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第一章
迫る不穏の足音
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「おや、この気配は……フフフ、ワタシをどうやら楽しませてくれそうだ。ワタシは楽しいことが大好きでね。……おっと、もう聞こえないか。…………だから、失望させないでくれよお姉さま?」
一人の少年が優雅に座りながら微笑んでいた。その笑みは酷く歪んでおり、指についた血をなめながら、舌なめずりをするのだ。そして、その椅子になってるのは3人の人間だ。その人間たちは陰陽師と呼ばれる人間だった。
人間としても、異形としても異質な少年は待ち人が来るのをただ静かに待つのだ。肝心な獲物を逃さないようにするため。
「キミたちも光栄に思うがいい。ワタシが切り開く新たな道の糧になれるのだから‼」
そして、その人間たちは陰陽師として死ぬことすらできなくなったのだ。
≪光希視点≫
調査地点である研究所跡は、何処となく足を踏み入れては行けない雰囲気を漂わせていた。
神聖さを感じて畏れ多い気持ちから足を踏み入れるをやめようとするのではない。むしろその逆で、この場所に一歩でも入ると、そのまま引きずり込まれそうな恐怖を感じた。
この研究所では違法な研究が行われていたらしい。その研究とはクルイモノと人を融合させ、人類を超越した存在を産み出すことだ。
3年前に起こった大災害が原因で、研究所から大量のクルイモノが確認されたことにより発覚されたと言う。
「なぁ、せせらぎ。なんかここ変だ、長くいない方がいい。」
「確かになにかがおかしいですね。そういえば、今日は私達のみの任務でしたっけ?」
「いや、大人の陰陽師が複数着くはずだ。今日は、その人達の調査を支援するのが俺達のやるべきことだったはず。」
3年前の大災害をきっかけに、陰陽師の全体強化が行われている。学生のうちから経験を積むために、曲野での戦闘に参加する条件が下げられたこともその1つだ。
そして、一定条件を満たしたものに関しては、地上での戦闘及び調査の参加を認められている。
とはいえ、一介の学生の身であるため、やることと言っても大人の援護なのだが……。どうにも、おかしい。この違和感を拭い去ることができない。さっき、今日この調査に参加する6人の陰陽師たちから、先ほどここに着いたと連絡があった。
それなのに全くその人たちがいた気配を感じることができない。
「そうですよね。でも、他の人間の気配が全くと言っていいほど感じ取れません。」
「まぁ、ここは入り口だし、先に奥へ行っているのかもしれないな。それか、入り口が逆だったとかもありえるし……。」
自分の中でひどく胸騒ぎをしているのを無視するように心を落ち着かせた。入り口に入ったときは、僕らに対しての直接的な悪意及び殺意は感じられなかった。
けど、今はどうだろう?気を抜くと、その気配が俺らを支配しようとしてくる。加えて、おびただしい目がこちらへと向いているように感じる。
せせらぎは俺よりもこの気配に敏感なのか、彼女の体からあふれた神力で彼女の髪は逆立っている。いつでも、戦闘ができるように警戒しているようだ。
「いや、やはりこの場所であっているみたいだ。」
場所を再度確認して、通信を試みるがやはり繋がらない。一体どういうことだ?まず、この周辺に曲野との境目は存在しない。
そもそも、通信機はそんな簡単に破壊されることはないはずだ。もし、通信機が破壊されるとしたら、場合としては2つ。
まず、通信機の充電がなくなってしまうこと。これは一人だけなら確かにあり得る。でも、3人同時に充電が切れることはあるのか?それに反応は僕らが着く3分前までには残されていたし、連絡もできていた。
もう1つ、これは正直考えたくない。それは、何者かに通信機を破壊されたということだ。通信機は特殊な素材で作られているからクルイモノの攻撃でヒビ1つ入らないくらい耐久性はかなり高い。それが破壊されたとなると……。
「まずい!ここから、離れないと……!」
僕が後ろに下がると、なにか柔らかいものを踏んでしまった。柔らかいけど、何か芯が入っているようで、非常に変な感触だった。
恐る恐る足元を見て見ると、そこには今日一緒に調査をするはずだった6人のうち1人が顔からいろんなものを垂れ流して倒れていた。近くを見て見ると2人の人間が突っ伏していた。その様子は力なく、死んでいると言っても差し支えないほどだった。
「何が……あったんですか?」
「……ぃ」
「い?」
「変異した……クルイモノが……いたの。」
「変異したクルイモノ?」
突っ伏していた2人のうち1人はまだ意識があったようで、応急処置をしながら聞いてみたら衝撃的な内容だった。でも、彼女はそれを上回る衝撃のことを伝えてきたのだ。
「そし、て、……人間が……いや、あれは違う。……ヒトの姿に近いナニカがそれを従わせてたの。……私、達のことは……おいていきなさい。……もう、たす、からない……か、ら」
彼女がそう言い終わると、腐敗臭を発しながら彼女の腕が紫色に変色し崩れ落ちた。ボロボロと崩壊していく腕をただ見ることしかできなかった。
よく見て見ると、ほかの2人に関しても体のどこかしこが腐り、ボロボロと崩れていってしまった。しまいには1人が体のすべてが崩れおち、これ以上は見ていられない状態になってしまった。
「せせらぎ、この人たちには申し訳ないけど……。」
「申し訳ないとは言ってはいけません。それは、この人の覚悟を踏みにじむことになるでしょう?今、私たちにできるのはこのことを早急に上層部に連絡し、即刻退散することです。」
「そうだな、行こう。」
退散しようとした瞬間、それを待ち望んでいたかのようにクルイモノが僕たちを囲むように出現した。そのクルイモノたちは普通のクルイモノに比べて異質だった。
それらは明らかな自我を持ち、クルイモノ同士で連携していた。通常、自我を持たず食欲という名の欲求にのみに従い僕らを攻撃しようとしていた。
「せせらぎ、僕の援護をお願い!!」
「わかりました!!上の方にも巨大なのがいるようです。そちらの方を射落としてください‼
せせらぎは地上にいる敵に対して、その強大な水の範囲攻撃で着実に敵を倒していっている。僕は矢をつがえ、矢に水が渦巻くようにして敵を射落とす。上にいる敵を射落とし終えたら、せせらぎの撃ち漏らしを倒していった。すべて倒しきったはずだった。
「――‼」
そこにいたのはかろうじて人の形を保ったクルイモノだった。彼らは苦しそうに呻いていた。
そして、彼らの姿は今日一緒に調査するはずだった陰陽師のものだった。
一人の少年が優雅に座りながら微笑んでいた。その笑みは酷く歪んでおり、指についた血をなめながら、舌なめずりをするのだ。そして、その椅子になってるのは3人の人間だ。その人間たちは陰陽師と呼ばれる人間だった。
人間としても、異形としても異質な少年は待ち人が来るのをただ静かに待つのだ。肝心な獲物を逃さないようにするため。
「キミたちも光栄に思うがいい。ワタシが切り開く新たな道の糧になれるのだから‼」
そして、その人間たちは陰陽師として死ぬことすらできなくなったのだ。
≪光希視点≫
調査地点である研究所跡は、何処となく足を踏み入れては行けない雰囲気を漂わせていた。
神聖さを感じて畏れ多い気持ちから足を踏み入れるをやめようとするのではない。むしろその逆で、この場所に一歩でも入ると、そのまま引きずり込まれそうな恐怖を感じた。
この研究所では違法な研究が行われていたらしい。その研究とはクルイモノと人を融合させ、人類を超越した存在を産み出すことだ。
3年前に起こった大災害が原因で、研究所から大量のクルイモノが確認されたことにより発覚されたと言う。
「なぁ、せせらぎ。なんかここ変だ、長くいない方がいい。」
「確かになにかがおかしいですね。そういえば、今日は私達のみの任務でしたっけ?」
「いや、大人の陰陽師が複数着くはずだ。今日は、その人達の調査を支援するのが俺達のやるべきことだったはず。」
3年前の大災害をきっかけに、陰陽師の全体強化が行われている。学生のうちから経験を積むために、曲野での戦闘に参加する条件が下げられたこともその1つだ。
そして、一定条件を満たしたものに関しては、地上での戦闘及び調査の参加を認められている。
とはいえ、一介の学生の身であるため、やることと言っても大人の援護なのだが……。どうにも、おかしい。この違和感を拭い去ることができない。さっき、今日この調査に参加する6人の陰陽師たちから、先ほどここに着いたと連絡があった。
