9 / 22
第九話 考えればドツボにハマる
しおりを挟む
クロードは蝙蝠傘を引っ掴んで、カフェのテラスから見えた屋台のようなものへと小走りで近づく。
屋台は道端に停まり、商品が濡れないよう屋根からテントを引っ張り出し、道端の街灯に端を紐でくくりつけていた。その中に、次々と新聞が並べられていく。同じ新聞ではなく、紙面が違うものが所狭しと並べられているから、ロロベスキ侯爵領のものだけとは思えない。
クロードが蝙蝠傘を畳んで外に置き、テントの中に入って商品を物色していると、髭面の新聞屋台の店主に声をかけられた。
「おっと、いらっしゃい。何かお探しで?」
屋台の裏から出てきた新聞屋台の店主は、ビール樽のような腹をした髭面の中年男性だった。その指先にはペンダコがいくつもあり、長年執筆する職業に携わってきたことを表している。
クロードは屋台の棚に平積みにされた新聞の一つを指差し、質問する。
「この新聞は? 地方紙かな?」
「それはロロベスキ侯爵領でのみ出回る日刊紙だね。うちの国は今全国紙がなくてね、前は隔週であったんだが」
「ほう、そうなのか。どうしてだい?」
クロードが興味深げに相槌を打つと、新聞屋台の店主は気をよくしたのか喋りはじめた。
「どうにもこうにも、十年くらい前から王都では検閲が強化されて、王都の情報を流すだけでとっ捕まるやつも出はじめてね。今じゃ王都のニュースを知りたければ役所にある公報に頼るしかない。王都から逃げ出した新聞社は各地に散り散りになって、そのおかげで各地に日刊紙が立ち上がって、地方でもいろんな最新のニュースに触れることができるようになったってのは皮肉だがね」
つまりは、イアムス王国の中枢部は異例の情報統制をされているのだが、雨降って地固まるというものか、王都から逃げ出した知識人たちのおかげで地方の人々がそれぞれ知識や情報にリーチする手段を得た。その前まではどうせ地方は王都の情報が何ヶ月も遅れて入っていただろうし、自分の住む土地の知らない情報や最新の知らせを知ることができるのは、それはそれでいいことだ、クロードはそんな感想を抱いた。
ただ、王都の情報さえも地方に流れてこない、というのは異常だ。クロードの知りたい情報だってほとんどは王都発であるはず、ロロベスキ侯爵領にいては知ることができない、というわけだ。
「今の王都はどんな状況なんだい? そんなに厳しいなら、誰が住んでいるやらだ」
髭面を撫でて、新聞屋台の店主はクロードをいぶかしんだ。
「あんた、そんなことを聞くなんて、この国の人間じゃないね?」
「うん。ロロベスキ侯爵夫人に呼ばれて来ただけさ」
クロードは端的にそう言った。それ以上のことを言う必要はなく、怪しまれるような情報はどこに漏らされるやら分からない。
新聞屋台の店主は、まあいい、と勝手に納得して、親切にも無知な外国人であるクロードへ丁寧に説明してくれた。きっと、本当は知っていることを喋りたくてたまらない性分なんだろう。
「今の王都は、大臣や官僚たちの理想の街になっているんだと。治安もよく、浮浪児もおらず、道は綺麗で、不足する物資はない。その代わり、貴族がいたころのような華美な催しや贅沢品はなく、学問と規律を重視するいくつかの王立学校が全国から才能豊かな人材を集める。学生街なんてのもあるらしいが、羽目を外す若者なんて一人もいやしないんだとさ」
理想の街。
そんなものの存在を、鼻で笑う新聞屋台の店主は信じていないに違いない。
「理想ね、理想。随分と窮屈な街だ。華やかな王都は今は昔、ってところかな」
「違いないね。だが、それ以前に比べると、庶民の暮らしがよくなったことは事実だ」
「ふぅん?」
「貴族たちのくだらない争いに巻き込まれる可哀想な大臣や官僚たちはいなくなった。国王に忠誠を誓って、有能な大臣のもとに有能な家臣たちがいる。官僚がサボることも、下級官吏が賄賂を要求することもなくなった。それが手本となって、各地の貴族や官吏たちも下手な真似はできなくなったんだ。多少息は詰まるかもしれないが、庶民にとっては筋の通らない不幸や理不尽がガクンと減って生きやすくなったことは確かなんだよ」
それを聞いて、クロードは素直に、新聞屋台の店主とイアムス王国を少しは賞賛する気持ちになった。罪を語るならば、功も語らねばならない。その公平性を新聞屋台の店主は保って、嫌いであってもきちんと語ってくれた。そして、イアムス王国は奇妙で異常ながらも、これまでの政治の犠牲となった部分をきちんと見直し、それなりに褒めるべき政治改革を行なっている。
果たしてそれは、例の事件によって生まれた変化なのか。だとすれば、この話はクロードが耳を傾けなければならない、貴重な情報ということになる。
ふむふむと大学の講義並みに真剣に聞き耳を立てるクロードへ、調子の乗った新聞屋台の店主は、このゾフィアでは御法度に近いことまで喋ってくれた。
「それに、言いづらいが、ロロベスキ侯爵夫人だって前は奢侈贅沢で知られたご婦人だったんだ」
「今は違うのかい?」
「ああ。あれがあってから……王都でほら、十数年前に」
「え……もしかして、『行方不明のクラリッサ嬢』事件かい?」
「そう、それだよ。その報を耳にして、侯爵夫人はひどく嘆き悲しみ、いつしか無駄な贅沢をやめて領内の発展に尽くすようになった。侯爵夫人が他人をたしなめるときの口癖は、「クラリッサならそんなことはしないわ」だそうだ」
ありうる。記憶の中のマダム・マーガリーであれば、間違いなくそう言うだろう。マダム・マーガリーもまた『行方不明のクラリッサ嬢』事件の余波で、変化を余儀なくされた一人のようだ。
とはいえ、高慢ちきな貴族が改心したのはいいことだ。他にはないだろうか。
「それはまあ、いいことやら悪いことやらで……だったら、ヴェルセット公爵家なんかはどうなったんだ? 愛娘を失った公爵夫妻は?」
新聞屋台の店主は、片眉を上げて口を尖らせた。
「あんまりいい噂は耳にしないね。西方や北方の蛮族たちを自領に招いて、軍事教練にも参加させている、なんて聞く」
「それって、反乱の下準備じゃないのか」
「しっ! 下手なことを言うもんじゃない」
それは言ってはダメなのか、納得行かない。クロードはしぶしぶ、口を閉ざす。
クロードの子どもっぽい反応を見てか、新聞屋台の店主は、声をひそめて忠告してきた。
「とにかく、あんたがロロベスキ侯爵家の客人だとしても、あまりヴェルセット公爵家のことを根掘り葉掘り聞いたりしなさんな。あくまで噂に過ぎないが、ロロベスキ侯爵家が裏で膨大な額の資金援助をしているって話もあるんだ。そのために侯爵夫人は真面目に働くようになった、と尾ひれも付いているんだぞ」
新聞屋台の店主は、やれやれ、と言いたげだ。
まるで、そうなっても仕方がない、とばかりだ。反乱を企ててもおかしくはない、それどころかそのことに同情さえしている様子だ。
それを見て、クロードは満足することにした。
「興味深い話をありがとう。とりあえず、ロロベスキ侯爵領の新聞をくれないか?」
「まいどあり」
クロードは三種の新聞をそれぞれ一部、硬貨を六枚渡して受け取り、濡れないようボロ鞄にしまいこむ。
テントの外でずぶ濡れの蝙蝠傘を助けて、水気を払って広げ、クロードは何事もなかったかのように宿への道を歩いていく。
だが、内心はあたふたと、今後考えうる最悪のケースをいくつか想定しては恐怖に震えていた。
(ひょっとして、この国、割とまずい状況なんじゃないか……?)
クロードは客分の身分からこの都市でその考えをひけらかすわけにはいかないし、マダム・マーガリーやアンドーチェに答えを聞くわけにもいかなかった。
クロードでも想定できる最悪のケース——それは、『行方不明のクラリッサ嬢』事件に端を発するイアムス王国を二分する内乱の勃発、それによる滅亡だった。
屋台は道端に停まり、商品が濡れないよう屋根からテントを引っ張り出し、道端の街灯に端を紐でくくりつけていた。その中に、次々と新聞が並べられていく。同じ新聞ではなく、紙面が違うものが所狭しと並べられているから、ロロベスキ侯爵領のものだけとは思えない。
クロードが蝙蝠傘を畳んで外に置き、テントの中に入って商品を物色していると、髭面の新聞屋台の店主に声をかけられた。
「おっと、いらっしゃい。何かお探しで?」
屋台の裏から出てきた新聞屋台の店主は、ビール樽のような腹をした髭面の中年男性だった。その指先にはペンダコがいくつもあり、長年執筆する職業に携わってきたことを表している。
クロードは屋台の棚に平積みにされた新聞の一つを指差し、質問する。
「この新聞は? 地方紙かな?」
「それはロロベスキ侯爵領でのみ出回る日刊紙だね。うちの国は今全国紙がなくてね、前は隔週であったんだが」
「ほう、そうなのか。どうしてだい?」
クロードが興味深げに相槌を打つと、新聞屋台の店主は気をよくしたのか喋りはじめた。
「どうにもこうにも、十年くらい前から王都では検閲が強化されて、王都の情報を流すだけでとっ捕まるやつも出はじめてね。今じゃ王都のニュースを知りたければ役所にある公報に頼るしかない。王都から逃げ出した新聞社は各地に散り散りになって、そのおかげで各地に日刊紙が立ち上がって、地方でもいろんな最新のニュースに触れることができるようになったってのは皮肉だがね」
つまりは、イアムス王国の中枢部は異例の情報統制をされているのだが、雨降って地固まるというものか、王都から逃げ出した知識人たちのおかげで地方の人々がそれぞれ知識や情報にリーチする手段を得た。その前まではどうせ地方は王都の情報が何ヶ月も遅れて入っていただろうし、自分の住む土地の知らない情報や最新の知らせを知ることができるのは、それはそれでいいことだ、クロードはそんな感想を抱いた。
ただ、王都の情報さえも地方に流れてこない、というのは異常だ。クロードの知りたい情報だってほとんどは王都発であるはず、ロロベスキ侯爵領にいては知ることができない、というわけだ。
「今の王都はどんな状況なんだい? そんなに厳しいなら、誰が住んでいるやらだ」
髭面を撫でて、新聞屋台の店主はクロードをいぶかしんだ。
「あんた、そんなことを聞くなんて、この国の人間じゃないね?」
「うん。ロロベスキ侯爵夫人に呼ばれて来ただけさ」
クロードは端的にそう言った。それ以上のことを言う必要はなく、怪しまれるような情報はどこに漏らされるやら分からない。
新聞屋台の店主は、まあいい、と勝手に納得して、親切にも無知な外国人であるクロードへ丁寧に説明してくれた。きっと、本当は知っていることを喋りたくてたまらない性分なんだろう。
「今の王都は、大臣や官僚たちの理想の街になっているんだと。治安もよく、浮浪児もおらず、道は綺麗で、不足する物資はない。その代わり、貴族がいたころのような華美な催しや贅沢品はなく、学問と規律を重視するいくつかの王立学校が全国から才能豊かな人材を集める。学生街なんてのもあるらしいが、羽目を外す若者なんて一人もいやしないんだとさ」
理想の街。
そんなものの存在を、鼻で笑う新聞屋台の店主は信じていないに違いない。
「理想ね、理想。随分と窮屈な街だ。華やかな王都は今は昔、ってところかな」
「違いないね。だが、それ以前に比べると、庶民の暮らしがよくなったことは事実だ」
「ふぅん?」
「貴族たちのくだらない争いに巻き込まれる可哀想な大臣や官僚たちはいなくなった。国王に忠誠を誓って、有能な大臣のもとに有能な家臣たちがいる。官僚がサボることも、下級官吏が賄賂を要求することもなくなった。それが手本となって、各地の貴族や官吏たちも下手な真似はできなくなったんだ。多少息は詰まるかもしれないが、庶民にとっては筋の通らない不幸や理不尽がガクンと減って生きやすくなったことは確かなんだよ」
それを聞いて、クロードは素直に、新聞屋台の店主とイアムス王国を少しは賞賛する気持ちになった。罪を語るならば、功も語らねばならない。その公平性を新聞屋台の店主は保って、嫌いであってもきちんと語ってくれた。そして、イアムス王国は奇妙で異常ながらも、これまでの政治の犠牲となった部分をきちんと見直し、それなりに褒めるべき政治改革を行なっている。
果たしてそれは、例の事件によって生まれた変化なのか。だとすれば、この話はクロードが耳を傾けなければならない、貴重な情報ということになる。
ふむふむと大学の講義並みに真剣に聞き耳を立てるクロードへ、調子の乗った新聞屋台の店主は、このゾフィアでは御法度に近いことまで喋ってくれた。
「それに、言いづらいが、ロロベスキ侯爵夫人だって前は奢侈贅沢で知られたご婦人だったんだ」
「今は違うのかい?」
「ああ。あれがあってから……王都でほら、十数年前に」
「え……もしかして、『行方不明のクラリッサ嬢』事件かい?」
「そう、それだよ。その報を耳にして、侯爵夫人はひどく嘆き悲しみ、いつしか無駄な贅沢をやめて領内の発展に尽くすようになった。侯爵夫人が他人をたしなめるときの口癖は、「クラリッサならそんなことはしないわ」だそうだ」
ありうる。記憶の中のマダム・マーガリーであれば、間違いなくそう言うだろう。マダム・マーガリーもまた『行方不明のクラリッサ嬢』事件の余波で、変化を余儀なくされた一人のようだ。
とはいえ、高慢ちきな貴族が改心したのはいいことだ。他にはないだろうか。
「それはまあ、いいことやら悪いことやらで……だったら、ヴェルセット公爵家なんかはどうなったんだ? 愛娘を失った公爵夫妻は?」
新聞屋台の店主は、片眉を上げて口を尖らせた。
「あんまりいい噂は耳にしないね。西方や北方の蛮族たちを自領に招いて、軍事教練にも参加させている、なんて聞く」
「それって、反乱の下準備じゃないのか」
「しっ! 下手なことを言うもんじゃない」
それは言ってはダメなのか、納得行かない。クロードはしぶしぶ、口を閉ざす。
クロードの子どもっぽい反応を見てか、新聞屋台の店主は、声をひそめて忠告してきた。
「とにかく、あんたがロロベスキ侯爵家の客人だとしても、あまりヴェルセット公爵家のことを根掘り葉掘り聞いたりしなさんな。あくまで噂に過ぎないが、ロロベスキ侯爵家が裏で膨大な額の資金援助をしているって話もあるんだ。そのために侯爵夫人は真面目に働くようになった、と尾ひれも付いているんだぞ」
新聞屋台の店主は、やれやれ、と言いたげだ。
まるで、そうなっても仕方がない、とばかりだ。反乱を企ててもおかしくはない、それどころかそのことに同情さえしている様子だ。
それを見て、クロードは満足することにした。
「興味深い話をありがとう。とりあえず、ロロベスキ侯爵領の新聞をくれないか?」
「まいどあり」
クロードは三種の新聞をそれぞれ一部、硬貨を六枚渡して受け取り、濡れないようボロ鞄にしまいこむ。
テントの外でずぶ濡れの蝙蝠傘を助けて、水気を払って広げ、クロードは何事もなかったかのように宿への道を歩いていく。
だが、内心はあたふたと、今後考えうる最悪のケースをいくつか想定しては恐怖に震えていた。
(ひょっとして、この国、割とまずい状況なんじゃないか……?)
クロードは客分の身分からこの都市でその考えをひけらかすわけにはいかないし、マダム・マーガリーやアンドーチェに答えを聞くわけにもいかなかった。
クロードでも想定できる最悪のケース——それは、『行方不明のクラリッサ嬢』事件に端を発するイアムス王国を二分する内乱の勃発、それによる滅亡だった。
701
お気に入りに追加
1,866
あなたにおすすめの小説
【完】隣国に売られるように渡った王女
まるねこ
恋愛
幼いころから王妃の命令で勉強ばかりしていたリヴィア。乳母に支えられながら成長し、ある日、父である国王陛下から呼び出しがあった。
「リヴィア、お前は長年王女として過ごしているが未だ婚約者がいなかったな。良い嫁ぎ先を選んでおいた」と。
リヴィアの不遇はいつまで続くのか。
Copyright©︎2024-まるねこ
【完結】亡くなった人を愛する貴方を、愛し続ける事はできませんでした
凛蓮月
恋愛
【おかげさまで完全完結致しました。閲覧頂きありがとうございます】
いつか見た、貴方と婚約者の仲睦まじい姿。
婚約者を失い悲しみにくれている貴方と新たに婚約をした私。
貴方は私を愛する事は無いと言ったけれど、私は貴方をお慕いしておりました。
例え貴方が今でも、亡くなった婚約者の女性を愛していても。
私は貴方が生きてさえいれば
それで良いと思っていたのです──。
【早速のホトラン入りありがとうございます!】
※作者の脳内異世界のお話です。
※小説家になろうにも同時掲載しています。
※諸事情により感想欄は閉じています。詳しくは近況ボードをご覧下さい。(追記12/31〜1/2迄受付る事に致しました)
不憫な妹が可哀想だからと婚約破棄されましたが、私のことは可哀想だと思われなかったのですか?
木山楽斗
恋愛
子爵令嬢であるイルリアは、婚約者から婚約破棄された。
彼は、イルリアの妹が婚約破棄されたことに対してひどく心を痛めており、そんな彼女を救いたいと言っているのだ。
混乱するイルリアだったが、婚約者は妹と仲良くしている。
そんな二人に押し切られて、イルリアは引き下がらざるを得なかった。
当然イルリアは、婚約者と妹に対して腹を立てていた。
そんな彼女に声をかけてきたのは、公爵令息であるマグナードだった。
彼の助力を得ながら、イルリアは婚約者と妹に対する抗議を始めるのだった。
※誤字脱字などの報告、本当にありがとうございます。いつも助かっています。
【完結】都合のいい女ではありませんので
風見ゆうみ
恋愛
アルミラ・レイドック侯爵令嬢には伯爵家の次男のオズック・エルモードという婚約者がいた。
わたしと彼は、現在、遠距離恋愛中だった。
サプライズでオズック様に会いに出かけたわたしは彼がわたしの親友と寄り添っているところを見てしまう。
「アルミラはオレにとっては都合のいい女でしかない」
レイドック侯爵家にはわたししか子供がいない。
オズック様は侯爵という爵位が目的で婿養子になり、彼がレイドック侯爵になれば、わたしを捨てるつもりなのだという。
親友と恋人の会話を聞いたわたしは彼らに制裁を加えることにした。
※独特の異世界の世界観であり、設定はゆるゆるで、ご都合主義です。
※誤字脱字など見直して気を付けているつもりですが、やはりございます。申し訳ございません。教えていただけますと有り難いです。
もうすぐ婚約破棄を宣告できるようになるから、あと少しだけ辛抱しておくれ。そう書かれた手紙が、婚約者から届きました
柚木ゆず
恋愛
《もうすぐアンナに婚約の破棄を宣告できるようになる。そうしたらいつでも会えるようになるから、あと少しだけ辛抱しておくれ》
最近お忙しく、めっきり会えなくなってしまった婚約者のロマニ様。そんなロマニ様から届いた私アンナへのお手紙には、そういった内容が記されていました。
そのため、詳しいお話を伺うべくレルザー侯爵邸に――ロマニ様のもとへ向かおうとしていた、そんな時でした。ロマニ様の双子の弟であるダヴィッド様が突然ご来訪され、予想だにしなかったことを仰られ始めたのでした。
悪役令嬢は処刑されないように家出しました。
克全
恋愛
「アルファポリス」と「小説家になろう」にも投稿しています。
サンディランズ公爵家令嬢ルシアは毎夜悪夢にうなされた。婚約者のダニエル王太子に裏切られて処刑される夢。実の兄ディビッドが聖女マルティナを愛するあまり、歓心を買うために自分を処刑する夢。兄の友人である次期左将軍マルティンや次期右将軍ディエゴまでが、聖女マルティナを巡って私を陥れて処刑する。どれほど努力し、どれほど正直に生き、どれほど関係を断とうとしても処刑されるのだ。
どうやら我が家は国に必要ないということで、勝手に独立させてもらいますわ~婚約破棄から始める国づくり~
榎夜
恋愛
急に婚約者の王太子様から婚約破棄されましたが、つまり我が家は必要ない、ということでいいんですのよね?
白のグリモワールの後継者~婚約者と親友が恋仲になりましたので身を引きます。今さら復縁を望まれても困ります!
ユウ
恋愛
辺境地に住まう伯爵令嬢のメアリ。
婚約者は幼馴染で聖騎士、親友は魔術師で優れた能力を持つていた。
対するメアリは魔力が低く治癒師だったが二人が大好きだったが、戦場から帰還したある日婚約者に別れを告げられる。
相手は幼少期から慕っていた親友だった。
彼は優しくて誠実な人で親友も優しく思いやりのある人。
だから婚約解消を受け入れようと思ったが、学園内では愛する二人を苦しめる悪女のように噂を流され別れた後も悪役令嬢としての噂を流されてしまう
学園にも居場所がなくなった後、悲しみに暮れる中。
一人の少年に手を差し伸べられる。
その人物は光の魔力を持つ剣帝だった。
一方、学園で真実の愛を貫き何もかも捨てた二人だったが、綻びが生じ始める。
聖騎士のスキルを失う元婚約者と、魔力が渇望し始めた親友が窮地にたたされるのだが…
タイトル変更しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる