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第七章 今宵、花嫁として

╭በ╮ⅩⅩⅥ.花嫁はふたりの腕《かいな》に抱かれる(3)

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「ミオ……リ」

 リュートは堪らずにその場で膝をついた。ミオリの口の中で果てた欲棒が、今なおずくずくと鈍い快感を覚えている。

「リュート、様……」
「ミオリ」

 しばしの間、想いを込めて見つめ合った。

 その間にもミオリはウォルフスに絶えず突き上げられ続け、リュートを見つめながらもよろこびの涙を流し、甘い吐息を漏らし続けている。

「……ミオリ」

 ウォルフスの膝の上で細腰をくねらせるミオリに、リュートは問いかける。

「ミオリは、私の雄が欲しい? きみの中に――きみの体のいちばん奥に、私をれてほしい?」
「リュート様っ、欲し、欲しい、です……っ!」

 ミオリはウォルフスの雄槍を埋め込まれ、揺さぶられながらもそう答えるのだ。

「あっあ……っっ、い、いっちゃ……っ、い、く――」

 ミオリが甲高く、鳴くように喘ぐ。
 ウォルフスは額に汗を浮かべながら、ずんずんと腰を突き出してミオリを絶頂へ導いていった。

「あ……っ、あァ、あっ、アァァアアアアア――――ッッッッ」

 ミオリはがくがくと痙攣を繰り返し、やがて達した。ウォルフスはそんな彼女に締め付けられながらも寸でのところでこらえる。
 くたりとなったミオリを抱きしめひと息き、そしてずるりと雄肉を引きずり出した。

 ウォルフスの膝の上から滑り落ちたミオリを、リュートが体ごと受け止める。
 彼は床に腰を落とし、脚を投げ出した。ミオリを引き寄せ、自らに跨がらせる。

「――ミオリ。きみに私の肉の棒をあげよう」

 すでに復活した雄を愛蜜の滴る姫穴にあてがうと、ミオリが喉の奥でひくりと鳴いた。

「ほら……腰を落として。きみの奥を愛してあげるから」

 耳元でそう囁き、リュートはミオリの腰を掴んで彼女に腰を落とさせた。
 ずくずくに蜜にまみれた淫肉を掻き分け、リュートの雄がミオリの体に埋められてゆく。深いところで、二人の体が繋がってゆく――。
 やがて根元まで呑み込まれると、リュートは下から腰を動かし、ミオリの内部を抉るように責め始めた。

「ん……っ、ミオリの中、とても熱いね。それに私にしっかり絡みついてきて……溶けてしまいそうだよ」
「リュート……っ、さまぁ」

 ミオリはリュートにしがみつき、官能に全身を震わせる。

「ほら、きみも腰を振って。ふたりでうんと気持ちよくなろう、ね?」
「ええ、リュート……っ、リュート様……っっ」

 ふたりは貪りあうように腰を動かし、ぐちょぐちょと淫靡な音をたて、お互いの密着する性器を味わった。

「あっあんっ、ひぁ……っ、ふぁあん……っっ」

 リュートの揺さぶりに合わせ、ミオリは絶えず甘い声を漏らした。
 ふたりの前髪と前髪が絡み合い、汗の飛沫が散ってゆく。

 リュートは一旦抽送を中断すると、ミオリの上体を後ろへと倒し、体勢を変えた。
 床へ身を投げ出したミオリの脚を掴み、ぐいと腰を押し出す。ミオリの一番奥に、リュートの尖端が突き立てられた。

 今度は腰を引いたあと、勢いをつけて出しれを繰り返す。
 ぱんぱんと腰を打ち付ける淫らな交接音が、室内に響き渡った。

「ミオ……リっ、また、イかせてあげるからね。私の雄で、もっともっと、気持ちよくしてあげよう」
「はぁんっ、リュ、ト……っ、いい、いい……っ、きもち、い……っっ」
「きみの中にいっぱいしてあげる。イこう、一緒に」
「あぁんっ、あんっ、あぁああん……っっ、イ……っ、いっちゃ、いく……っっ」

 ぱつんぱつんと肌をぶつけ合い、汗を飛び散らせながら二人は上り詰めてゆく。

 やがて――ミオリががくんと背を仰け反らせた。

「ふぁっ、ああん、あぁあああ――――……っっっっ!!」

 リュートは射精感をこらえ、さらに腰を打ち付けミオリを責め立てる。彼の雄を包み込む姫肉が激しく痙攣し、ミオリの絶頂をリュートに伝えてきた。

「っ、――――…………ッッ!!」

 極みに投げ出されたミオリの奥処に、リュートの精がどくどくと注がれ、子宮口を濡らしてゆく。

「うっ、は……っ、あ」

 リュートからさらに搾り取らんとするかのようにミオリの中が収縮し、さらなる精が彼の尿道を駆け抜けてゆく。
 まるで細い糸を抜かれてゆくような、チリチリとした快感をリュートは眉根を寄せてこらえる。
 
「……くぅ……」

 やがて射精を終えたリュートは、摩擦に敏感に反応してしまうのを耐えながら、ずるりと雄肉を引き抜いた。

 その尖端から、蜜と精の混じり合った液体が零れ落ちる。生暖かく湯気がたつ液体がぽとりぽとりと床に落ち、絨毯に幾つもの染みを作っていった。
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