1 / 22
第一話 完璧な令嬢であれ
しおりを挟む
——公爵家令嬢として、王子殿下の婚約者として、完璧であれ!
クラリッサ・ジョセフィン・マーガリー・ヘイメルソンは、幼いころ引き取られたその日に、養父母であるヴェルセット公爵夫妻からそう言いつけられた。
「賢そうな黒髪に、北方貴族の血を引く緑の目、気品ある雪のような白い肌。クラリッサ、あなたはきっと生みの親である実のお母様にも負けない貴婦人となるでしょう」
「ならば、私たちは相応の淑女教育と、そのお前に釣り合う立派な血筋の婚約者を与えよう。お前の婚約者は、我がイアムス王国第一王子のデルバート殿下だ。私たちの娘として、どこへ行っても疑いようのない公爵令嬢にならんと心がけなさい」
引き取られた理由も、本当の父母がどこへ行ったかも分からない幼いクラリッサは、ヴェルセット公爵夫妻の真摯かつ親切な言葉を信じ、ヴェルセット公爵家に相応しい貴族令嬢となることを己の使命と考えるようになった。
「うん、ええと、ええ、分かりました、お父様、お母様。クラリッサは公爵令嬢になります! そして、デルバート王子殿下の婚約者として完璧になるよう頑張ります!」
果たして、それはクラリッサのためになったのか。それとも、クラリッサの運命はこのときにすでに決まっていたのか。
何にせよ、クラリッサはヴェルセット公爵家令嬢として、デルバート王子の婚約者として、『完璧』な淑女になることを目指すようになった。
時に、クラリッサが五歳のころのことだった。
すみれ色のドレスは、クラリッサのお気に入りだった。
しかし、ある日のことだ。
「何だ、その軽薄な色合いは! まるで男を誘っているかのようなドレスを着て満足げにするとは、お前はどんな育てられ方をしたんだ?」
極めて不機嫌そうにクラリッサを責めるのは、婚約者のデルバート王子だ。
年に数回の面会の日に、デルバート王子からそう罵られた十三歳のクラリッサは、すぐに己を恥じてすみれ色のドレスを捨てた。瞳と同じ翠緑色の詰襟ドレスを新調し、デルバート王子へ謝罪の手紙を送った。
「お怒りはごもっともです。私はあのドレスの糸という糸を解き、布へ解体して捨て、新たなドレスを拵えました。翠緑色の詰襟のドレスです。きっと殿下のお傍に並び立っても恥ずかしくない出来であることをお約束いたします」
その後、デルバート王子から返事が来ることはなかった。
十五歳になったクラリッサが貴族学校へ入学しようとしたところ、デルバート王子の使いからこんな言伝を受け取った。
「お前は決して貴族学校へ入るな。お前のような世間知らずの女は、年頃の男に囲まれれば有頂天になって節度のない行動を取るに違いない。そのような女が俺の婚約者だなどと知られれば、王家の名誉に傷がつく」
これにはヴェルセット公爵夫妻もデルバート王子の言い分は不当であると国王へ訴えようか悩んだようだが、クラリッサは自ら貴族学校への入学を辞退した。
「おっしゃるとおりです。未熟な私が不埒な行為を働く前に止めていただき、ありがとうございます。私はヴェルセット公爵家の屋敷で一流どころの家庭教師を呼び、しっかりと学んでまいります」
デルバート王子の使いにそう伝え、クラリッサはヴェルセット公爵夫妻へ貴族学校で学ぶ以上のことを習得するために、と新たな家庭教師を雇うよう頼んだ。
それから、二年後のことだ。
十八歳になったデルバート王子が貴族学校を卒業してから、あろうことか国政に口出しして国王の不興を買ってしまった。どうやら貴族学校にいた教諭に要らぬ保守的な思想を植え付けられていたようで、「そんな考えを持たせるために学ばせたわけではない」とおかんむりの国王はデルバート王子を隣国の大学へと送り込ませた。その年初めての面会前にデルバート王子はすでに出国してしまっていたため、クラリッサはデルバート王子の帰国を待つよう国王から言いつけられた。クラリッサを直接王城へ呼んでその旨を伝えたときの国王は申し訳なさそうで、クラリッサへこう漏らした。
「デルバートはお前と会わずに隣国へ出立してしまった。まったくもって、お前のような賢く美しい娘を放っておくなど理解しがたいが、やむをえまい。あれが帰ってきてから正式に結婚への手続きを進めたいと思うが、それでよいか?」
クラリッサはすぐに頷いた。
「はい、よろしゅうございます。私はデルバート様をお待ち申し上げておりますわ」
「うむ、ありがたいことだ。それと、お前にはあれの不在の間、王城内で代理として働いてもらいたい。第一王子名代としての経験は、将来の王子妃として補佐する際に役立つだろう」
「かしこまりました。非才の身ではありますが、王国のため、デルバート様のため、尽力いたします」
こうして、次の日からクラリッサは王城内で第一王子名代として働くことになった。ヴェルセット公爵夫妻は喜び半分、困惑半分といった様子で、複雑な心境ながらも娘の晴れ舞台となると信じて手元にいる有能な人材を私設補佐官にと送り込んだ。
若く才能ある、それでいて美しい淑女が、気難しい第一王子の代わりにやってきたとあっては、王城もにわかに活気付く。おまけに謙虚で働き者とあっては、瞬く間に大臣から門番までクラリッサの噂を口にするようになった。
「未来の王子妃がこれほど優秀だとは、夫となるデルバート王子もさぞ鼻が高いことだろう」
「公爵家の令嬢でありながら誰にでも分け隔てなく接し、国王陛下が国政への意見を求めるほど知恵があり機転が利くとか」
「デルバート王子の代わりどころか、すっかりお株を奪ってしまわれたな」
「このまま王子が帰ってこなくても、国王陛下は自分の娘だと言い出しかねん勢いだ」
「それはそれでいいかもしれんがな」
そんな声をよそに、クラリッサは隣国にいるデルバート王子へ何度か手紙を出していた。婚約者を心配し、慣れぬ土地で不自由ではないか、困ったことがあれば手を尽くす旨を書き、専門の配達人を雇って届けさせたのだが、一年、また一年と経っても返事が返って来ることはなかった。
さらには、クラリッサの美貌と才媛ぶりを聞きつけ、王城に出入りする未婚既婚を問わず男性貴族たちは何とかクラリッサの気を引こうと企むものの、すべてさらりと躱されてしまう。一対一での接見はもってのほか、いつもクラリッサの周囲には彼女を守るように私設補佐官や秘書、さらには王命を受けた護衛の兵士が付き従っている。狼藉を働こうものなら、即座に王城から追放されて厳罰を受けかねない。それは貴族令嬢や夫人たちも同じで、クラリッサに嫉妬して足を引っ張ろうと企む人間も少なからずいたが、逆にクラリッサを慕う官僚や使用人たち、それにクラリッサを偶像のように崇拝する貴族令嬢や夫人たちが一大派閥となって彼女を守っていた。
——いずれは、王子妃となり、王妃となり、国母となる方だ。
そうささやかれて久しく、やがてデルバート王子の帰国が許されて、王城がデルバート王子を出迎える雰囲気に包まれたのは、クラリッサが二十歳になり、今年は殊更寒かった冬がやっと過ぎ去って本格的に春がやってきたころだった。
デルバート王子の帰国とともに——彼の持ち帰ったとんでもないもののせいで——完璧な淑女たらんと並外れた努力をこなしてきたクラリッサは、その強靭な精神を完全に折られてしまったのだ。
クラリッサ・ジョセフィン・マーガリー・ヘイメルソンは、幼いころ引き取られたその日に、養父母であるヴェルセット公爵夫妻からそう言いつけられた。
「賢そうな黒髪に、北方貴族の血を引く緑の目、気品ある雪のような白い肌。クラリッサ、あなたはきっと生みの親である実のお母様にも負けない貴婦人となるでしょう」
「ならば、私たちは相応の淑女教育と、そのお前に釣り合う立派な血筋の婚約者を与えよう。お前の婚約者は、我がイアムス王国第一王子のデルバート殿下だ。私たちの娘として、どこへ行っても疑いようのない公爵令嬢にならんと心がけなさい」
引き取られた理由も、本当の父母がどこへ行ったかも分からない幼いクラリッサは、ヴェルセット公爵夫妻の真摯かつ親切な言葉を信じ、ヴェルセット公爵家に相応しい貴族令嬢となることを己の使命と考えるようになった。
「うん、ええと、ええ、分かりました、お父様、お母様。クラリッサは公爵令嬢になります! そして、デルバート王子殿下の婚約者として完璧になるよう頑張ります!」
果たして、それはクラリッサのためになったのか。それとも、クラリッサの運命はこのときにすでに決まっていたのか。
何にせよ、クラリッサはヴェルセット公爵家令嬢として、デルバート王子の婚約者として、『完璧』な淑女になることを目指すようになった。
時に、クラリッサが五歳のころのことだった。
すみれ色のドレスは、クラリッサのお気に入りだった。
しかし、ある日のことだ。
「何だ、その軽薄な色合いは! まるで男を誘っているかのようなドレスを着て満足げにするとは、お前はどんな育てられ方をしたんだ?」
極めて不機嫌そうにクラリッサを責めるのは、婚約者のデルバート王子だ。
年に数回の面会の日に、デルバート王子からそう罵られた十三歳のクラリッサは、すぐに己を恥じてすみれ色のドレスを捨てた。瞳と同じ翠緑色の詰襟ドレスを新調し、デルバート王子へ謝罪の手紙を送った。
「お怒りはごもっともです。私はあのドレスの糸という糸を解き、布へ解体して捨て、新たなドレスを拵えました。翠緑色の詰襟のドレスです。きっと殿下のお傍に並び立っても恥ずかしくない出来であることをお約束いたします」
その後、デルバート王子から返事が来ることはなかった。
十五歳になったクラリッサが貴族学校へ入学しようとしたところ、デルバート王子の使いからこんな言伝を受け取った。
「お前は決して貴族学校へ入るな。お前のような世間知らずの女は、年頃の男に囲まれれば有頂天になって節度のない行動を取るに違いない。そのような女が俺の婚約者だなどと知られれば、王家の名誉に傷がつく」
これにはヴェルセット公爵夫妻もデルバート王子の言い分は不当であると国王へ訴えようか悩んだようだが、クラリッサは自ら貴族学校への入学を辞退した。
「おっしゃるとおりです。未熟な私が不埒な行為を働く前に止めていただき、ありがとうございます。私はヴェルセット公爵家の屋敷で一流どころの家庭教師を呼び、しっかりと学んでまいります」
デルバート王子の使いにそう伝え、クラリッサはヴェルセット公爵夫妻へ貴族学校で学ぶ以上のことを習得するために、と新たな家庭教師を雇うよう頼んだ。
それから、二年後のことだ。
十八歳になったデルバート王子が貴族学校を卒業してから、あろうことか国政に口出しして国王の不興を買ってしまった。どうやら貴族学校にいた教諭に要らぬ保守的な思想を植え付けられていたようで、「そんな考えを持たせるために学ばせたわけではない」とおかんむりの国王はデルバート王子を隣国の大学へと送り込ませた。その年初めての面会前にデルバート王子はすでに出国してしまっていたため、クラリッサはデルバート王子の帰国を待つよう国王から言いつけられた。クラリッサを直接王城へ呼んでその旨を伝えたときの国王は申し訳なさそうで、クラリッサへこう漏らした。
「デルバートはお前と会わずに隣国へ出立してしまった。まったくもって、お前のような賢く美しい娘を放っておくなど理解しがたいが、やむをえまい。あれが帰ってきてから正式に結婚への手続きを進めたいと思うが、それでよいか?」
クラリッサはすぐに頷いた。
「はい、よろしゅうございます。私はデルバート様をお待ち申し上げておりますわ」
「うむ、ありがたいことだ。それと、お前にはあれの不在の間、王城内で代理として働いてもらいたい。第一王子名代としての経験は、将来の王子妃として補佐する際に役立つだろう」
「かしこまりました。非才の身ではありますが、王国のため、デルバート様のため、尽力いたします」
こうして、次の日からクラリッサは王城内で第一王子名代として働くことになった。ヴェルセット公爵夫妻は喜び半分、困惑半分といった様子で、複雑な心境ながらも娘の晴れ舞台となると信じて手元にいる有能な人材を私設補佐官にと送り込んだ。
若く才能ある、それでいて美しい淑女が、気難しい第一王子の代わりにやってきたとあっては、王城もにわかに活気付く。おまけに謙虚で働き者とあっては、瞬く間に大臣から門番までクラリッサの噂を口にするようになった。
「未来の王子妃がこれほど優秀だとは、夫となるデルバート王子もさぞ鼻が高いことだろう」
「公爵家の令嬢でありながら誰にでも分け隔てなく接し、国王陛下が国政への意見を求めるほど知恵があり機転が利くとか」
「デルバート王子の代わりどころか、すっかりお株を奪ってしまわれたな」
「このまま王子が帰ってこなくても、国王陛下は自分の娘だと言い出しかねん勢いだ」
「それはそれでいいかもしれんがな」
そんな声をよそに、クラリッサは隣国にいるデルバート王子へ何度か手紙を出していた。婚約者を心配し、慣れぬ土地で不自由ではないか、困ったことがあれば手を尽くす旨を書き、専門の配達人を雇って届けさせたのだが、一年、また一年と経っても返事が返って来ることはなかった。
さらには、クラリッサの美貌と才媛ぶりを聞きつけ、王城に出入りする未婚既婚を問わず男性貴族たちは何とかクラリッサの気を引こうと企むものの、すべてさらりと躱されてしまう。一対一での接見はもってのほか、いつもクラリッサの周囲には彼女を守るように私設補佐官や秘書、さらには王命を受けた護衛の兵士が付き従っている。狼藉を働こうものなら、即座に王城から追放されて厳罰を受けかねない。それは貴族令嬢や夫人たちも同じで、クラリッサに嫉妬して足を引っ張ろうと企む人間も少なからずいたが、逆にクラリッサを慕う官僚や使用人たち、それにクラリッサを偶像のように崇拝する貴族令嬢や夫人たちが一大派閥となって彼女を守っていた。
——いずれは、王子妃となり、王妃となり、国母となる方だ。
そうささやかれて久しく、やがてデルバート王子の帰国が許されて、王城がデルバート王子を出迎える雰囲気に包まれたのは、クラリッサが二十歳になり、今年は殊更寒かった冬がやっと過ぎ去って本格的に春がやってきたころだった。
デルバート王子の帰国とともに——彼の持ち帰ったとんでもないもののせいで——完璧な淑女たらんと並外れた努力をこなしてきたクラリッサは、その強靭な精神を完全に折られてしまったのだ。
1,004
お気に入りに追加
1,933
あなたにおすすめの小説

婚約破棄に乗り換え、上等です。私は名前を変えて隣国へ行きますね
ルーシャオ
恋愛
アンカーソン伯爵家令嬢メリッサはテイト公爵家後継のヒューバートから婚約破棄を言い渡される。幼い頃妹ライラをかばってできたあざを指して「失せろ、その顔が治ってから出直してこい」と言い放たれ、挙句にはヒューバートはライラと婚約することに。
失意のメリッサは王立寄宿学校の教師マギニスの言葉に支えられ、一人で生きていくことを決断。エミーと名前を変え、隣国アスタニア帝国に渡って書籍商になる。するとあるとき、ジーベルン子爵アレクシスと出会う。ひょんなことでアレクシスに顔のあざを見られ——。

本日より他人として生きさせていただきます
ネコ
恋愛
伯爵令嬢のアルマは、愛のない婚約者レオナードに尽くし続けてきた。しかし、彼の隣にはいつも「運命の相手」を自称する美女の姿が。家族も周囲もレオナードの一方的なわがままを容認するばかり。ある夜会で二人の逢瀬を目撃したアルマは、今さら怒る気力も失せてしまう。「それなら私は他人として過ごしましょう」そう告げて婚約破棄に踏み切る。だが、彼女が去った瞬間からレオナードの人生には不穏なほつれが生じ始めるのだった。

【完】隣国に売られるように渡った王女
まるねこ
恋愛
幼いころから王妃の命令で勉強ばかりしていたリヴィア。乳母に支えられながら成長し、ある日、父である国王陛下から呼び出しがあった。
「リヴィア、お前は長年王女として過ごしているが未だ婚約者がいなかったな。良い嫁ぎ先を選んでおいた」と。
リヴィアの不遇はいつまで続くのか。
Copyright©︎2024-まるねこ

ご自慢の聖女がいるのだから、私は失礼しますわ
ネコ
恋愛
伯爵令嬢ユリアは、幼い頃から第二王子アレクサンドルの婚約者。だが、留学から戻ってきたアレクサンドルは「聖女が僕の真実の花嫁だ」と堂々宣言。周囲は“奇跡の力を持つ聖女”と王子の恋を応援し、ユリアを貶める噂まで広まった。婚約者の座を奪われるより先に、ユリアは自分から破棄を申し出る。「お好きにどうぞ。もう私には関係ありません」そう言った途端、王宮では聖女の力が何かとおかしな騒ぎを起こし始めるのだった。

【完結】亡くなった人を愛する貴方を、愛し続ける事はできませんでした
凛蓮月
恋愛
【おかげさまで完全完結致しました。閲覧頂きありがとうございます】
いつか見た、貴方と婚約者の仲睦まじい姿。
婚約者を失い悲しみにくれている貴方と新たに婚約をした私。
貴方は私を愛する事は無いと言ったけれど、私は貴方をお慕いしておりました。
例え貴方が今でも、亡くなった婚約者の女性を愛していても。
私は貴方が生きてさえいれば
それで良いと思っていたのです──。
【早速のホトラン入りありがとうございます!】
※作者の脳内異世界のお話です。
※小説家になろうにも同時掲載しています。
※諸事情により感想欄は閉じています。詳しくは近況ボードをご覧下さい。(追記12/31〜1/2迄受付る事に致しました)

どーでもいいからさっさと勘当して
水
恋愛
とある侯爵貴族、三兄妹の真ん中長女のヒルディア。優秀な兄、可憐な妹に囲まれた彼女の人生はある日をきっかけに転機を迎える。
妹に婚約者?あたしの婚約者だった人?
姉だから妹の幸せを祈って身を引け?普通逆じゃないっけ。
うん、まあどーでもいいし、それならこっちも好き勝手にするわ。
※ザマアに期待しないでください

婚約破棄は別にいいですけど、優秀な姉と無能な妹なんて噂、本気で信じてるんですか?
リオール
恋愛
侯爵家の執務を汗水流してこなしていた私──バルバラ。
だがある日突然、婚約者に婚約破棄を告げられ、父に次期当主は姉だと宣言され。出て行けと言われるのだった。
世間では姉が優秀、妹は駄目だと思われてるようですが、だから何?
せいぜい束の間の贅沢を楽しめばいいです。
貴方達が遊んでる間に、私は──侯爵家、乗っ取らせていただきます!
=====
いつもの勢いで書いた小説です。
前作とは逆に妹が主人公。優秀では無いけど努力する人。
妹、頑張ります!
※全41話完結。短編としておきながら読みの甘さが露呈…

【完結】幼い頃から婚約を誓っていた伯爵に婚約破棄されましたが、数年後に驚くべき事実が発覚したので会いに行こうと思います
菊池 快晴
恋愛
令嬢メアリーは、幼い頃から将来を誓い合ったゼイン伯爵に婚約破棄される。
その隣には見知らぬ女性が立っていた。
二人は傍から見ても仲睦まじいカップルだった。
両家の挨拶を終えて、幸せな結婚前パーティで、その出来事は起こった。
メアリーは彼との出会いを思い返しながら打ちひしがれる。
数年後、心の傷がようやく癒えた頃、メアリーの前に、謎の女性が現れる。
彼女の口から発せられた言葉は、ゼインのとんでもない事実だった――。
※ハッピーエンド&純愛
他サイトでも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる