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異世界の学園で愛され姫として王子たちから(性的に)溺愛されました
愛され姫と騎士たち
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亜莉紗はフェリクスを受け入れ彼が射精したのち、次々とサイラス、レアンドル、エーミールを受け入れた。そして数えきれないほどの絶頂を与えられ、代わる代わる彼らの精を注がれた。
そうして――今。
「アリサ、可愛かった……」
「さすがは愛され姫だ、イイ体をしている」
「おひい様には性行為の才能がおありですね」
「僕、夢中になっちゃったよ……!」
彼らから口々に褒められて(?)いた。だが。
「うぅ……っ」
亜莉紗は涙をこぼした。部屋には青臭い精の臭いがたちこめ、亜莉紗の体も彼らの精液と自らの愛液まみれだ。シーツはもう用をなさないくらいぬるぬるのビショビショで――、
(初体験でこんな、こんなのってない……)
それに。
「妊娠、しちゃうよぉおお……っ」
あんなに何度も中出しされたのだ。きっと、誰の子かもわからない子供を妊娠してしまうだろう。いくら逆ハー願望があったといっても、これではとんだ淫乱女ではないか。
えぐえぐと咽び泣く亜莉紗にフェリクスが驚いて言った。
「アリサ、子供が欲しいのかい?」
「そんなわけないでしょ!!」
的を外した言葉に、亜莉紗は怒りを爆発させた。
「じゃあ、できるわけないよね?」
「ええ。願望もないのにいちいち妊娠してたら大変です」
「……へ?」
「もしかして、姫さんの世界ではセックスしたら必ず妊娠するのか?」
――そうか。ここは異世界、常識の通用しない世界なのだった。
「必ずではないけど……願望の有無とは関係ないです……」
「へぇ、そりゃ大変だな」
「それじゃあ、女の人はどうやって発散するの?」
「え?」
「女の人はいつもキレイで健康でいる為に、いっぱいえっちして充実した生活を送らないといけないよね? その為に、僕たち騎士がいるわけだし……」
「…………」
もはや何も言う気が起こらなかった。さすが異世界、常識が違うどころの話ではない。
「もうおひい様はこちらの世界――セフィロトの住人です。そのような不自由な世界のことなどお忘れになって、私たちの愛を享け、健やかにお過ごしになってください」
そうは言われても、十八年間培ってきた価値観や倫理観を覆すのは難しい。
「そうだよ、アリサ」
顔を曇らせる亜莉紗の頬を、フェリクスが優しく撫でて言う。
「私は、私たちはアリサの為に存在する騎士なんだ。アリサを愛することが、そしてアリサに気持ちよくなってもらうことが、何より私たちの幸せなんだよ。
だからあなたは安心して、我々の愛を受け止めてほしい」
どうしてだろうか。フェリクスのやさしく澄んだ声でそう言われると、これでいいのだと思ってしまいそうになる。
「さぁアリサ、きれいに洗ってあげるから、こちらへおいで」
亜莉紗はフェリクスに連れられ、浴室で丁寧に洗われた。そして寝室に戻った時には、もう汚れたシーツは取り替えられ、ベッドも整えられていたのだった。
(至れり尽くせりだなぁ……)
ーーこの世界、いいかも。
どうしたってそう思ってしまうのを止められない亜莉紗だった。
「もうお昼も過ぎてしまったね。どうする? 今からでも授業に出る?」
「そう言われても……。っていうか、この学園ってそもそも何を学ぶところなんですか?」
亜莉紗は訊ねた。朝っぱらから複数でのセックスに耽っていていいなど、いったいこの学園はどういうところなのか。
「――ひとつ、この世界の安定は女性によって成るものである――
――ふたつ、女性が敬われ愛され、自由で満ち足りていればこそ、世界の平和は保たれる――」
レアンドルが唱する。その言葉はまるで歌うように響いて、亜莉紗の心にすっと沁みこんだ。
(ああ――そうか。わたし、ここでは思うがままでいていいんだ……)
「だからね、ここでは僕たち騎士は女性を敬う精神を養う、そういう勉強をするんだ」
「女性は――姫は――騎士を従えるにふさわしい、気高く美しい貴婦人であるべく、その研鑽を積むのです」
なるほど。この世界が――セフィロトがどういう世界観なのか多少わかってきた。
「腹が減ったな……」
サイラスがつぶやいた。そういえば、もうお昼を過ぎているのだ。
「授業は明日からにして、今日は街へ出て食事を摂りましょうか」
「そうだな。食堂には余りものしかなさそうだしな」
「姫様、いいよね?」
「アリサ、あなたと更なる親睦を深めるために、ぜひ食事を共にさせてほしい」
