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宿場町のコンフィ
5話
しおりを挟む「腹も落ち着いたし、そろそろ質問に答えてくれないか?どうしてここに?なんでおれたちに会いに来たんだ?」
おれの質問にネレウスもようやく答える気になってくれたらしい。
ネレウスは声を落として、事の経緯を語ってくれた。
「19日の早朝にお前からの手紙を受け取って、こっちは大変な騒ぎになった。標的がハカイムから最果てのトゴルゴに変更になったんだ。だいたい想像はつくだろう?もうヤトを東島に向かわせていたから、すぐに知らせを飛ばして、こっちでも何か出来ないか色々考えたんだが、転移装置を使わずに年内にトゴルゴまでたどり着く方法は限られている。ましてや、ユパ・ココの人間は寒さには慣れてないしな……慌てて何かするよりも、お前とケイジュがどうにかする方に賭けて、できるだけの援助をしようということになった。
昼過ぎにはイングラム公爵からも連絡があって、その後急遽会議が行われたんだが、やはり現地にいるセオドアと、それから今は男爵の、あのユリエってお嬢さんが大鐘を破壊できるように援助しようって話になった。おれたち議長は年末会議があるから自由には動けないし、かといって大鐘のことを無闇に人に知らせるのもまずい。それはわかってるんだが、おれは人に任せっぱなしなのはどうも居心地が悪くてな……冗談半分で、お前の親父に提案した。
おれが会議の直前に姿を消して、ちょっと騒ぎを起こして会議の開始を遅らせるのはどうだ?ってな。会議の前日にセロニカに転移したユパ・ココの議長が夜の間に忽然と姿を消し、翌日の会議にも姿を現さないとなれば、流石にセロニカやハカイムの議長も慌てるだろう。それっぽい手紙も残してきたから、明日の朝おれの側近がそれを発見し、主が行方不明になったことに気付いて大騒ぎしてくれるはずだ。まあ、もちろん演技なんだが……あいつなら上手くやるだろう。
新米のユパ・ココの議長が一人居なくなったところで、年末会議は予定通り開かれるだろうけど、東島の連中の調子を乱すことぐらいはできる」
ネレウスは椅子の背もたれにより掛かると、少しは溜飲が下がったとでも言いたげにふんと鼻息を吐き出した。
「会議がゴタゴタしてくれれば、その分福音の復活も少しは遅らせられる、か……確か、明日の朝は、ヘレントスからも味方が大勢イルターノアに転移してくる日、だよな」
おれが記憶を呼び起こすと、ネレウスも姿勢を戻して頷いた。
「ああ。ミンシェン伯爵自ら厳選した凄腕の戦闘員たちに、ユリエ嬢、ドルンゾーシェの工兵隊やフォリオの諜報員まで盛りだくさんだ。そっちの情報が行き渡らないように、先に騒ぎを起こしておくっていう意図もある。それで、おれ自身はセロニカ城を抜け出した後、お前らがトゴルゴ半島に渡るために手助けすることにした。ヤトとあの船があれば、普通よりは短時間で海を渡りきれるだろうけど、やっぱりおれの精霊術がないと最高速度は出せないからな!期待してろよ、あっという間にトゴルゴまで送り届けてやる」
ネレウスは頼もしくニカッと歯を見せて笑ったけど、おれはまた水難の相が出てるのかと苦笑いするしかなかった。
確かにナイエア島に渡ったときの船の速度はもはや船とは思えないほどだったけど、その速度と引き換えに快適さは微塵も残っていない。
せめてゲロを撒き散らさないように使い捨てできる袋をいくつか用意しておこう。
「なんだ、おれが手伝ってやるって言ってるのに、あまり嬉しそうじゃないな……まだ船酔い治ってないのか?」
「そんな一朝一夕に治るような体質じゃないよ。だけど、本当に助かる。トゴルゴに鐘があるって言っても、建物の中にあるのか、それとも鐘楼があるのかわかってないからな。早く到着できるならどんな大波にも耐えてみせるさ」
「おう、その意気だ、セオドア」
ネレウスは腕を伸ばすとおれの肩をばしばしと叩く。
横から突き刺さるケイジュの視線が痛い。
ケイジュはもぐもぐと咀嚼しながらも、ネレウスを牽制するような鋭い眼差しを向けていた。
ネレウスは一切気にした様子はなく、すぐに手を離して話を続ける。
「ま、そういうわけでおれはこの街でお前らが来ないかソワソワ待ってたってわけだ。思ったよりも早い到着だったな?」
「ああ、ハカイムからずっと川下りしてきたからな。雪混じりの道を進むよりは時間が短縮できたんだろう」
「なかなか楽しそうな旅をしてるじゃないか」
「ネレウスにとってはそうかもしれないな……話は戻るが、それっぽい手紙にはどういうことを書いたんだ?会議に参加したくないから逃げます、なんて馬鹿正直に書いたんじゃないだろうな?」
おれの言葉を聞いて、ネレウスの表情にぴりっと緊張が走る。
そして大きくなりかけていた声を再び落として告げた。
「……最初は馬鹿正直に駄々をこねてやろうと思ったんだが……今朝、セロニカに転移したときに妙なものを見かけたんだ。それについて正直な説明をしてくれるまでは、会議にも参加しないし、提案に同意する気もない、と書いておいた」
「妙なもの?」
「……飛竜だ」
ネレウスはひときわ小さく、低い声で呟く。
「飛竜?羽トカゲが野生化したやつだろ?それがセロニカに?」
おれはいまいち上手く想像できずに首を傾げた。
飛竜と呼ばれているものの、実際は竜と関わりのない生き物だ。
羽トカゲが殻都から脱走、野生化したもので、外の在来生物と交雑して巨大化している事が多い。
稀に凶暴化し、人を襲うこともあるため討伐の対象になることもある。
しかし基本的に生息数が多くないし、根っからの在来生物ではなくあくまで家畜が野生化したものなのでそこまで甚大な被害を及ぼすこともない。
また捕まって殻都の中で使役されることを恐れているのか飛竜はあまり人の前に姿を見せないので、セロニカで見かけたというのはちょっと妙な話だ。
「ああ、その飛竜だ。しかもかなりでかい。ロカリスよりも大きい、白銀の鱗を持つ飛竜だった。それがなんら普通ですって顔をして、セロニカ城の庭園に降り立つのを見た。何か籠のようなものを持っていたから、荷物か、もしくは人を運んできたのかも知れない」
「飛竜は基本的に人間嫌いだ。そんな風に調教できるわけない……竜体に変身した竜人じゃないのか?」
「いや、それはありえない。あの飛竜からは竜人の知性を感じられなかった。もし竜人なら、独特の存在感や威厳が感じられるはずだ。だからあれはどこからか捕まえてきた飛竜を、どうにかして調教したんだろう」
人間への敵対心を本能的に持っている飛竜を、再び従わせるのは無理だと言われている。
飛竜は魔力こそそこまで高くはないが、知能の高さで殻の外を生き抜いている。
警戒心も高く、自分の力では人間に勝てないことも理解しているため、そもそも遭遇することが難しい。
再び人間に捕まっても一度は従うふりをして、懐いたと思わせておいて逃げ出す、そんな演技までできる生き物だ。
だから今までに何度も人類は飛竜を手懐けようとして、そのたびに失敗しているのだ。
しかし、そんな難しい生き物を再び服従させる方法に、おれは一つだけ心当たりがあった。
「まさか、アデルの鐘か?」
「……おれはそうだと思う。報告によれば魔人にすら通用する精神操作魔法らしいし、飛竜を操ることが出来てもおかしくない。お前の手紙には、アデルは護衛を探しているという話だったな。そのうち一人は見つかって、もう一人はまだ探していると。経緯はわからないが、人間の護衛は諦めて、代わりに飛竜を鐘で支配し、ああやって移動手段兼護衛として利用しているんじゃないのか?」
おれは肯定も否定もできなかった。
確かに、そうかもしれない。
会話を盗み聞きしたときの印象では、アデルは見栄えやドラマ性も気にするロマンチストのようだった。
白銀の龍と人狼を従える王家の生き残りの姫……劇や小説の登場人物さながらだな。
アデルが喜んでいる様が目に浮かぶようだ。
ネレウスの予想が当たっていれば、結構まずいかも知れない。
おれたちは今まで、アデルやリューエル公爵の移動手段は転移装置か馬車だろうと想定して動いてきた。
しかし飛竜という移動手段も使えるとなると、トゴルゴで騒ぎが起きたときにすぐにセロニカから飛んで移動できる。
おれたちが大鐘を破壊する前に、年明けを待たずしてさっさとインゲルの福音を復活させてしまうかも知れないのだ。
それはかなりまずい。
黙り込んだおれを前に、ネレウスは話を続ける。
