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第七章 今宵、花嫁として
╭በ╮ⅩⅩⅥ.花嫁はふたりの腕《かいな》に抱かれる(2)
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リュートは瞼の血管が切れそうな程、全身の血流が激しくなるのを感じていた。
ミオリの白く輝く内腿と、ウォルフスの黒く、鋼のように固い剛直。なんとも淫らな対比から目が離せない。
「あんっ、もっと、奥まで……っ」
「そう急くんじゃねぇよ」
ウォルフスはそう言いつつも、ミオリの太腿を腕でがっちりと固定し、下から腰を突き上げ始めた。
「あああああ……っ」
ミオリはその愛らしい姫穴で、ウォルフスの猛る雄肉をずっぽりと頬張り、けなげに締め付けた。乙女の秘肉をきゅうっと収斂させ、そのくちびるからは絶えず甘い声が漏らされる。
ウォルフスが腰を回し、馴染ませるように膣内を刺激し始めた。ミオリはかぶりを振り、桃を痙攣させ、全身で愛される歓びに喘いでいる。
「あぁ……っ、はっ、はぁあん、あん……っっ」
飲み込む余裕のない唾が口に溜まるのか、溢れた雫の糸が顎まで伝い、やがて鎖骨のあたりにぽとりと落ちた。
淫魔の精を三度も飲み干したその体は、かつてないほどの快楽に酔い痴れている。
「ミオリ、ほら、リュートを見てやれ」
「……ッ」
ウォルフスの言葉に、リュートはぎくりとして後じさった。だがもう遅かった。
ミオリがリュートに目を向けると、彼の股間は窮屈そうに布を押し上げている。
――勃起していたのだ。
「な……」
「リュート様」
驚き、戸惑うリュートにミオリが声をかける。そして、せつない望みを口にした。
「リュート様、来て」
リュートは一度目をつむり、そして。
「――」
ふらふらと引き寄せられるようにミオリの元へ向かった。
淫魔王の熱杭を深く呑み込んだミオリは、眼前にやってきたリュートを見上げる。そして微笑んで、こう言ったのだ。
「リュート様、好きです」
そっと手が伸ばされ、はち切れそうに膨らむ股間をやさしく愛撫される。
「……っ」
リュートはそれだけで目も眩むような快感を覚え、喉をひくりと上下させた。
――ミオリが。ずっと慈しみ、密かに愛してきた少女が今、彼の欲望を愛さんとしている……。
彼の尖端からは先走りの雫が溢れ出て、布に染みを作った。
「ミオリ、愛している……ッ」
リュートがついに思いの丈を吐き出すと、ミオリは嬉しそうに微笑んだ。
そして、脚衣を押し下げ彼の雄を取り出した。ミオリはそのたおやかな指先で、楽器を奏でるように愛し始めたのだ。
「ミオリ……っ、ミオリ……っっ」
リュートは激しい興奮に襲われながら、込み上げるせつなさと愛しさに身を灼かれ、何度もミオリの名を呼んだ。
やがてミオリは上体をリュートに寄せ、ついに彼の肉棒を口に含んだ。精一杯に頬張り頬の内側で、そして舌でリュートを愛し始める。
結界に閉ざされたリュートの寝室に、三人が愛し合う水音が響く。
ウォルフスに掻き混ぜられる蜜壺がたてる音、ミオリがリュートの欲棒を口で愛する音――、
じゅっぷじゅぷと、ぐちょんぐちょんと人の業そのもののような――あるいは生の証そのもののような生々しい音が、彼らの耳を冒し、さらなる興奮へと導いてゆくのだ。
一番に上り詰めたのは、リュートだった。
「ミオ、リ……、も、う……っっ」
愛しい少女に愛される肉棒が、限界の先を越えてどくんと膨らむ。そして。
「う、くぁ――……っっ!!」
リュートはミオリの咥内で欲望を弾けさせた。びくびくと雄肉を震わせ、先端からどぴゅどぴゅと白濁が放出される。
久方ぶりの射精は長く続き、何度かに分けて濃い精がミオリの喉に射された。
長い間溜められていたリュートの雄汁は煮詰められたように濃厚で、ひどく粘ついている。
