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§ メスお兄さんと、セックスしないと出られない部屋【8】
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「そう……そう。ぼくの身体を使って気持ちよくなってくれていいから……もっと、きみが悦くなるように動いて……っ」
「ふ……く、くぁ……んっっ、ぁはっ……っ、イイ……、いいよぉ……っ」
「気持ちがいいんだね、るり花さん。ぼくも……、きみの中が悦くて……っ、はぁんっ」
あまねもまた、目尻を赤く染めて喘いだ。るり花はそんなあまねの姿にさらに欲情を募らせ、激しく腰を振りたくった。
「るり花……さん……、ここも……」
あまねが片手をふたりの間に差し入れ、指先で淫核に触れてくる。
「ひゃ……んっ」
「クリトリスも、自分で弄ってみて。オナニーするみたいに、きみの好きに気持ちよくなって……、そうしたら」
「あまねさぁ……んっ」
あまねがるり花の指先を導いて、クリトリスに触れさせた。るり花はびくりと肩を震わせたが、やがて言われるままに指先でクリトリスを刺激し始める。
「オナニーでイけるんだったら……っ、こうしたらイけるかも、しれない……っ、でしょ」
「あまねさ……っ、気持ちいい、気持ちいいよぉ……っ。腰も、指も止まんな……っ」
膣内を抉られ満たされ、クリトリスを擦り上げる。中から外から快楽を受け取り、るり花は絶え間なく喘いだ。声をあげ続け開きっぱなしのくちびるからよだれを零し、顎から胸へとぽたぽたと滴らせた。
「気持ちいい……気持ちいいの、好き……っ、好きなの……っっ」
「ぼくも……だよ……っ、るり花、さん……っ」
ふたりはもう、ただ快楽を味わうことのみに集中して、激しく性器を擦り合わせた。ぬちゃぬちゃぐちょぐちょと潤沢な蜜が大きな水音をたて、ふたりを更に淫らに煽りたてる。
そして。
「ふ……く、あぁ……っ!!」
ついにるり花は込み上げる絶頂感を覚え、背筋を大きく震わせた。
――イく、イってしまう。あまねとセックスをして、るり花は今、絶頂を迎えようとしている。
「っあんっ、ふぁあん……っ、ア……アァ――――……ッッッッ」
がくがくと全身を痙攣させ、るり花はついに快楽の極致に達した。あまねを呑み込んだ媚肉が収縮を繰り返し、きゅうっと彼を締めつける。
「るり花、さ……キツ……っ、あァア……ッッ!!」
あまねもまた、絞り取られるような射精感に喉を仰け反らせた、次の瞬間。彼はるり花の中で限界まで膨張した欲望をどくんと弾けさせた。
びゅくびゅくと脈動するあまねの肉の感触を、るり花は身体の奥深くで感じる。
「……あ、あぁあ……」
やがて痙攣が治まったるり花は、あまねの首にしがみついて甘い余韻を味わった。
密着する性器から、じんわりと痺れるような心地よさが全身へと拡がってゆく。疲労感にも似た、身体から力が抜けてふわふわする感覚……。
るり花とあまねは抱き合ったまま、しばらく絶頂の余韻を愉しんだ。
「どう? 初めてセックスでイった感想は」
あまねに尋ねられ、るり花は瞳を潤ませた。
「すごく……よくて……、幸せで……」
「うん。セックスって、本当に幸せになれるよね」
あまねはふわりと微笑み、るり花に同調してくれた。
彼は腰を引いて、るり花から自身を引きずり出してゆく。るり花もまた腰を浮かし、彼の膝から降りた。
あまねはコンドームを縛ると、破ったパッケージで包んだ。部屋の中にゴミ箱はなく、またあっても捨てていくのは憚られるのでサコッシュに仕舞った。
それからふたりして、衣服を整える。
るり花はブラウスのボタンを留めながら、Tシャツを身につけるあまねをこっそりと見つめた。
(私たち、これっきり……なのかな)
初めはあんなに拒否したあまねとのセックスだが、今のるり花は彼と離れたがく感じている。
(そうだよね、恋人同士じゃないんだもん……)
るり花はくちびるを噛む。その時だった。
『ピコン』
部屋の片隅で、タブレットが間の抜けた音をたてた。
あまねとるり花は棚に近づき、ディスプレイを見つめる。
『おめでとうございます! お二人は見事に課題を達成されました!』
るり花はあまねと顔を見合わせてから、部屋のドアへ向かった。あまねがドアノブを回すと、何事もなかったかのように扉が開いてゆく。
そして。
ふたりは漸く地下室から開放されたのだった。
♂ ♀ ♂ ♀ ♂ ♀ ♂ ♀ ♂ ♀ ♂ ♀ ♂ ♀
ドアを閉めた途端、スマホが震える。どうやら圏外なのは室内のみらしかった。
バッグから取り出し確認すると、たつるから幾つものメッセージが届いている。時刻はすでに、一日の講義が終わる時間を示していた。
「あまねさん、戻りましょう」
「そうか、鍵の無線機能は部屋の外側に……」
「あまねさん?」
「ううん」
ドアを眺めていたあまねを促し、るり花はたつるの元へと急いだ。
「ふ……く、くぁ……んっっ、ぁはっ……っ、イイ……、いいよぉ……っ」
「気持ちがいいんだね、るり花さん。ぼくも……、きみの中が悦くて……っ、はぁんっ」
あまねもまた、目尻を赤く染めて喘いだ。るり花はそんなあまねの姿にさらに欲情を募らせ、激しく腰を振りたくった。
「るり花……さん……、ここも……」
あまねが片手をふたりの間に差し入れ、指先で淫核に触れてくる。
「ひゃ……んっ」
「クリトリスも、自分で弄ってみて。オナニーするみたいに、きみの好きに気持ちよくなって……、そうしたら」
「あまねさぁ……んっ」
あまねがるり花の指先を導いて、クリトリスに触れさせた。るり花はびくりと肩を震わせたが、やがて言われるままに指先でクリトリスを刺激し始める。
「オナニーでイけるんだったら……っ、こうしたらイけるかも、しれない……っ、でしょ」
「あまねさ……っ、気持ちいい、気持ちいいよぉ……っ。腰も、指も止まんな……っ」
膣内を抉られ満たされ、クリトリスを擦り上げる。中から外から快楽を受け取り、るり花は絶え間なく喘いだ。声をあげ続け開きっぱなしのくちびるからよだれを零し、顎から胸へとぽたぽたと滴らせた。
「気持ちいい……気持ちいいの、好き……っ、好きなの……っっ」
「ぼくも……だよ……っ、るり花、さん……っ」
ふたりはもう、ただ快楽を味わうことのみに集中して、激しく性器を擦り合わせた。ぬちゃぬちゃぐちょぐちょと潤沢な蜜が大きな水音をたて、ふたりを更に淫らに煽りたてる。
そして。
「ふ……く、あぁ……っ!!」
ついにるり花は込み上げる絶頂感を覚え、背筋を大きく震わせた。
――イく、イってしまう。あまねとセックスをして、るり花は今、絶頂を迎えようとしている。
「っあんっ、ふぁあん……っ、ア……アァ――――……ッッッッ」
がくがくと全身を痙攣させ、るり花はついに快楽の極致に達した。あまねを呑み込んだ媚肉が収縮を繰り返し、きゅうっと彼を締めつける。
「るり花、さ……キツ……っ、あァア……ッッ!!」
あまねもまた、絞り取られるような射精感に喉を仰け反らせた、次の瞬間。彼はるり花の中で限界まで膨張した欲望をどくんと弾けさせた。
びゅくびゅくと脈動するあまねの肉の感触を、るり花は身体の奥深くで感じる。
「……あ、あぁあ……」
やがて痙攣が治まったるり花は、あまねの首にしがみついて甘い余韻を味わった。
密着する性器から、じんわりと痺れるような心地よさが全身へと拡がってゆく。疲労感にも似た、身体から力が抜けてふわふわする感覚……。
るり花とあまねは抱き合ったまま、しばらく絶頂の余韻を愉しんだ。
「どう? 初めてセックスでイった感想は」
あまねに尋ねられ、るり花は瞳を潤ませた。
「すごく……よくて……、幸せで……」
「うん。セックスって、本当に幸せになれるよね」
あまねはふわりと微笑み、るり花に同調してくれた。
彼は腰を引いて、るり花から自身を引きずり出してゆく。るり花もまた腰を浮かし、彼の膝から降りた。
あまねはコンドームを縛ると、破ったパッケージで包んだ。部屋の中にゴミ箱はなく、またあっても捨てていくのは憚られるのでサコッシュに仕舞った。
それからふたりして、衣服を整える。
るり花はブラウスのボタンを留めながら、Tシャツを身につけるあまねをこっそりと見つめた。
(私たち、これっきり……なのかな)
初めはあんなに拒否したあまねとのセックスだが、今のるり花は彼と離れたがく感じている。
(そうだよね、恋人同士じゃないんだもん……)
るり花はくちびるを噛む。その時だった。
『ピコン』
部屋の片隅で、タブレットが間の抜けた音をたてた。
あまねとるり花は棚に近づき、ディスプレイを見つめる。
『おめでとうございます! お二人は見事に課題を達成されました!』
るり花はあまねと顔を見合わせてから、部屋のドアへ向かった。あまねがドアノブを回すと、何事もなかったかのように扉が開いてゆく。
そして。
ふたりは漸く地下室から開放されたのだった。
♂ ♀ ♂ ♀ ♂ ♀ ♂ ♀ ♂ ♀ ♂ ♀ ♂ ♀
ドアを閉めた途端、スマホが震える。どうやら圏外なのは室内のみらしかった。
バッグから取り出し確認すると、たつるから幾つものメッセージが届いている。時刻はすでに、一日の講義が終わる時間を示していた。
「あまねさん、戻りましょう」
「そうか、鍵の無線機能は部屋の外側に……」
「あまねさん?」
「ううん」
ドアを眺めていたあまねを促し、るり花はたつるの元へと急いだ。
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