「おれはすぐにセロニカ城の人間に説明を求めた。あの飛竜を城に入れて良いのかと。殻都の中に生きている在来生物を持ち込むことは基本的に禁止されている。魔獣使いが使役している在来生物ならば、申請すれば持ち込みも許可されることもあるが、色々と制限がある。大きさや、魔力量や、服従心……それらを厳しく検査される。あの飛竜はまず大きさからして持ち込み禁止になるはずだ。それなのに堂々と城の中庭に着陸してるのはどういうことだ、と。
そしたら城の人間はニコニコ笑ったまま、東島の議長たちが共同研究で開発した新しい魔術で使役しているからご安心ください、だとよ。いや、いいわけあるか。殻都の中に大型の在来生物の持ち込みを禁じている法は、エレグノア全体の法で、殻都がそれぞれ出している条例とはわけが違う。
他所の殻都になんの知らせもなく勝手に法を破った挙げ句、安全だから大丈夫、なんてあまりにおれたちをバカにしている。しかも十殻都全ての議長が集まる年末議会の前日にだぞ?飛竜を使って西島の殻都の議長を始末し、エレグノアの主導権を握る気だと言われても仕方ない。
だから、おれはその件に関して満足いく説明をしてもらえないうちは、年末会議に参加できないし、東島の連中も信用できないと啖呵を切って抜け出してきたわけだ」
「その飛竜を、親父も見たのか?」
「いや、西島の議長の中で前日入りしたのはおれだけだ。だからあの飛竜のことはおれたちには隠しておくつもりだったんだろう。おれも寒い所に慣れてないからとかなんとか言い訳して無理やり今朝転移してきたんだ。おれみたいな馬鹿な若造一人なら見られても誤魔化せると思ったんじゃないか?ハッ、どいつもこいつもおれを甘く見やがって」
ネレウスの声は怒りのあまりだんだん大きくなっていた。
おれがどうどうと手を動かすと、ネレウスは葡萄ジュースを一気に飲み干して大きく息を吐き出す。
「……ふぅ、まあ、飛竜の件は気付けて良かった。おれが会議を欠席する言い分としても、まあまあ説得力があるしな。あとはお前の親父やミンシェン伯爵やら伯父上が追求して会議を混乱させてくれるだろ。上手く行けば本題を話し合うための会議は26日にずれ込む。その後急いでトゴルゴに向かったとしても、飛竜は夜目が効かないからな。流石に一日ではたどり着けない。その間にお前がさっさとハカイムに乗り込んで鐘をぶっ壊せば万事解決だ」
「軽く言うなあ……だけど、全力を尽くすよ。アデルやら飛竜やら面倒くさいのが出てくる前に、さっさとやってしまえばいいんだもんな」
おれはあえて軽い調子で応えた。
ネレウスは満足げに頷くと、ローブの中に手を突っ込んでごそごそし始めた。
「トゴルゴに向かう前に、これを渡しておく」
そうしておれに手渡されたのは手紙だった。
「これをだれに?」
「おれの叔父に。おれの親父の弟がトゴルゴに行ったまま消息不明になってるのは話したよな?色々終わって平和になったら仕事を依頼しようと思ってたが、まあどうせトゴルゴに行くんだし、ついでに渡してきてくれ」
近所にお使いに行くような調子で頼んでくるので、おれはうっかり頷いてしまった。
「ああ……えっ、ついでって、叔父さんを探す暇はないかも知れないぞ」
「もし難しそうなら適当にトゴルゴの市民に渡すだけでもいい。叔父の名前はアトラスだ。もしかしたら名前を変えて生活してるかも知れないが、一応それで探してみてくれ。まだハゲてなければおれと同じ茶髪のくせ毛で、おれより背が高くてひょろっとしてて、眼鏡をかけてる。前に会ったのは7年、8年前だから、外見は結構変わってるかも知れないな……温厚で、パラディオ家には珍しい根っからの学者肌。今年で42歳のはずだ」
「わかった。探してみる」
「頼んだぞ」
おれは手紙を外套の内ポケットにしまい込んだ。
「それで、これからどうする?ヤトはリンネラ村で待機しているんだよな。この町からリンネラ村まではどうやって移動するつもりなんだ?」
おれが尋ねると、ネレウスはキョトンとした顔で首を傾げた。
「そんなもの決まってるだろう、お前の自動二輪車に乗せてくれ。一度乗ってみたかったんだ」
「えっ!?馬車か馬を手配してないのか?」
「してない。自動二輪車のほうが速いと聞いたからな」
「いや、そうかも知れないが自動二輪車は二人乗りだ。三人乗るのは……」
おれは自動二輪車の荷台を思い浮かべて唸る。
荷物をネレウスに背負ってもらうなり、おれが前に抱えたりしてなんとか詰めれば場所は作れるかも知れない。
おれとケイジュとネレウスがぴったりくっついて座れば三人、いけるか?
「無理なのか?」
ネレウスが驚いた顔で聞き返してくる。
そうか、ネレウスは自動二輪車を見たことないんだったな。
それで勘違いしてるのか……参ったな。
「……無理、ではない。馬力があるから重量は気にしなくてもいいんだが……かなり窮屈にはなると思う」
おれは言いながらそっとケイジュの方を窺い見た。
ケイジュは今まで見たことないくらい渋い顔をしている。
「今から馬を手配できないのか?」
ケイジュが絞り出した言葉に、ネレウスはしゅんと肩を落として答える。
「出来ないことはないが……おれの到着が遅れる分、最終的にトゴルゴに到着するのが遅くなる、と思う。おれ無しでも船は動くが、やはり速度は落ちるし……いや、すまない、その、二人乗れるなら三人でも乗れると思っていた」
ケイジュの険しい表情を見て、流石のネレウスもしどろもどろになっている。
ケイジュはしばらく眉間にシワを寄せて黙り込んだ後、深い溜め息をついた。
そして諦めたように口を開く。
「詰めれば三人乗れるんだな?」
「あ、ああ。荷物を背負ったり前に抱えたりすればなんとかいける。幸いセロニカからリンネラ村までは平坦な道が続いてるし……」
「なら、ネレウスも自動二輪車に乗ってもらおう。リンネラ村まではどれくらいかかる?」
「道の状態が良ければ半日で移動できる。日の出と同時に出発すれば、夕暮れ前には到着するはずだ」
ネレウスは表情を明るくして少し身を乗り出してきた。
「そんなに早く着くのか!おれの船の最高速度といい勝負ができるな!」
ネレウスは早くも立ち直って好奇心で目を輝かせている。
「……流石に大の男三人と荷物の重さが加わったら、多少速度が落ちるかもしれないけどな。まぁ、馬と違って休憩無しで進めるし、身体強化するよりも長く走れる。今ある移動手段の中では一番速いだろうな」
「そうかそうか、がぜん楽しみになってきた。それで、出発はいつにする?今夜か?」
おれはケイジュと顔を見合わせた。
「夜の移動は危険だ。冬は在来生物が少ないとはいえ、ゲニアくらいは出没するらしいからな」
ケイジュの言葉におれも頷く。
「じゃあ明日の日の出と同時に出よう。ネレウス、宿はもうとってあるか?」
「いや、それもまだだ。お前たちと出会えずにすれ違う可能性もあったからな。その時は夜通し馬を走らせてリンネラ村に向かうつもりだった」
「ヤトはネレウスが合流することは知ってるんだよな?」
「ああ。今頃おれの手紙を受け取っている頃だ。あの羽トカゲは便利でいいな!」
「ああ。この作戦が終わったら返却しないといけないのが残念だ……宿がまだ決まってないなら、おれたちと同じ所に泊まってくれ。その方が色々と楽だし」
「わかった。食事が終わったら案内してくれ」
そうしてひとまず予定を立て終わったので、おれたちは食事を再開した。
追加で料理も注文して、胃の中に詰め込めるだけ詰め込んでおく。
明日からもなかなか大変な旅が続きそうだし、体力つけておかないとな。
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