それなのに全くその人たちがいた気配を感じることができない。
「そうですよね。でも、他の人間の気配が全くと言っていいほど感じ取れません。」
「まぁ、ここは入り口だし、先に奥へ行っているのかもしれないな。それか、入り口が逆だったとかもありえるし……。」
自分の中でひどく胸騒ぎをしているのを無視するように心を落ち着かせた。入り口に入ったときは、僕らに対しての直接的な悪意及び殺意は感じられなかった。
けど、今はどうだろう?気を抜くと、その気配が俺らを支配しようとしてくる。加えて、おびただしい目がこちらへと向いているように感じる。
せせらぎは俺よりもこの気配に敏感なのか、彼女の体からあふれた神力で彼女の髪は逆立っている。いつでも、戦闘ができるように警戒しているようだ。
「いや、やはりこの場所であっているみたいだ。」
場所を再度確認して、通信を試みるがやはり繋がらない。一体どういうことだ?まず、この周辺に曲野との境目は存在しない。
そもそも、通信機はそんな簡単に破壊されることはないはずだ。もし、通信機が破壊されるとしたら、場合としては2つ。
まず、通信機の充電がなくなってしまうこと。これは一人だけなら確かにあり得る。でも、3人同時に充電が切れることはあるのか?それに反応は僕らが着く3分前までには残されていたし、連絡もできていた。
もう1つ、これは正直考えたくない。それは、何者かに通信機を破壊されたということだ。通信機は特殊な素材で作られているからクルイモノの攻撃でヒビ1つ入らないくらい耐久性はかなり高い。それが破壊されたとなると……。
「まずい!ここから、離れないと……!」
僕が後ろに下がると、なにか柔らかいものを踏んでしまった。柔らかいけど、何か芯が入っているようで、非常に変な感触だった。
恐る恐る足元を見て見ると、そこには今日一緒に調査をするはずだった6人のうち1人が顔からいろんなものを垂れ流して倒れていた。近くを見て見ると2人の人間が突っ伏していた。その様子は力なく、死んでいると言っても差し支えないほどだった。
「何が……あったんですか?」
「……ぃ」
「い?」
「変異した……クルイモノが……いたの。」
「変異したクルイモノ?」
突っ伏していた2人のうち1人はまだ意識があったようで、応急処置をしながら聞いてみたら衝撃的な内容だった。でも、彼女はそれを上回る衝撃のことを伝えてきたのだ。
「そし、て、……人間が……いや、あれは違う。……ヒトの姿に近いナニカがそれを従わせてたの。……私、達のことは……おいていきなさい。……もう、たす、からない……か、ら」
彼女がそう言い終わると、腐敗臭を発しながら彼女の腕が紫色に変色し崩れ落ちた。ボロボロと崩壊していく腕をただ見ることしかできなかった。
よく見て見ると、ほかの2人に関しても体のどこかしこが腐り、ボロボロと崩れていってしまった。しまいには1人が体のすべてが崩れおち、これ以上は見ていられない状態になってしまった。
「せせらぎ、この人たちには申し訳ないけど……。」
「申し訳ないとは言ってはいけません。それは、この人の覚悟を踏みにじむことになるでしょう?今、私たちにできるのはこのことを早急に上層部に連絡し、即刻退散することです。」
「そうだな、行こう。」
退散しようとした瞬間、それを待ち望んでいたかのようにクルイモノが僕たちを囲むように出現した。そのクルイモノたちは普通のクルイモノに比べて異質だった。
それらは明らかな自我を持ち、クルイモノ同士で連携していた。通常、自我を持たず食欲という名の欲求にのみに従い僕らを攻撃しようとしていた。
「せせらぎ、僕の援護をお願い!!」
「わかりました!!上の方にも巨大なのがいるようです。そちらの方を射落としてください‼
せせらぎは地上にいる敵に対して、その強大な水の範囲攻撃で着実に敵を倒していっている。僕は矢をつがえ、矢に水が渦巻くようにして敵を射落とす。上にいる敵を射落とし終えたら、せせらぎの撃ち漏らしを倒していった。すべて倒しきったはずだった。
「――‼」
そこにいたのはかろうじて人の形を保ったクルイモノだった。彼らは苦しそうに呻いていた。
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