「ん、く、んく……こくん」
吐精を終えた雄から口を離したミオリは、音をたて、リュートの精をすべて飲み干した。
ミオリの白く輝く内腿と、ウォルフスの黒く、鋼のように固い剛直。なんとも淫らな対比から目が離せない。
「あんっ、もっと、奥まで……っ」
「そう急くんじゃねぇよ」
ウォルフスはそう言いつつも、ミオリの太腿を腕でがっちりと固定し、下から腰を突き上げ始めた。
「あああああ……っ」
ミオリはその愛らしい姫穴で、ウォルフスの猛る雄肉をずっぽりと頬張り、けなげに締め付けた。乙女の秘肉をきゅうっと収斂させ、そのくちびるからは絶えず甘い声が漏らされる。
ウォルフスが腰を回し、馴染ませるように膣内を刺激し始めた。ミオリはかぶりを振り、桃を痙攣させ、全身で愛される歓びに喘いでいる。
「あぁ……っ、はっ、はぁあん、あん……っっ」
飲み込む余裕のない唾が口に溜まるのか、溢れた雫の糸が顎まで伝い、やがて鎖骨のあたりにぽとりと落ちた。
淫魔の精を三度も飲み干したその体は、かつてないほどの快楽に酔い痴れている。
「ミオリ、ほら、リュートを見てやれ」
「……ッ」
ウォルフスの言葉に、リュートはぎくりとして後じさった。だがもう遅かった。
ミオリがリュートに目を向けると、彼の股間は窮屈そうに布を押し上げている。
――勃起していたのだ。
「な……」
「リュート様」
驚き、戸惑うリュートにミオリが声をかける。そして、せつない望みを口にした。
「リュート様、来て」
リュートは一度目をつむり、そして。
「――」
ふらふらと引き寄せられるようにミオリの元へ向かった。
淫魔王の熱杭を深く呑み込んだミオリは、眼前にやってきたリュートを見上げる。そして微笑んで、こう言ったのだ。
「リュート様、好きです」
そっと手が伸ばされ、はち切れそうに膨らむ股間をやさしく愛撫される。
「……っ」
リュートはそれだけで目も眩むような快感を覚え、喉をひくりと上下させた。
――ミオリが。ずっと慈しみ、密かに愛してきた少女が今、彼の欲望を愛さんとしている……。
彼の尖端からは先走りの雫が溢れ出て、布に染みを作った。
「ミオリ、愛している……ッ」
リュートがついに思いの丈を吐き出すと、ミオリは嬉しそうに微笑んだ。
そして、脚衣を押し下げ彼の雄を取り出した。ミオリはそのたおやかな指先で、楽器を奏でるように愛し始めたのだ。
「ミオリ……っ、ミオリ……っっ」
リュートは激しい興奮に襲われながら、込み上げるせつなさと愛しさに身を灼かれ、何度もミオリの名を呼んだ。
やがてミオリは上体をリュートに寄せ、ついに彼の肉棒を口に含んだ。精一杯に頬張り頬の内側で、そして舌でリュートを愛し始める。
結界に閉ざされたリュートの寝室に、三人が愛し合う水音が響く。
ウォルフスに掻き混ぜられる蜜壺がたてる音、ミオリがリュートの欲棒を口で愛する音――、
じゅっぷじゅぷと、ぐちょんぐちょんと人の業そのもののような――あるいは生の証そのもののような生々しい音が、彼らの耳を冒し、さらなる興奮へと導いてゆくのだ。
一番に上り詰めたのは、リュートだった。
「ミオ、リ……、も、う……っっ」
愛しい少女に愛される肉棒が、限界の先を越えてどくんと膨らむ。そして。
「う、くぁ――……っっ!!」
リュートはミオリの咥内で欲望を弾けさせた。びくびくと雄肉を震わせ、先端からどぴゅどぴゅと白濁が放出される。
久方ぶりの射精は長く続き、何度かに分けて濃い精がミオリの喉に射された。
長い間溜められていたリュートの雄汁は煮詰められたように濃厚で、ひどく粘ついている。
「ん、く、んく……こくん」
吐精を終えた雄から口を離したミオリは、音をたて、リュートの精をすべて飲み干した。
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