彼らの言葉に応えて、亜莉紗は言った。
「うん。わたしもお腹がすいたかな?」
そうして。
愛され姫となった亜莉紗とその騎士たちは、連れだって街へと繰り出したのだった。
そうして――今。
「アリサ、可愛かった……」
「さすがは愛され姫だ、イイ体をしている」
「おひい様には性行為の才能がおありですね」
「僕、夢中になっちゃったよ……!」
彼らから口々に褒められて(?)いた。だが。
「うぅ……っ」
亜莉紗は涙をこぼした。部屋には青臭い精の臭いがたちこめ、亜莉紗の体も彼らの精液と自らの愛液まみれだ。シーツはもう用をなさないくらいぬるぬるのビショビショで――、
(初体験でこんな、こんなのってない……)
それに。
「妊娠、しちゃうよぉおお……っ」
あんなに何度も中出しされたのだ。きっと、誰の子かもわからない子供を妊娠してしまうだろう。いくら逆ハー願望があったといっても、これではとんだ淫乱女ではないか。
えぐえぐと咽び泣く亜莉紗にフェリクスが驚いて言った。
「アリサ、子供が欲しいのかい?」
「そんなわけないでしょ!!」
的を外した言葉に、亜莉紗は怒りを爆発させた。
「じゃあ、できるわけないよね?」
「ええ。願望もないのにいちいち妊娠してたら大変です」
「……へ?」
「もしかして、姫さんの世界ではセックスしたら必ず妊娠するのか?」
――そうか。ここは異世界、常識の通用しない世界なのだった。
「必ずではないけど……願望の有無とは関係ないです……」
「へぇ、そりゃ大変だな」
「それじゃあ、女の人はどうやって発散するの?」
「え?」
「女の人はいつもキレイで健康でいる為に、いっぱいえっちして充実した生活を送らないといけないよね? その為に、僕たち騎士がいるわけだし……」
「…………」
もはや何も言う気が起こらなかった。さすが異世界、常識が違うどころの話ではない。
「もうおひい様はこちらの世界――セフィロトの住人です。そのような不自由な世界のことなどお忘れになって、私たちの愛を享け、健やかにお過ごしになってください」
そうは言われても、十八年間培ってきた価値観や倫理観を覆すのは難しい。
「そうだよ、アリサ」
顔を曇らせる亜莉紗の頬を、フェリクスが優しく撫でて言う。
「私は、私たちはアリサの為に存在する騎士なんだ。アリサを愛することが、そしてアリサに気持ちよくなってもらうことが、何より私たちの幸せなんだよ。
だからあなたは安心して、我々の愛を受け止めてほしい」
どうしてだろうか。フェリクスのやさしく澄んだ声でそう言われると、これでいいのだと思ってしまいそうになる。
「さぁアリサ、きれいに洗ってあげるから、こちらへおいで」
亜莉紗はフェリクスに連れられ、浴室で丁寧に洗われた。そして寝室に戻った時には、もう汚れたシーツは取り替えられ、ベッドも整えられていたのだった。
(至れり尽くせりだなぁ……)
ーーこの世界、いいかも。
どうしたってそう思ってしまうのを止められない亜莉紗だった。
「もうお昼も過ぎてしまったね。どうする? 今からでも授業に出る?」
「そう言われても……。っていうか、この学園ってそもそも何を学ぶところなんですか?」
亜莉紗は訊ねた。朝っぱらから複数でのセックスに耽っていていいなど、いったいこの学園はどういうところなのか。
「――ひとつ、この世界の安定は女性によって成るものである――
――ふたつ、女性が敬われ愛され、自由で満ち足りていればこそ、世界の平和は保たれる――」
レアンドルが唱する。その言葉はまるで歌うように響いて、亜莉紗の心にすっと沁みこんだ。
(ああ――そうか。わたし、ここでは思うがままでいていいんだ……)
「だからね、ここでは僕たち騎士は女性を敬う精神を養う、そういう勉強をするんだ」
「女性は――姫は――騎士を従えるにふさわしい、気高く美しい貴婦人であるべく、その研鑽を積むのです」
なるほど。この世界が――セフィロトがどういう世界観なのか多少わかってきた。
「腹が減ったな……」
サイラスがつぶやいた。そういえば、もうお昼を過ぎているのだ。
「授業は明日からにして、今日は街へ出て食事を摂りましょうか」
「そうだな。食堂には余りものしかなさそうだしな」
「姫様、いいよね?」
「アリサ、あなたと更なる親睦を深めるために、ぜひ食事を共にさせてほしい」
彼らの言葉に応えて、亜莉紗は言った。
「うん。わたしもお腹がすいたかな?」
そうして。
愛され姫となった亜莉紗とその騎士たちは、連れだって街へと繰り出したのだった。
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