8 / 18
§ メスお兄さんと、セックスしないと出られない部屋【7】
しおりを挟む
「ひぁ……っ、い……くっ、イく、イっちゃ、いぁあ……ッッ!!!」
るり花は泣き声混じりに喘ぎ、脚を痙攣させる。ひゅうと息を吸い込むと、お腹が大きくへこんだ。
ぎゅっと目を閉じ、身体じゅうを駆け巡る悦楽の奔流をやり過ごす。
やがて大きな極みを乗り越え、るり花はゆっくりと息を吐き出した。
「……は……っ」
やわらかなくちびるでるり花のクリトリスに口づけたまま、あまねは目線だけを上げてるり花を見る。
視線が交差して、ふたりはしばし、そのまま見つめ合った。
(あ……こうして触れててもらうと、すごく落ち着く……)
達したばかりのクリトリスを宥めるようなやわらかい温もりが、とても心地いい。
その時ようやくるり花は、あまねの髪をぐしゃぐしゃにかき混ぜてしまったことに気がつき、慌てて手を離した。
「ご、ごめんなさい……っ」
「ううん、いいよ」
あまねはるり花からくちびるを離すと、軽く頭を振った。それだけで、さらさらとした髪はある程度整ってしまう。
「ちゃんとイけたね、るり花さん。それとも、挿入じゃなけりゃイけるのかな?」
「あ、軽くなら……。でも、人にしてもらって深くイッたのは、初めてです……」
それどころか、自慰でだってこれほど我を忘れるような快感に浸れたことはない。感動が込み上げ、るり花は目頭を滲ませた。
「嬉しいんだね、るり花さん」
「はい……」
あまねが体勢を整え、涙を拭うるり花の頭を撫でてくれた。
「大丈夫、きみの身体には可能性があると思う。感度もいいし……リラックスして、心を通わせたセックスをすれば、挿入でだってイけるようになるよ」
「あまねさん……」
あまねはやさしい手つきでるり花の髪を梳る。そして、掬いあげた髪にそっとくちづけた。
「……っ」
珊瑚色のくちびるで髪に触れられて、るり花は背筋を震わせる。神経なんて通ってないはずの髪なのに、あまねの温もりが伝わってくるような気がした。
(――あまねさんは、やさしい……)
こんな異様な状況にあって、ほぼ初対面だと言うのにるり花の心にするりと入り込み、身体をやさしく綻ばせてくれた。
だからるり花は、自分もあまねの希みに真摯に応えようと思った。
「挿れたいよ、るり花さん。きみの中に……挿れていい?」
「はい、あまねさん」
るり花は微笑み、あまねを見つめた。
あまねは頷くと、いつの間にかジッパーを下ろしていた前開きから、欲情を示し反り返る欲望を取り出した。
少し細身だが、すんなりと延びた若木のような幹。尖端は桃色に色づき、露を載せて震えている。
(これが……あまねさんの)
先ほどは手で愛したあまねの雄の形を、るり花は込み上げる愛しさで目を細めながら見つめた。
あまねはアンクルパンツのポケットからパスケースを取り出す。そして隠しポケットに忍ばせたコンドームを引き出し、パッケージを破り自らに装着した。
それから胡坐をかくと、腰を突き出し後ろの床に手を付く。
「ぼくに跨がって。自分で挿れてみて……」
「でも……」
初めての体勢にるり花が戸惑いを見せると、あまねはるり花の手をにぎり、そして言った。
「大丈夫。ぼくがちゃんとサポートするから」
「……はい……」
るり花が恐る恐るあまねに跨がると、あまねが片手を腰に添えてくれた。ゆっくりと尻を落として位置をさぐると、やがてあまねの尖端は蜜口を探り当てる。
「ここ……だね」
「はい」
「ずれないように、片手でぼくの根元を押さえてて。そして、ゆっくりと腰を降ろして……」
「……っ」
尖端が淫肉を掻き分け、肉洞に侵入してくる。にちにちと音をたてあまねを呑み込み、身体の内部であまねの形を感じる。媚肉を圧し開く甘美な圧迫感に、るり花は陶酔のため息を漏らした。
「手をどかして、もっと、もっと中へ……」
るり花は頷いて、さらに腰を落としていった。
やがてるり花とあまねはお互いの性器をぴったりと密着させ、深いところまでひとつに重なり合ってしまう。
「ぜんぶ、挿入った、ね……。ぼくたち……セックスしてるんだよ、るり花さん」
「あまね、さ……っ」
あまねはゆるく腰を突き上げ、るり花の内部を探る。蜜に濡れる粘膜と粘膜が擦れあい、ぬちぬちと淫靡な音をたてた。
「ほら、ぼくの肩をしっかりと掴んで……きみも、自分で動いてみて。イイところに当たるように、腰を振って――」
「あまね、さぁん……」
甘えた声を出しながら、るり花は腰を揺らし始めた。
堪らない。いやらしい形をした雄を呑み込み腰を振り、自らに正直になって快楽を味わう――そんな行為がたまらなく甘美で、るり花は気づいた。
(ああ、私――セックスが好きなのかも)
元カレとの行為は、求められたからするものだった。だけど今は違う。
あまねはるり花を求め、るり花もまたあまねを求めている。灼け付くような渇望と希求に導かれ、ふたりは今、身体を繋げている。
るり花は泣き声混じりに喘ぎ、脚を痙攣させる。ひゅうと息を吸い込むと、お腹が大きくへこんだ。
ぎゅっと目を閉じ、身体じゅうを駆け巡る悦楽の奔流をやり過ごす。
やがて大きな極みを乗り越え、るり花はゆっくりと息を吐き出した。
「……は……っ」
やわらかなくちびるでるり花のクリトリスに口づけたまま、あまねは目線だけを上げてるり花を見る。
視線が交差して、ふたりはしばし、そのまま見つめ合った。
(あ……こうして触れててもらうと、すごく落ち着く……)
達したばかりのクリトリスを宥めるようなやわらかい温もりが、とても心地いい。
その時ようやくるり花は、あまねの髪をぐしゃぐしゃにかき混ぜてしまったことに気がつき、慌てて手を離した。
「ご、ごめんなさい……っ」
「ううん、いいよ」
あまねはるり花からくちびるを離すと、軽く頭を振った。それだけで、さらさらとした髪はある程度整ってしまう。
「ちゃんとイけたね、るり花さん。それとも、挿入じゃなけりゃイけるのかな?」
「あ、軽くなら……。でも、人にしてもらって深くイッたのは、初めてです……」
それどころか、自慰でだってこれほど我を忘れるような快感に浸れたことはない。感動が込み上げ、るり花は目頭を滲ませた。
「嬉しいんだね、るり花さん」
「はい……」
あまねが体勢を整え、涙を拭うるり花の頭を撫でてくれた。
「大丈夫、きみの身体には可能性があると思う。感度もいいし……リラックスして、心を通わせたセックスをすれば、挿入でだってイけるようになるよ」
「あまねさん……」
あまねはやさしい手つきでるり花の髪を梳る。そして、掬いあげた髪にそっとくちづけた。
「……っ」
珊瑚色のくちびるで髪に触れられて、るり花は背筋を震わせる。神経なんて通ってないはずの髪なのに、あまねの温もりが伝わってくるような気がした。
(――あまねさんは、やさしい……)
こんな異様な状況にあって、ほぼ初対面だと言うのにるり花の心にするりと入り込み、身体をやさしく綻ばせてくれた。
だからるり花は、自分もあまねの希みに真摯に応えようと思った。
「挿れたいよ、るり花さん。きみの中に……挿れていい?」
「はい、あまねさん」
るり花は微笑み、あまねを見つめた。
あまねは頷くと、いつの間にかジッパーを下ろしていた前開きから、欲情を示し反り返る欲望を取り出した。
少し細身だが、すんなりと延びた若木のような幹。尖端は桃色に色づき、露を載せて震えている。
(これが……あまねさんの)
先ほどは手で愛したあまねの雄の形を、るり花は込み上げる愛しさで目を細めながら見つめた。
あまねはアンクルパンツのポケットからパスケースを取り出す。そして隠しポケットに忍ばせたコンドームを引き出し、パッケージを破り自らに装着した。
それから胡坐をかくと、腰を突き出し後ろの床に手を付く。
「ぼくに跨がって。自分で挿れてみて……」
「でも……」
初めての体勢にるり花が戸惑いを見せると、あまねはるり花の手をにぎり、そして言った。
「大丈夫。ぼくがちゃんとサポートするから」
「……はい……」
るり花が恐る恐るあまねに跨がると、あまねが片手を腰に添えてくれた。ゆっくりと尻を落として位置をさぐると、やがてあまねの尖端は蜜口を探り当てる。
「ここ……だね」
「はい」
「ずれないように、片手でぼくの根元を押さえてて。そして、ゆっくりと腰を降ろして……」
「……っ」
尖端が淫肉を掻き分け、肉洞に侵入してくる。にちにちと音をたてあまねを呑み込み、身体の内部であまねの形を感じる。媚肉を圧し開く甘美な圧迫感に、るり花は陶酔のため息を漏らした。
「手をどかして、もっと、もっと中へ……」
るり花は頷いて、さらに腰を落としていった。
やがてるり花とあまねはお互いの性器をぴったりと密着させ、深いところまでひとつに重なり合ってしまう。
「ぜんぶ、挿入った、ね……。ぼくたち……セックスしてるんだよ、るり花さん」
「あまね、さ……っ」
あまねはゆるく腰を突き上げ、るり花の内部を探る。蜜に濡れる粘膜と粘膜が擦れあい、ぬちぬちと淫靡な音をたてた。
「ほら、ぼくの肩をしっかりと掴んで……きみも、自分で動いてみて。イイところに当たるように、腰を振って――」
「あまね、さぁん……」
甘えた声を出しながら、るり花は腰を揺らし始めた。
堪らない。いやらしい形をした雄を呑み込み腰を振り、自らに正直になって快楽を味わう――そんな行為がたまらなく甘美で、るり花は気づいた。
(ああ、私――セックスが好きなのかも)
元カレとの行為は、求められたからするものだった。だけど今は違う。
あまねはるり花を求め、るり花もまたあまねを求めている。灼け付くような渇望と希求に導かれ、ふたりは今、身体を繋げている。
10
お気に入りに追加
327
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
魔性の大公の甘く淫らな執愛の檻に囚われて
アマイ
恋愛
優れた癒しの力を持つ家系に生まれながら、伯爵家当主であるクロエにはその力が発現しなかった。しかし血筋を絶やしたくない皇帝の意向により、クロエは早急に後継を作らねばならなくなった。相手を求め渋々参加した夜会で、クロエは謎めいた美貌の男・ルアと出会う。
二人は契約を交わし、割り切った体の関係を結ぶのだが――
僕が美少女になったせいで幼馴染が百合に目覚めた
楠富 つかさ
恋愛
ある朝、目覚めたら女の子になっていた主人公と主人公に恋をしていたが、女の子になって主人公を見て百合に目覚めたヒロインのドタバタした日常。
この作品はハーメルン様でも掲載しています。
好きな男子と付き合えるなら罰ゲームの嘘告白だって嬉しいです。なのにネタばらしどころか、遠恋なんて嫌だ、結婚してくれと泣かれて困惑しています。
石河 翠
恋愛
ずっと好きだったクラスメイトに告白された、高校2年生の山本めぐみ。罰ゲームによる嘘告白だったが、それを承知の上で、彼女は告白にOKを出した。好きなひとと付き合えるなら、嘘告白でも幸せだと考えたからだ。
すぐにフラれて笑いものにされると思っていたが、失恋するどころか大切にされる毎日。ところがある日、めぐみが海外に引っ越すと勘違いした相手が、別れたくない、どうか結婚してくれと突然泣きついてきて……。
なんだかんだ今の関係を最大限楽しんでいる、意外と図太いヒロインと、くそ真面目なせいで盛大に空振りしてしまっている残念イケメンなヒーローの恋物語。ハッピーエンドです。
この作品は、他サイトにも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりhimawariinさまの作品をお借りしております。
私が美女??美醜逆転世界に転移した私
鍋
恋愛
私の名前は如月美夕。
27才入浴剤のメーカーの商品開発室に勤める会社員。
私は都内で独り暮らし。
風邪を拗らせ自宅で寝ていたら異世界転移したらしい。
転移した世界は美醜逆転??
こんな地味な丸顔が絶世の美女。
私の好みど真ん中のイケメンが、醜男らしい。
このお話は転生した女性が優秀な宰相補佐官(醜男/イケメン)に囲い込まれるお話です。
※ゆるゆるな設定です
※ご都合主義
※感想欄はほとんど公開してます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる