意を新たにした僕は、ジェラルド様の腕から抜け出し、思いっきり抱きしめ返すことにした。
「ぜひ王都で売りましょう。絶対成功します」
僕にしては珍しく強気な発言にジェラルド様が驚いた顔を見せた。
なぜこのような展開になったのか、それは一週間前に遡る。
ジェラルド様の誕生日の翌日、僕はアルチュールの元を訪れていた。
「ちょっといい?」
「はい。いかがなされましたか?」
アルチュールは例のお酒の管理を終えたばかりなのか、妙に機嫌がいい。
「フロンドル領の秘酒についてだけど」
「どうぞ、遠慮なくお尋ねください」
本当にお酒が好きなんだなぁ。目が輝いている。
「そのお酒って、この屋敷以外でも飲まれてる?」
「はい。知る人ぞ知る幻の酒という扱いですね。残念ながらフロンドル領でしか流通しておりませんが」
なるほど。領内でも一部にしか出回っていないものみたいだ。
「正直に言ってほしいんだけど、美味しいの?」
「個人差はありますが、私は好きです」
「万人受けはしない感じかなぁ」
「ワインと比べるとどうしても難しいですね。でも根強いファンが多い印象があります」
「刺さる人には刺さるってやつか」
「まさにおっしゃる通りでございます」
これは、もしかしたらいけるかもしれない。僕は今朝うっすら思い浮かんだことを伝えることにした。
「そのお酒さ、領外に売れない?」
「領外にですか? 考えたことがありませんでした」
「ちょっと頼みたいことがあって——」
僕はアルチュールに市場調査を依頼した。彼は二つ返事で引き受け、数名の協力者と共に領都を駆け回ってくれた。
市場調査の結果を受け、ジェラルド様に報告するため、夕食の後に時間を作ってもらった。
ジェラルド様の杯には例の秘酒が注がれていて、僕の席にも強い酒精の匂いが漂っている。
「実はここ一週間ほどアルチュールに協力してもらい、この秘酒について調べていました」
「最近アルチュールが妙にはしゃいでいたのはそれが原因か」
ジェラルド様がすっきりした顔で頷いた。
「まさか秘酒の起源が密造だとは思いませんでした」
「私も領主として複雑な気持ちだが、今は正式に徴収もできているから何も言えない」
杯の中の酒が揺れ、甘い燻製のような香りがした。
フロンドル領の秘酒は、大麦を原料とした蒸留酒だ。
その昔、酒精が高いお酒に高額の税金をかける法律が制定されたことで密造が始まったと言われている。
最初は透明なお酒だったが、人目を避けるため樽で保存したところ、琥珀色の香り豊かなものになったらしい。
歴史と背景があるという付加価値は、取引において有利に働くだろう。
「思ったよりも人々から親しまれていて驚きました」
「意外と愛飲家がいたんだな」
ジェラルド様が感心した様子で調査結果に目を通す。その内容は、王都でも一定の需要が見込める可能性を示していた。
「ジェラルド様」
特産品が少ないフロンドル領の助けになればと願い、深呼吸する。
そして話は冒頭に戻る。
「王都で売るという案は悪くないと思う。一時期私も考えていたが、計画段階で頓挫した」
ジェラルド様が僕の提案に難色を示す。
「なぜですか?」
「流通経路が確保できなかったからだ」
たしかに流通経路は難しい問題だ。
この計画を練った時、飛竜で運ぶという方法を考えたが、法律で禁止されていることがわかり脱力したのを覚えている。
飛竜の脅威を考えたら当然かもしれないが、陛下の許可がないとフロンドル領を超えることすらできないとは思ってもみなかった。
しかし、二つ隣の領まで運ぶことができれば、河川を使って王都まで直通で輸送することが可能だ。
「河川を使う方法ではいけないのでしょうか?」
「それが一番現実的ではあるが……君はこの領から河川に繋がる道を通ったことがあるか?」
「いえ、別のルートで来たので実際に見たことはないです。しかし、地図上では道幅も充分あると感じましたが」
「河川のある領に荷物を届けるには、隣の領を経由する必要がある。しかし、我が領から隣の領に繋がる主要な道は二十年ほど全く整備がされていない状況だ。馬車で樽を運ぶとなると、積荷が全滅する可能性も低くない。先にそちらの問題を解決しないといけない」
思っていたよりも問題が山積みだった。
「領主の方と交渉できないのでしょうか。お隣は伯爵家の領地ですよね」
「家格でいうとこちらが上だが、ちょっといろいろあって……」
「何があったのでしょうか?」
「今の当主と王城でうっかり対面したことがあったのだが」
「はい」
「精神干渉系のスキルが効きやすい御仁だったようで、泡を吹いて倒れてしまい大騒ぎになった」
どれほどの騒ぎになったのか想像に難くない。
貴族は体面を重んじるので、そんな過去があったら直接交渉するのは不可能だ。家格の高い、侯爵家以上の当主を間に挟まないと交渉の余地はない。
「いろいろあったのですね」
「ああ。それに、我が領と直接繋がる道は有事の際の取り決めも細かく決めておかないといけない。放っておくと他国に攻められた時に軍隊の通り道になってしまう」
「何回も協議を重ねる必要がありますよね」
「できる限り書面でやり取りするとしても、限界はあるだろうな」
これは、僕一人の力では状況を打破できそうにない。
「いけると思ったのですが……」
肩を落として呟く。ジェラルド様は僕を気遣って優しく声をかけてくれた。
「素直な意見を聞ける機会は貴重だから助かった。ありがとう」
「そう言っていただけると気持ちが救われます」
落ち込んでいると、ジェラルド様に手招きされた。
膝の上に座るよう言われ素直に従う。力が抜けて何かにもたれかかりたい気分だったから、ちょうどよかった。
「ポールが領主になったら風向きも変わるはずだ。その時に改めて提案してもらえると嬉しい」
「実現したとして、何年後くらいになりますかね?」
「少なくとも十年はかかるだろうな」
「ですよねー」
ジェラルド様が僕の頭を撫でて慰めてくれた。髪をすくように撫でられるからすごく気持ちいい。
「どうして王都に秘酒を売ろうと思ったんだ?」
「それは……ジェラルド様のお役に立ちたくて」
前々から考えていたことだけど、言葉にするのは恥ずかしい。
「私の?」
「はい。ジェラルド様の伴侶としてフロンドル家の力になりたいと思ったんです。でも難しいですね。ジェラルド様は先のことを見据えて領地のことを考えていて、頼もしいなと改めて思いました」
「ありがとう」
僕のお腹辺りに回された腕がぎゅっとしまる。そして、ジェラルド様が僕の首筋に吸い付いた。
「んっ……ジェラルド様?」
「すまない。危うく噛み付くところだった」
「えっと、なぜ?」
「愛おしすぎて抑えきれなくなった」
「もう、くすぐったいです」
ジェラルド様の吐息が首筋にかかってむず痒い。
「君が領地のために行動して、私を思ってくれたことが何よりも嬉しい」
「今回は失敗しちゃいましたけど、また話を聞いてくれますか?」
「もちろんだ。私も協力するから何でも相談してほしい」
「ありがとうございます」
ジェラルド様の腕の中は安心する。ここが僕の居場所なんだと思えて離れられなくなる。
結局僕の計画は失敗に終わったが、まだ諦めたわけではない。
ジェラルド様と両想いになってから、一緒にいるだけで毎日が幸せで、満たされた気持ちになる。
でも結婚生活における幸せを考えた時、このままでいいのかと思うようになった。
僕は辺境伯の伴侶としてジェラルド様を支えられる存在になりたい。五年後にジェラルド様が辺境伯の地位を退くことはわかっていても、フロンドル領の役に立ちたい。
寄りかかるだけではない、支え合える関係になりたい。
決意を新たにした僕は、ジェラルド様の腕から抜け出し、思いっきり抱きしめ返すことにした。
355
お気に入りに追加
931
あなたにおすすめの小説
田舎育ちの天然令息、姉様の嫌がった婚約を押し付けられるも同性との婚約に困惑。その上性別は絶対バレちゃいけないのに、即行でバレた!?
下菊みこと
BL
髪色が呪われた黒であったことから両親から疎まれ、隠居した父方の祖父母のいる田舎で育ったアリスティア・ベレニス・カサンドル。カサンドル侯爵家のご令息として恥ずかしくない教養を祖父母の教えの元身につけた…のだが、農作業の手伝いの方が貴族として過ごすより好き。
そんなアリスティア十八歳に急な婚約が持ち上がった。アリスティアの双子の姉、アナイス・セレスト・カサンドル。アリスティアとは違い金の御髪の彼女は侯爵家で大変かわいがられていた。そんなアナイスに、とある同盟国の公爵家の当主との婚約が持ちかけられたのだが、アナイスは婿を取ってカサンドル家を継ぎたいからと男であるアリスティアに婚約を押し付けてしまう。アリスティアとアナイスは髪色以外は見た目がそっくりで、アリスティアは田舎に引っ込んでいたためいけてしまった。
アリスは自分の性別がバレたらどうなるか、また自分の呪われた黒を見て相手はどう思うかと心配になった。そして顔合わせすることになったが、なんと公爵家の執事長に性別が即行でバレた。
公爵家には公爵と歳の離れた腹違いの弟がいる。前公爵の正妻との唯一の子である。公爵は、正当な継承権を持つ正妻の息子があまりにも幼く家を継げないため、妾腹でありながら爵位を継承したのだ。なので公爵の後を継ぐのはこの弟と決まっている。そのため公爵に必要なのは同盟国の有力貴族との縁のみ。嫁が子供を産む必要はない。
アリスティアが男であることがバレたら捨てられると思いきや、公爵の弟に懐かれたアリスティアは公爵に「家同士の婚姻という事実だけがあれば良い」と言われてそのまま公爵家で暮らすことになる。
一方婚約者、二十五歳のクロヴィス・シリル・ドナシアンは嫁に来たのが男で困惑。しかし可愛い弟と仲良くなるのが早かったのと弟について黙って結婚しようとしていた負い目でアリスティアを追い出す気になれず婚約を結ぶことに。
これはそんなクロヴィスとアリスティアが少しずつ近づいていき、本物の夫婦になるまでの記録である。
小説家になろう様でも2023年 03月07日 15時11分から投稿しています。
完結·助けた犬は騎士団長でした
禅
BL
母を亡くしたクレムは王都を見下ろす丘の森に一人で暮らしていた。
ある日、森の中で傷を負った犬を見つけて介抱する。犬との生活は穏やかで温かく、クレムの孤独を癒していった。
しかし、犬は突然いなくなり、ふたたび孤独な日々に寂しさを覚えていると、城から迎えが現れた。
強引に連れて行かれた王城でクレムの出生の秘密が明かされ……
※完結まで毎日投稿します
社畜だけど異世界では推し騎士の伴侶になってます⁈
めがねあざらし
BL
気がつくと、そこはゲーム『クレセント・ナイツ』の世界だった。
しかも俺は、推しキャラ・レイ=エヴァンスの“伴侶”になっていて……⁈
記憶喪失の俺に課されたのは、彼と共に“世界を救う鍵”として戦う使命。
しかし、レイとの誓いに隠された真実や、迫りくる敵の陰謀が俺たちを追い詰める――。
異世界で見つけた愛〜推し騎士との奇跡の絆!
推しとの距離が近すぎる、命懸けの異世界ラブファンタジー、ここに開幕!
【書籍化確定、完結】私だけが知らない
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
書籍化確定です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
聖女としてきたはずが要らないと言われてしまったため、異世界でふわふわパンを焼こうと思います!
伊桜らな
ファンタジー
家業パン屋さんで働くメルは、パンが大好き。
いきなり聖女召喚の儀やらで異世界に呼ばれちゃったのに「いらない」と言われて追い出されてしまう。どうすればいいか分からなかったとき、公爵家当主に拾われ公爵家にお世話になる。
衣食住は確保できたって思ったのに、パンが美味しくないしめちゃくちゃ硬い!!
パン好きなメルは、厨房を使いふわふわパン作りを始める。
*表紙画は月兎なつめ様に描いて頂きました。*
ー(*)のマークはRシーンがあります。ー
少しだけ展開を変えました。申し訳ありません。
ホットランキング 1位(2021.10.17)
ファンタジーランキング1位(2021.10.17)
小説ランキング 1位(2021.10.17)
ありがとうございます。読んでくださる皆様に感謝です。
【第1章完結】悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!
梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!?
【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】
▼第2章2025年1月18日より投稿予定
▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。
▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。
【完結】最強公爵様に拾われた孤児、俺
福の島
BL
ゴリゴリに前世の記憶がある少年シオンは戸惑う。
目の前にいる男が、この世界最強の公爵様であり、ましてやシオンを養子にしたいとまで言ったのだから。
でも…まぁ…いっか…ご飯美味しいし、風呂は暖かい…
……あれ…?
…やばい…俺めちゃくちゃ公爵様が好きだ…
前置きが長いですがすぐくっつくのでシリアスのシの字もありません。
1万2000字前後です。
攻めのキャラがブレるし若干変態です。
無表情系クール最強公爵様×のんき転生主人公(無自覚美形)
おまけ完結済み
初心者オメガは執着アルファの腕のなか
深嶋
BL
自分がベータであることを信じて疑わずに生きてきた圭人は、見知らぬアルファに声をかけられたことがきっかけとなり、二次性の再検査をすることに。その結果、自身が本当はオメガであったと知り、愕然とする。
オメガだと判明したことで否応なく変化していく日常に圭人は戸惑い、悩み、葛藤する日々。そんな圭人の前に、「運命の番」を自称するアルファの男が再び現れて……。
オメガとして未成熟な大学生の圭人と、圭人を番にしたい社会人アルファの男が、ゆっくりと愛を深めていきます。
穏やかさに滲む執着愛。望まぬ幸運に恵まれた主人公が、悩みながらも運命の出会いに向き合っていくお話です。本編、攻め編ともに完結済。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる