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第六章 希《ねが》いのかなう夜
╭በ╮ⅩⅩⅠ.今宵、あなたの熱で貫いて(2)
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「ん……ん」
舌で歯列をつつかれ、咥内へと侵入される。彼は戸惑うミオリの舌を持ち上げ、ぬるりと舐め上げてきた。ようやくミオリも応えて、彼の舌に自らの舌を絡ませる。
お互いの舌を味わうように舐めしゃぶる。唾液がぴちょぴちょと淫靡な音をたて、零れた雫がミオリの顎を伝っていった。
「ん……ふ……っ、ウォルフス……っっ」
ミオリは下腹部がずくずくと疼き始めるのを感じた。
もどかしそうに身を捩らせるミオリの夜着に、ウォルフスの手がかかった。胸元の紐を解かれると、控えめな膨らみがふるりと姿を現した。
その胸の頂には桃色の果実が色づき、欲情を示してその身を勃ち上がらせている。
「ぁあ……っ」
ウォルフスの指先で尖端を弾かれ、ミオリはせつなげに身をくねらせた。
指でくりくりと摘ままれ、先端を舌先でちろりと舐め上げられる。体に灯されていく官能の熾火に、ミオリは絶えず悩ましげな声を漏らす。
やがてウォルフスの手が体じゅうを滑り、ミオリの夜着をすべて脱がせてゆく。
素肌を晒した腰のあたりをさわさわと撫でられると、未だ触れられぬ蜜口からとろりと淫液が溢れ出した。
「あ……っ、ウォルフ、ス……っ、もう……っっ」
ミオリは頬を上気させ、潤んだ瞳でウォルフスを見つめる。腰を揺らして、ウォルフスにねだった。
「下に欲しいのか?」
ウォルフスの尋ねに、ミオリは必死にこくこくと頷く。
早く、ミオリのもっとも肝心な場所――熱くとろけた乙女の部分をいじってほしいのだ。
ウォルフスはそんなミオリの上体を起こし、自らは足を組み胡坐をかいた。
「その前に、お前に肉の棒を堪能させてやる」
ウォルフスは帯を解き、下袴の前をくつろげた。取り出された剛直はすでに固く膨らみ、天に向かって峙っている。
しっかりと中太で大きく笠の張り出した雄の形を、ミオリは潤んだ瞳で見つめる。
――ウォルフスもまた、ミオリと同様に欲情しているのだ。そう思うと、歓びが胸に溢れてゆく。彼の雄肉を、たまらなく愛しく感じてしまう……。
お腹の奥がきゅんと疼いて、ミオリは自らが本能的に彼を欲していると悟った。
ミオリは導かれるようにウォルフスの雄槍に手を伸ばした。しっとりとした手触りのそれを撫でさすり、指をくにくにと動かしながら扱いてゆく。
(今夜、これで貫いてもらえるんだわ……)
せつなさと愛しさが込み上げ、目尻に涙が浮かんでしまう。ミオリは激しい興奮に衝き動かされ、さらに掌を動かしウォルフスの肉の棒を愛撫した。
もっと、もっと彼を愛したい――雄々しい肉の棒――ウォルフスそのもののように猛々しく張り詰めるそれへの愛が溢れ、ミオリは衝動を口にする。
「舐めてもいい?」
「俺は構わないが……いいのか?」
欲情に瞳を赤らめ、悩ましい吐息とともに告げると、ウォルフスは心配そうに尋ねてきた。
ミオリは以前、エルシオに木製の張り型への口腔奉仕を強制され、犯されそうになった。彼はそのことを気にしているのだろう。
「大丈夫……ウォルフスの、だから」
ミオリはせつなげに眉根を寄せて、そう答えた。
そして、顔を近づけ愛しい彼の先端へと舌を伸ばす。
「っ」
裏側の、皮膚の集まる場所に舌を当てる。何度か舌先でつついたのち、そのままツ……と舐め上げると、わずかに雫の滴る窄まりがあった。舌先をきゅっと押し込むと、ミオリの手の中で雄肉がびくりと震える。
ミオリは瞳だけでウォルフスを見上げた。
「……っ」
ウォルフスが喉をごくりと上下させる。瞳も細められ、確かに快感を得ているようだ。
ミオリは安堵し、さらに彼を責めるべく先端をすべて口に含んだ。
「ミオ、リ……ッ」
ウォルフスが掠れた声でミオリの名を呼ぶ。声音に滲むせつない甘さに、ミオリは背筋がぞくぞくとするのを感じた。
(ええと……ウォルフスは、いつもわたしのを舐める時……)
自分がウォルフスにされる際を思い返し、唾液をたっぷりと載せた舌を、撫でるように動かしてゆく。さらに、太幹を掴んだ手を上下させ、力を込めて扱き上げた。
「ミオリ……く……っ」
(ウォルフス……感じてくれてる……。わたしが彼の肉の棒を、愛しているんだわ……)
せつなくて、愛しくてどうにかなりそうだ。ミオリの蜜口からはとろとろと潤沢な蜜が溢れ出し、敷布に染みを作ってゆく。
やがて。
「ミオリ、もういい……、もう……っ」
ウォルフスが呻く。だがミオリは止まらなかった。止められなかった。
口を大きく開き、肉棒を喉の奥まで頬張る。じゅぷじゅぷと音をたてしゃぶり上げると、ウォルフスがくぐもった声で呻いた。
「く……おっ、出、る……っ」
舌で歯列をつつかれ、咥内へと侵入される。彼は戸惑うミオリの舌を持ち上げ、ぬるりと舐め上げてきた。ようやくミオリも応えて、彼の舌に自らの舌を絡ませる。
お互いの舌を味わうように舐めしゃぶる。唾液がぴちょぴちょと淫靡な音をたて、零れた雫がミオリの顎を伝っていった。
「ん……ふ……っ、ウォルフス……っっ」
ミオリは下腹部がずくずくと疼き始めるのを感じた。
もどかしそうに身を捩らせるミオリの夜着に、ウォルフスの手がかかった。胸元の紐を解かれると、控えめな膨らみがふるりと姿を現した。
その胸の頂には桃色の果実が色づき、欲情を示してその身を勃ち上がらせている。
「ぁあ……っ」
ウォルフスの指先で尖端を弾かれ、ミオリはせつなげに身をくねらせた。
指でくりくりと摘ままれ、先端を舌先でちろりと舐め上げられる。体に灯されていく官能の熾火に、ミオリは絶えず悩ましげな声を漏らす。
やがてウォルフスの手が体じゅうを滑り、ミオリの夜着をすべて脱がせてゆく。
素肌を晒した腰のあたりをさわさわと撫でられると、未だ触れられぬ蜜口からとろりと淫液が溢れ出した。
「あ……っ、ウォルフ、ス……っ、もう……っっ」
ミオリは頬を上気させ、潤んだ瞳でウォルフスを見つめる。腰を揺らして、ウォルフスにねだった。
「下に欲しいのか?」
ウォルフスの尋ねに、ミオリは必死にこくこくと頷く。
早く、ミオリのもっとも肝心な場所――熱くとろけた乙女の部分をいじってほしいのだ。
ウォルフスはそんなミオリの上体を起こし、自らは足を組み胡坐をかいた。
「その前に、お前に肉の棒を堪能させてやる」
ウォルフスは帯を解き、下袴の前をくつろげた。取り出された剛直はすでに固く膨らみ、天に向かって峙っている。
しっかりと中太で大きく笠の張り出した雄の形を、ミオリは潤んだ瞳で見つめる。
――ウォルフスもまた、ミオリと同様に欲情しているのだ。そう思うと、歓びが胸に溢れてゆく。彼の雄肉を、たまらなく愛しく感じてしまう……。
お腹の奥がきゅんと疼いて、ミオリは自らが本能的に彼を欲していると悟った。
ミオリは導かれるようにウォルフスの雄槍に手を伸ばした。しっとりとした手触りのそれを撫でさすり、指をくにくにと動かしながら扱いてゆく。
(今夜、これで貫いてもらえるんだわ……)
せつなさと愛しさが込み上げ、目尻に涙が浮かんでしまう。ミオリは激しい興奮に衝き動かされ、さらに掌を動かしウォルフスの肉の棒を愛撫した。
もっと、もっと彼を愛したい――雄々しい肉の棒――ウォルフスそのもののように猛々しく張り詰めるそれへの愛が溢れ、ミオリは衝動を口にする。
「舐めてもいい?」
「俺は構わないが……いいのか?」
欲情に瞳を赤らめ、悩ましい吐息とともに告げると、ウォルフスは心配そうに尋ねてきた。
ミオリは以前、エルシオに木製の張り型への口腔奉仕を強制され、犯されそうになった。彼はそのことを気にしているのだろう。
「大丈夫……ウォルフスの、だから」
ミオリはせつなげに眉根を寄せて、そう答えた。
そして、顔を近づけ愛しい彼の先端へと舌を伸ばす。
「っ」
裏側の、皮膚の集まる場所に舌を当てる。何度か舌先でつついたのち、そのままツ……と舐め上げると、わずかに雫の滴る窄まりがあった。舌先をきゅっと押し込むと、ミオリの手の中で雄肉がびくりと震える。
ミオリは瞳だけでウォルフスを見上げた。
「……っ」
ウォルフスが喉をごくりと上下させる。瞳も細められ、確かに快感を得ているようだ。
ミオリは安堵し、さらに彼を責めるべく先端をすべて口に含んだ。
「ミオ、リ……ッ」
ウォルフスが掠れた声でミオリの名を呼ぶ。声音に滲むせつない甘さに、ミオリは背筋がぞくぞくとするのを感じた。
(ええと……ウォルフスは、いつもわたしのを舐める時……)
自分がウォルフスにされる際を思い返し、唾液をたっぷりと載せた舌を、撫でるように動かしてゆく。さらに、太幹を掴んだ手を上下させ、力を込めて扱き上げた。
「ミオリ……く……っ」
(ウォルフス……感じてくれてる……。わたしが彼の肉の棒を、愛しているんだわ……)
せつなくて、愛しくてどうにかなりそうだ。ミオリの蜜口からはとろとろと潤沢な蜜が溢れ出し、敷布に染みを作ってゆく。
やがて。
「ミオリ、もういい……、もう……っ」
ウォルフスが呻く。だがミオリは止まらなかった。止められなかった。
口を大きく開き、肉棒を喉の奥まで頬張る。じゅぷじゅぷと音をたてしゃぶり上げると、ウォルフスがくぐもった声で呻いた。
「く……おっ、出、る……っ」
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