14 / 52
第十四話 執務室にて
しおりを挟む
この日、僕は緊張していた。いつもと変わらない穏やかな夕食の時間にナイフを落としてしまうくらいにはぎこちなかった。
「あっ! ごめんなさい」
「怪我はないか?」
「はい。お気遣いありがとうございます」
旦那様が心配そうにこちらを見つめている。僕が勝手に緊張しているだけなのに心苦しい。
「何かあったのか? 食事も進んでいないし、朝から様子がおかしい」
「あー、それはー、いや、なんでもないです」
旦那様は面白いものを見たという顔で、少し揶揄うような笑みを浮かべた。
「君も案外隠し事が下手だな。私には話せないことか?」
「いいえ! あ、あの!」
逃げられないと悟り、慌てて立ち上がる。ここまできたら勢いに任せるしかない。
「旦那様にお願いがあります」
「なんだ?」
一度息を吸い込んでから思い切って口を開く。
「実は……旦那様のお仕事を見学したいんです!」
僕の要望を聞いて旦那様は不思議そうに首を傾げている。
「別に構わないが、なぜそこまでためらっていたんだ?」
「その、以前執務室を訪ねた時にあまり干渉されたくないご様子だったので」
僕がそう答えると、旦那様は決まりが悪い顔をした。
「あの時は気が立っていて……本当に申し訳ないことをした。いつでも見に来てくれて構わない。いや、むしろ来てくれた方が、私も嬉しい」
「はい! ありがとうございます!」
もう気にしていないと強調するように、元気よく笑顔でお礼を言う。すると、旦那様は少し戸惑った様子で固まった後、なぜか左手で顔を覆ってしまった。
「どうかなさいましたか?」
「なんでもない。見学の件はレジスにも伝えておく」
「承知しました」
思いの外簡単に話が済んで安堵する。緊張から一気に解放された反動で食欲が湧いてきた。
その後、旦那様との夕食は和やかに進み、デザートまでしっかり完食できた。
最後のデザートを口に入れるまで、旦那様の顔は心なしか赤みを帯びているような気がした。
旦那様と見学の話をした翌日、僕はレジスに案内され執務室へと赴いた。
扉を開くと旦那様が仕事の手を止めて出迎えてくれた。広々とした執務室には重厚な木製の机がいくつも並んでいて、その全てに書類が整然と積み重なっている。
無駄な装飾が一切なく、人の気配もない室内は静寂に包まれていて、時間が止まっているかのようだ。唯一、書類をめくる音だけがこの部屋に彩りを与えていた。
「旦那様、お疲れ様です!」
「ああ、ゆっくりしていきなさい」
「では遠慮なく」
近くにある椅子をレジスに運んでもらい、旦那様の机の横に座る。
「あまり集中できないかもしれない」
「ごめんなさい! もしかして近すぎましたか?」
「いや、これは私自身の問題だから。そのままでいい」
「そうですか」
一連の会話が終わると旦那様は深呼吸をした。
最近、旦那様の様子がおかしい。ふとした時に顔が赤くなったり、妙にそわそわしていることがある。
どこか不調を抱えているかもしれないと思ってアルチュールに尋ねても「問題ございません」と返されて終わった。しばらく静観するしかないのがもどかしい。
「旦那様、奥様。私は一度失礼いたします」
僕が旦那様と話している間、ひたすら書類の選別をしていたレジスが、大量の書類を抱えて退室していった。
「レジスはどこに?」
「別棟だ。そこに文官がいるから書類はいつもレジスかアルチュールに運んでもらってる」
「せめてもう少し部屋が近ければとは思いますが……どうしても効率悪くなっちゃいますね」
「こればかりは私のスキルのせいだから致し方あるまい」
旦那様が諦めたような表情でため息をついた。
たしかに威圧スキルの影響で人々から遠巻きにされるのは仕方のないことかもしれない。それでも、どうしようもなく悔しくて、旦那様に気づかれないよう拳を握りしめた。
会話をそこそこに切り上げ、見学しながら書類を眺めていると旦那様が声をかけてくれた。
「書類ばかりでつまらないだろう? 今年は特に多いから」
「そんなことないです。旦那様が領民のために尽力されていることが伝わってきますから」
「そうか」
旦那様のそっけない返しに怒らせてしまったかと不安になったが、少し口角が上がっていて嬉しそうだったので安心した。
山積みになった書類はどう考えても個人で処理できる量ではない。レジスと文官の協力があったとしても大変な業務であることは容易に想像できる。
「どうして旦那様はここまで努力されているのですか?」
一瞬、旦那様の手が止まった。そのまましばらく黙り込んでいたが、やがて静かな声で答えた。
「『民を裏切るな』というのがフロンドル家の教えだからだ。それに、私が当主の責務を全うしなければポールに示しがつかないからな」
ポール様は旦那様の甥で、フロンドル家の次期当主だ。年齢は十七歳で、現在王立学院に在籍しているらしい。僕の後輩だけど全く知らなかった。レジスから初めて話を聞いた時は驚いたものだ。
旦那様の言葉に嘘偽りはなく、領民やポール様への思いやりに満ちていた。
「素敵な教えですね」
「私もそう思う。だからこそ兄上の分までポールに全てを叩き込むつもりだ」
その言葉に込められた重みを感じ、僕は思わず旦那様の顔を見つめた。その表情には、いつもと変わらない冷静さがあったが、どこか寂しさも漂っていた。
旦那様のお兄様は十年前に流行病で亡くなったと聞いた。幼いポール様を支えるため旦那様はどれほどの重責を抱えていたのだろう。
「お兄様とポール様のことを大切にされているのですね」
「ああ。兄上はスキルを恐れながら私を人として弟として扱ってくれた。私はその恩に報いたい」
この人のことを支えたいと思った。不器用に、でも真っ直ぐ突き進む旦那様が少しでも穏やかに過ごせるように、僕も力になりたいと心から思った。
勢いよく立ち上がり、旦那様に向かって手を差し出す。
「僕ができることならいつでも手伝いますから! 何でも仰ってください!」
「ありがとう、考えておく。あと元気なのはいいことだが書類が崩れてるぞ」
「あ」
僕の癒しスキルが少しでも旦那様に効けばいいのに。精神干渉スキルの複雑な仕様に歯噛みする。
慌てて書類を集めていると旦那様が笑いながら手伝ってくれた。その表情は、少しだけ元気を取り戻しているように見えた。
「失礼します。奥様、そろそろ」
「はーい」
別棟からレジスが帰ってきた。結局、見学は二の次で黙々と書類整理をしていた。執務室に差し込む光を見ると、かなり時間が経っていそうだ。
「今日は助かった。ありがとう」
「いえいえ、またお手伝いさせてください」
「レジスと相談しておく」
旦那様が仕事の手を止めて感謝の言葉をかけてくれた。
「奥様、こちらは?」
僕が座っていた椅子を元の場所に戻していたレジスが、書類に気づいて声をかける。
「あっ、これ? 計算ミスがあった書類だよ。難しいことはわからないから単純なやつだけど。もしかして余計なことした?」
「とんでもないことでございます」
気がついたらレジスが目の前にいた。速すぎて全然反応できなかった。
「奥様、私は執務室と別棟を多い時には一日に十回ほど行き来していまして」
十回って、この屋敷はすごく広いから移動だけでも疲れるのに、さらに書類仕事もしてたら倒れるのでは?
「それは一人だと無理じゃない?」
「たまにアルチュールに協力を仰ぎますが基本的には私一人です。他はこちらに近づくことすらできないので」
「レジス、落ち着いて」
なんだかレジスの目の下の隈が一段と濃い気がする。
「別棟で対処できる分ならいいんです。しかし、旦那様しか処理できない書類にミスがあると訂正のためだけに往復するはめに」
「苦労をかける」
旦那様、労うタイミング絶対今じゃない。いつもと違うレジスの様子に、旦那様もどうしていいかわからないようだ。
「奥様!」
「ひっ!」
レジスが勢いよく僕の肩を掴んできた。そこそこ身長が高いから圧がすごい。
「お願いいたします! ただでさえ忙しいのに今年は凍死者の対策で予算も人員も余裕がなくて……ご協力を賜りたく!」
「おい、距離が近くないか」
「わかった! わかったからいったん離れよう? ねっ!」
レジスの目が血走ってきて鬼気迫るものを感じるし、なぜか旦那様の顔も険しくて怖い。
最終的に騒ぎを聞きつけたアルチュールに仲介してもらい事なきを得た。大変なことになったなぁと思いつつ、明日も旦那様と執務室で過ごせることに喜んでいる自分がいた。
「あっ! ごめんなさい」
「怪我はないか?」
「はい。お気遣いありがとうございます」
旦那様が心配そうにこちらを見つめている。僕が勝手に緊張しているだけなのに心苦しい。
「何かあったのか? 食事も進んでいないし、朝から様子がおかしい」
「あー、それはー、いや、なんでもないです」
旦那様は面白いものを見たという顔で、少し揶揄うような笑みを浮かべた。
「君も案外隠し事が下手だな。私には話せないことか?」
「いいえ! あ、あの!」
逃げられないと悟り、慌てて立ち上がる。ここまできたら勢いに任せるしかない。
「旦那様にお願いがあります」
「なんだ?」
一度息を吸い込んでから思い切って口を開く。
「実は……旦那様のお仕事を見学したいんです!」
僕の要望を聞いて旦那様は不思議そうに首を傾げている。
「別に構わないが、なぜそこまでためらっていたんだ?」
「その、以前執務室を訪ねた時にあまり干渉されたくないご様子だったので」
僕がそう答えると、旦那様は決まりが悪い顔をした。
「あの時は気が立っていて……本当に申し訳ないことをした。いつでも見に来てくれて構わない。いや、むしろ来てくれた方が、私も嬉しい」
「はい! ありがとうございます!」
もう気にしていないと強調するように、元気よく笑顔でお礼を言う。すると、旦那様は少し戸惑った様子で固まった後、なぜか左手で顔を覆ってしまった。
「どうかなさいましたか?」
「なんでもない。見学の件はレジスにも伝えておく」
「承知しました」
思いの外簡単に話が済んで安堵する。緊張から一気に解放された反動で食欲が湧いてきた。
その後、旦那様との夕食は和やかに進み、デザートまでしっかり完食できた。
最後のデザートを口に入れるまで、旦那様の顔は心なしか赤みを帯びているような気がした。
旦那様と見学の話をした翌日、僕はレジスに案内され執務室へと赴いた。
扉を開くと旦那様が仕事の手を止めて出迎えてくれた。広々とした執務室には重厚な木製の机がいくつも並んでいて、その全てに書類が整然と積み重なっている。
無駄な装飾が一切なく、人の気配もない室内は静寂に包まれていて、時間が止まっているかのようだ。唯一、書類をめくる音だけがこの部屋に彩りを与えていた。
「旦那様、お疲れ様です!」
「ああ、ゆっくりしていきなさい」
「では遠慮なく」
近くにある椅子をレジスに運んでもらい、旦那様の机の横に座る。
「あまり集中できないかもしれない」
「ごめんなさい! もしかして近すぎましたか?」
「いや、これは私自身の問題だから。そのままでいい」
「そうですか」
一連の会話が終わると旦那様は深呼吸をした。
最近、旦那様の様子がおかしい。ふとした時に顔が赤くなったり、妙にそわそわしていることがある。
どこか不調を抱えているかもしれないと思ってアルチュールに尋ねても「問題ございません」と返されて終わった。しばらく静観するしかないのがもどかしい。
「旦那様、奥様。私は一度失礼いたします」
僕が旦那様と話している間、ひたすら書類の選別をしていたレジスが、大量の書類を抱えて退室していった。
「レジスはどこに?」
「別棟だ。そこに文官がいるから書類はいつもレジスかアルチュールに運んでもらってる」
「せめてもう少し部屋が近ければとは思いますが……どうしても効率悪くなっちゃいますね」
「こればかりは私のスキルのせいだから致し方あるまい」
旦那様が諦めたような表情でため息をついた。
たしかに威圧スキルの影響で人々から遠巻きにされるのは仕方のないことかもしれない。それでも、どうしようもなく悔しくて、旦那様に気づかれないよう拳を握りしめた。
