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§ えっちなメスお兄さんは、好きですか?【2】
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「は……あ、あァ……」
るり花は身をずり上げてあまねに覆い被さり、自らの口で彼のくちびるを塞いだ。
「ん……んく」
あまねの喉が上下する。るり花の唾液と、咥内に残った精液が混じり合ったものが、あまねの喉を落ちてゆく。
「あまねさん、今日の味もえっちだったよ」
「ん……るり花さんも、すごく上手になったね」
あまねはるり花の頬に掌を添え、やさしく微笑んだ。
「ところで、何のこと? まだ気づいてもらえない、って……」
「ふふ、何でしょう」
勿体ぶるあまねに、るり花は頬を膨らませる。
「もう」
「ピースは揃ってるって言ったでしょ。――ぼくのオナニーを見て、気づかなかった?」
「え……?」
首を傾げるるり花に、あまねは苦笑する。
「ああ、あの時きみは目を閉じてたんだっけ」
「閉じ込められた時のことだよね。だって、見ちゃいけないと思って……」
あんなものを見せられたら、絶対に発情してしまう。かつてるり花が恋をした、自涜する美しい少年と重ねて見てしまうではないか。
「長年、人のオナニーをオカズにしてた人の言葉とも思えないね」
「……は?」
るり花は固まった。瞳をぱちぱちと瞬いて、あまねを見つめる。
自慰をする際に思い浮かべる少年の話は、あまねにだって話したことはない。それを知っているということは……。
「え、ええええええっ」
「十二年前、僕たち兄弟の家に泊まりにきたきみは、ぼくのオナニーを目撃したんだよ」
「……!!!!」
頭の中で複数のピースが組み合わさり、記憶の中の少年と重なってゆく。
――白い喉、細く美しい指、珊瑚色のくちびる……。顔を覚えていなくても、少年から受けた印象は、ぴったりあまねにも当て嵌まるものだった。
「え、でもどうしてオカズに使ってたって……っ」
るり花は焦って問うた。そんな恥ずかしいことまで、どうして知っているのだろうか。
だがあまねは当然と言わんばかりにため息をつく。
「そんなの、わかるに決まってるでしょ。るり花さんの性癖は、ぼくなんだもん」
「……っ」
「いたいけな少女に自慰なんか見せちゃって、ぼくはずっと後悔してたけど……、まぁ、結果オーライだよね。るり花さんはぼくで性癖を満たせるし、きみがえっちな子に育ってくれて、ぼくは嬉しいし」
「う……」
確かにそうなのだが、なんとなく釈然としない。口を尖らせるるり花の背に、あまねは腕を回した。
「いいじゃん。ドスケベ同士、末永くよろしく、ね?」
そして、抱きしめたるり花ごと身体を回転させた。今度は、あまねがるり花に覆い被さる体勢になった。
「えっちなぼくのこと、好きになってくれてありがとうね、るり花さん」
あまねが微笑みを浮かべ、言った。慈愛に満ちたやさしい表情だった。
「あまねさん」
複雑な感情が込み上げ、るり花は眉を八の字に歪めた。
「わ……私、えっちできれいな男の人が、好きだから……」
「うん、知ってる。ぼくもそんなるり花さんが、ぼくに発情してくれるるり花さんが大好きだよ」
あまねがそっと顔を近づけてきて、ふたりのくちびるが重なった。
初めは啄むようなキスだったが、やがて舌を絡め、お互いを貪る淫らなくちづけへと移行する。
欲情が込み上げ腿を擦り合わせるるり花の腹に、あまねの昂ぶりが押し付けられた。
「るり花さん、ぼくのおちんちん大好きでしょ?」
くちびるを離したあまねが、るり花の耳元で問う。
「うん。すごくいやらしくて、素敵で……大好き」
「欲しい?」
甘い誘惑に陶酔するように、るり花はこくりと頷いた。そして、自ら脚を開いてあまねを誘う。
「ん……いい子」
あまねはやさしい声でるり花を褒め、そして蜜口に桃色の尖端を押し付けた。ゆるゆると円をえがくように媚肉を愛撫する。
「今日、安全日だって言ってたよね。このまま……欲しい?」
あまねの蠱惑的な誘いに、るり花は抗う術を持たなかった。
先ほど、口で受けたあまねの射精。とろりとした精液を自らの奥で受け止めたら、どんなにか気持ちがいいだろうか。胎内を濡らされる感触を想像するだけで、どうしようもない情欲に脳を支配されてしまう。
「欲しい……っ! 私のなかに、あまねさんの素敵なおちんちんが欲しい……、いっぱいずぽずぽして、えっちな液を注いで欲しいの……!!」
るり花は身をずり上げてあまねに覆い被さり、自らの口で彼のくちびるを塞いだ。
「ん……んく」
あまねの喉が上下する。るり花の唾液と、咥内に残った精液が混じり合ったものが、あまねの喉を落ちてゆく。
「あまねさん、今日の味もえっちだったよ」
「ん……るり花さんも、すごく上手になったね」
あまねはるり花の頬に掌を添え、やさしく微笑んだ。
「ところで、何のこと? まだ気づいてもらえない、って……」
「ふふ、何でしょう」
勿体ぶるあまねに、るり花は頬を膨らませる。
「もう」
「ピースは揃ってるって言ったでしょ。――ぼくのオナニーを見て、気づかなかった?」
「え……?」
首を傾げるるり花に、あまねは苦笑する。
「ああ、あの時きみは目を閉じてたんだっけ」
「閉じ込められた時のことだよね。だって、見ちゃいけないと思って……」
あんなものを見せられたら、絶対に発情してしまう。かつてるり花が恋をした、自涜する美しい少年と重ねて見てしまうではないか。
「長年、人のオナニーをオカズにしてた人の言葉とも思えないね」
「……は?」
るり花は固まった。瞳をぱちぱちと瞬いて、あまねを見つめる。
自慰をする際に思い浮かべる少年の話は、あまねにだって話したことはない。それを知っているということは……。
「え、ええええええっ」
「十二年前、僕たち兄弟の家に泊まりにきたきみは、ぼくのオナニーを目撃したんだよ」
「……!!!!」
頭の中で複数のピースが組み合わさり、記憶の中の少年と重なってゆく。
――白い喉、細く美しい指、珊瑚色のくちびる……。顔を覚えていなくても、少年から受けた印象は、ぴったりあまねにも当て嵌まるものだった。
「え、でもどうしてオカズに使ってたって……っ」
るり花は焦って問うた。そんな恥ずかしいことまで、どうして知っているのだろうか。
だがあまねは当然と言わんばかりにため息をつく。
「そんなの、わかるに決まってるでしょ。るり花さんの性癖は、ぼくなんだもん」
「……っ」
「いたいけな少女に自慰なんか見せちゃって、ぼくはずっと後悔してたけど……、まぁ、結果オーライだよね。るり花さんはぼくで性癖を満たせるし、きみがえっちな子に育ってくれて、ぼくは嬉しいし」
「う……」
確かにそうなのだが、なんとなく釈然としない。口を尖らせるるり花の背に、あまねは腕を回した。
「いいじゃん。ドスケベ同士、末永くよろしく、ね?」
そして、抱きしめたるり花ごと身体を回転させた。今度は、あまねがるり花に覆い被さる体勢になった。
「えっちなぼくのこと、好きになってくれてありがとうね、るり花さん」
あまねが微笑みを浮かべ、言った。慈愛に満ちたやさしい表情だった。
「あまねさん」
複雑な感情が込み上げ、るり花は眉を八の字に歪めた。
「わ……私、えっちできれいな男の人が、好きだから……」
「うん、知ってる。ぼくもそんなるり花さんが、ぼくに発情してくれるるり花さんが大好きだよ」
あまねがそっと顔を近づけてきて、ふたりのくちびるが重なった。
初めは啄むようなキスだったが、やがて舌を絡め、お互いを貪る淫らなくちづけへと移行する。
欲情が込み上げ腿を擦り合わせるるり花の腹に、あまねの昂ぶりが押し付けられた。
「るり花さん、ぼくのおちんちん大好きでしょ?」
くちびるを離したあまねが、るり花の耳元で問う。
「うん。すごくいやらしくて、素敵で……大好き」
「欲しい?」
甘い誘惑に陶酔するように、るり花はこくりと頷いた。そして、自ら脚を開いてあまねを誘う。
「ん……いい子」
あまねはやさしい声でるり花を褒め、そして蜜口に桃色の尖端を押し付けた。ゆるゆると円をえがくように媚肉を愛撫する。
「今日、安全日だって言ってたよね。このまま……欲しい?」
あまねの蠱惑的な誘いに、るり花は抗う術を持たなかった。
先ほど、口で受けたあまねの射精。とろりとした精液を自らの奥で受け止めたら、どんなにか気持ちがいいだろうか。胎内を濡らされる感触を想像するだけで、どうしようもない情欲に脳を支配されてしまう。
「欲しい……っ! 私のなかに、あまねさんの素敵なおちんちんが欲しい……、いっぱいずぽずぽして、えっちな液を注いで欲しいの……!!」
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