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第七話 彼女のやりきれない感情
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目を剥くクロードへ、アンドーチェは真正面から顔を見据えた。
パッチリとした緑色の瞳は動じず、嘘を言っているようには思えない。そして何より、クラリッサの娘だと誇ることもなければ、いたずらに感情的になることもなく、『遺書に書かれていたこと』とただ一つの事実として冷静に受け止めているようだった。
端正な顔の黒髪の少年、いやに中性的な少年だとしか思っていなかっただけに、クロードはしばし『目の前の少年執事が実は少女で、しかも行方知れずのクラリッサの娘だとされている』との主張をひとまず呑み込むのに時間を要したが、アンドーチェがそれに文句を言うようなことはなかった。
ただ——いくら人情の機微を解さないクロードでも、アンドーチェの告白中にどれほどの複雑な感情が渦巻いているかは察することができる。
彼女の胸中には、きっとどこにもぶつけようのない、身勝手な大人たちへの怒りと嘆きがあるに違いなかった。
アンドーチェは淡々と、当時のことを物語る。
「遺書の内容は、ごく一部の者しか知りません。私は王都の私立養育院で育ちました、そしてある日、ヴェルセット公爵家の使いが現れたのです。遺書に書いてあったクラリッサの娘を迎えにきた、と」
普通、孤児が親族に見つけてもらって迎えられる、それも貴族に、というのは感動のシーンだろうが、それを語るアンドーチェの口調に喜色はない。それどころか、首を小さく横に振り、ため息を吐く有様だ。
「いくら説明されても、意味が分かりませんでした。なぜ十二年前に死んだ令嬢の娘が、私なのかと。確かにそのとき、私は十歳でした。同じ黒髪緑目ですし、クラリッサが生き延びていて子どもを産んだとすれば可能性はありますが……とにかく、私はヴェルセット公爵夫妻と会うために、公爵領へ向かいました」
話の結末は、クロードは聞かなくてもある程度分かる。まずもって、今のアンドーチェに感動の涙も憤慨の声色もない時点で、劇的な変化はなかったのだ。
それもそのはずだ。どうやったって、クラリッサとアンドーチェの親子関係を証明する手段がないからだ。遺書が捏造だと言われればそれまで、顔が似ていると言われても決定的な証拠にはならず、であれば父親は誰かという新たな火種まで生じてしまう。
だからこそ、ヴェルセット公爵夫妻は疑いがあるからこそ放置できず、アンドーチェを呼び寄せたのだろう。
そして、これまでの話しぶりを聞いていれば、アンドーチェは年齢以上に賢い。すべて理解した上で、自分が大人の思惑に唯々諾々と従わざるをえない立場であることを知っていたに違いない。
「詳しいことは省きますが、結局私がクラリッサの娘であるかどうかは分からず、とりあえずクラリッサの義叔母であるロロベスキ侯爵夫人に預けられた、というわけです。それから二年、周囲の目を誤魔化すため、執事見習いとして性別を偽ってロロベスキ侯爵家に勤めています。なので、私が本当にクラリッサの娘であるかどうかはさておき、孤児であった私としましてはきちんとした就職先が見つかっただけでも幸運だったと思っています」
「それはまあ、そうだね……マダム・マーガリーは君を見捨てられなかった、ということでもある」
「はい。私がクラリッサに少し似ている、くらいのことはときどきおっしゃられますが、やはりマダムも確信は持てないようです。もっとも、マダムも私のことをそれほど嫌ってはおられませんので、事実がどうであれ私が追い出されることはないでしょう。ですから、安心して調査を進めてください」
最後の自虐ジョークには、クロードは弱々しい笑いで返すしかなかった。
何にせよ、マダム・マーガリーが『行方不明のクラリッサ嬢』事件について独自調査をする理由は確かとなった。可愛い義理の姪だから、それに加えて、親戚筋のヴェルセット公爵夫妻から頼まれて——頼られた、と見るべきかもしれない——その姪の娘とされる少女を引き取って世話をしているから。端的に言えば情が移ったからこそ、親心が芽生えたとも取れる。
しかし、だ。クラリッサの行方が分かれば、どこにどんな飛び火が移ってしまうか。考えるだに悩ましく、面倒くさい。影響の波及がイアムス王国だけで済めばいいが、もしかすると当時の第二皇女キルステンが関わっていてジルヴェイグ大皇国にも……などという事態になれば目も当てられない。
クロードは大学講師をしている学者であって、政治家ではないし、厳密には役人でもない。検視に呼ばれて警察の手伝いはするが、事件の解決を推理するのは担当外だ。だというのに、何というややこしいことに巻き込まれているのだろうか、と嘆くくらいは許されるだろう、そう信じた。
「これは法医学者じゃなくて探偵や警察の仕事だと思うんだがなぁ。この国の警察は何をしていたんだい? 王侯貴族の横槍で動けなかった、なんてのは定番だが」
「それはもちろんあったでしょうが、正確にどこからの横槍かが分からないのです」
「なるほど、官僚や大臣、国王、王子、王妃、どの派閥の貴族か、その一切を推測できる要素がない、ということだね」
「王城に伝手があればあるいは調べられたかもしれませんが、貴族側の立場でそれは難しいところです」
「うん、そうみたいだ。しかし、官僚や大臣なんて頭がいいから隠し通すことは問題ないだろうし、王族には関わり合いになれない。デルバート王子にしたって離宮に監禁されている、が正しいだろう?」
「おそらくは、これ以上余計なことをしないようにと。時折新聞記者や情報通を自称する人物たちをこっそり招いて、証拠も整合性も取れないホラ話を吹聴している程度です」
アンドーチェは吐き捨てるように言う。つくづくデルバート王子は外聞が悪い、情報源にならないことは確かだった。
となると、クロードの立場で情報収集をするならば、どうすればいいか?
マダム・マーガリーはまだしばらくクロードの助言を欲するだろう、そのときにいちいち説明してもらっていては時間がかかるし、無知から見当違いなことを言ってしまう恥は避けたい。クロードも人並みには羞恥心があった。
それと、単純に『行方不明のクラリッサ嬢』事件への興味もないわけではない。
クロードは、懐から手帳を取り出し、ちびた鉛筆で三行ほど書き殴る。さらに、そのページを破り取ってアンドーチェへと手渡した。
「よし、これでいい。アンドーチェ君、腕利きの手紙配達人をどこかで雇ってもらっていいかな。これを届けてほしい」
「かまいませんが、どちらへ?」
「王城にいる腐れ縁の友達へ。医師なら職業柄口も固い、さほど情報が漏れるとは警戒されていないだろう。まあ、情報を流してくれるとも限らないが、何もしないよりはマシだ」
「ごく短い文章のようですが」
「これで通じるんだ。あとは頼んだよ、ロロベスキ侯爵家との繋がりを気取られないように」
「かしこまりました。すぐに手配いたします」
えっと、とアンドーチェが最後の行の宛名を読もうとする。
クロードは懐かしい学生時代を思い出しながら、宛名の人物の名を口に出した。
「イヴォンヌ・セージライト、宮廷女医。彼女がその肩書きになってもう何年だったか」
イアムス王国出身の、帝立フローリングス大学を次席で卒業した才女。
祖国に帰り、宮廷に仕える身となったとクロードは風の噂で聞いていた。
十年近く前、砂漠にほど近い土煉瓦壁の大学の講堂で、クロードは彼女とよく試験の点数を競い合ったものだった。
パッチリとした緑色の瞳は動じず、嘘を言っているようには思えない。そして何より、クラリッサの娘だと誇ることもなければ、いたずらに感情的になることもなく、『遺書に書かれていたこと』とただ一つの事実として冷静に受け止めているようだった。
端正な顔の黒髪の少年、いやに中性的な少年だとしか思っていなかっただけに、クロードはしばし『目の前の少年執事が実は少女で、しかも行方知れずのクラリッサの娘だとされている』との主張をひとまず呑み込むのに時間を要したが、アンドーチェがそれに文句を言うようなことはなかった。
ただ——いくら人情の機微を解さないクロードでも、アンドーチェの告白中にどれほどの複雑な感情が渦巻いているかは察することができる。
彼女の胸中には、きっとどこにもぶつけようのない、身勝手な大人たちへの怒りと嘆きがあるに違いなかった。
アンドーチェは淡々と、当時のことを物語る。
「遺書の内容は、ごく一部の者しか知りません。私は王都の私立養育院で育ちました、そしてある日、ヴェルセット公爵家の使いが現れたのです。遺書に書いてあったクラリッサの娘を迎えにきた、と」
普通、孤児が親族に見つけてもらって迎えられる、それも貴族に、というのは感動のシーンだろうが、それを語るアンドーチェの口調に喜色はない。それどころか、首を小さく横に振り、ため息を吐く有様だ。
「いくら説明されても、意味が分かりませんでした。なぜ十二年前に死んだ令嬢の娘が、私なのかと。確かにそのとき、私は十歳でした。同じ黒髪緑目ですし、クラリッサが生き延びていて子どもを産んだとすれば可能性はありますが……とにかく、私はヴェルセット公爵夫妻と会うために、公爵領へ向かいました」
話の結末は、クロードは聞かなくてもある程度分かる。まずもって、今のアンドーチェに感動の涙も憤慨の声色もない時点で、劇的な変化はなかったのだ。
それもそのはずだ。どうやったって、クラリッサとアンドーチェの親子関係を証明する手段がないからだ。遺書が捏造だと言われればそれまで、顔が似ていると言われても決定的な証拠にはならず、であれば父親は誰かという新たな火種まで生じてしまう。
だからこそ、ヴェルセット公爵夫妻は疑いがあるからこそ放置できず、アンドーチェを呼び寄せたのだろう。
そして、これまでの話しぶりを聞いていれば、アンドーチェは年齢以上に賢い。すべて理解した上で、自分が大人の思惑に唯々諾々と従わざるをえない立場であることを知っていたに違いない。
「詳しいことは省きますが、結局私がクラリッサの娘であるかどうかは分からず、とりあえずクラリッサの義叔母であるロロベスキ侯爵夫人に預けられた、というわけです。それから二年、周囲の目を誤魔化すため、執事見習いとして性別を偽ってロロベスキ侯爵家に勤めています。なので、私が本当にクラリッサの娘であるかどうかはさておき、孤児であった私としましてはきちんとした就職先が見つかっただけでも幸運だったと思っています」
「それはまあ、そうだね……マダム・マーガリーは君を見捨てられなかった、ということでもある」
「はい。私がクラリッサに少し似ている、くらいのことはときどきおっしゃられますが、やはりマダムも確信は持てないようです。もっとも、マダムも私のことをそれほど嫌ってはおられませんので、事実がどうであれ私が追い出されることはないでしょう。ですから、安心して調査を進めてください」
最後の自虐ジョークには、クロードは弱々しい笑いで返すしかなかった。
何にせよ、マダム・マーガリーが『行方不明のクラリッサ嬢』事件について独自調査をする理由は確かとなった。可愛い義理の姪だから、それに加えて、親戚筋のヴェルセット公爵夫妻から頼まれて——頼られた、と見るべきかもしれない——その姪の娘とされる少女を引き取って世話をしているから。端的に言えば情が移ったからこそ、親心が芽生えたとも取れる。
しかし、だ。クラリッサの行方が分かれば、どこにどんな飛び火が移ってしまうか。考えるだに悩ましく、面倒くさい。影響の波及がイアムス王国だけで済めばいいが、もしかすると当時の第二皇女キルステンが関わっていてジルヴェイグ大皇国にも……などという事態になれば目も当てられない。
クロードは大学講師をしている学者であって、政治家ではないし、厳密には役人でもない。検視に呼ばれて警察の手伝いはするが、事件の解決を推理するのは担当外だ。だというのに、何というややこしいことに巻き込まれているのだろうか、と嘆くくらいは許されるだろう、そう信じた。
「これは法医学者じゃなくて探偵や警察の仕事だと思うんだがなぁ。この国の警察は何をしていたんだい? 王侯貴族の横槍で動けなかった、なんてのは定番だが」
「それはもちろんあったでしょうが、正確にどこからの横槍かが分からないのです」
「なるほど、官僚や大臣、国王、王子、王妃、どの派閥の貴族か、その一切を推測できる要素がない、ということだね」
「王城に伝手があればあるいは調べられたかもしれませんが、貴族側の立場でそれは難しいところです」
「うん、そうみたいだ。しかし、官僚や大臣なんて頭がいいから隠し通すことは問題ないだろうし、王族には関わり合いになれない。デルバート王子にしたって離宮に監禁されている、が正しいだろう?」
「おそらくは、これ以上余計なことをしないようにと。時折新聞記者や情報通を自称する人物たちをこっそり招いて、証拠も整合性も取れないホラ話を吹聴している程度です」
アンドーチェは吐き捨てるように言う。つくづくデルバート王子は外聞が悪い、情報源にならないことは確かだった。
となると、クロードの立場で情報収集をするならば、どうすればいいか?
マダム・マーガリーはまだしばらくクロードの助言を欲するだろう、そのときにいちいち説明してもらっていては時間がかかるし、無知から見当違いなことを言ってしまう恥は避けたい。クロードも人並みには羞恥心があった。
それと、単純に『行方不明のクラリッサ嬢』事件への興味もないわけではない。
クロードは、懐から手帳を取り出し、ちびた鉛筆で三行ほど書き殴る。さらに、そのページを破り取ってアンドーチェへと手渡した。
「よし、これでいい。アンドーチェ君、腕利きの手紙配達人をどこかで雇ってもらっていいかな。これを届けてほしい」
「かまいませんが、どちらへ?」
「王城にいる腐れ縁の友達へ。医師なら職業柄口も固い、さほど情報が漏れるとは警戒されていないだろう。まあ、情報を流してくれるとも限らないが、何もしないよりはマシだ」
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