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最終話
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かなり強引で、勝手な算段を立てられたことに関しては、ベレンガリオとジョヴァンナにも怒る権利はあります。しかし、この叔父のやることは確かに世のため人のためになることで、どうにも憎めません。
「はあ……そういうことをするから、父上に縁を切られるのですよ」
「それも表向きの話だ。お前の誕生日のお祝いで、風船の空気をガスに入れ替えて風に飛ばされていくお前を笑って見ていたせいでもある」
「あれは本当に死ぬかと思いました!」
そんな思い出話に花を咲かせていると、ベレンガリオは他にもこの叔父にやらかされたことを連鎖的に思い出してしまい、沸々とさらなる怒りが湧いてきました。
「思い出したら腹が立ってきました。叔父上、私も殴っていいですか?」
「いやいや、男に殴られる趣味はないよ」
「ご安心を、ベレンガリオ様! 私が代わりにボッコボコにしておきます!」
「お手柔らかに頼むよー」
余裕ぶって笑うセネラ子爵の顔を蹴り飛ばしたくてたまりませんが、それよりもベレンガリオにはすべきことがあります。
最優先の、義務ともいうべきことです。
抱きしめたままのジョヴァンナは、怒りで興奮して頬が紅潮しています。
ベレンガリオは、一つ深呼吸をしてから、彼女の名前を努めて優しく呼びました。
「ジョヴァンナ」
「はい?」
背中に回していた腕を解き、ベレンガリオはジョヴァンナへと頭を下げます。
「すまなかった。謝って済むとは思わない、ただ君の太っている姿を認められなくて、一時の感情の昂りを抑えきれなかった。私の未熟が災いした結果だ」
そして——本当は言いたくなかったその理由を、ようやくベレンガリオはジョヴァンナへと伝えます。
「実は、私の祖母はとても太っていたんだ」
「うむ、先代侯爵と私の母に当たる。とんでもなく厳格で、腕っぷしも強かった」
「は、はあ……そのお祖母様が、どうかしたのですか?」
「……祖母の厳しすぎた躾のせいで、太っている人間を見ると寒気がするんだ。怖気が走る、といったほうが正しいかもしれない」
そう言いつつ、ベレンガリオは手が震えていました。ジョヴァンナが信じられないとばかりに、ベレンガリオの手を見つめています。
一般的に、貴族の子女は厳しく育てられます。甘やかされた子どももいますが、この国においては家督を継ぐ子どもは例外なく、優秀な人材とすべく教育を施されるのです。
祖母が主導したベレンガリオの教育は、厳しいという一言では済まないものでした。武芸を磨きたければ招聘した専門家へベレンガリオを預け、ときに領兵の部隊に放り込んで実戦を経験させました。学問を磨きたければ賢者たちのいる庵へ出向かせ、その会話を理解できるようになるまで家に帰ることを許さないほどでした。
激しい叱責もさることながら、体罰も頻繁に行われ、しかしそれはベレンガリオのためと祖母は信じていたのです。
太った祖母に迫られ、泣いても許されない子ども時代を思い出すと、ベレンガリオは無意識のうちに恐怖します。それは父も叔父も同じで、祖母が死ぬまで安寧を得ることはなかったのです。
無論、そんな事情を家の外に漏らせるはずもなく、他の貴族の家も同じです。ただし、ダーナテスカ伯爵家はジョヴァンナを大変愛して育てたようで、ジョヴァンナにはその恐怖が分からないだろうし怖がらせるだけだ、とベレンガリオはその話題を避けていたのでした。
「分かっている、さっさとそれを言えというのだろう! しかしだ、こんな情けない話を君にできるものか! 愛するジョヴァンナに幻滅されるくらいなら、と……私は自分でも驚くほど本音を誤魔化すために怒り、虚勢を張った。つい離婚という言葉が飛び出してしまって、後に引けなくなったんだ」
ベレンガリオにとっては、ジョヴァンナの耳に入れたくない話はたくさんあります。ですが、すぐにプライドが邪魔をする難儀な性格のせいで、誤魔化し方が下手くそすぎました。
それを思い知った今、ベレンガリオはひたすらにうなだれるばかりです。
「やっぱり、自分で口にすると、己の馬鹿さ加減と不徳のざまに死にたくなる……」
「大丈夫だとも、ベレンガリオ。君の父もよく母に叩かれて尻を赤くして醜態を晒していたからね、もちろん私もだ!」
「まったく大丈夫ではありませんので黙っていてください」
ベレンガリオが空気を読まない叔父を睨みつけても、何の効果もなさそうです。
真剣に、自らの恥であり、なかったことにしたい過去を話したものの、それは言い訳に過ぎないのではないか——そう不安になった矢先のことです。
ジョヴァンナは、ベレンガリオの震える手を取り、見つめました。
「ベレンガリオ様。私、とても驚きました。あの貴公子のベレンガリオ様がそんなに落ち込む姿なんて一度も見たことがありませんでしたし、生まれたときからご立派なベレンガリオ様なのかもなんて思っていたくらいです」
「そんなはずはないだろう。誰しも、情けない真似をする子ども時代はある」
「でしょう? 私だって、走り回るせいで母に何度柱に縛りつけられたか、憶えていませんもの」
ベレンガリオが話していなかったように、どうやらジョヴァンナも明らかにしていないおてんばな過去があるようです。
それを打ち明けられて、初めてベレンガリオは思い知りました。
——自分は一体、ジョヴァンナの何を知っていたのだろう。
後悔が覆う顔を晴らすように、ジョヴァンナは明るい笑顔でベレンガリオを見上げます。
「あなたが私に結婚を申し込んでくださった日から、こんな気軽な話ができるようになるのを夢見ていました。完璧な侯爵閣下の夫人となるなんて、私には荷が重くて、ずっと緊張しっぱなしでしたから……粗相があってはいけないと気を張っているところに、まさかの、その、太った、はい、結果で」
「……本当に、申し訳なかった」
両者ともに、決まりの悪い結末です。
しかし、ジョヴァンナもベレンガリオも、こんな結末でも悪くはないと思っています。
ただ一つ、元凶の態度を除いては。
「まあまあ、雨降って地固まる、だ。夫婦水入らず、それでは私はこのあたりで失礼するよ」
セネラ子爵が花壇から降り立ち、颯爽と走り出しました。いつの間にか縄を解き、逃げ出すチャンスを窺っていたのです。
ベレンガリオは声を張り上げ、追いかけます。
「叔父上が逃げた! 領兵を呼べ! 決して逃すな! 合法的に殴れるチャンスだ!」
ベレンガリオに続き、衛兵や領兵、男性の使用人たちがセネラ子爵を再度捕縛するために奔走しはじめます。
グレーゼ侯爵邸はてんやわんやの大騒ぎです。
とはいえ、唯一残った男性使用人である老執事長ドナートには、目を輝かせて夫の勇姿を見つめていたジョヴァンナの世話をする仕事があります。
「ドナートさん、私もベレンガリオ様のように、あんなふうに速く走れるようになりたいです」
「では、頑張らなければなりませんな」
「はい!」
ジョヴァンナは素直に返事をしました。
その後、ジョヴァンナは呪いの影響が徐々に抜けていき、努力の甲斐もあって痩せていくのですが、どうしても元の細さには戻りません。
ベレンガリオがこう言ったからです。
「ジョヴァンナ」
「はい」
「……抱き心地がよかったから、痩せなくてもいいと思うんだが」
「え……あ、そ、そうでしたか。それは、はい、えっと」
「も、もちろんお前が嫌でなければ、だぞ! それも俺のわがままだ、だから」
「いえ! 無理して痩せなくていいとおっしゃられたなら、私も安心してご飯やデザートが食べられますから、とても助かります!」
そんな不器用なやり取りがあったことは、いずれ金のブローチと指輪を受け継ぐ子どもたちにも語られていくことでしょう。
おしまい。
「はあ……そういうことをするから、父上に縁を切られるのですよ」
「それも表向きの話だ。お前の誕生日のお祝いで、風船の空気をガスに入れ替えて風に飛ばされていくお前を笑って見ていたせいでもある」
「あれは本当に死ぬかと思いました!」
そんな思い出話に花を咲かせていると、ベレンガリオは他にもこの叔父にやらかされたことを連鎖的に思い出してしまい、沸々とさらなる怒りが湧いてきました。
「思い出したら腹が立ってきました。叔父上、私も殴っていいですか?」
「いやいや、男に殴られる趣味はないよ」
「ご安心を、ベレンガリオ様! 私が代わりにボッコボコにしておきます!」
「お手柔らかに頼むよー」
余裕ぶって笑うセネラ子爵の顔を蹴り飛ばしたくてたまりませんが、それよりもベレンガリオにはすべきことがあります。
最優先の、義務ともいうべきことです。
抱きしめたままのジョヴァンナは、怒りで興奮して頬が紅潮しています。
ベレンガリオは、一つ深呼吸をしてから、彼女の名前を努めて優しく呼びました。
「ジョヴァンナ」
「はい?」
背中に回していた腕を解き、ベレンガリオはジョヴァンナへと頭を下げます。
「すまなかった。謝って済むとは思わない、ただ君の太っている姿を認められなくて、一時の感情の昂りを抑えきれなかった。私の未熟が災いした結果だ」
そして——本当は言いたくなかったその理由を、ようやくベレンガリオはジョヴァンナへと伝えます。
「実は、私の祖母はとても太っていたんだ」
「うむ、先代侯爵と私の母に当たる。とんでもなく厳格で、腕っぷしも強かった」
「は、はあ……そのお祖母様が、どうかしたのですか?」
「……祖母の厳しすぎた躾のせいで、太っている人間を見ると寒気がするんだ。怖気が走る、といったほうが正しいかもしれない」
そう言いつつ、ベレンガリオは手が震えていました。ジョヴァンナが信じられないとばかりに、ベレンガリオの手を見つめています。
一般的に、貴族の子女は厳しく育てられます。甘やかされた子どももいますが、この国においては家督を継ぐ子どもは例外なく、優秀な人材とすべく教育を施されるのです。
祖母が主導したベレンガリオの教育は、厳しいという一言では済まないものでした。武芸を磨きたければ招聘した専門家へベレンガリオを預け、ときに領兵の部隊に放り込んで実戦を経験させました。学問を磨きたければ賢者たちのいる庵へ出向かせ、その会話を理解できるようになるまで家に帰ることを許さないほどでした。
激しい叱責もさることながら、体罰も頻繁に行われ、しかしそれはベレンガリオのためと祖母は信じていたのです。
太った祖母に迫られ、泣いても許されない子ども時代を思い出すと、ベレンガリオは無意識のうちに恐怖します。それは父も叔父も同じで、祖母が死ぬまで安寧を得ることはなかったのです。
無論、そんな事情を家の外に漏らせるはずもなく、他の貴族の家も同じです。ただし、ダーナテスカ伯爵家はジョヴァンナを大変愛して育てたようで、ジョヴァンナにはその恐怖が分からないだろうし怖がらせるだけだ、とベレンガリオはその話題を避けていたのでした。
「分かっている、さっさとそれを言えというのだろう! しかしだ、こんな情けない話を君にできるものか! 愛するジョヴァンナに幻滅されるくらいなら、と……私は自分でも驚くほど本音を誤魔化すために怒り、虚勢を張った。つい離婚という言葉が飛び出してしまって、後に引けなくなったんだ」
ベレンガリオにとっては、ジョヴァンナの耳に入れたくない話はたくさんあります。ですが、すぐにプライドが邪魔をする難儀な性格のせいで、誤魔化し方が下手くそすぎました。
それを思い知った今、ベレンガリオはひたすらにうなだれるばかりです。
「やっぱり、自分で口にすると、己の馬鹿さ加減と不徳のざまに死にたくなる……」
「大丈夫だとも、ベレンガリオ。君の父もよく母に叩かれて尻を赤くして醜態を晒していたからね、もちろん私もだ!」
「まったく大丈夫ではありませんので黙っていてください」
ベレンガリオが空気を読まない叔父を睨みつけても、何の効果もなさそうです。
真剣に、自らの恥であり、なかったことにしたい過去を話したものの、それは言い訳に過ぎないのではないか——そう不安になった矢先のことです。
ジョヴァンナは、ベレンガリオの震える手を取り、見つめました。
「ベレンガリオ様。私、とても驚きました。あの貴公子のベレンガリオ様がそんなに落ち込む姿なんて一度も見たことがありませんでしたし、生まれたときからご立派なベレンガリオ様なのかもなんて思っていたくらいです」
「そんなはずはないだろう。誰しも、情けない真似をする子ども時代はある」
「でしょう? 私だって、走り回るせいで母に何度柱に縛りつけられたか、憶えていませんもの」
ベレンガリオが話していなかったように、どうやらジョヴァンナも明らかにしていないおてんばな過去があるようです。
それを打ち明けられて、初めてベレンガリオは思い知りました。
——自分は一体、ジョヴァンナの何を知っていたのだろう。
後悔が覆う顔を晴らすように、ジョヴァンナは明るい笑顔でベレンガリオを見上げます。
「あなたが私に結婚を申し込んでくださった日から、こんな気軽な話ができるようになるのを夢見ていました。完璧な侯爵閣下の夫人となるなんて、私には荷が重くて、ずっと緊張しっぱなしでしたから……粗相があってはいけないと気を張っているところに、まさかの、その、太った、はい、結果で」
「……本当に、申し訳なかった」
両者ともに、決まりの悪い結末です。
しかし、ジョヴァンナもベレンガリオも、こんな結末でも悪くはないと思っています。
ただ一つ、元凶の態度を除いては。
「まあまあ、雨降って地固まる、だ。夫婦水入らず、それでは私はこのあたりで失礼するよ」
セネラ子爵が花壇から降り立ち、颯爽と走り出しました。いつの間にか縄を解き、逃げ出すチャンスを窺っていたのです。
ベレンガリオは声を張り上げ、追いかけます。
「叔父上が逃げた! 領兵を呼べ! 決して逃すな! 合法的に殴れるチャンスだ!」
ベレンガリオに続き、衛兵や領兵、男性の使用人たちがセネラ子爵を再度捕縛するために奔走しはじめます。
グレーゼ侯爵邸はてんやわんやの大騒ぎです。
とはいえ、唯一残った男性使用人である老執事長ドナートには、目を輝かせて夫の勇姿を見つめていたジョヴァンナの世話をする仕事があります。
「ドナートさん、私もベレンガリオ様のように、あんなふうに速く走れるようになりたいです」
「では、頑張らなければなりませんな」
「はい!」
ジョヴァンナは素直に返事をしました。
その後、ジョヴァンナは呪いの影響が徐々に抜けていき、努力の甲斐もあって痩せていくのですが、どうしても元の細さには戻りません。
ベレンガリオがこう言ったからです。
「ジョヴァンナ」
「はい」
「……抱き心地がよかったから、痩せなくてもいいと思うんだが」
「え……あ、そ、そうでしたか。それは、はい、えっと」
「も、もちろんお前が嫌でなければ、だぞ! それも俺のわがままだ、だから」
「いえ! 無理して痩せなくていいとおっしゃられたなら、私も安心してご飯やデザートが食べられますから、とても助かります!」
そんな不器用なやり取りがあったことは、いずれ金のブローチと指輪を受け継ぐ子どもたちにも語られていくことでしょう。
おしまい。
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