会話をそこそこに切り上げ、見学しながら書類を眺めていると旦那様が声をかけてくれた。
「書類ばかりでつまらないだろう? 今年は特に多いから」
「そんなことないです。旦那様が領民のために尽力されていることが伝わってきますから」
「そうか」
旦那様のそっけない返しに怒らせてしまったかと不安になったが、少し口角が上がっていて嬉しそうだったので安心した。
山積みになった書類はどう考えても個人で処理できる量ではない。レジスと文官の協力があったとしても大変な業務であることは容易に想像できる。
「どうして旦那様はここまで努力されているのですか?」
一瞬、旦那様の手が止まった。そのまましばらく黙り込んでいたが、やがて静かな声で答えた。
「『民を裏切るな』というのがフロンドル家の教えだからだ。それに、私が当主の責務を全うしなければポールに示しがつかないからな」
ポール様は旦那様の甥で、フロンドル家の次期当主だ。年齢は十七歳で、現在王立学院に在籍しているらしい。僕の後輩だけど全く知らなかった。レジスから初めて話を聞いた時は驚いたものだ。
旦那様の言葉に嘘偽りはなく、領民やポール様への思いやりに満ちていた。
「素敵な教えですね」
「私もそう思う。だからこそ兄上の分までポールに全てを叩き込むつもりだ」
その言葉に込められた重みを感じ、僕は思わず旦那様の顔を見つめた。その表情には、いつもと変わらない冷静さがあったが、どこか寂しさも漂っていた。
旦那様のお兄様は十年前に流行病で亡くなったと聞いた。幼いポール様を支えるため旦那様はどれほどの重責を抱えていたのだろう。
「お兄様とポール様のことを大切にされているのですね」
「ああ。兄上はスキルを恐れながら私を人として弟として扱ってくれた。私はその恩に報いたい」
この人のことを支えたいと思った。不器用に、でも真っ直ぐ突き進む旦那様が少しでも穏やかに過ごせるように、僕も力になりたいと心から思った。
勢いよく立ち上がり、旦那様に向かって手を差し出す。
「僕ができることならいつでも手伝いますから! 何でも仰ってください!」
「ありがとう、考えておく。あと元気なのはいいことだが書類が崩れてるぞ」
「あ」
僕の癒しスキルが少しでも旦那様に効けばいいのに。精神干渉スキルの複雑な仕様に歯噛みする。
慌てて書類を集めていると旦那様が笑いながら手伝ってくれた。その表情は、少しだけ元気を取り戻しているように見えた。
「失礼します。奥様、そろそろ」
「はーい」
別棟からレジスが帰ってきた。結局、見学は二の次で黙々と書類整理をしていた。執務室に差し込む光を見ると、かなり時間が経っていそうだ。
「今日は助かった。ありがとう」
「いえいえ、またお手伝いさせてください」
「レジスと相談しておく」
旦那様が仕事の手を止めて感謝の言葉をかけてくれた。
「奥様、こちらは?」
僕が座っていた椅子を元の場所に戻していたレジスが、書類に気づいて声をかける。
「あっ、これ? 計算ミスがあった書類だよ。難しいことはわからないから単純なやつだけど。もしかして余計なことした?」
「とんでもないことでございます」
気がついたらレジスが目の前にいた。速すぎて全然反応できなかった。
「奥様、私は執務室と別棟を多い時には一日に十回ほど行き来していまして」
十回って、この屋敷はすごく広いから移動だけでも疲れるのに、さらに書類仕事もしてたら倒れるのでは?
「それは一人だと無理じゃない?」
「たまにアルチュールに協力を仰ぎますが基本的には私一人です。他はこちらに近づくことすらできないので」
「レジス、落ち着いて」
なんだかレジスの目の下の隈が一段と濃い気がする。
「別棟で対処できる分ならいいんです。しかし、旦那様しか処理できない書類にミスがあると訂正のためだけに往復するはめに」
「苦労をかける」
旦那様、労うタイミング絶対今じゃない。いつもと違うレジスの様子に、旦那様もどうしていいかわからないようだ。
「奥様!」
「ひっ!」
レジスが勢いよく僕の肩を掴んできた。そこそこ身長が高いから圧がすごい。
「お願いいたします! ただでさえ忙しいのに今年は凍死者の対策で予算も人員も余裕がなくて……ご協力を賜りたく!」
「おい、距離が近くないか」
「わかった! わかったからいったん離れよう? ねっ!」
レジスの目が血走ってきて鬼気迫るものを感じるし、なぜか旦那様の顔も険しくて怖い。
最終的に騒ぎを聞きつけたアルチュールに仲介してもらい事なきを得た。大変なことになったなぁと思いつつ、明日も旦那様と執務室で過ごせることに喜んでいる自分がいた。
602
お気に入りに追加
936
あなたにおすすめの小説
田舎育ちの天然令息、姉様の嫌がった婚約を押し付けられるも同性との婚約に困惑。その上性別は絶対バレちゃいけないのに、即行でバレた!?
下菊みこと
BL
髪色が呪われた黒であったことから両親から疎まれ、隠居した父方の祖父母のいる田舎で育ったアリスティア・ベレニス・カサンドル。カサンドル侯爵家のご令息として恥ずかしくない教養を祖父母の教えの元身につけた…のだが、農作業の手伝いの方が貴族として過ごすより好き。
そんなアリスティア十八歳に急な婚約が持ち上がった。アリスティアの双子の姉、アナイス・セレスト・カサンドル。アリスティアとは違い金の御髪の彼女は侯爵家で大変かわいがられていた。そんなアナイスに、とある同盟国の公爵家の当主との婚約が持ちかけられたのだが、アナイスは婿を取ってカサンドル家を継ぎたいからと男であるアリスティアに婚約を押し付けてしまう。アリスティアとアナイスは髪色以外は見た目がそっくりで、アリスティアは田舎に引っ込んでいたためいけてしまった。
アリスは自分の性別がバレたらどうなるか、また自分の呪われた黒を見て相手はどう思うかと心配になった。そして顔合わせすることになったが、なんと公爵家の執事長に性別が即行でバレた。
公爵家には公爵と歳の離れた腹違いの弟がいる。前公爵の正妻との唯一の子である。公爵は、正当な継承権を持つ正妻の息子があまりにも幼く家を継げないため、妾腹でありながら爵位を継承したのだ。なので公爵の後を継ぐのはこの弟と決まっている。そのため公爵に必要なのは同盟国の有力貴族との縁のみ。嫁が子供を産む必要はない。
アリスティアが男であることがバレたら捨てられると思いきや、公爵の弟に懐かれたアリスティアは公爵に「家同士の婚姻という事実だけがあれば良い」と言われてそのまま公爵家で暮らすことになる。
一方婚約者、二十五歳のクロヴィス・シリル・ドナシアンは嫁に来たのが男で困惑。しかし可愛い弟と仲良くなるのが早かったのと弟について黙って結婚しようとしていた負い目でアリスティアを追い出す気になれず婚約を結ぶことに。
これはそんなクロヴィスとアリスティアが少しずつ近づいていき、本物の夫婦になるまでの記録である。
小説家になろう様でも2023年 03月07日 15時11分から投稿しています。
総受けルート確定のBLゲーの主人公に転生してしまったんだけど、ここからソロエンドを迎えるにはどうすればいい?
寺一(テライチ)
BL
──妹よ。にいちゃんは、これから五人の男に抱かれるかもしれません。
ユズイはシスコン気味なことを除けばごくふつうの男子高校生。
ある日、熱をだした妹にかわって彼女が予約したゲームを店まで取りにいくことに。
その帰り道、ユズイは階段から足を踏みはずして命を落としてしまう。
そこに現れた女神さまは「あなたはこんなにはやく死ぬはずではなかった、お詫びに好きな条件で転生させてあげます」と言う。
それに「チート転生がしてみたい」と答えるユズイ。
女神さまは喜んで願いを叶えてくれた……ただしBLゲーの世界で。
BLゲーでのチート。それはとにかく攻略対象の好感度がバグレベルで上がっていくということ。
このままではなにもしなくても総受けルートが確定してしまう!
男にモテても仕方ないとユズイはソロエンドを目指すが、チートを望んだ代償は大きくて……!?
溺愛&執着されまくりの学園ラブコメです。
転生したけど赤ちゃんの頃から運命に囲われてて鬱陶しい
翡翠飾
BL
普通に高校生として学校に通っていたはずだが、気が付いたら雨の中道端で動けなくなっていた。寒くて死にかけていたら、通りかかった馬車から降りてきた12歳くらいの美少年に拾われ、何やら大きい屋敷に連れていかれる。
それから温かいご飯食べさせてもらったり、お風呂に入れてもらったり、柔らかいベッドで寝かせてもらったり、撫でてもらったり、ボールとかもらったり、それを投げてもらったり───ん?
「え、俺何か、犬になってない?」
豹獣人の番大好き大公子(12)×ポメラニアン獣人転生者(1)の話。
※どんどん年齢は上がっていきます。
※設定が多く感じたのでオメガバースを無くしました。
男装の麗人と呼ばれる俺は正真正銘の男なのだが~双子の姉のせいでややこしい事態になっている~
さいはて旅行社
BL
双子の姉が失踪した。
そのせいで、弟である俺が騎士学校を休学して、姉の通っている貴族学校に姉として通うことになってしまった。
姉は男子の制服を着ていたため、服装に違和感はない。
だが、姉は男装の麗人として女子生徒に恐ろしいほど大人気だった。
その女子生徒たちは今、何も知らずに俺を囲んでいる。
女性に囲まれて嬉しい、わけもなく、彼女たちの理想の王子様像を演技しなければならない上に、男性が女子寮の部屋に一歩入っただけでも騒ぎになる貴族学校。
もしこの事実がバレたら退学ぐらいで済むわけがない。。。
周辺国家の情勢がキナ臭くなっていくなかで、俺は双子の姉が戻って来るまで、協力してくれる仲間たちに笑われながらでも、無事にバレずに女子生徒たちの理想の王子様像を演じ切れるのか?
侯爵家の命令でそんなことまでやらないといけない自分を救ってくれるヒロインでもヒーローでも現れるのか?
腐男子(攻め)主人公の息子に転生した様なので夢の推しカプをサポートしたいと思います
たむたむみったむ
BL
前世腐男子だった記憶を持つライル(5歳)前世でハマっていた漫画の(攻め)主人公の息子に転生したのをいい事に、自分の推しカプ (攻め)主人公レイナード×悪役令息リュシアンを実現させるべく奔走する毎日。リュシアンの美しさに自分を見失ない(受け)主人公リヒトの優しさに胸を痛めながらもポンコツライルの脳筋レイナード誘導作戦は成功するのだろうか?
そしてライルの知らないところでばかり起こる熱い展開を、いつか目にする事が……できればいいな。
ほのぼのまったり進行です。
他サイトにも投稿しておりますが、こちら改めて書き直した物になります。
[完結]嫁に出される俺、政略結婚ですがなんかイイ感じに収まりそうです。
BBやっこ
BL
実家は商家。
3男坊の実家の手伝いもほどほど、のんべんだらりと暮らしていた。
趣味の料理、読書と交友関係も少ない。独り身を満喫していた。
そのうち、結婚するかもしれないが大した理由もないんだろうなあ。
そんなおれに両親が持ってきた結婚話。というか、政略結婚だろ?!
社畜だけど異世界では推し騎士の伴侶になってます⁈
めがねあざらし
BL
気がつくと、そこはゲーム『クレセント・ナイツ』の世界だった。
しかも俺は、推しキャラ・レイ=エヴァンスの“伴侶”になっていて……⁈
記憶喪失の俺に課されたのは、彼と共に“世界を救う鍵”として戦う使命。
しかし、レイとの誓いに隠された真実や、迫りくる敵の陰謀が俺たちを追い詰める――。
異世界で見つけた愛〜推し騎士との奇跡の絆!
推しとの距離が近すぎる、命懸けの異世界ラブファンタジー、ここに開幕!
精霊の港 飛ばされたリーマン、体格のいい男たちに囲まれる
風見鶏ーKazamidoriー
BL
秋津ミナトは、うだつのあがらないサラリーマン。これといった特徴もなく、体力の衰えを感じてスポーツジムへ通うお年ごろ。
ある日帰り道で奇妙な精霊と出会い、追いかけた先は見たこともない場所。湊(ミナト)の前へ現れたのは黄金色にかがやく瞳をした美しい男だった。ロマス帝国という古代ローマに似た巨大な国が支配する世界で妖精に出会い、帝国の片鱗に触れてさらにはドラゴンまで、サラリーマンだった湊の人生は激変し異なる世界の動乱へ巻きこまれてゆく物語。
※この物語に登場する人物、名、団体、場所はすべてフィクションです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる